用語/あ行

Last-modified: 2024-01-10 (水) 14:21:06

あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行~ A~ 

アイロニー

皮肉。以下の用法がある。
①原作者自ら明かした「魔法科高校の劣等生」というタイトルにこめられたテーマ。
なぜか「優等生=実戦で使えるとは必ずしも限らない」というのが真意のようで、「劣等生が使えない人材とは限らない」ではないらしい。主役のageの為なら無関係な優等生も貶めるという作者の熱意が窺える。また、そもそも至極当然な話でテーマとして意味を成していないように思われるが、佐島にとっては重大な意味があるらしい。
なお、この発言はなろう時代に読者から寄せられたレビューに対しての反論の中でなされたものである。レビュー自体は至極真っ当で、ある程度好意的な内容だったにも関わらず、佐島 の返答は文中の言葉の用法に至るまで全否定した挙句、「劣等生だからってスポ根ものと決めつけるな」「嫌なら読むな。時間を無駄にするな」とレビュアーを上から目線で攻撃している。その度量の狭さと、垣間見える異常な攻撃性に、多くの読者が佐島の本性を悟った。
 
②劣等生本文によく見られる、芝さんが他人の意地悪な言動に反論するシーン。
一般的な皮肉とは異なり、相手を徹底的にやり込めてしまうのが特徴である。
 
③左遷が本来主張(非難)したかったであろうことが文章の稚拙さから伝わらず、むしろ全く違った意味に読み取られてしまったり、左遷自身にブーメランが刺さったりする現象。本文中に多々見られる。
 
④芝さんや左遷が作中で発する腐ったメッセージが何年も前の作品や子供向け作品などに論破されたり、その浅さを見透かされたりし、信者が最高にかっこ悪い状況に追い込まれること。もっとも、ある程度まっとうに作られた作品ならどんなものでも「劣等生・左遷に対するアイロニー」になりがちであり、あまり言いすぎると風評被害を生んでしまうので注意が必要。

アカレコアクセス(エレメンタルサイト)

2chアンチスレでは 魔法科高校の劣等生は殺笑性Aランク相当の糞アニメ79の295- で 芝さん がパンク・スピン・ジャンプをどうやって把握したのか?以降が初出と思われる

芝さんがカチコミかけるときにマップデータと敵位置データをカンニングしてるアレと、その応用のこと。「精霊の眼」と書いてエレメンタル・サイト。でも精霊は関係ない。
視ようとする対象に関する事を何でも最大24時間まで遡って閲覧できる芝さん専用能力。過去の情報しか見えない設定だが、一瞬でも過去になればもう見放題なので実質現在も見られるのと変わらない。それに基づく高精度の未来予測は可能なはずである。「いわゆるサイコメトリーを魔改造して可能な限りいろいろ盛ったような能力」とも言えなくはないが、ほぼ原型をとどめないレベルで盛ってむしろ土台が見えない勢いなので誰からもサイコメトリー扱いはされていない。
厳密にはアカシックレコードを見ているのではなく、佐島 仕様の劣化版アカレコ的な何かを閲覧しているのだが、語弊を招かないよう詳細を伝えるには日本語翻訳と補足解説が必要となる。もう面倒くさいから便宜的にアカレコって呼ぼうということになった。適当にアカ劣等とか名付けてもいいのだが、それだと共産主義を呪っているようで紛らわしい気もする。保留としたい。
最低限に簡略化されたCG製の再現VTRとしてアニメ版では表現された。実際その認識でだいたいあってる。対象との距離は関係ない。が、手掛かり無しで虱潰しに検索できる範囲は距離にして1km程度が限界。普通の作品で良くあるアカシックレコード閲覧リスクは全く無い。実質ノーコストで使いたい放題。しいて挙げるなら、再成魔法用に負傷者の情報を読み取る際、何故か芝さんが痛みを濃縮してまとめて感じなければならないという謎仕様くらいだろうか。でも痛みでショック死しかけても即回復するだろうし、気軽に再成魔法を連発できる程度にはファッションリスクなので「だからどうした」としか言えない。
人体1つ丸ごとの情報を30秒ぶん読み取るのに0.2秒しか要らないそうで、瞬間記憶能力と組み合わせたなら教科書丸暗記くらいはアッという間だろう。
アニメ版では演出的な意味でマブタ閉じて使っているが、別に閉じなくても使える。視界の半分でリアル風景見ながら片手間で情報検索とかいう器用なマネまでやれる。
なまじこんな能力が盛られているせいで、芝さんの観察力、理解力、推理力、直感力など色んなモノが「あーはいはいカンニングすごいですね」という評価にならざるをえなくなっている……と言っていたら「そんな普段から四六時中はアカレコ見てねぇから!」という言い訳設定が生えてきた。クラスメイトが洗脳魔法一発でテロリストの手下にされる世界観なのに何を油断しているのか。ガーディアン()失格である。
人工物じゃあるまいし、24時間キッカリでアカレコが変質するとも考えにくいので、それ以上遡れないのは芝さん側に原因があると思われる。未来が見えないという点についても、絶対に不可能だと断言してよいのだろうか。しかし、もっと改良しようとする素振りは微塵も無いのが芝さんクオリティ。まぁ今でも全然有効活用できてないのにもっといろいろ可能になると芝さんのド低脳っぷりが跳ね上がるから仕方ないね。
理論上、芝さんが数光年離れた星の光を見るだけで超光速の情報取得も夢ではない。だが天文学に革命を起こすつもりも宇宙の神秘に思いを馳せるつもりもサラサラ無い芝さんには関係なかった。そのくせ、小惑星をマテバするとスゴイことになるんだぞーとか佐島は考えている。
15巻では、 九島光宣 の病弱原因を調べた時、本当の両親が誰かまで全て解ってしまった。
「24時間の設定はどこ行った?」と問うても、「遺伝子情報全て見れるんだから、その位当然!」だそうである。
19巻では、自分と因縁のある人物でないとロックオンするのが難しいという思わぬ弱点が露呈し、なんとアカレコアクセスによるジード・ヘイグの捜索に失敗した。芝さん曰く「キモウトに気を取られていたせいであって、本気出せば見つけられた」らしいが、キモウトを暴徒の群れの中に放置しておいてよく言えたものである。
なお、自宅で海パン一丁になって半裸のキモウトを抱きしめられればようやく本気を出せて、トレース可能な信号弾とやらで因縁をブチ込めるそうである。お前は何を言っているんだ。
ブランシュ無能竜横浜ソーラン編も、その気になればあんな騒動まで発展せずにすべて解決できたはずである。
芝さんは、自身のageシーンを最大限にする為に、あえて何もしないのである。
 
参照Wikipedia アカシックレコード

能動空中機雷(アクティブ・エアー・マイン)

一定領域内にある物質をボロボロに風化させ破壊する魔法。
第1回お笑い運動会編でバス女が使用したショットガン魔法の正体である。 
この魔法で競技をぶち壊しにした後、責任を取りたくない芝さんはバス女名義でこの魔法をインデックスに登録するが、何か嫌な予感がしたバス女はどうぞどうぞ精神を発揮し、ひとまず仮登録に抑えておいた。
その後、四葉バレの直後に名義はお兄様のものに書き換えられた。

その時点ではそれで終わりだったのだが、22巻で突然クローズアップされる。
この魔法がなにをどうしたのか戦場で使用され、開発者の芝さんに対して非難が集中したのである。
芝さんが人殺しに使われたけどバス女に迷惑かかんなくてよかったわーと言い、取り巻きは人殺しに使ったやつが悪いだけで芝さんには責任ないよねって擁護した。

