1919年 ドイツ帝国 水雷艇 V170型
ドイツツリーの中ティア駆逐艦。厳密には水雷艇である。
その攻撃力の高さと艦体のコンパクトさから、実装からしばらくの間はゲーム内でゴマ戦艦の異名を取っていた。
基本性能
※括弧がある欄は【改修後の数値(初期値)】
年代 | 1919 | 国家 | ドイツ帝国 | ||||
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艦種 | 駆逐艦 | 対潜 | × | ||||
耐久値 | 14200 | 戦闘成績(BR) | 150 | ||||
無装甲排水量(t) | 848 | 無装甲速力(kt/h) | 38.1(33.8) | ||||
基準排水量(t) | 1268 | 最大速力(kt/h) | 33.7(29.8) | ||||
最大排水量(t) | 1563 | 最大舵角 | 44.0(40.0) | ||||
可視距離(km) | 8.7(8.0) | 絶対視認距離(km) | - | ||||
アンロック費 | 280000S | 購入費用 | 2800S | ||||
500G |
装甲防御
※単位はインチ(in)表示
※史実/技術ツリースペック準拠の場合。購入時は無装甲状態
防御区画 | 前部 | 中部 | 後部 | 装甲重量(t/0.1in) | ||
---|---|---|---|---|---|---|
甲板部 | 0.2 | 0.2 | 0.2 | 20 | ||
舷側部 | 0.5 | 0.5 | 0.5 | 20 |
搭載武装
主砲 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 貫通力 | 基本弾数(HE/AP) | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
45口径 10.5cm SK l4 単装砲 | 410 | 16.0 | 7 | 10 | 19 | 65 | 250/250 | |||
65口径 10.5cm SK l40 単装砲 | 410 | 15.0 | 7 | 10 | 19 | 65 | 250/250 | |||
55口径 15cm SK C/28 単装砲 | 590 | 21.95 | 8.5 | 8 | 39 | 78 | 40/40 | |||
45口径 15cm Ubts + Tbts KL/45 単装砲 | 590 | 22 | 8.5 | 8 | 29 | 70 | 44/44 | |||
45口径 15cm Ubts + Tbts Flak L/45 単装砲 | 590 | 22 | 7.5 | 8 | 31 | 70 | 40/40 | |||
魚雷(1、2) | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 雷速(kt) | 基本弾数 | ||
500mm 連装魚雷 Type G7e T2 | 3300 | 14 | 45 | 10 | 82 | 37 | 8 | |||
533mm 三連装魚雷 Type G7e T3 | 3300 | 14 | 60 | 10 | 92 | 37 | 8 | |||
53.3cm G7e T3 三連装魚雷 | 3450 | 7.5 | 60 | 10 | 118 | 30 | 18 | |||
魚雷(3、4) | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 雷速(kt) | 基本弾数 | ||
500ミリ 単装魚雷 Type G7e T1 | 2400 | 14 | 20 | 10 | 52 | 39 | 8 |
※連装魚雷が何故か砲の名前表記になっているが、これはミス。
部品改修
改修段階 | 火力 | 索敵 | 速度 | 装甲 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
Ⅰ | 魚雷装填装置(魚雷装填時間-10%) | 特殊塗装(隠蔽性+11%) | 制動機(後進加速度+10%) | 消火器(自艦火災継続時間-16%) | ||
Ⅱ | 魚雷発射管(魚雷射程距離+12%) | 電波探信儀(理想発見距離+9%) | 新型艦首(旋回抵抗-9%) | 排水ポンプ(自艦浸水継続時間-10%) | ||
Ⅲ | 装甲破壊魚雷(魚雷浸水発生率+13%) | 逆探(スキル『対艦通信士』アンロック+1%) | 変速機(加速性能+10%) | 耐火コーティング(火災発生率-15%) | ||
Ⅳ | 新式榴弾(榴弾燃焼継続時間+20%) | 発煙装置(スキル『煙幕』アンロック) | 舵輪(最大舵角+10%) | 高品質装甲(徹甲弾被弾ダメージ-12%) | ||
Ⅴ | × | × | ボイラー(巡航速度+13%) | × |
立ち回り方
駆逐艦水雷艇のため基本的には敵艦に対し雷撃をプレゼントすることが主な戦闘方法だが、本艦は過剰な砲装備に恵まれており、対駆逐艦戦闘を難なくこなす。
