1943年 アメリカ合衆国 戦艦 アイオワ級
アメリカツリーの高ティア戦艦。
最高速度30ノットを超える高速戦艦であり、運動性は非常に高い。
リリースされたばかりの頃は大和には及ばずとも堅牢な防御力を誇ったが、その後のアプデで装甲強度が落とされた。
Ver.2.00.028のアップデートに合わせて艦体や主砲のリモデリングが実施され、非常に美麗なグラフィックとなった。
Ver.2.00.033において副砲のグラフィック修正も行われ、若干外見が変化している。
3番艦・ミズーリの塗装を再現した史実迷彩。
装甲耐久上昇+8%の効果がある。
体力増加効果+8%のデジタル迷彩。
Ver.2.00.028~032まで。
Ver.2.00.028以前のアイオワ。
- 小ネタ
史実のアイオワは30ノット以上出すと艦からミシミシと不気味な音がしたらしい。この逸話から30ノット以上の速度は出せなかったという話もあるが、一時的に35ノット近くまで加速しても特に問題なく航行出来たとも言われている。
ただ、元々細長い船体が災いして安定性に欠けるアイオワは、高速航行時には主砲での射撃が不可能となるレベルにまで大揺れする乗り心地の悪い船だったというのは事実のようだ。第二次大戦後に米英が演習を行った際、アイオワ級が外洋の波で揺れまくるのに対してイギリスの新鋭艦ヴァンガードは何事も無いかのように航行していたという話も残っている。
華々しい戦歴から傑作戦艦と謳われることの多い本級だが、船として見ると必ずしも良艦とは言い切れなかった模様である。
基本性能
※括弧がある欄は【改修後の数値(初期値)】
年代 | 1943 | 国家 | アメリカ合衆国 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
艦種 | 戦艦 | 対潜 | × | ||||
耐久値 | 36400(32500) | 戦闘成績(BR) | 475 | ||||
基準排水量(t) | 48116 | 最大排水量(t) | 57540 | ||||
最大速力(kt/h) | 33.1(29.8) | 最大舵角 | 47.5(42.0) | ||||
可視距離(km) | 12.9(11.9) | 絶対視認距離(km) | - | ||||
アンロック費 | 1656000S | 購入費用 | 135000S | ||||
2900G |
装甲防御
※単位はインチ(in)表示
防御区画 | 前部 | 中部 | 後部 | 装甲重量(t/0.1in) | ||
---|---|---|---|---|---|---|
甲板部 | 7.5 | 7.5 | 7.5 | 35 | ||
舷側部 | 12.1 | 12.1 | 12.1 | 35 |
搭載武装
主砲 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 重量(t) | 貫通力 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
50口径 16インチ Mk.7 三連装砲 | 1600 | 38.72 | 30 | 1930 | 91 | |||
45口径 16インチ Mk.6 三連装砲 | 1600 | 36.74 | 30 | 2279 | 83 | |||
48口径 18インチ Mk.A 連装砲 | 1800 | 43.6 | 34 | 3070 | 96 | |||
50口径 14インチ Mk.4 三連装砲 | 1400 | 22.86 | 34 | 1125 | 55 | |||
副砲 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 重量(t) | 貫通力 | ||
38口径 5インチ Mk.38 連装高角砲 | 500 | 16.07 | 4 | 83 | 30 | |||
53口径 6インチ Mk.13 単装高角砲 | 600 | 19.29 | 9.5 | 39 | ||||
50口径 6インチ Mk.5 単装砲 | 600 | 14.6 | 10 | 50 | ||||
50口径 6インチ Mk.6 単装砲 | 600 | 14.63 | 10 | 80 | ||||
50口径 6インチ Mk.8 単装砲 | 600 | 14.63 | 10 | 80 |
艦載機
機種 | 名称 | 攻/防 | 航続 時間 (min) | 巡航 速度(km) | 重量(t) | 装備 | 火力 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