アニメ版

2014年4月~9月に放送された本作のアニメ版。原作の横浜騒乱編までを描く。全26話
近年の深夜アニメには珍しく、最初から2クール放送が決定しているという異例の待遇でスタートした。
その2クールがどれだけ無駄遣いされたかは「各部あらすじ」参照のこと。
良くも悪くも原作の内容を比較的忠実になぞっており、支配者のポーズや 芝さん の空中浮遊、OPの空耳など多彩なネタを提供した。

他の作品ではありがちなアニオリ、総集編、主題歌PV、特番などのいわゆる迂回ルートは一切なく、純粋に作品の中身だけで26話を潰している。
作画や音楽などを見るに、同じ電撃のSAOや「とある」シリーズに準ずる潤沢な予算が投入されたことが推測されるが、アニメ版から入った視聴者からの扱いは さすおに を筆頭としたネタ的な揶揄や嘲笑が主で、本来広告塔の役目も持っている筈の声優陣でさえ、支離滅裂な設定や人物像について各種媒体で遠回しにディスるという有様。
頼みの売上も 円盤売上 にある通り信頼性に疑問符が付き、そもそも電撃のマーケティングを前提とすると大した数字ではなく、むしろ製作的には期待外れだったのではないかとの疑惑が立っている。
実際とあるシリーズとSAOが3期まで放送したのに対して、劣等生は6年経って2期放送がやっとな時点でお察しください。
また、女性向けの要素を含む作品を「お兄様」をキーワードにして、強引に男子専用の作品に切り替えた広告戦略は、Gファンタジーの漫画版を経由してファンになった女性読者を大いに離反させた。

この惨状に対し、原作の本スレでは作画や演出について重箱の隅をつつきながら「○○だからアニメはダメで売れなくても仕方ない」とアニメスタッフに責任を転嫁する流れが常態化している。
外部視聴者や演者からのツッコミは大半が原作に対するもので、アニメの作画や演出が取り立てて貶されることは少なかったりする。要は客観的には作画や演出といったガワ以前に内容の方が目立ってたという話だろう。無論悪い意味で。
むしろ、芝さんはじめ原作の薄ら寒い設定や言動を的確に取捨選択し、視聴者のヘイトを多少なりとも抑えたのは紛れもないアニメスタッフの功績であると言える。そのため、一部の視聴者は芝さんを心優しい主人公だと勘違いしてる模様。
こういった面から、「原作付きアニメとしてはマシな仕事をした部類」「原作がこれじゃ良作作れとか無理」「酷さを薄めてるって意味でむしろ頑張った方」といった形で(アニメ版の)アンチスレ民が擁護するという不思議な現象が起こることも。
驚くべきことに、なんと映画化が決定した。が、制作会社から監督まで映画版スタッフはテレビ放送版とは一新されている。
アンチスレ民はだいたい「お察し」というリアクションで生温かく見守っていたがその結果は・・・後述の円盤売上の項目を参考にしてほしい。

あのレベルの悩みなら自分は卒業済みです

九校戦編(一回目)における芝さんの一言。
ミキヒコの真剣な悩みを、チートと上から目線を最大限駆使した上で「お前は阿呆だ」の一言で乱暴に解決した後、その一部始終を見ていたアホ軍人の風間くんに対して発した衝撃的な一言。
芝さんの言うことが本心であれば、彼は魔法力喪失を起こすリスクを克服した、言い換えれば突っ込みどころ満載の魔法理論に対して頭を働かせることをやめてしまったことを高らかに宣言したことになる。まさに「お前は阿呆だ」のブーメランが突き刺さっている。

なお後に公式が配信した「芝さん名言スタンプ」の一つにこれが選ばれている。スタッフはネタアニメ扱いされる悩みなどとっくに卒業済みなのである。

深淵(アビス)

深淵(アビス) は、水面を半径数メートルから数キロメートルにわたって球面状に陥没させる戦略級魔法。
その押しのけた水はどこへ行くんだよ、復元力はどうなってる、数kmって海底が露出するだろ、艦隊より全世界の沿岸部が壊滅する規模の大津波が起こる、など散々に突っ込まれた。
地上でも地下水があれば使用可能で地盤沈下を起こせるらしいが、やはりその水がどこに行くかは謎。

亜貿社

芝さん暗殺計画に登場する組織。
魔法が使えず社会に冷遇された異能者をスカウトして構成員にしているが、何故か彼らは体術忍者などというよく分からない造語で呼称されている。
「政治的殺人業者」を掲げているが、その実態は超能力者に殺人の仕事と道具を与える私刑集団である。
どうも社会正義を実現したいようなのだが、その手段が私的に社会のクズを殺して回ることでは、どうやっても政治的な集団にはなり得ない。佐島の脳内辞書に「政治的」がどういう意味で載っているのか見てみたいものである。また、業者というなら利益を出さなければいけないのだが、経営が成り立っているようにはとても見えない。
それに劣等偽本の社会を良くするなら、魔法が使えるというだけで優遇されている連中をターゲットにしないのは何故なのだろうか。
理念に裏打ちされた冷徹なプロフェッショナルを演出したかったのであろうが、合理性というものをまるで理解できない佐島が考えたため、こうも珍妙な組織になってしまったようだ。
スピンオフ冒頭で間接的に芝さんを敵に回してしまったため、壊滅するのは確定事項ともいえる。

甘えるな

九校戦 での ホ十字 のセリフ。
森崎 君が 無能竜 の策略で負傷したため、モノリスコードの代理選手を急遽選ばなければならなくなり、ドライアイス会長 が「優秀だから」という理由で選手でもない wwさん を出そうと提案、それに対し「一競技しか出ていない『選手』もいるのに『スタッフ』から代役を選ぶのは問題があるし、後々禍根が残るのでは?」と珍しく納得できる理屈で反論をするwwさんなのだが、それに対して「甘えるな」と一喝。
「二科生という弱者の地位に甘えている*1」と、決定的にズレた説教をかました挙句、「メンバーである以上、リーダーの決断に逆らうことは許されない」と強権でもって決定した。ひどい力押しである。そのくせ「じゃあ レオミキヒコ も連れてっていいなら参戦します」と言うwwさんに、リーダーのドライアイス会長が「えっ、それはちょっと(ry」と渋りかけるのをホ文字はガン無視して勝手に許可を出す。コントか。
wwさんにはバレてはならない()という事情もあるのだが、「個人的な事情で出たくない」と言ったところで通じそうにもない。生徒会がwwさんに甘えるのは許せ、お前の意見は聞いてないと言うことなのだろうか、ブラック生徒会である。*2

というかホ十字の態度がデカいため勘違いしがちだが、実質的には「横紙破りをしてでもwwさんのお力を借していただきたい」と平伏しているに等しいため、結局はこれもwwさんのファッション苦難の一つ「人にいいように利用される」の典型例でしかない。
 

あれが本当の戦場なら「次」なんてないんだぞ

入学編にて、森崎 に負け惜しみを言われた 芝さん が心の中で思っていたこと。
たかが学生の小競り合いに実戦云々を持ち出す芝さんの小ささに多くの読者が呆れたシーンである。
そもそも言ってる芝さん自身が「戦場で殺されようが復活し放題」という都合の良い立場であり、それでいて他人に対してはこんなニヒルぶったセリフを吐くというのが「おまいう」という言葉を完璧に表現したが如き一つのアイロニー()であるとも言える。
ちなみに芝さん本人は、取り巻きと森崎が乱闘しだすのを棒立ちで観戦して後から口出しした程度である。あれが本当の戦場なら、当事者なのにボケーっとしてたくせして何故か上から目線のお前は何様なんだ。

