用語/さ行

Last-modified: 2021-09-14 (火) 16:13:19

あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行~ A~

サード・アイ

wwさん が最終兵器として開発したライフル型CAD
巧妙に隠蔽()された専用衛星とリンクして地球上のあらゆる場所をロックオンでき、これを利用すればあらゆる場所にノーリスクで マテバ を発射できる。やろうと思えば、部屋に引きこもったまますぐにでも地球を滅ぼせるアイテムである。
普段は独立魔法大隊によって封印管理され、メンバーの声紋・網膜・ID認証によるロック解除、及び「大黒竜也」 としての命令がなければ使うことができない。
だが大隊は基本的に独自の行動権利が認められている上、メンバーはwwさんに敵対する気は一切ないため、割とあっさり封印を解いてくれる。しかもこの装置は機能的にはほぼデジカメにすぎないため簡単に作ることができ、wwさんは自分用として機能劣化版を隠し持っているというとんだザル武器。
ぶっちゃけ「敵国のトップをピンポイント分解で定期的に暗殺しつつ知らぬ存ぜぬを貫く」というのが一番クレバーな使い方であるが、芝さんたちは頑なにマテバ発射にしか使おうとしない。

信者にとっては「サード・アイそのものは武器ではない」ことがとても重要であるらしく、前身である射程伸張術式搭載武装デバイスがサード・アイに似ているとネタ帳の方のwikiに書こうものなら、「虚言の固まり」「こんな記述要らない」などと異常なくらいの反発が待っている。 
信者の言うことをそのまま解釈すれば、wwさんは武器ですらない単なるミサイル発射ボタンをもったい付けて押してるだけで、それをあたかも必殺技かのように自称しているのだが、そのシチュエーションの意味不明さには頭が回らないようだ。
というかCADの項にも書かれているが、射程伸張術式搭載武装デバイスと違ってこれがわざわざライフルの形をしている意味は一切無く、芝さんがわざわざ棒立ちになり狙撃らしき行為をしているのはただのカッコつけ以上の意味は無い。

もっと言えば、この衛星がなんかするというよりは結局は芝さんのイメージで照準を合わせるので、この衛星の機能はほぼスト○ート○ューと変わらず、「グーグ○マップで居場所が分かれば爆破できる」というのをチラチラ見せつけているという滑稽なシロモノに他ならない。
これの存在が「劣等魔法は対象を目視しなければ使えない」という大前提を歪めているところがあり、これがまかり通るなら東○ワー○ドスク○ェアの模型を見るだけで世界の主要都市を破壊できてしまうことにもなりかねないのだが。

wwさんそのものに目をつむるとしても、似本軍 は世界中を鮮明に映せる軍事衛星を飛ばしているとは思えないほど情報収集能力が低く、wwさん以外の人間は人工衛星を有効に使っていないというさらなる歪みが表面化している。というかこんなテクノロジーがあるのならわざわざめんどくさい手順を踏んでwwさんの力を「お借り」しなくとも、小石や鉄の棒を衛星軌道上から射出した方が手っ取り早かったりする。
 
専用衛星が見つけられない劣等世界は、やはり冷戦期の米ソ以下どころか、アマチュア天文家よりもレベルが低いようだ。
 
アマチュア天文家が見つけてますよ?
天文愛好家の快挙! 米軍超極秘シャトル「X-37B」の現在地判明“秘密の軌道”丸見え 政府の情報収集衛星
 

サイオン量

 サイオンは魔法を使用する時に必要なもの。要はゲームなどでお馴染みのMPである。
 CADの発達によりサイオン消費量が激減したため、サイオンの保有量は評価されない事になっている。
 現実的にはいくら電力消費が効率的になったとしても、大容量バッテリーの優位性が評価されなくなることはありえない。
 しかし、作中でもサイオン切れで勝負に負けるシーンがある(芝兄妹を除く)など、普通に考えてもMP量が多い方が有利なはずである。
 劣等世界では、すぐ弾(MP)切れするこんなザコ連中が軍の主力となっているが、何らかの見えざる力が働いているとしか思えない。