水偵 | OS2U-3 | 50/600 | 1296 | 264 | 2 | 100Ib爆弾 | 450 | ||
SC-1 | 150/430 | 895 | 504 | 3 | 100Ib爆弾 | 450 |
※最大搭載数4機、パイロット数3名。
部品改修
改修段階 | 火力 | 索敵 | 速度 | 装甲 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
Ⅰ | 副砲射撃管制装置 | 新型望遠レンズ | ビルジキール | 側面装甲帯 | ||
Ⅱ | 砲塔旋回装置 | 電波探信儀 | 新型艦首 | 排水ポンプ | ||
Ⅲ | 主砲装填装置 | 電波探信儀 | 変速機 | 傾斜装甲 | ||
Ⅳ | 射撃管制装置 | × | 舵輪 | 船体強化 | ||
Ⅴ | 新式徹甲榴弾 | × | ボイラー | ダメージコントロールシステム |
※スキルは『ダメージコントロールシステム』。開発でアンロック可能。
立ち回り方
優秀な速力と旋回性能を持つが、転舵時の減速がやや大きい。また戦場で顔を合わせるH39や大和と比べると砲直径で劣り、モンタナやH41と比べると投射量で劣る。
また装甲もそこそこ盛れるとは言え(大和やアラバマなどと比べると)薄めなので、重装甲艦との正面きっての殴り合いは不可能ではないものの得策とは言えない。基本的には高速戦艦らしく機動力を活かして有利な位置を維持して戦ったり、相手の隙を突く立ち回りを忘れないことが重要。
主砲
16インチ級艦砲の最高傑作であるMark.7をデフォルトで搭載している。精度・貫通力が非常に高いため、しっかりと狙えば大量に命中弾を稼ぐことが可能であり、敵戦艦の装甲に与えられる被害も大きい。堅実かつ計画的な立ち回りが重要になる。
また、実装されているアメリカ艦としては唯一、大和の主砲と同程度の威力を誇る18インチ連装砲を積むことが可能。装填速度こそ34秒とやや遅めだが、Mark.7と比較すると砲旋回速度、単発火力、貫通力、精度で上回り、戦い方によっては換装対象となり得る性能を持つ。
ただし連装砲であるが故に投射量はMark.7装備時に比べて少ない。どうしても一度に撃てる量が減るため、総合火力で劣ってしまう。また、何故か連装砲の方が重い。尋常じゃないレベルで重い。速度が1~2ノットほど下がるくらいに重い。中身はどうなってるんだ?
火力、貫通力は申し分ないので、ちゃんと狙えば相手の装甲や船そのものに大打撃を与えられるが、高い精度ゆえに狙いが甘いと当たらないのも扱いを難しくしているかもしれない(Mark.7と比べたら誤差の範囲と言えるか……?)。使用感としてはデフォルト砲とほぼ同じだが、当てられる量が減るため少し物足りなさを感じるかも知れない。とは言えしっかり狙えば非情なまでの火力を弾き出してくれるだろう。
高火力の脳筋砲なのに精密運用とはこれいかに
副砲
アメリカではおなじみの副砲でありアトランタの主砲、Mk38連装高角砲を片舷五基ずつ搭載している。モンタナのそれ(Mk16)より射程が短いが、使用感はさほど変わらない。放火用や駆逐艦牽制用、対空砲火に役立ってくれるだろう。
航空兵装
アメリカの観測機搭載艦ではお馴染みのOS2U-3 キングフィッシャーもしくはSC-1 シーホークを合計4機搭載可能。最大2機編成で出撃させることができる。
基本性能が高い水準に纏まっている本艦の強さをより高めることができ、無闇に突っ込まずとも戦果をあげられることだろう。
対空
まさにアメリカの戦艦。
所狭しと並ぶ対空砲により、画質によっては処理落ちするレベルの弾幕を張れる。敵航空隊は端末もただでは済まない。艦直上で空戦が生起した場合、無視できない支援火力を叩き出してくれる。
……逆を言えばその程度なので、大編隊で迫り来る敵航空攻撃隊に対して回避をしなくていいほどではない。
手動対空砲火も戦艦としては強力な部類に入るが、余程腕が良くなければ航空機の編隊を壊滅させるのは至難である。
味方艦載機と連携することを心掛けるようにしよう。
装甲
装備にもよるが、モンタナとほぼ同じくらいは積むことが可能。速力を活かすもよし、堅牢な船にするもよしである。デフォルトのままでもそれなりに硬いが、大口径砲を相手にすると不安である。
機動性
速度はデフォルト状態ボイラー込みで三連装砲時が33ノット。連装砲に換装すると31ノットになるが、いずれにせよ戦艦では常識はずれに速い部類に入る。ただし特別打たれ強いわけでもないので突出しすぎないこと。
某映画のミズーリよろしくドリフトによる丁字戦も出来ない……
……とでも思っていたかい?