本来この手の言葉には発言者に重みを感じさせるバックボーンが必要なのだが、感情の薄い(笑)芝さんは仮に戦場で味方を喪った所で特に思う所などない。つまり、芝さんは「戦場では次がない」という絶望的な命の重さの教訓を、哀れな敵を八つ裂きにする過程で得るしかなかったハズである。
こんな設定のせいで、芝さんは小物に対して「お前なんかいつでも殺せるぞ!」と胸中でドヤ顔してしまった事になる。

なお 作者 および信者は同じところを「硬派」と認識し、賞賛しているようだ。
ちなみに見出しの台詞はコミカライズ版であり、影のついた芝さんの怒り顔のアップや、血しぶきのような背景エフェクトとともにインパクトのあるシーンとなった。うどんコラ でも使用されている。
原作では「次がある、と信じられることの、なんと幸せなことか」と、佐島文体らしい皮肉な独白になっている。
ちなみにアニメ版はこの一節がカットされ、森崎の捨て台詞で終わっている。スタッフの英断と言っていいだろう。
 
原文引用編1 【あれが本当の戦場なら「次」なんてないんだぞ だってさ()】 参照
 

一科生と二科生

作中用語。「ブルーム」と「ウィード」、紋付きと紋無しなどとも呼ばれる。
紋付きと紋無しについては制服だけを指して使うこともある。
魔法科高校(一校~三校)では入学時の試験の結果によって100人を一科生に、もう100人を二科生に組み分ける。
二科生は基本的には一科生と違いは少ないが、制服の花柄の紋章がなく、実技の授業に教師が付かない。
しかもこの違いは卒業まで覆すことは出来ない。
このため一科生と二科生の間には公然と差別が横行しており、ウィードや紋無しも事実上の差別用語とされている。

 

一科生である生徒会長の言い分 では、差別は二科生側が自分たちを卑下して勝手に生み出しているものだという話だが
視聴者は入学初日から明らかに理不尽な差別的扱いを受ける二科生を見ているわけで納得できようはずも無い。
しかも言ってる本人は九校戦で達也が参加する際、紋無しの制服では体面が悪いとして彼に紋付きの制服を貸し出すのである。
他の二科生が「体面が悪い服」を着せられるのは構わないんですね会長。

 

後にこの制度の原因となった紋なし制服は単なる発注ミスで作られた物で、似本政府が国防の要()である魔法師の不足を補うため、魔法科高校の定員を年度途中で強引に増やしたところ、それに見合う数の師を用意できなかったため計画が頓挫し、結果たまたま紋無し制服が届いてしまった生徒の「補欠扱い」が定着してしまった…という非常にお馬鹿な背景が明らかになった。
ちなみに「制服の違い=身分・階級の違い」とする手法は古くは冠位十二階から現代の軍隊に至るまであらゆる組織で用いられるセオリー中のセオリーであり、「生徒は皆平等で差別などさせる意図は無かった」などと言ってもそれはそれで大間抜けであるとしか言いようがない。

 

仮に差別的制度を作る意図がなかったとして、ミスが発覚した時点でシールでもワッペンでも作って制服に付けさせれば済んだ話なのである。かといってブルームの競争意識や危機感を煽るために差別的制度を据え置いたのだとしても、ウィードが這い上がる道は用意されていないためそれも期待できそうにない。その上ブルームとウィードの差が生じる根拠である「実技の授業」が具体的にどんなものかもろくに描写されていないことも加味すると、何一つ説得力のない制度であり、紋無し制服を特注する分単にコストが無駄な制度であることが露呈してしまっている。

 

この意味不明の差別を会話にすると

 学校側「手違いで文無し制服発注しちゃったよ。仕方ないから二科生はこれ着ててね。あ、差別じゃないよ?」
 生徒「じゃあ発注し直してくださいよ、金払ってるんだから」
 学校側「いやそれはちょっと…」
 生徒「なら良いですよ。自分でつけますから」
 学校側「いやそれはちょっと…」
 生徒「なんでだよ。これ差別だろ」
 学校「いや差別じゃないよ」
 生徒「これのせいでウィード(雑草)とか言われんだけど」
 学校「呼び方はしないようにだけ言っとくよ、一応」
 生徒「いや、だから全ての制服に紋をつければいいじゃないか」
 学校「いやそれは無理」
 
簡単に言えば
 ・差別は無いが、紋付き制服は支給しない
 ・差別は無いが、世間体は気にする
となる。差別は無いなんて言い分が、表向きの体面を保つための言い訳でしかないことは明らかであった。

さらにさらに、一校の二科生でも他の魔法科高校でエリートになれる人材であるといわれている。 wwさん のエリート性を損なわないための後付設定なのだが、このせいでウィードの皆さんはわざわざ冷遇されるために一校にいるという意味不明な事態が発生している。しかも他の魔法科高校へ転入する制度は普通に存在している。(wwさんが断った上に先生に暴言を浴びせたアレ である)

 

百歩譲って、wwさんのファッション不遇を前提にしたガバガバ上等の設定なのだと納得するにしても、当のwwさんは2年進学時に 魔法工学科 ができたことでウィードですらなくなったのだからもう救いようがない。あと地味に ミキヒコ も一科生に昇格した
こうして、スリー・ハーブスだかエガリテだかが不甲斐なかった上、ブランシュが余計なテロを敢行してしまったせいで、魔法師の権威を揺るがすスキャンダルは闇に葬られてしまったのであった。

 

ラジオ編 【第2回 教えて!佐島先生! 13:20~ 二百人を入学させ百人を飼い殺し。努力でどうにもならない実力差を 入 学 後 に 作り出す、明白な教育上の差別】 参照

なおざーさん会長は、典型的な一科生の考え方を揶揄して
「ところが、ね……得てして、『自分の方が上』って思い込むと、全部勝ってないと耐えられなくなっちゃうのよ。
「実際には、一科生と二科生の違いなんて、実技の授業の都合上、実技テストの成績で分けてるだけに過ぎないんだってことを忘れてしまって」 
と発言している。
どちらかというと、必要もないのにあれこれスペックを盛りまくる某二科生に対するアイロニーになってしまっている。

一般魔法師の地位

劣等生世界の最大の謎のひとつ。
魔法が重要な役割を果たしている世界にもかかわらず、その唯一の使い手である魔法師の地位自体は高くないという設定がある。その割には魔法師養成専門の魔法科学校が存在していたり、政治や軍事の要職が魔法師で占められている。

これらの問題は、「今のところ魔法師の居場所は軍事分野にしかない」「今は戦時中のため魔法師が必要とされているが、将来性は無い」というところに集約されて、というかすり替えられている。wwさんはこれを解決するために、魔法師を非軍事分野においても活躍させる恒星炉、及びエスケイプスを計画しているのである。

だが「軍事分野に魔法師の居場所がある」という前提が非常に疑わしいのはもう言わずもがなで、wwさんの計画もザコ魔法師を電池扱いするものでしかないことから、魔法師の地位改善という意味ではこれまた疑わしい。まず軍事分野での運用や、気の持ちようで突然使えなくなったりする不安定性など、改善すべきところはいくらでもあるのだが…。

イデア様

劣等生の魔法は、事象に付随するエイドスと呼ばれる情報体を改変することで実現されている。このエイドスが存在するとされるのがイデアと呼ばれる情報体次元である。
劣等生の魔法理論を突き詰めると、結局このイデア次第でどうとでもなることから、イデアとは神様(=作者)の別名である、という結論に達し、こう呼ばれるようになった。