最低系

小説家になろうなどにおけるネット小説の分類。
元々は「これまでで最低なエ○ァFFは?」という2chスレでよく話題にされていた作品のジャンルだそうである。

定義は曖昧だが、基本的に以下の特徴があるとされる。

  • 主人公は初期設定段階で最強の戦闘力や特殊能力を持つ。あるいは作中の初期段階で力を与えられる。
  • 主人公の精神的傾向として自己陶酔や被害者的心情が強い場合が多い。または、逆境にも耐えられる強い精神力を持つとされることも。
  • 主人公に対する作者の自己投影が強く、また、周囲の登場人物の反応やストーリー展開も、主人公を承認するバイアスが強い。主人公を否認する登場人物や組織は展開上不利になり、あるいは破滅する。
  • 男性主人公に複数の女性が恋愛感情や思慕の念を抱く、あるいは同性のキャラクターから信頼関係を得やすいなど、ハーレム的傾向が強い。

一個ずつ検証していく。

  • 芝さんは初期設定段階で最強の特殊能力を持つ。これは左遷自身も「圧倒的な力でずる賢い敵を押し切る話」だと認めているところ。
    • 「圧倒的な強さ」を表現できてるかどうかはまた別の問題。「俺TUEEE系」の項目参照。
  • 芝さんは自己陶酔や被害者的心情が強い。すんごい強い。むしろ脳内全部が被害者的心情と言っていいレベル。
    • しかも、芝さんの無神経さと攻撃性を「強い精神力」と言い換えてしまえば、後者の条件も満たしている。(最低系における「心の強さ」は大抵そんなものである)
  • 「自己投影」については意見が分かれるところだが、「主人公を承認するバイアス」「否認する者の破滅」はもはや語るに及ばない。
    • 左遷や信者の行為は自己投影ではなく、現実世界で憎んでいる誰かを作中のテロリストやゲリラに投影して自分の箱庭で痛めつけようというもっとおぞましい何かだという噂もある。
  • 「ハーレム的傾向」については頑ななまでに否定していた節があるものの、2年生編以降は下級生に「理想のお兄様」と呼ばれている設定の追加や、サブヒロインが愛人ハーレムを作り始めるなど、もはや取り繕う気すら無くなっている。
    • 何のための「安易にくっつけないための実妹設定」だったのやら。何のための「サブカプ下賜システム」だったのやら。

もはや最低系の数え役満である。
 

再成

芝さん 固有の能力。その名のとおり人間を含めたあらゆる物体を再生する。サザエさんみたいな頭した人とは違い、自分自身も直せる。表記は「再成」だが、変換がめんどくさいのでアンチスレでは「再生」で済まされることが多い。なお、死体に使っても「綺麗な死体」になるだけなのでザオリクではなくベホマである。
自己再生は オートリレイズ も参照下さい。
自分以外を再生する場合も24時間の制限付き。
芝さん固有能力 アカレコアクセス を使い イデア様 から過去データをコピーし、現在の対象物に上書きすることで完了する。
普通の魔法は一時的な効果しかないが、芝さん再生だけ永続的な効果がある。(書き換えじゃなくて過去ログのコピペだから「本来の姿」扱いで修正力さんが仕事しないとか、よくわからない説明がある)
なお、他人や自分の一部を再生すると、傷のデータを読み込んだ時なぜかそれをwwさんも短時間で体験しなければならないという謎の仕様があり、数十倍の激痛()が襲うという欠点がある。
キモウトが「そんな便利な能力が何のリスクもなしに使えると思っているのですか」と憤慨していたが、分解やマテバをノーリスクで使いまくってる芝さんを見せられているため、逆に「何でこれにだけそんなリスクあるの?」と感じられてしまう。
そして当然、それは「痛みに耐えられるwwさんSUGEEEE」するためだという事は誰の目にも明らかであろう。
痛覚をカットする魔法でも開発すればいいのに。
なお、芝さんを真っ二つに等分しても増やせないのであしからず。傷ついた芝ボディが全部まとめて消えて無傷の芝さんが一人リポップするだけである。
「小指だけ安全地帯に取っとけば小指以外が粉微塵にされても小指から全身生えてくるからヘーキヘーキ」的な運用も無理なので御了承を。
脳ミソすらもコピペされた再生人間は再生前と同一人物なのか(いわゆるスワンプマン問題)に関しては「劣等星人の魂だか意思だかは脳ミソの外にあるから大丈夫、だから記憶とか連続してるよ!」と身も蓋も無い保証がされており誰も悩まない。
あとイデア様が「浦島太郎オチは許さない、絶対にだ!」とばかりに加齢具合は調整してくれるので「毎日肉体リセットすれば不老不死」とかそういうのも無しだそうで。
本当に、話を広げて面白くしようという気概が微塵も感じられない駄設定である。
 
