Lexington

Last-modified: 2021-04-06 (火) 12:17:55

1921年 アメリカ合衆国 巡洋戦艦 レキシントン級

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アメリカツリーの中ティアプレミアム戦艦。
同ティアの戦艦と比べ、頭一つ抜きん出たチートレベルの砲性能を持ち、巡洋戦艦の名に恥じない良好な機動性を持つ。そして中ティア戦艦を購入して浮かれている初心者を塵にする
課金艦仲間の天城と同じく実艦は存在せず廃棄、又は空母に改装された経緯を持つ。ちなみに空母化された後の姿はこちら

他画像

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斜め後方から。高速を発揮するために細長い艦体になっている。
同じく16インチ砲を搭載したコロラドとは対照的。

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Ver.2.00.032までの母港画面。

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主砲斉射場面。もちろん相応の腕は要求されるが、かつては速力と視界に優れる本艦は高ティア帯で活躍することすら不可能ではなかった。
現在では観測機の導入などにより以前のような高ティアでの活躍は難しくなってしまった。

基本性能

※括弧がある欄は【改修後の数値(初期値)】

年代1921国家アメリカ合衆国
艦種巡洋戦艦対潜×
耐久値31236(27890)戦闘成績(BR)310
無装甲排水量(t)34575無装甲速力(kt/h)34.5
基準排水量(t)43500最大速力(kt/h)28.0
最大排水量(t)44638最大舵角63.8(58.0)
可視距離(km)12.3(11.25)絶対視認距離(km)-
アンロック費1800G購入費用82800S

装甲防御

※単位はインチ(in)表示
※史実/技術ツリースペック準拠の場合。購入時は無装甲状態

防御区画前部中部後部装甲重量(t/0.1in)
甲板部2.52.52.535
舷側部7.07.07.030

搭載武装

主砲名称火力射程
距離
(km)
装填
速度(s)
旋回
速度(°/s)
重量(t)貫通力基本弾数(HE/AP)
50口径 40.6cm Mk.2 連装砲160041.24301.7141565200/200
50口径 35.6cm Mk.4 三連装砲140022.86344112555180/180
40口径 30.5cm Mk.3 連装砲120019.030575050100/100
40口径 25.4cm Mk.3 連装砲100012.017675050100/100
55口径 20.3cm Mk.9 三連装砲80029.13153.534661360/360
55口径 20.3cm Mk.9 連装砲80029.13153.520761100/100
副砲名称火力射程
距離
(km)
装填
速度(s)
旋回
速度(°/s)
重量(t)貫通力基本弾数(HE/AP)
51口径 12.7cm Mk.7 単装砲50017.197.592865450/450
51口径 12.7cm Mk.9 単装砲50019.66.593050450/450
50口径 12cm Mk.3 単装砲4709.055.5103550400/400
魚雷名称火力射程
距離
(km)
装填
速度(s)
旋回
速度(°/s)
重量(t)雷速(kt)基本弾数
45.7cm 水中魚雷30008.56010827.53
53.3cm Mk.3 水中魚雷31507.860108263
21インチ 水中魚雷34505.560108273

部品改修

改修段階火力索敵速度装甲
砲塔旋回装置(主砲旋回速度+10%)新型望遠レンズ(望遠鏡拡大倍率+20%)制動機(後進加速度+12%)消火器(自艦火災継続時間-12%)
照準システム(主砲射撃精度+12%)電波探信儀(理想発見距離+4%)方向舵(転舵反応時間-15%)傾斜装甲(装甲HP+12%)
主砲装填装置(主砲装填時間-15%)電波探信儀(理想発見距離+5%)副舵輪(横滑り防止+13%)船体強化(HP+12%)
射撃管制装置(主砲射程距離+8%)精密探信儀(強制発見距離+6%)新型艦首(旋回抵抗-11%)ダメージコントロールシステム(スキル『応急修理』アンロック)
強化弾頭(装甲貫徹力+10%)×舵輪(最大舵角+10%)×

立ち回り方

この艦は性能の特性故、普通の戦艦とは異なる立ち回りを求められる。防御面が当てにならない一方で中ティア帯では屈指の視界と高速を有するため、巡洋戦艦仲間であるフッド同様の、機動力を活かした遠距離砲戦が推奨される。

主砲

レパートリーは多いが、候補として検討できるのは以下の二種類である。

  • 50口径 16インチ Mk.2 連装砲
    デフォルトで搭載している主砲であり、砲性能では同格戦艦と比べ頭一つ抜きん出ている。40km超の射程と中ティアとしては高めの貫通力、16インチ級主砲として標準かやや速いレベルの装填速度を併せ持ち、オマケに精度が非常に高い。エイムさえしっかり出来ていれば、遠距離でも一度に5、6発の命中すら期待できる優秀砲である。
    これらは部品で底上げ可能であり、開発を全て終えると装填時間25.5秒・貫通力71・射程44.5kmという高ティアでも十分に通用する性能に変貌する。
    一方で砲塔旋回速度が異様に遅い(1.7°/s)という重大な欠点も持っており、艦を不規則に転舵させながらの砲撃には全く追従できないため注意。
  • 50口径 14インチ Mk.4 三連装砲
    こちらはテネシーの主砲であり、軽量さと手数が魅力。
    この砲は射程距離が短いためにかつては選択肢に入れ難かったが、距離縮尺の変更に伴って交戦距離が縮まり、換装候補に入れられるようになった。
    上述の16インチ砲の欠点が気になるなら、こちらを選ぶのも良いだろう。