イビルアイ

洗脳魔法「邪眼」。なんのことはないサブリミナルという古い手口の催眠術である。
一日に三回くらいしか使えないわけではない。
相手の精神を直接いじる文字通りの邪眼魔法も設定上は存在し、その偽物であるとして芝さんに嘲られるが劣化版なのかというと違う。
天才でなくても使える(というか、芝さん曰く機械の力だけで再現できる)上に、カチコミに来た相手を数秒で寝返らす効果が望めたらしい。むしろ汎用性が増してタチが悪くなっている。
こんな能力を持っているにも関わらず、ロケットランチャーでピンポンを押すあたり頭がどうかしている。
洗脳能力のあるボスが置いて逃げていった下っ端戦闘員なんて、普通に考えたら「洗脳された被害者」だとしか思えないはずなのだが、何のためらいも無くまとめて冷凍するのがキモウトクオリティ。
逃げていったボスについても、実は「自分こそボスなんだと思い込まされていた影武者」ではないのかと疑って用心しておくのが普通だと思うのだが、護衛対象そっちのけで舐めプお散歩マンハントを満喫するのが芝さんクオリティ。
なお、現実のサブリミナルにはこんなに強力な洗脳効果は無い。
 
単なる人間爆弾の芝さんよりはるかに有用でコスパのいい超兵器だが、
一巻でのブランシュ撃破以降、同様の洗脳魔法や洗脳機械などが使われた形跡などはない。
都合よくアンティナイト()を持って焦点の合わない目で襲ってくる暴徒がいたとしても、
芝一派は洗脳を疑うこともなくぶち殺している

インフェルノ

漢字で書くと「氷炎地獄」。すごい魔法の一つだが、金さえ出せば入手可能である と設定されているが、実質は キモウト 専用の属人魔法となっている 。
いわゆる魔法物になれた我々には、英名と内容が一致しない魔法でもある。
原文は長いが、2つに分けたエリアの一方を冷やして、他方に余った熱を移動するだけ。要するに魔法エアコンであり、エントロピーは逆転していない。
なお、氷柱の周囲温度を200度にしても気泡が氷を破壊するほど膨張することは無い。気泡にまで高熱が届く頃にはそもそも氷の大部分が融けて水になっている。解らない場合は理科からおさらいしよう。
恐らく、熱い飲み物に氷を入れるとひび割れるような現象を想像しているのだろうが、あれは氷が熱された結果、外側のみが膨張し中心部との膨張率の違いによりびび割れるのである。知らなくてもググれば一発で分かる。この程度の知識もなかった上、確認さえしなかったのだろう。
科学的な難易度として考えれば、一方的な冷却より熱量を移動させる分、はるかに簡単なんじゃないかと思われるが、なぜか高難易度魔法になっている。結局いつものSF要素は科学的用語だけの「イメージ>科学」な劣等魔法である。
 
原文 文庫4巻(Web 第2章) p117から引用
中規模エリア用振動系魔法『氷炎地獄(インフェルノ)』。
対象とするエリアを二分し、一方の空間内にある全ての物質の振動エネルギー、運動エネルギーを減速、
その余剰エネルギーをもう一方のエリアへ逃がし加熱することで辻褄を合わせる、熱エントロピーの逆転魔法。
時折魔法師ランク試験でAランク受験者用の課題として出題され、多くの受験者に涙を呑ませている高難度魔法だが、深雪にとっては当たり前に使える魔法でしかない。
元々が対エリア用の魔法だからフィールドからはみ出すルール違反の心配もなく、それ程神経質になることもないのだが、
魔法というものはどんな簡単な術式でも油断は禁物だ。何かあれば例え失格負けを宣告されるようなことがあっても、あらゆる手段で介入する心づもりで達也は深雪を見守っている。
だがそれも、無用な心配に終わりそうだった。
既に敵陣内の気温は摂氏二百度を超えていた。
急冷凍で作った氷柱は、内部に多くの気泡を含む粗悪な氷だ。その気泡が膨張して、熱で弛んだ氷柱にひび割れを起こしている。
不意に、気温の上昇が止まった。
次の瞬間、敵陣の中央から衝撃波が広がった。
深雪が魔法を切り替えたのだ。
空気の圧縮と解放。
脆弱化していた敵陣の氷柱は、その全てがひとたまりもなく崩れ落ちた。
 

薄羽蜻蛉/ウスバカゲロウ

千葉家に伝わる「秘剣」というCADである。通称・薄馬鹿下郎
特徴としては、長さ2m、厚さ5ナノメートルの非常に薄いカーボンナノチューブの剣らしい。
刃は巻き取ることにより全長約50cmのスティックにまで纏まる。展開の際はモーターで自動的に行われる。
最新の魔法ガジェットが秘伝ということは、免許皆伝も運転免許程度の難易度なのかもしれない。これならレオがあっさりと(3日)習得できる理由もわかる。
アイテムを使えれば秘伝習得できるとは、さすが劣等星似本屈指の剣術道場()である。だいたい部外者に勝手に教えてよいのだろうか、「秘」とはどういう意味なのか。
他にも、2mの長さって何を斬るための想定なのだろうとか、50cmのスティックって結構でかいとか、表面積と材質の関係で一瞬で燃え上がるとか、軽すぎて斬るとき腕力頼りになりすぎるとか、モーター内蔵部分だけ刀身ブ厚いはずとか、とにかくツッコミどころの塊のような武器である。

うどんコラ

某画像掲示板にアップされていた漫画改変画像のこと。正式な名前は「魔法科高校のうどん兄妹」だったり「うどん科高校の劣等生」だったり。
なおどっかの同人サークルの同人誌「深雪のうどん天国」は、影響を受けているとは思うが全くの別物。
何故うどんだったのかを含めとにかく意味不明だが、蕎麦というライバルの存在が明確な分、意味不明度は本編よりは緩和されているのが悲しいところ。

うどんコラ画像

アンチスレ初出時には存在していた 魔法科高校の劣等生は全然劣等生じゃない糞アニメ

エア・アーマー

空気圧だけで銃弾を逸らすというとんでもない魔法。
逸らすほどの空気摩擦を生み出すには5ギガパスカル以上は必要。
それが体全体を覆っているとなると、総量で11メガジュール、TNT換算2.8キログラム程になる。
さらに常駐型は存在せず、オフオンしているというからヤバい

エイドス

イデア様の中に存在し、あらゆる物体に付随している情報の塊。ご都合物質サイオン(想子)で構成されている。
CADでサイオンを操ってこのエイドスを改変することによって、物体の性質を変えてしまうというのが劣等魔法の基本的原理である。

このエイドスさんは改変されても元に戻ろうとする強力な復元力を持ち、劣等魔法は基本的にこの「世界の復元力」に抗うことはできない。これにより、「すべての魔法の効果は一時的なもので、モノの性質を永続的に変えてしまうことはできない」という制限が課せられている。

その結果、例えば折れた骨を魔法で繋いでもその効力は一時的なもので、一定時間が経てばまた折れ直すという非常にしょうもない結果となってしまい、骨のくっついた状態を維持するには延々と魔法をかけ続けるほかない。劣等魔法は現代科学に置き換えられるほど便利でないようである。
「だから戦闘くらいにしか使えないのは仕方ないんだよ!」と左遷生は言いたげだが、その理屈はおかしい。
魔法で冷凍食品を温めて食ったら魔法切れと同時に腹の中で凍るそうだが、「魔法で温めた鍋」で温めた冷凍食品は、鍋から出した後で鍋が冷えようが別に凍らないのだから。

一応、復元力が追い付かないほどに連続して何度も魔法をかければ、エイドスは改変された状態を正常だと認識し、魔法の効果を定着させることはできる。定着してから別の魔法をかけまくればまた効果の上書きは可能っぽい気もするので「永続」は言い過ぎかもしれない。
だがしかし、その効果定着設定は骨折の治療くらいにしかほぼ使われない。
全身の骨に硬化魔法を定着させれば、バイクにハネられても骨折しなくなるのかもしれないね! 肋骨が折れなくなったせいで致命的な衝撃が減衰されないまま内臓に100%伝わったりするようになるかもしれんけどね!
「水槽に放り込もうが何年経とうが高温を保つ石」とか作れるならタービン回し放題なのはオフレコで頼む。
なお、芝さんの再成魔法はかなり強引な理屈で復元力を無視することができる。同様に「分解魔法でバラバラにした銃が魔法効果切れと同時に元に戻る」などという事態も起きない。
ここら辺の裏技は大抵お兄様の専売特許である。