~Web版設定より~
主人公が本来使うことの出来る二種類の魔法の一つ。
エイドスの変更履歴を最大で二十四時間遡り、外的な要因により損傷を受ける前のエイドスをフルコピーし、それを魔法式として現在のエイドスを上書きする魔法。
複写した情報体を魔法式としてエイドスに貼り付けることで、外的な要因により負傷・損傷した事実そのものを無かったことにして、負傷・損傷を被ることなく時間だけが経過した状態を定着させる魔法。
変更履歴を辿るだけでなく、予めエイドスのデータをバックアップしておき、そこから復元することも可能。この場合にバックアップする情報体は衣服や付着物、摂取物等の追加要素を除いた本体のデータであり、主人公はこれを「コア・エイドス・データ」と名付けている。
生物・非生物を問わない。
 

佐島(サジマ)文体

原作者・佐島勤(さとう つとむ)の書く文章のスタイルのこと。ここではサジマと読む。
難しい単語の乱発、主格の不統一が散見され 基礎は落第レベル。さらに、物語の流れとは無関係に差し挟まれる冗長で間違った解説が読者の気力を絶え間なく削いでいく。
異常に攻撃的なのも特徴の一つで、登場人物の主張はもちろん、フィクション作品のお約束や言葉の用法に至るまで、間違っていると思ったものは断定口調で揶揄せずにはいられないようである。その批判自体が的外れなのはご愛嬌、とは言えない。
他作品を執拗に攻撃する一方、自作に対するツッコミは作品内のページを割いてまで後出しジャンケン的に反論する。 緻密と自称する設定の中には、明らかに読者からの批判をかわすために追加されたものも少なくない。
小説以外のエッセイや発言も、的外れな主張を持って回った言い回しで水増しした文章になっており、意味不明で冗長な文章は佐島の思考をダイレクトに反映したものではないか、という疑問が生じる。特に エッセイ は無内容かつユーモアセンスの欠片もない文章になっており、ある種の恐怖さえ感じさせる。
難解な独自用語、データや言葉の恣意的な解釈、既存の権威に対する異常な攻撃性、賞賛のみを求める、自分の誤りを認めない態度などは、所謂「トンデモ本」や「インチキ科学」との親和性が指摘されている。
 
それに加え必要な心理描写が欠けまくっているのもあり、あたかも出来の悪いドラマの台本をそのまま読んでいるような感覚を味わうことができる。
だがこれが、web小説くらいしか読まない人にとっては「硬質な文体」に見えてしまい、読者に他のラノベと違う本格的な小説を読んでいるような錯覚を起こさせるトリックとして働いたことも指摘される。無論コレは狙ったものというより左遷の筆力不足が引き起こした偶然で、「ヘタクソな文章で頭がクラクラするのを、難しい本読んでクラクラするのと錯覚した」「中高生が『台詞だけの台本形式』にならないように頑張って書いたのかと思ったらオッサンが書いてた」などと言われている。

固有名詞のセンスも絶望的で、歴史的背景を無視した要素のつまみ食いを行い、組織ごとの統一感がないことに定評がある。外国単語から造語を作る際もセンスがどことなく変で、音読していて恥ずかしい名詞になっていることが多い。戦闘シーンでは、それらの固有名詞を乱発して解説文で紙数稼ぎをするという小説初心者にありがちな悪手を堂々と使う。

さすおに

「さすがお兄様」の略。本作を象徴する単語。
シバさんを持ち上げる際に使われるスラング。似た意味のスラングとして「なかなかできることじゃない」の略のなかできがある。
本作を代表するスラングで、劣等生そのものの通称としても機能している。
それもそのはず、劣等生のストーリー・設定・登場人物には「さすおに」以外の要素がほとんどないからである。

