1950年 ソビエト連邦 軽巡洋艦 チャパエフ級
ソビエトツリーの高ティア軽巡洋艦。
主砲の威力は低めだが速射性に優れ、さらにアップグレードしていくと発火率を高める部品を装備可能という放火魔になるために生まれてきたような艦である。
また、搭載魚雷は射程の割に雷速が速い。
基本性能
※括弧がある欄は【改修後の数値(初期値)】
年代 | 1950 | 国家 | ソビエト連邦 | ||||
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艦種 | 軽巡洋艦 | 対潜 | × | ||||
耐久値 | 26775(25500) | 戦闘成績(BR) | 280 | ||||
無装甲排水量(t) | 5761 | 無装甲速力(kt/h) | 40.7(38.7) | ||||
基準排水量(t) | 11071 | 最大速力(kt/h) | 33.5(31.9) | ||||
最大排水量(t) | 14300 | 最大舵角 | 39.2(35.0) | ||||
可視距離(km) | 13.0 | 絶対視認距離(km) | - | ||||
アンロック費 | -S | 購入費用 | 100000S | ||||
2200G |
装甲防御
※単位はインチ(in)表示
※史実/技術ツリースペック準拠の場合。購入時は無装甲状態
防御区画 | 前部 | 中部 | 後部 | 装甲重量(t/0.1in) | ||
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甲板部 | 2.0 | 2.0 | 2.0 | 30 | ||
舷側部 | 3.9 | 3.9 | 3.9 | 30 |
搭載武装
購入時は非武装
主砲 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 貫通力 | 基本弾数(HE/AP) | ||
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1~4 | Pattern 1938年型 57口径 15.2cm B-38 三連速射砲 | 600 | 25.5 | 6 | 7 | 96 | 71 | 60(AA)/60 | ||
副砲 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 貫通力 | 基本弾数(HE/AP) | ||
1~4 | Pattern 1940年型 56口径 10cm B-54 連装砲 | 390 | 22.2 | 4 | 11 | 44 | 55 | 100(AA)/100 | ||
魚雷 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 雷速(kt) | 基本弾数 | ||
1,2 | 53.3cm 三連装魚雷 | 4500 | 18.0 | 45 | 10 | 92 | 50 | 8 |
艦載機
※購入時は未搭載
※最大搭載数3機、パイロット数3名。
機種 | 名称 | 耐久 | 攻/防 | 航続時間 (sec.) | 巡航速度 (km/h) | 海面視界 (km) | 空中視界 (km) | 機体重量 (t) | 格納庫容量 | 装備 | 火力 | 装備重量 (kg) | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
水偵 | Be-4 | 650 | 50/650 | 1150 | 356 | 12.2 | 12.2 | 2 | 100 | 200kg 対潜爆弾 Mark.Ⅶ | 480×2 | 191×2 |
部品改修
改修段階 | 火力 | 索敵 | 速度 | 装甲 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
Ⅰ | 照準システム(主砲射撃精度+9%) | 水中聴音機(水中聴音機アンロック+3.2km) | ボイラー(巡航速度+5%) | 対空自動計算(自動距離計算) | ||
Ⅱ | 射撃管制装置(主砲射程距離+10%) | 新型望遠レンズ(望遠鏡拡大倍率+20%) | ビルジキール(安定速+12%) | 消火器(自艦火災継続時間-16%) | ||
Ⅲ | 改式榴弾(榴弾発火率+15%) | 精密探信儀(強制発見距離+4%) | 副舵輪(横滑り防止+10%) | 排水ポンプ(自艦浸水継続時間-10%) | ||
Ⅳ | 新式榴弾(榴弾燃焼継続時間+20%) | 精密探信儀(強制発見距離+6%) | 舵輪(最大舵角+12%) | 鋼鉄甲板(榴弾被弾ダメージ-5%) | ||
Ⅴ | 新式炸裂榴弾(榴弾ダメージ+5%) | × | 変速機(加速性能+12%) | 船体強化(HP+5%) |
立ち回り
どんな艦種でも充分に対応していける優秀艦。駆逐艦・巡洋艦の撃退や敵戦艦に対しての放火などによる味方の攻撃支援など、戦況に応じて味方の援護から前線での砲撃戦に至るまで様々な立ち回りが出来る。
主砲
砲塔旋回が遅めではあるものの、6インチクラスの主砲としては速射力・貫通力が非常に優れておりどのような相手に対しても充分に対応していける能力を持っている。これを三連装砲として艦体前部に二基、後部に二基の計12門装備しており、砲戦においてはクリーブランドを上回りブルックリン、ウースターに迫る制圧力を誇っている。一方で砲旋回については控えめなので注意が必要。
戦艦にはHE、巡洋艦・駆逐艦にはAPで砲撃をするのをオススメしよう。優れた主砲の能力のお陰で格上の重巡などを圧倒することも出来る。
ただし、なまじ速射力に優れている為、あまりに搭載弾数が少ないと弾を全て撃ち尽くしてしまう可能性もある。デフォルト状態ではAP、HE共に60発ずつしか積んでいないので尚更弾切れの危険性が高い。重量増加には目を瞑って一基に160発以上は搭載しておいた方が良いかもしれない。