また、キモウトお得意の精神干渉系魔法に関しては修正力さんが仕事してくれない。劣等星人の「精神」とは脳細胞内の神経電流ではなく、イデア様が保存しといてくれるサイオンだかプシオンだかの塊なので、物理的には全く存在しない。それで物理法則さんにガン無視されているのだろうか。サイオン波と電気信号は感応石とかいう謎アイテムで互換できるって? 知らんな!
逆に会長のドライアイス弾魔法は、「魔法で弄られた大気の成分濃度を元に戻そうとする修正力」の存在を前提として成り立っている。大気の成分濃度なんて場所によってばらつきがある方が自然なのだが、それでも律儀に元に戻ってくれるという。イデア様を酷使しすぎである。

設定を不必要にややこしくしている割に、魔法の効果を消されてピンチになるのは敵キャラばっかりという劣等魔法の性質を決定づけている要素と言えるだろう。

ただ、もし復元力(修正力)がちゃんと仕事をしてしまえば、世界の法則をグチャグチャにする詐欺師であるところの魔法師という存在が真っ先に世界から消されてしまうことになりかねないので、多少仕方のない部分はある。

余談だが、なろう作品においては「オリ主や転生者がいても、その世界の大きな流れは変えることができない」ことの根拠として「歴史の復元力」「修正力」という言葉を用いることがある。これに関しては「(主に二次創作で)独自の着地点を思いつかない底辺書き手がよく使う言い訳」と認識されているようだ。

エスケイプス

芝さんが、クソの役にも立たない魔法師をどうにか人殺し以外で活用すべく取り組んでいる一大プロジェクト。

Extract both useful and harmful
Substances from the
Coastal
Area of the
Pacific using
Electricity generated by
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「恒星炉(例のピストン核融合炉)による太平洋沿岸海地域の海中資源抽出及び海中有害物質除去」のバクロニムである。

かつてキモウトとの駆け落ちを真剣に考えていた(過去形)芝さんは、実家からエスケイプした先で食っていくための手段としてこの計画を温め続けていた。芝さんが四葉本家に取り込まれて「脱出手段」が必要なくなった後も、魔法師の公益の為と称してダラダラ研究を続けていた。
ディオーネー計画で宇宙に追放されそうな芝さんは、資源採掘を目的とするディオーネー計画へのカウンターとしてこのエセアーコロジーを引っ提げ、似本国内に魔法師の自治区を作るために奔走する。

一科生と二科生に代表されるように、身内での足の引っ張り合いを克服できていない魔法師連中を同じ自治区に押し込めようと言うのである。しかも自治を謳う割に、魔法で衣食住全てを補うことは現実的でないとして、力づくで「実質的な自治権」を勝ち取って寄生する腹積もりのようである。

エリカス

作中キャラ 千葉エリカ/エリカス の通称。
アンチスレではこの呼び方が主に使われ、本名ではまず呼ばれない。

エリカス道場

千葉エリカ/エリカス が実家の道場を引き合いに出し、自分の教育論を語るシーンの通称。
  
エリカの道場では「何も教えないでひたすら素振りをさせる」という、果たして入門する意味があるのかわからない指導法を実践している。エリカがこの方法を自慢げに語り、当然のごとくレオに疑問を呈されると「基礎もろくにできない奴ほど自分の努力不足を棚に上げて教師を批判する」「教える側も修行者であり、自分の修行がある」と反論し、さらに「教える側と教えられる側のレベルが釣り合っていない状態では、教える行為は無意味」と語った。その後「最悪なのは教える側の方がレベルが低いこと」と付け足し、芝さんの同意を取り付けている。
基礎がなければ技も身に付かない、という主張自体は正しい。だが、教えるという行為はレベル差があるから行われる訳で、そのために教える人が存在する筈だが……。そもそも「教える側も修行者」という理屈なので、基礎が身に付こうがレベルが釣り合っていようが結局教育に変化がない。
ついでに、「一回やって見せるだけで、後はひたすら素振りの繰り返しを見ているだけ」なので基礎すら真面目に教えていない。どうやら門下生の素振りをきちんと監視しながらでも己の修行を行えるらしい。

 

しかし恐らく、この場面が書かれた目的は、芝さんが絡む最後の主張を表現することではないだろうか。無能な教師に対する批判は、他の場面でも行われているからである。しかし、千葉理論では責任が教わる側にのみ存在し、教える側はいくらでも手を抜くことができてしまう。こうしたダブルスタンダードは劣等生の至る所に見られる。

 

原文引用編1 【メインキャラクター『千葉エリカ』曰く】 参照

円盤売上/売上

一部からは作品の評価の全てのように言われるもの。
ハンバーガーとコーラの例を出すまでもなく、売れなかったから駄作、売れたから名作と言うわけでは全くない。数字という分かりやすく明確な基準であり、ある程度の参考にはなるため、これを根拠に作品の優劣を語る人も多く、荒れる原因になりやすい。
原作でも信者は批判された際に最終的には売上の話に逃げ、「売れてるんだから俺達の方が正しい」というあまりにもセコいマウンティングを仕掛けてくるのがよくある光景である。

当初から、アンチスレでは「コケたら面白いけど、まぁ1万くらいじゃないかな?」という意見が支配的であったが、信者スレでは放映前の「5万はいく」から「3万」→「2万」と徐々に下方修正がされていった。
もっともそれは「すべてはアニメの出来が悪いから」というような理屈であったが。
はたして結果はBDが初動8000枚であり「まぁこんなところか」という、予想通りで面白くも何ともない無難なものであった。
その後DVDで枚数にブーストがかかり、同時期のアニメごちうさ を総合でわずかに上回った。
これにより、放映前は無名だったがだんだんと視聴者が増えた経緯があり、各所でファンアートなどが描かれるなど話題性や評価が高かったごちうさは、劣等生をその上に置くためとしてこれ以上ない格好の踏み台となったため、ジャンルも方向も何もかも全く違う作品なのに、格下の萌え豚向け作品という扱いでひたすら攻撃される事となり、アンチに対して「ごちうさ信者」というレッテル張りも行われた。
その後も大体コンスタントに売れ、総合1万を超えるという状態が続いていたのだが4巻の時点で珍事が起こる。
なぜか突然BDが2000枚ほど減り、その分DVDが2000枚ほど増えるという、謎の現象がおこったのだ。
通常、BDを持っている人間が画質で劣るDVDに移行するとは考えづらく、また同時期のアルドノアでも全く同じことが起こっており、角川の自社買い若しくはランキング工作の発注ミスではないかと注目される事になった。
「ただの集計間違い」という擁護もあったが、それならばいつまでたっても修正も説明もされないのが不自然であり、実際に何らかの力が働いていたのではないかと疑いの目が向けられている。
なお、その移動した分は5巻からは元に戻っており、その異常な推移はアンチスレの語り草となっている。

なお、ここまで苦労してなんとか倒したごちうさは、二期の円盤で普通に劣等生を越えていったというよくあるオチがついてしまった。
更に放映時期が重なってしまった三期においても敗北を喫したため流石にマウンティングは止まるかと思えば「劣等生は配信サイトでの評価が高い」「配信数で優っている」など筋違いの話によって勝利宣言をしているため、もはやどうしようもない