さらには、アニメ作品で主人公が過剰に持ち上げられる展開が「さす〇〇」呼ばわりされたり、あげく単に中村悠一氏や早見沙織氏が演じるキャラや、妹や弟のいるキャラが出てきたときに関係無くても「さすおに」と連呼されるなどの風評被害ももたらしている。

「原作では数回しか言ってない」との指摘もあるが、周囲がシバさんを持ち上げることは残念ながら数回ではすまない。また文脈の違いはあれど「さすが」「流石」という言葉はメチャクチャ出てくることが発覚している。
 
なお、ビジネスマナー上は「流石」という言葉にはやや下に見る意味が含まれているらしく、身内かつ目上の人に対する正しい態度はまず「褒めない」こととされている。淑女設定にさらなる疑問符がついてしまった。

20巻では正式に婚約したwwさんが、キモウトに対して「達也様」と呼ぶように命令している。下手をしたら「さすおに」という言葉が機能しなくなる恐れがある重大な事件である。
 
作者と評論編 【プロ?コア信者の漫画評論家も結構いい加減ですね】 参照

サスオニウム/サジマ粒子

魔法科高校の劣等生に含まれる汚染物質。汚染されると、佐島勤の書く如何なる辻褄の合わない文章や意味不明な設定も理解できたと脳が誤認する。
また、不都合な点を脳内で勝手に補完するようになり、非汚染者に対して攻撃的になる副作用がある。
劣等生原作から滲み出る佐島の思想に洗脳され、信者になってしまう読者が少なくないことから生まれたジョーク。「サジマ粒子」の元ネタは佐島が「ドウルマスターズ」でパクった某ロボットアクションゲーム内の用語。
 
「サジマ粒子」魔法科高校の劣等生はSF(司波さんと不快)な仲間達な糞アニメ33の317 で初出

さすがですお兄様 (同人ゲーム)

うしみつバナナ組』制作の劣等生同人ゲーム。コミックマーケット86で販売された。
内容としては、題名のとおり、とにかくお兄様を褒めまくるゲーム
プレイヤーはキモウトとして、タイミングよくボタンを押してお兄様を褒める事で点数を稼ぎ、その得点を競う。音ゲーに近いゲームと言えば分りやすいだろう。
尊師浮遊やバス点呼など、原作の笑える重要なポイントを押さえており、恐ろしい事にVitaのOOOよりも原作愛が感じられるとまで言われている。
なお、フリー版もある。無料公開なんてなかなかできることじゃないよ。
 
ゲームPV(ニコニコ動画) -> http://www.nicovideo.jp/watch/sm24241296
 
後に再放送版の公式サイトにて、放送中にタイミングよく押してお兄様をお褒めする「深雪のさすがですボタン」が本当に実装された。
「さすおにボタン」にしなかったのは最後の抵抗だろうか。

左遷

原作者・佐島勤の蔑称。由来は作者がサラリーマン時代、隔地に飛ばされていたことから。魔法科高校の劣等生が2chラノベ板「つまらなかったライトノベル」スレで扱われていた頃から使用されている。
信者wiki 俗語 ページにも項目が存在し、左遷呼ばわりされる原因となったWeb版時代の発言もサルベージされている。
あっという間に定着した理由は、佐島と左遷の字形が似ていることもさることながら、劣等生の不合理な設定・描写の中にサラリーマン生活の鬱屈を表現したようなものが多かったことがあげられる。
指摘されることを極端に恐れる卑屈さが佐島の職場環境に由来するとしても、千葉理論に代表されるように、佐島自身の価値観はブラック職場的なものと親和性が高い。

斬鉄

2chアンチスレでは 魔法科高校の劣等生は作者がwwを自由自在にageageする糞アニメ47の726 で初出
 
Web版設定より 
「剣の魔法師」千葉家が開発した「秘剣」の一つ。
刀を鋼と鉄の塊ではなく、「刀」という単一概念の存在として定義し、魔法式で設定した斬撃線に沿って動かす移動系統魔法。
単一概念存在と定義された「刀」はあたかも単分子結晶の刃の様に、折れることも曲がることも欠けることもなく、斬撃線に沿ってあらゆる物体を切り裂く。
 
