1930年 アメリカ合衆国 重巡洋艦 ノーザンプトン級
アメリカツリーの中ティア重巡洋艦。
砲力、視界の面で上位互換であり、かつ勲章を貯めればタダで手に入るペンサコーラのせいで影が薄い。ペンサコーラが高ティア帯に異動となったため、存在感が増した。
実は体力値はペンサコーラより高く、主砲塔が一基少ないぶん装甲もやや厚くできる余地がある。ペンサコーラが攻撃に寄った型なら、こちらは防御に寄った型と言ったところだろうか。
装甲耐久増加+5%の効果のある迷彩。値段は688G。なかなか渋いがどう見ても陸上迷彩である。
隠蔽率上昇+5%の効果のある迷彩。こちらも値段は688G。やっぱり陸上迷彩にしか見えない。
ノーザンプトン級はその半数が南洋での戦闘において戦没しているが、これらの迷彩はもしかすると熱帯林に隣接した港などで有効なカモフラージュを意識している……のかも知れない。
残念ながらゲーム的には泊地攻撃などのシステムは無いので、迷彩を付けて戦闘に出ると却って目立ってしまう可能性が……
Ver.2.00.032以前の母港画面。
基本性能
※括弧がある欄は【改修後の数値(初期値)】
年代 | 1930 | 国家 | アメリカ合衆国 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
艦種 | 重巡洋艦 | 対潜 | × | ||||
耐久値 | 24750(22500) | 戦闘成績(BR) | 260 | ||||
無装甲排水量(t) | 3908 | 無装甲速力(kt/h) | 40.0(34.8) | ||||
基準排水量(t) | 9038 | 最大速力(kt/h) | 31.6(27.4) | ||||
最大排水量(t) | 11240 | 最大舵角 | 42.8(40.0) | ||||
可視距離(km) | 9.6(8.95) | 絶対視認距離(km) | - | ||||
アンロック費 | 670000S | 購入費用 | 6700S | ||||
1180G |
装甲防御
※単位はインチ(in)表示
※史実/技術ツリースペック準拠の場合。購入時は無装甲状態
防御区画 | 前部 | 中部 | 後部 | 装甲重量(t/0.1in) | ||
---|---|---|---|---|---|---|
甲板部 | 2.0 | 2.0 | 2.0 | 30 | ||
舷側部 | 3.7 | 3.7 | 3.7 | 30 |
搭載武装
主砲 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 貫通力 | 基本弾数(HE/AP) | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
55口径 20.3cm Mk.9 三連装砲 | 800 | 29.13 | 15 | 3.5 | 346 | 61 | 360/360 | |||
55口径 20.3cm Mk.9 連装砲 | 800 | 29.13 | 15 | 3.5 | 207 | 61 | 100/100 | |||
47口径 15.2cm Mk.16 三連装高角砲 | 600 | 23.88 | 6 | 10 | 202 | 60 | 360(AA)/360 | |||
53口径 15.2cm Mk.16 連装高角砲 | 600 | 23.13 | 9.5 | 7 | 82 | 60 | 300/300 | |||
38口径 12.7cm Mk.24 高角砲 | 500 | 16.07 | 4 | 28.75 | 83 | 50 | 600(AA)/600 | |||
副砲 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 貫通力 | 基本弾数(HE/AP) | ||
51口径 12.7cm Mk.7 単装砲 | 500 | 17.19 | 7.5 | 9 | 28 | 65 | 450/450 | |||
51口径 12.7cm Mk.9 単装砲 | 500 | 19.6 | 6.5 | 9 | 30 | 50 | 450/450 | |||
50口径 12cm Mk.3 単装砲 | 470 | 9.05 | 5.5 | 10 | 35 | 50 | 400/400 | |||
魚雷 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 雷速(kt) | 基本弾数 | ||
21インチ Mk.8 三連装魚雷(Mod zero) | 3450 | 15.43 | 50 | 10 | 45 | 27 | 15 | |||
21インチ Mk.11 連装魚雷 | 3450 | 7.5 | 70 | 10 | 60 | 46 | 16 | |||
21インチ Mk.12 三連装魚雷 | 3450 | 9.15 | 60 | 10 | 100 | 44 | 48 |
部品改修
改修段階 | 火力 | 索敵 | 速度 | 装甲 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
Ⅰ | 砲塔旋回装置(主砲旋回速度+10%) | 新型望遠レンズ(望遠鏡拡大倍率+20%) | ビルジキール(安定速+10%) | 側面装甲帯(被雷ダメージ-10%) | ||