売上論争の本場である「アニメDVD・BDの売り上げを見守るスレ」(売りスレ)においては、尼ランが400位に近づくと不自然な買いが入る様をオートリレイズと呼んだり、ごちうさとのデッドヒートを兎狩りと読んだり(ただししばしば「芝刈り」にもなる)、果ては「売りスレでは評価されない項目ですからね」というaaやクソコラが多数飛び交ったりと、お兄様は格好の玩具にされていた。参考
これ以降売りスレでは「お兄様」「さすおに」などの愛称で度々話題となっている。
しかしアニメ自体が愛されているわけではなく、ごちうさや他のアニメに対する凶器として扱われることが多い。
売りスレ内ではお兄様の批判をすると「ネタにマジになる奴www」「素直にさすおにしろよ」と反論したり、「愛され枠だぞ」主張をされるが、それはあくまで凶器として価値が薄れないための苦し紛れな言い訳であり、アンチに都合よく味方されているだけにすぎない。
中にはさすおになどを好意的に思っている者もいるようだが、「ネタは好きだがアニメは好きじゃない」と考えている人が多いと思われる。
ネットスラングは生まれたが、アニメ自体の評価が散々な作品の典型例であるといえる。
その証拠として売りスレでは発売日に自身が買った円盤の写真を挙げる文化があるのだが、劣等生は1万枚売れたのにも関わらず、たった2枚しかうpされなかった。
分かりやすい比較としてそれと近い数字である”ごちうさ”,”はまおう”,”ストパン” があるが、こちらは10枚以上購入報告が挙がっている。劣等生が本当に「売りスレの愛され枠」ならこれほど報告が少ないのはあまりに不自然としか言いようがない。
また、スレ内では一時期ガセネタが広まっていたことがあった。
主な例としては「お兄様は深雪でED防止のトレーニングしている」「奢りが1000円から1500円にアップした」というもの。当然原作にこんな記述はないので読者ならすぐ嘘だと分かるのだが、あそこには原作を呼んでいる人が全くいなかったため数年間そのデマが広まっていたという有様。
以上のことから結論として、これがアニメとしてまともに評価を得られていないというのは明白である。たまに本気で持ち上げられていると思ってホルホルしている信者がいるが勘違いしないように。
 
魔法科高校の劣等生は鮮血(正確には赤血球)を撒き散らす糞アニメ162の799
 
○魔法科高校の劣等生 【全10巻】
巻数   初動      累計    発売日
     BD(DVD)   BD(DVD)
01巻 8,145(2,167) 9,858(2,578) 14.07.23 ※合計 12,436枚、入学編1
02巻 8,752(2,453) 9,941(2,805) 14.08.27 ※合計 12,746枚、入学編2
03巻 8,057(2,112) 9,095(2,455) 14.09.24 ※合計 11,550枚、入学編3
04巻 5,255(4,124) *,***(*,***) 14.10.22 ※合計 *9,379枚、九校戦編1
      
○ごちうさ 【全6巻】
巻数    初動       累計     発売日
      BD(DVD)    BD(DVD)
01巻 *6,839(*1,060) 10,619(*1,471) 14.06.20 ※合計 12,090枚
02巻 *7,840(*1,302) *9,866(**,***) 14.07.24 ※合計 11,168枚
03巻 *8,068(*1,069) *9,183(**,***) 14.08.27 ※合計 10,252枚
04巻 *7,053(**,897) *8,580(**,***) 14.09.26 ※合計 *9,477枚
05巻 *8,007(*1,181) **,***(**,***) 14.10.22 ※合計 *9,188枚

○(参考)ごちうさ二期【全6巻】
巻数    初動       累計     発売日
      BD(DVD)    BD(DVD)
01巻 10,469(*2,041) 13,218(*2,452) 15.12.25 ※合計 15,670枚
02巻 *8,065(*1,541) 11,895(*2,185) 16.02.14 ※合計 14,080枚
03巻 *8,421(*1,270) *9,283(**,***) 16.03.09 ※合計 10,553枚
04巻 *7,413(*1,115) *8,952(*1,354) 16.04.08 ※合計 10,306枚
05巻 *2,872(**,***) *9,565(*1,409) 16.05.02 ※合計 10,974枚
06巻 *7,594(*1,154) *9,155(*1,413) 16.06.03 ※合計 10,568枚

そして、劇場版では同時期かつ同制作のTVアニメを放送していた「ノーゲーム・ノーライフ」と調子に乗って対立を煽っていたが、
興行収入・円盤売上共に抜かれ、自称お兄様信者達は赤っ恥を食らうことになった。

○劇場版 魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女(興行収入5.6億円)
巻数    初動       2週計      累計     発売日
      BD(DVD)     BD(DVD)    BD(DVD)
限定 20,737(*4,022) 22,607(*4,558) 23,959(*4,729) 18.01.24 ※合計 28,688枚
通常 *3,817(*2,367) *4,351(*2,923) *4,781(*3,160) 18.01.24 ※合計 *7,941枚

○映画「ノーゲーム・ノーライフ ゼロ」(興行収入7億円)
巻数    初動       2週計      累計     発売日
      BD(DVD)     BD(DVD)    BD(DVD)
限定 23,193(**,***) 27,519(**,***) 30,049(**,***) 18.02.23
通常 *4,615(*2,714) *5,695(*3,557) *6,400(*4,068) 18.02.23 ※合計 10,468枚

お貸ししろ!

魔法科高校の劣等生は糞アニメ界のクリムゾン・プリンス40の377 が初出
 
追憶編の一コマ。ならばよし! に続いて発せられたアホ軍人の風間少佐(当時大尉)のセリフ。
芝の私怨による報復に国費で支給されている装備を勝手に貸すというトンデモ無さと敬語になる不自然さ。
もっと酷いことに同巻の中盤で、国民の血税で軍が開発したCADを民間人の芝さん(13才)にプレゼントしちゃうのです。

もっと酷いのは、芝さんは当時からオートリレイズを使いこなしており(だからこそキモウトの護衛してたわけで)、わざわざこの装備一式を「お借りする」必要性は一切無いことである。しかも依河和希の漫画版で詳細が描かれたこのアーマースーツ(wwさんの作った「ムーバル・スーツ」とは別物)が激烈にダサかったことも、このシーンの寒さに拍車をかけている。
むしろ「軍の制止も聞かずに、アーマースーツを盗み一人でカチコミに行く」方がよっぽど自然である。
そもそもなぜ中一男子サイズのスーツが当然のように出てくるのか。もしや少年兵を運用してらっしゃる……?

ならば良し。|固《もと》より今回の我々の任務は侵攻軍の撃退、若しくは殲滅。
 敵に降伏を勧告する必要もない。
 司波達也君。
 君を、我々の戦列に加えよう」
「軍の指揮に従うつもりはありません。
 自分が護るべきものと、あなた方が護るべきものは、違うのですから。
 ですが、侵攻軍という敵が同じで、殲滅という目的が同じであるなら、肩を並べて戦いましょう」
「よろしい。
 真田、アーマースーツと白兵戦装備をお貸ししろ!
 空挺隊は十分後に出撃する!」
 
原文引用編2
【気に食わない奴は皆殺しのwwさん。それを褒め称える未来の日本軍人。英霊号泣必至】 
【軍の開発品をプレゼントしちゃう国防軍兵士。機密保持もへったくれもない!】 参照
 