どころか格上で天敵であるはずの巡洋艦すら海の藻屑にしてしまい、更に戦艦をキャンプファイアーしてあわよくばそのまま沈めてしまうほどの高い潜在能力を秘めているこれはドイツの連装高角砲の恩恵が大きかったのだが、砲の貫通力が大幅ナーフされた上にいつぞやのアップデートで取り上げられてしまい、格上艦狩りはかなり難しくなった。
それでも砲装備も魚雷装備も充実しているため、自分好みのスタイルに仕上げやすい汎用艦である。
主砲
デフォルトの10.5cm砲の他に高ティアドイツ艦に広く使われている10.5cm連装高角砲や15cm単装砲など、1500トン級の艦艇としては(中ティア艦の装備としても)かなり強力な火力を有することができる。
水雷艇でありながらカスタマイズ性が高いのが特徴である。
以下、よく見かける2種類の例を記載する。
・雷撃重視で主砲を最低限もしくは非搭載にする。
・15cm単装砲を装備して火力で攻める。(貫通力を取るか重量を取るか、似たような15cm砲でも差があるので吟味して決めよう)
魚雷
デフォルト状態では連装魚雷と単装魚雷をそれぞれ二基装備されている。どちらも魚雷としてはかなり装填時間が短い。
連装魚雷のスロットには3連装魚雷の装備が可能で、低速タイプと高速タイプの二種類があり、重量は嵩むが重雷装化させることができる。
舷側に装備されている単装魚雷は非常に射角が狭いため、装填時間の短さを活かした雷撃をメインとする型でなければ外すのも1つの手である。無論、緊急時を想定して据え置いておくのもアリ。
装甲
購入時の仕様変更前は、デフォルトで舷側装甲0.5インチ、水平装甲0.2インチと艦の規模の割にやや厚めに貼られていた。
基本的にあまり張らず、速力に振るといいだろう。
装甲耐久もクレムソンの主砲程度なら0.1インチ程度の厚さでも比較的ダメージを受け流してくれるが、それ以上の口径の砲に対してはダメージ軽減の保証はできない。
他の駆逐艦同様被弾を避ける動きを心掛けるべきである。
機動性
速力は購入時で29.8kt、ボイラー搭載後で33.7kt。
装甲を0.1インチまで削ると36.9ktと中ティア帯の小型艦としては平均的かやや遅めの速力である。
旋回性能は他の駆逐艦などと比較した場合、あまり良いとは思えないだろう。しかし、火力は中ティア駆逐艦の中でも群を抜いて高いためその代償と言える。
その反面、操舵性は非常に素直で、大型艦の感覚が残ってるとかなり敏感と感じるだろう。この操舵性の良さを活かし、無理矢理固定式魚雷の照準を定めることも可能。
だが、吹雪などに装備されている『機関全速』のスキルが無いため、いざという時の離脱には手間取ってしまう。またプレイヤー相手に直線的な動きをしていると呆気なく沈められてしまうので、動き方には注意しよう。どんな駆逐艦にも言えることだが、不規則に転舵を繰り返すような操艦を心掛けることで被弾率を低下させられる。
慣れてくれば、相手の砲塔の向きや発砲煙の方向から着弾位置を予想して砲撃回避ができるだろう。
総評
実装当初は中ティアの中でも突出した高性能駆逐艦であったが、現在では火力面にやや比重が置かれた平均的な性能に落ち着いている。
挙動には癖がないため扱いやすく、備砲に関しても高ティア艦に装備されているものが使用できるなど優遇されているため、初めての駆逐艦として選択してもいいだろう。
ただし速力に関しては、機関全速スキルがなくV-MAX限界突破ができないため、動き方を間違えるとヘイトが集中してタコ殴りにされかねない。注意しよう。
各性能が上手くまとまっており、その上でバリエーション豊富な装備のラインナップとカスタマイズ性も高く、弄って楽しい!使って楽しい!プレイヤーを飽きさせない艦と言えよう。
歴史背景
V170級は、1918年に計画・建造されたドイツ帝国海軍の駆逐艦。
ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世は大英帝国に対抗して海軍長官ティルピッツの下に大規模な艦隊を建設していた。
「大洋艦隊」と呼ばれた艦隊の規模は当時の日米を優にしのぎ、世界第2位の海軍として弩級戦艦や巡洋戦艦を中心に、
イギリスとの激しい建艦競争を繰り広げていた。しかし、ドイツ帝国海軍では、東洋艦隊・大洋艦隊の充実とUボートによる通商破壊など、攻撃的な思想を主としており、船団護衛や哨戒を主任務とする駆逐艦の有用性について長らく疑問視されていた上、仮想敵国である英・仏・露等で発展してきたことも含め、駆逐艦という艦種に対して好意的ではなかった。
また水雷艇の方が燃料を消費せず同じ戦果を挙げられると考えられていた。
(但し、ドイツの水雷艇は1000トン前後の大きさで、他国の小型駆逐艦に匹敵するものであった)
第1次世界大戦中頃にようやくその重要性が認識され、当クラスを含めて、大洋艦隊に随伴できる能力を持つ数種類の駆逐艦の建造が開始されたが、終戦までには間に合わず、V170型はすべて未完成となってしまった。
コメント
- 折角1919年だというのに…V810だったら最強だった。 -- 2017-10-08 (日) 14:44:12
- 強すぎィ!! -- 2017-11-19 (日) 08:29:18