Ⅱ | 照準システム(主砲射撃精度+9%) | 電波探信儀(理想発見距離+7%) | 新型艦首(旋回抵抗-5%) | 排水ポンプ(自艦浸水継続時間-10%) | ||
Ⅲ | 主砲装填装置(主砲装填速度-8%) | 精密探信儀(強制発見距離+8%) | 変速機(加速性能+10%) | 傾斜装甲(装甲HP+9%) | ||
Ⅳ | 改式榴弾(榴弾発火率+15%) | 警戒管制機(スキル『広域探知』アンロック) | 舵輪(最大舵角+7%) | 船体強化(HP+10%) | ||
Ⅴ | 新式徹甲榴弾(徹甲弾ダメージ+9%) | × | ボイラー(巡航速度+15%) | × |
立ち回り方
巡洋艦という概念を絵に描いたような存在である。基本的には敵巡洋艦・駆逐艦の撃破が主任務となる。味方戦艦の護衛および援護を心がけよう。
魚雷装備があるとは言っても申し訳程度のものであるので、敵戦艦と正面から戦おうとは考えてはならない。どうしても戦わざるを得ない状況であれば、可能な限り距離を取って被弾を避けるように立ち回ること。
主砲
史実砲でありペンサコーラの主砲でもある55口径20.3cm三連装砲か、ブルックリンの主砲である47口径15.2cm三連装砲が有力な選択肢となる。
前者は単発威力に優れる代わりに装填速度が長め。砲旋回も巡洋艦の主砲としては遅いのでやや使いにくさを覚えるかも知れない。
後者は対照的に単発威力には劣るものの装填速度が極めて短く、外した時のリスクが少ない。駆逐艦などの狙いにくい小型艦に対しても気軽に撃っていくことが可能である。
副砲
単装砲ばかりであるが、艦体中央から後部にかけて大量に装備している。
基本的にどれを積んでも使用感はあまり変わらないが、戦艦などへの遠距離での放火を狙うなら射程が長いMK.9砲が、重量と射程のバランスを取りたいならMk.7砲が、近距離での駆逐艦への対処を重視するなら装填速度が短いMk.3砲が良いだろう。
混載は、照準が狂い中途半端になるだけなのでお勧めできない。
魚雷
片舷に一基ずつ装備スロットがある。連装魚雷は少々貧弱であり、三連装魚雷二種から選択した方が使い勝手は良い。
同時投射量の少なさから、日本の巡洋艦のような積極的な攻撃手段としては使いにくい。敵戦艦を近づけさせないための牽制用と割り切っておこう。
Mk.8は雷速が非常に遅く避けられやすい代わりに15キロの射程を持つ。
Mk.12は射程は短いものの雷速が速く、近距離では巡洋艦に対してであっても脅威となり得る。
対空
空母と矛を交えることのない中ティア艦だが、一応機銃はほんの少しだけ装備している。
ただし、高ティアに行った場合には全く当てに出来ないレベルのお粗末な代物であるので注意。
もしどうしても出張するようなら、主砲は手動対空が可能な15.2cm三連装砲にしておこう。
航空兵装
装甲
デフォルト状態では大して頼りにならないため、増強はほぼ必須となる。
幸い装甲重量そのものはさほど重いわけでもないので、多少増やしても速力低下は少なく抑えられる。
とは言え、満載すると挙動がかなり鈍重になってしまうので、不自由さを感じない程度に留めておこう。
機動性
平凡である。逆に言えば癖がない。
ボイラーを積めば31ノット程度を発揮可能であり、巡洋艦として移動に困らない程度の速力は確保されている。転舵反応もそれほど敏感というわけではないが曲がりにくいわけでもないので、周辺警戒をしっかり行っていれば魚雷回避なども困らない。
装甲を最低限にして弾数調整などもすれば40ノット台で走り回ることもできるが、やや外連味があるネタ運用か。
総評
『ザ・重巡洋艦』とでも評すべき、巡洋艦らしい巡洋艦。良く言えば万能、悪く言えば器用貧乏である。
攻防能力は見事に戦艦のワンランク下であるため格上には太刀打ちできず、しかし機動性では明確に上回るため駆逐艦や軽巡洋艦などを排除する際には戦艦より遥かに器用に立ち回ることが出来る。
また、レーダースキルの『広域探知』を活用すれば、捕捉し難い小型艦艇を見逃すことはほぼないと言って良い。
十全な運用には慎重さと果断さ、正確な戦況判断能力が求められるが、多少の被弾では致命傷にはなりにくいタフさも持ち合わせているので、初心者が巡洋艦の立ち回りを鍛えるにも適した船であると言えよう。
歴史背景
ノーザンプトン級重巡洋艦(ノーザンプトンきゅう じゅうじゅんようかん、Northampton class Heavy Cruisers)は、アメリカ海軍の重巡洋艦の艦級。条約型重巡洋艦の第2グループで1927年度計画により6隻の建造が認められ、前級の不具合を改善する事を目的に改設計が行われた。
本級はペンサコーラ級の重量増と予算超過に対応する形で設計された艦である。前級で10門あった主砲は1門減らされる代わりに全ての主砲塔を8インチ三連装砲塔に統一し、これを3基9門として火力の低下を抑えつつ軽量化された。一方で、防御面において装甲範囲と装甲厚が強化された。前級よりも装甲は強化されたが、砲塔数が減ったため防御重量は軽くなり、その結果ワシントン条約による制限排水量よりも1,000トン近く軽量であった。また、前級で問題であった凌波性も喫水から艦首まで高い船首楼型甲板を採用することで凌波性が改善された。
後期に建造された3隻は旗艦として使用するため後部の乾舷が拡張された。本級は艦載機の格納庫を設置し、寝具をハンモックの代わりにベッドを使用した最初のアメリカ軍艦艇であった。