副砲

レパートリーは同時代アメリカ戦艦と同じなので特にアドバンテージは無い。搭載するなら射程の長いMK.9がオススメ。
精度も低く門数そのものも多いわけではないので、放火用程度に考えておこう。
ケースメイト式なので射界の制限があり、全砲門を向けられる範囲が狭い。

魚雷

水中魚雷を片舷4基ずつと結構な量を装備できるが、射角が固定されている上に射程が極めて短いので使う機会は殆ど無いと思われる。
幸い重さそのものは無視できるレベルで軽いため、御守りとして持っておいても負担にはならない。

装甲

本艦最大の弱点である。設計思想が古い生粋の巡洋戦艦なので、防御装甲は極めて薄い。金剛よりも薄い。同じ中ティア帯でも高速戦艦の領域に片足を突っ込んでいるあいつらとは比べるのも烏滸がましいレベルである。
装甲耐久も考慮するなら高ティア重巡と似たり寄ったりの紙装甲で、しかもまずいことに全長が大和並に巨大であるため被弾しやすい。排水量も然程余裕があるわけではないので増厚しても高が知れているが、デフォルト状態では戦艦どころか重巡に致命傷を負わされかねないため、配分をしっかり考えて積んでおこう。

大和との比較

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ほぼ同じ大きさである……。

そもそも巡洋戦艦とは装甲が薄いものなので……周りの奴らがおかしいだけとも言える。

機動性

巡洋戦艦と言うだけあってそれなりに速い。満載でも27ノットの速力を誇る。大抵の中ティア戦艦よりは遥かに優速であり、旋回反応も舵角も非常に良好。このクラスの巨艦としては小回りが利くため、総合的に機動性はかなり優秀と言える。
ただし注意点として、加速性能が然程良好ではないため速度が乗るには時間を要する。敵艦が鈍足の旧式戦艦であったとしても、相手の視界外ギリギリを維持して戦っていると、舵を切った際に距離を詰められて正確な位置を把握され、猛砲撃を浴びる危険性が高いことは理解しておこう。

総評

攻防速のうち防御に欠陥を抱えてはいるが、それ以外は高いレベルで纏まった優秀な巡洋戦艦。
この艦の真価は遠距離からの視界アウトレンジ戦法にある。敵戦艦の視界外から攻撃する事により被弾を避けると同時に、魚雷持ちの艦からも距離を置きつつ、優秀な機動性を最大限活かすことが出来る。しかし、敵戦艦への砲撃に集中しすぎて別の敵艦の接近に気づかなかったなどという事になるととんでもない目にあう。周囲には常に気を配ろう。
ただし、同じ遠距離攻撃型の巡洋戦艦であるフッドと対した場合は本艦が逆に視界アウトレンジを受けかねないフッドが高ティアに移ったため、この危険はなくなった。だが中ティアのエキスパート海域は本艦が動き回るには少々手狭。引き撃ちで敵戦艦を翻弄していた筈がマップ端に激突して逆に追い詰められる、なんてことにならないように注意。
上述のように主砲性能そのものは高ティアでも通用するレベルにあり、その高速性と広い視界、さらには低めの戦闘成績(一部の高ティア巡洋艦より低い)を見込んで未だに高ティアに出張出撃させるプレイヤーもいる。
扱いに熟練すれば、それに見合った戦果を挙げてくれるだろう。天城と並び、1800Gを支払って購入するだけの価値は充分にある艦である。


歴史背景

レキシントン級巡洋戦艦(CC-1~CC-6)はアメリカ海軍が1917-1919建艦計画で建造を予定した巡洋戦艦。計画6隻のうち航空母艦として完成した2隻を除いて未成のまま廃棄され、巡洋戦艦としては1隻も完成しなかった。アメリカ海軍が「巡洋戦艦」という艦種名で建造を計画したのは本級のみである。
本級の最初の設計は1916年に成立したが第一次世界大戦の影響で優先順位を下げられたため着工は戦後の1920年後半以降であり、その間何度も設計変更が行われた。

最初の設計は排水量34,300トン、35.6cm主砲10門と比較的軽度の装甲を備え、35ノットの速力を発揮するというものだったが、その後1919年までに第一次世界大戦の戦訓を取り入れて装甲の強化と主砲口径の40.6cmへの変更が行われ、そのため船型は大型化し、速力は若干低下した。ただしそれでも舷側装甲は178mmと薄弱であり、計画通り完成していれば、高速かつ重武装だが、装甲は初期の巡洋戦艦にわずかに勝っている程度の艦になっていたと思われる。
本級は40.6cm連装砲塔4基の強力な火力を備えていたが、その防御は巡洋艦の砲には対抗できても同程度の戦艦または巡洋戦艦と交戦するにはまったく不十分なものだった。その設計思想はイギリスのカレイジャス級大型軽巡洋艦(いわゆるハッシュ・ハッシュ・クルーザー)に近く、第一次世界大戦の戦訓を取り入れたイギリスのフッド級や日本の天城型のような重装甲巡洋戦艦の考え方とは異なるものであった。
レキシントン級で特異なのはその推進機関である。当初計画では、35ノットという高速を得るためのボイラーは実に24基もあり、12基を防御甲板の下、12基を防御甲板の上に置いて煙突は7本になる予定だった。その後、技術の進歩によって缶数は徐々に減少し、最終的には全16基を防御甲板下に置いて煙突は2本、という常識的な姿に落ち着いた。この大出力の機関は大きな余裕を持っており、高速・有用な航空母艦に転用するには極めて適していた。


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