ちなみに一砲塔あたりAP・HE合計して最大340発しか積めない点にも注意。弾薬配分はよく考えて設定しよう。
副砲・対空
連装副砲を舷側に二基ずつ搭載しているが、主砲の速射力が優れている為ほぼ出番はない。
精度も副砲ゆえ今ひとつなので、対戦艦用の放火用補助くらいに考えておこう。
対空については主砲・副砲ともに手動対空に対応しており、弾幕はアメリカ巡洋艦に匹敵する密度を誇る。
かつては37mm高射機関砲も副砲扱いであり凄まじい弾幕形成能力を誇ったが、アップデートにより副砲のラインナップから削除され、現在は自動対空機銃として勤しんでいる。37mm機関砲まで副砲扱いしたらボフォース積みまくってるアメリカ艦がえげつない事になるし
魚雷
雷速の割に射程が18kmと長く発射角も広いため、ほぼどんな状況でも自分の好きな方向に雷撃する事が可能である。
問題点としては1度に雷撃出来る本数が3本と少ない点がある。それでも雷速自体が速く狙いやすい為、投射量の割には命中弾が期待しやすく使い易い魚雷であると言えよう。
航空兵装
小型の飛行艇Be-4を三機搭載している。視界はそこそこアテに出来るものの運動性能はお世辞にも良好とは言えないため、敵艦載機のみならず対空砲火も無視できない脅威となる。
攻撃力が高めの対潜爆弾も搭載可能だが、パッシブソナーの範囲が広くないチャパエフではほぼ虚仮威しか威嚇のレベルだろう。
なるべく見つからないように動かして敵情偵察や観測射撃などを行おう。
装甲
配置を工夫すれば比較的厚く貼る事ができるが、装甲耐久自体はあまり高いとは言えない。油断していると巡洋艦などに撃ち抜かれて大ダメージをもらう可能性が有るので気を付けよう。
機動性
デフォルトで30knt強と巡洋艦としての平均的な速力はある。満載でも29.6kntと比較的速度低下が抑えられているので、砲戦が中心的な戦い方になる本艦は満載まで装甲を貼る事をオススメしよう。
舵の効きは巡洋艦としては悪い方だが、効き始めると巡洋艦らしくよく曲がる。
その他
実は随分前から爆雷のモデリングがなされている。
が、軽巡洋艦への爆雷実装はキーロフに先を越されてしまい、本艦のものはまだ実装待ちである。
総評
極めて優秀な砲性能を持っていることに加え魚雷の性能も高い。
運用していく上で柔軟に作戦を展開していけるだけのポテンシャルの高さがあり、対戦艦や対駆逐艦、対巡洋艦など相手を選ばないオールマイティーな活躍が可能な艦である。
基本的に砲撃に特化している米高ティア巡洋艦よりも臨機応変に動く事が出来るが、現状『広域探知』などの有用なスキルを持たないため、その点には留意されたい。
歴史背景
チャパエフ級巡洋艦(Chapayev class cruiser)は、ソビエト連邦海軍の軽巡洋艦の艦級である。ソ連海軍における正式名は68号計画艦(ロシア語: Крейсера проекта 68)。
1930年代中期以降のソ連海軍は、スペイン内戦中に反政府派海軍によってソ連輸送船が86回も襲撃され、3隻が撃沈、4隻が拿捕された経験、また日独伊防共協定の成立などの世界情勢を背景として、艦艇の増強を進めていた。本級は、この増強計画の一環として開発されたものである。1937年10月1日、ソビエト連邦国防会議は、基準排水量 8,000トン、速力 35ノット、180mm 3連装主砲×3基を備えた軽巡洋艦の建造を承認した。スターリン体制下であったこともあって開発作業は急速に進展し、翌1938年1月10日、国防省海軍局は設計原案を完成させた。
しかしこの設計原案を検討した海軍は、外国艦に比べて兵装が弱体であると指摘した。このことから国防会議は計画の拡大を決定し、6月には、基準排水量 10,000トン、152mm主砲×12門と大型化・重武装化した。具体的な設計は第17中央設計局が担当することとなった。同年12月には海軍省が創設されて海軍軍政の自由度は増したものの、大粛清の最中とあって設計官が次々に逮捕・処刑されたために、設計計画は大幅に遅延した。12月上旬、第17中欧設計局による技術案が関係各所に送付され、海軍省に送られた翌1939年1月、イワン・イサコフ海軍副大臣はこれを承認した。しかし、当時の海軍人民委員(海軍大臣)であったミハイル・フリノフスキーは既に粛清の対象者となっており、計画は延期された。同年4月、新しく海軍人民委員に就任したニコライ・クズネツォフは技術案を一切改良する事なく再提出し、今度は、国防会議は三か月の審議の後にわずかな修正のみでこれを認可した。
68型は当初、船体・機関・兵装のすべてをソビエト国産で固めるものとして完成された。しかし技術案が承認されたのちの1939年8月に独ソ不可侵条約が締結されたことによってドイツ製の兵器が導入できることになり、主砲をラインメタル社製150mm砲に、高角砲を同社製105mm砲に変更するなどの改正を加えた68i号計画が策定され、2番艦で試験されることになった。しかしこの計画は、砲の変更に留まらず、発電機の大型化など大規模な改装が必要であることが判明し、また独ソ関係が悪化したこともあって、実現しなかった。
当初計画では、1938~1942年計画中に16隻を建造、5隻を完成させることになっており、これに従って、1939年に5隻が起工され、独ソ戦の勃発直前までに4隻が進水していた。しかし独ソ戦の勃発にともなって、各艦の工事は最大で20~30%まで進捗したところで中断され、避難の上で終戦まで保管されることになった。また、ニコラエフで建造されていた「オルジョニキーゼ」と「スヴェルドロフ」は、同地を占領したドイツ軍によって解体された。この中断期間中、第17中央設計局は、戦時中の経験に基づいて68型の改良を進め、68-K号計画を策定した。
戦後の1946年6月、イサコフ海軍次官は、若干の変更のうえで68-K号計画を予備承認し、これに基づいて68型巡洋艦の建造が再開された。これによって1950年、5隻が海軍に引き渡された。
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