アプデにより(なぜか)細長い船体なのに戦艦の中ではトップクラスの旋回性能を手に入れた。デフォルト設定なら巡洋艦に近い感覚で曲がる事ができるため、舵を最大限に切ればドリフトに近い挙動も不可能ではなくなった。砲の旋回も速いので取り回しやすいだろう。
「痛いのをブッ食らわせてやれ!」
総評
攻・防・速の全てにおいて高い能力を持つ優秀な戦艦。ただしノースカロライナやサウスダコタと比較すると圧倒的な機動性能を持つ代わりにどうしても防御面では見劣りしてしまう。
同じアメリカ所属の16インチ砲9門艦として、攻撃のノースカロライナ、防御のサウスダコタとアラバマ、機動力のアイオワと区分すれば間違いはないだろう。
いずれにせよ、本艦の特徴が『高速戦艦でありながら高い攻撃力を持ち、防御力もそれなりに頼りにすることが出来る』という点にあることは念頭に置いておこう。巡洋戦艦の正統発展型と考えても良い。
歴史背景
アメリカが最後に建造した戦艦が本級である。16インチ3連装砲塔3基9門、最大速力33ノットの高速を誇り、基準排水量は前級サウスダコタ級の35000tから一挙に10000tも増えた45000t。その分、防御力も向上している。ネームシップのアイオワを筆頭に当初は同型艦6隻の建造が予定されたが、第二次大戦の終結で5、6番艦はキャンセルされた。本級は4隻全艦が第二次大戦勃発後の就役で、各艦とも主に太平洋戦域で活動した。上陸作戦支援の艦砲射撃も行ったが、その高速をもって空母機動部隊の直援艦としての役割をはたした点が高く評価されている。同大戦の初期、早くも航空主兵主義の正しさが証明される一方で大艦巨砲主義は陳腐化し、海上戦力の主力は戦艦から航空母艦へと移行。その結果、重装甲で大量の対空火器を搭載し、多数の電波兵器を備えた艦隊指揮能力を持つ高速の新戦艦は、艦上機を「矛」とする空母機動部隊の、「盾」の役割の中心となる大型汎用戦闘プラットフォームへと変貌を遂げたのである。アメリカが保有する戦艦中、建造時期がもっとも新しい本級は、第二次大戦後も朝鮮戦争やベトナム戦争、湾岸戦争、レバノン内戦などに動員されて予備役と現役復帰を繰り返した。特にレーガン政権時代の600隻艦隊構想で一時は全4隻が現役復帰したが、各艦とも1990年から1992年にかけて相次いで退役し、現在は全艦が記念艦となっている。
【同型艦(全6隻)】
●ネームシップ:アイオワ
1943年2月竣工
1990年10月退役 博物館船として公開
●2番艦:ニュージャージー
1942年12月竣工
1991年2月退役 博物館船として公開
●3番艦ミズーリ
1944年6月竣工
1992年3月退役 記念艦として公開
●4番艦:ウィスコンシン
1944年4月竣工
1991年9月退役 博物館船として公開
●5番艦:イリノイ
1945年仴起エ
1945年8月建造中止 未成艦
●6番艦:ケンタッキー
1944年12月起工
1947年2月建造中止 未成艦
コメント
- ドリフトは投錨するからね。仕方ないね。 -- 2017-08-17 (木) 23:09:20
- Mark Aって47口径のはずなのになんでWWBでは48なんだろう(48はMark 1なのにな) -- 2018-02-26 (月) 17:54:41
- ボディエロすぎだろ… -- 2018-08-13 (月) 19:44:48
- おっそうだな -- 2018-08-13 (月) 22:30:06