沖縄防衛戦

信者のベストエピソードである『追憶編』で起こった事件。
大亜連合の艦隊(巡洋艦2隻、駆逐艦4隻)が宣戦布告無しに沖縄を侵攻。
沖縄県名護市への空挺上陸を許したばかりか、船を超至近距離である20㎞まで接近を許し、
フレミングランチャーの餌食になってしまったのである。
その後、個人的復讐の為にアーマースーツを「お借り」した芝さん無双により上陸部隊は壊滅。その後、接近した船をマテバで粉砕し、大亜軍は投降した。
このとき 芝さん が初 マテバ しなければ、沖縄はダイアに占拠されていたであろう。
国防軍 の無能ぶりはいつもの事だが、潜水艦どころか水上艦の領海侵犯をあっさり見逃し、沖縄本島への対地攻撃やあまつさえ上陸まで許した戦闘が劣等星日本じゃ『完勝』扱いらしい。国防ってなんだっけ。自衛隊とはえらい違いだ。
結果的に芝さんのおかげで撃退できたものの、本来なら国防海軍軍人総員切腹ものの不祥事なのだが・・・『完勝(大本営発表)』いやぁ、怖いですねえ。
一方外務省は「非軍事的解決を図ろうとした外交努力を魔法師(というか大黒竜也)に踏み躙られた国辱モノの出来事」と受け止めているあたり、どうやらその責任は文民になすりつけられたようだ。

まあ追憶編自体、昔も芝さん「すごかった」というだけの主張を書きたいが為に文庫1冊分の文章量を割いたという、ある意味で恐怖を覚えるような経緯の産物なんだけど。
信者スレなんかではアニメ版に『追憶編』を組み込まなかったアニメ制作は無能と言われているが、 ならばよし!お貸ししろGIベビー・在日差別のレフトブラッド軍開発の試作品を民間人にプレゼント等々のバカげた話が全国放映されなかったことはむしろ神とアニメスタッフに感謝すべきところであろう。アニメスタッフがそれらを修正するという手もあるが、それだとエピソード自体が成り立たないという。

逆にアンチ支援wikiの立場からすると非常に残念とも言える。
 
参照Wikipedia 漢級原子力潜水艦領海侵犯事件

 

遅れてきたジュヴナイル作家

原作者・佐島勤の自称のひとつ。
かつてジュヴナイルと呼ばれた中高生向け小説は現在、ヤングアダルトと呼ばれてライトノベルとは別にレーベルが複数存在している。そこに遅れてきた者に居場所があるかどうかは定かではない。まぁとりあえずヴの字を使いたいだけ感あふれる言語センスはある意味少年の心(具体的には14歳くらい)を忘れていない証かもしれない。
佐島の作風は、ライトノベル黎明期に流行した作品によく見られた特徴をそのままコピーしているところも多い。ありていに言えば古臭いのである。それをジュヴナイルという言葉で誤魔化そうとするのは詐欺にも等しい。
かつて「新伝奇」という言葉でプッシュされた作品があったが、その作品自体はヒットしても「新伝奇」という言葉は全く流行らなかった。二の舞にならないことを祈るばかりである。
(余談だが、「新伝奇」の作者である某菌糸類は、後に主人公の口を借りて「あれを伝奇だなんて思ったことない」「人生のある時期にしか許されないポエムだだ漏れテキスト」と完全否定している)
なお、佐島は「芝さんの苦手なもの」の一つとして「小さな子供」を挙げ、その理由は「理屈が通じないからです」としている。子供と話が噛み合わないのは佐島の理屈がおかしいせいだろ、とアンチスレ住民の総ツッコミが入ったのは言うまでもない。 

お言葉を返すようですが

原作者自身の迷台詞のひとつ。主人公の設定に関する先輩作家の考え方に反論した際のクッションワード。
言い方は丁寧だが、先輩作家のスタンスを切って捨てたあげく持論をぶち上げていることには変わりなく、まさに慇懃無礼の言葉がふさわしい。
こういう言葉が自然に出てくるという点から、佐島の現実世界での立ち居振る舞いを邪推する者もいる。
なお、正しく反論できているならまだしも、文脈を理解できていない佐島が空回りしているだけである。
先輩作家の男の子主人公について、実際に佐島が読んで知っているのか、そして読解できたのかは謎。
しかも佐島流美学は芝さんとは関係ない。劣等生の話をしてる最中に何故その美学()語ろうと思った。

―以前SFマガジンで、秋山瑞人さん、沖方丁さん、小川一水さんの対談を行ったんですが、そのときに、強い主人公は気恥ずかしくて設定できないと言われたのが印象的で。
男の子は情けないいきものなんです、って力説されたんです(笑)。現在のライトノベルの作家さんたちはそこまで強い主人公を設定したがらないと思うんですが。

佐島 先輩たちにはお言葉を返すようですが、男の子は格好つけたがるし、つよがりを言って涙をぐっと堪える生き物なんですよ。

-そこが佐島勤流・男の子の美学であるわけですね。

佐島 そうです。ただ、達也という主人公は、そうした美学からは外れたところがありまして、彼はそうならざるを得なかった、ある意味受け身の存在なんですね。
受け身の存在でありながら、自分がそういうところでしか生きていく方法がないので、自覚したうえでなんとかして自分を取り囲む世界を変えていこうという、ある意味ではシビアな哲学の持ち主なんです。
 
引用 【これが、大先輩への『お言葉を返すようですが』です】

男主人公

電撃文庫などラノベの場合、ハーレムを支配する男主人公は外部へのメディア展開で、可愛いヒロインのポーズを前に見せ場を与えられず、存在そのものを忘れられるのが定めである。しかし、芝さんはキモウトというラノベ最強クラスのヒロインを抱えていながら、KAKUGOの言行録やオートリレイズ、マテリアル・バーストなどで常に存在感を示しており、ストーリーだけでなくネタの世界でも中心に君臨している。

感情の薄さなど他作品では糾弾されるだろう徳目が、かえって長所として評価されているのだろうか。

オートリレイズ

芝さんのみ許された自動発動の自己再成魔法。自己修復術式で、気を失った事ですら、勝手に無かった事にしてくれる。
劣等世界のイデア様々である。
復活方法は24時間前の自分のバックアップをコピペして貼り付けるというようなものらしい。腸内細菌とか食事とかはどうなるのかは考えない事にする。訓練で怪我をしたときに戻すと訓練の成果も消えるというので、傷だらけの体を見せてドヤ顔ができる。
記憶もセーブ時点の状態まで巻き戻りそうなものだが、そうはならないので全回復後に即反撃してきやがる。
劣等星人の記憶や知識は脳内に無く、サイオンだかプシオンだかで出来た精神体が情報次元イデアからラジコンみたいに肉体を操縦している、という仕組みになっている。彼らの脳は単なる受信アンテナでしかないらしい。
芝さんを頭頂から股間まで真っ二つに裂いても、右半身と左半身が同時に消滅して次の瞬間に無傷の芝さんが一人ポンと湧いて出るだけであり、プラナリアのように倍に増やせるわけではないらしい。
作者が言うには「サイオン切れるまで、復活した瞬間に殺すを繰り返せば死ぬ」らしいが、具体的に何回殺せばいいかは明言されておらず作者の匙加減一つで何度でも復活が可能。言うまでもなく弱点になっていない。
デスルーラ も、併せて参考にしてほしい。
 なお、「アカレコ接続して部分再生する時は激痛で集中力が途切れる。バックアップで全身再生する時は激痛ないけど一瞬だけ他の魔法使えなくなる」という後付け弱点()が13巻 「スティープルチェース編」で追加されたが、その説明をしながら一度も致命傷を受けないで全ての戦闘を終わらせる茶番ぶりである。

お兄様

この作品を象徴するワード。
深雪がアニメ全26話で発した「お兄様」、実に167回
つまり1話につきおよそ6.4さすおにしているのである。ひたすらうぜえ…
お兄様167回の動画>https://www.youtube.com/watch?v=sN_tWfuQB9I

転じて司波達也のことを指し、アンチスレ以外で劣等生という作品や芝さんを揶揄する表現をする時にもよく使用される。
遂には公式でも「最強お兄様ガチャ」「お兄様を中心に地球は回る」とちょいちょい拾われている。

なお、年齢にそぐわないほど大人びた性格・態度で、かつ少し強引なところもある芝さんを密かに「お兄様」と呼びたがる女モブが増えているらしい。
どこが「大人びて」いるのかはよく分からない。

また、この言葉に支えられない「魔法科高校の劣等生」は、本ウィキで取り上げられているように、結構怪しげな価値観が礼賛されるゴーマニズム顔負けな作品である。「お兄様」という言葉は、そうしたメッセージを無害化している。

オフレコ

芝さんの定番の文句。
自分の身分を隠さなければならない設定のくせに、周囲からさすおにされないと気が済まない難儀な性格なため、何かあるたびに一般では知られていないはずの知識を披露して相手を驚かせ、「一体何者だ」という驚嘆の目で見られる愉悦と、相手の無知や自分が超越者であるのにそれに気づかず困惑する様を見て優越感に浸った後、「今のはオフレコで頼む」とドヤ顔で決めるのである。
この自己顕示欲とチラ見せっぷりが、芝さんを小物に見せている一因でもある。
転じて、スレ内では「そこにはツッコむな」「聞かなかったことにしてやれ」というような意味で使われる。

俺TUEEE

創作の一ジャンル。「主人公最強モノ」とも。
現在でも詳細な基準は曖昧だが、概ね「圧倒的に強い主人公が敵を蹴散らす」行為の目立つ作品群を指す。
作中の一般人と極めて大きな力の差を作り、相対的に遥か雲の上の決戦で敵を圧倒する事から、ヒーロー(アンチ、ダーク含む)ものや勧善懲悪との親和性が高いと言われている。
しかし、実際には「力」は単純な暴力に限らない。競える状態であるならば、知識、技術などあらゆる能力がこれに当てはまる。このため要素自体の歴史は非常に古く、古今東西問わず様々な作品に数多く登場し、アニメやマンガでも安定した人気を持つ。

一方、ジャンルとしては主にラノベ界隈、またその亜種である「なろう」では「受ける作品を狙うなら異世界物でコレ」「主人公の苦戦は絶対に許さない」とまで言われることからこのような作風が多く見られる。その事情もあり、創作界隈では「痛い作品」「単純な作品」というような否定的なニュアンスで使われる事が多い。広義で捉えれば主人公が活躍する大抵の作品に当てはめる事のできる扱いやすい言葉のため、「中二」などと並んで作品批判としてお手軽に連呼される事も少なくない。
実際、主人公が無双するだけでは、書き手によほどの技量が無い限り何の発展性もない作品になってしまうので、下記のような様々なテクニックを併用しなければならない。

  • 守るべき味方が弱い
  • 致命的弱点を作る
  • 敵もTUEEE
  • (敵味方含め)登場キャラクターが濃い
  • 逆に主人公がどうやって倒されるかに注目してもらう
  • ギャグや日常ものにしてしまう
  • 脇役にスポットを当てる
  • バトルよりドラマをメインにする

こうして見ると、よく引合いに出る作品に連ねる作品群と明確な違いが浮き出てくる。
何しろ某所で「俺TUEEEの到達点」と勝手に言われている劣等生はどうかというと、

  • 守るべき弱い味方がいない。取り巻きはほぼ全員強い上、そもそもwwさんは足手まといや行動制限が大嫌いなので守りたくない
  • 致命的弱点は欠片もなく、あるのは本人のやる気次第でどうにでもなるファッション弱点のみ
  • 敵が論外レベルで弱すぎて敵YOEEEどころか敵INEEE
  • 敵のバリエーションが極端に少なく、毎回同じで驚くほど個性が薄い
  • やり過ぎなほど設定を盛ったはずの主人公がさして重要でもないスナイパーに後れを取る
  • 戦時やKAKUGOという無駄なシリアス設定のせいでギャグや日常ものにできない
  • 脇役キャラが書割でスポットが当たらない
  • メインキャラの人間関係が利害の一致しかなく人間ドラマが発生しない

と、完全に逆の方向に舵を切っている
しかも事ある毎に俺SUGEEEだけを求め、俺TUEEEできる絶好のポイントをあえてスルーしているために、俺TUEEE系の魅力すら潰してしまっている始末。
これは恐らく、前述した通り批判的な意味合いのある言葉のため、それを回避するために、事ある毎に「最強ではない」「無敵ではない」など、俺TUEEEと呼ばれないための予防線を張りまくった結果であろう。
従って劣等生は、圧倒的な力の主人公が好き勝手しているなど俺TUEEEE要素を大量に含みながらも俺TUEEEとして成立していないという極めて奇妙な作品になっている。数多の俺TUEEE作品が風評被害を受けている側になるとは、まさに「なかでき」としか言いようがない。
 
もっとも、信者が求めているのは敵をブッ飛ばす爽快な俺TUEEEEではなく、その一方的な強さにより自分が相手より優れている評価させたり、あるいは見下してニヤニヤして優越感を得る事の出来るものすごく屈折した俺TUEEEである。実際二年生編で

  • 京都→周公瑾に逃げられる?
  • 四葉継承→身内プギャーしただけ
  • 師族会議→出し抜かれる

という芝さんの敗北(というか舐めプによる自業自得の失敗)を描いてみたところ、信者から大顰蹙を買ってしまった。自分の知能も能力も、読者の求める物も考えずに書いた結果がこれである。
主人公が間抜けによりただ敗北、失態しただけというマイナスしかなく全く盛り上がらない展開があんまりボロクソに言われたからか、南海騒擾編では厨スペック全開で芝さん無双を描いているのだが「いつも以上に山も谷も無い作業風景が続いて結局全く盛り上がらない」という新たな問題が浮上してしまった。
 
なお、劇場版では芝さんの圧倒的強さとさすおに展開がこれでもかとぶち込まれており、存分に俺TUEEEEを味わえる出来なのだが、「周囲や敵が芝さんの凄さやレベル差を見せつけられ、その凄さを賞賛されたり驚愕されたりと言った無双描写がなく、劣等生の魅力がない」と憤る信者が後を断たない。
もはや信者にとってwwさんは、驚愕し、あるいは恐怖し、その上で徹底的に口でやり込めるプロセスを踏まないと、敵を倒す事を許されないのである。

御曹司

芝さんの集金ロボット、FLT開発三課における芝さんのあだ名。
当初は開発本部長のコネで入社(厳密にはバイト)した芝さんに対する蔑称だったが、芝さんが牛山を上手く丸め込んで「トーラス・シルバー」として利益を上げるようになったことで、呼び方そのままで愛称に変わった。
この手の展開では通常、「四葉家とは関係ない司波達也という個人が認められた」という意味を込めて「達也」と呼ばれるようになったり、あるいはせっかくトーラス・シルバーとしてデビューできたのだから「ミスター・シルバー」やら「キャプテン・シルバー」(こちらは後にそう呼ばれているという設定となる)と呼ばれたりするものだが、左遷はそのどちらも選ばなかった。
この言葉選びの悪さにより、四葉家を離れても味方になってくれるはずの面々から「御曹司」と呼ばれるというシュールな状況になってしまっており、それを示すかのように漫画版では飛行デバイスを完成させた芝さんを御曹司コールで讃えるシーンが追加された。
公式セリフ入り配布画像の一つにも選ばれており、制作サイドにも劣等生を代表するセリフの一つと認識されているようだ。


*1 なお、wwさんの場合、『弱者の地位に甘えている』のではなく、『弱者の地位を隠れ蓑に好き勝手やっている』という表現の方が正しいと思う。
*2 脳筋体育会系のノリとしては妙にリアルなため、作者が実際に会社で言われた経験に基づくのではないかという推測もされた。