「概念」と定義することで、もはや何でもあり。緻密な設定とはいったい…

なお、専用武器を併用することで超必殺技「迅雷斬鉄」が使用可能になり、「刀と剣士を集合概念として定義し、接敵から斬撃までの動作を狂いも無く「高速」で実行する」そうである。もうどうにでもなーれ。
関連:概念

Gファンタジー

第1期のアニメ範囲の漫画版が連載されていた雑誌。同時に2バージョンが並行連載されており、2期の来訪者編の漫画版もここが掲載元である。

Gファンタジーは黒執事をはじめ、ホモ願望の強い女性層を対象にした作品が多い。つまり、このコミカライズも本来はそうした層をメインにつくられていると思われる。キモウト一筋のガードマンである禁欲的に感情のない芝さんは、ハーレムの主を目指すエース少年よりも、セバスチャン・ミカエリス執事や女性を守る少女漫画の王子さまに近いのだ。イエス、マイ・シスターロード。

自衛隊コラボポスター

“日本”の”自衛隊”東京地方協力本部が芝さんをメーンに作成したポスター。
白い背景に「この今を、未来を、守る 自衛官募集中」の文字とダサスーツのメットを脱いだ芝さん。

通常の深夜アニメX自衛隊ポスターは、使い回しにしろ女っ気を前面に押し出し、背景にせめて青空を描かれるものだが
劣等生のばあい女で釣ることもあったのにこの圧倒的てぬ…さすおにシンプルさ。
左遷の書く女達ではもはや二次元美女に釣られる人材も逃げていくのか、或いは原点回帰した女性向けか。
ちなみに劣等生側には劣等生なんかで現実の軍事やら政治問題やらなんやらを語ろうとする方々がいくばくか釣られてきた模様。

”似本”の”国防軍”は敵国のロックな上陸作戦を易々と許したり、
芝さんの個人的報復や虐殺を全面肯定したりする組織である。
節操のないコラボに定評のある自衛隊と羽振りのよいコラボ上客の角川なので、
眩暈はするもののおかしくはないが、買う物と売る物は吟味すべきではないだろうか。

思考実験

頭の中で実験をすること。一般的に、自然科学の原理に反しない限りである程度極端な前提をおいてシミュレーションを行う。
SFを書く行為も「ロボットや超能力が現実に現れたら」という思考実験であるといわれることが多い。

いっぱしのSF作家を気取る左遷は、この妄想クソラノベを執筆する行為や、ガバガバを極めた国家観・戦争観を開陳する行為をあろうことか「思考実験」と呼んでいる(インタビュー参照)。とんだナルシストがいたものだ。
これを受けて、信者も自分の妄想を「思考実験」として披露することが芝芝あるが、総じてサスオニウムに脳を侵された奴らばっかりなので「敵を皆殺しにすることが積極的平和主義」とか言っちゃうような残念な結果しか導き出すことができない。
それは思考実験ではなく、都合の悪い事象をことごとく無視した思考放棄である。

シスコン

シスター・コンプレックス。女姉妹に対して強い愛着・執着を持つ状態、転じてそのような人のこと。
ほとんどの感情表現を奪われたという設定の芝さんにたった一つだけ残された人間らしさが「キモウトへの執着」であり、芝さんはほぼキモウトの存在だけを生き甲斐にしているという風に自称している。
一方キモウトも、完全無欠の優等生に秘められた唯一の愛すべき欠点(原文ほぼママ)が、芝さんに対するブラコンであると自称している。
近年のラノベやアニメにおいてはごく普通に出てくるキャラ属性であり、むしろ妹が出てくるキャラはほとんどシスコン気味に設定されるといっても過言ではない。

だが芝さんは一味違い、妹のボディガードという役割をあてがわれながらその職務をちょいちょいサボっており、必要もない敵への追い討ちや兵器の開発、テロリスト相手のオーバーキルなどの自分の趣味を優先してキモウトを放置したり、珍しくテロリストの手からキモウトを守っているかと思いきや、キモウトを連れてアジトに突撃し、キモウトの目の前でテロリストをぶち殺すなど意味の分からない行動をしばしばとっている。挙句、将来キモウトと結婚できることがほぼ確実になるや否や、キモウトに対する扱いは目に見えて雑になっている
底の浅い損得勘定でしかくっついていないようなその関係性は、アンチスレで
”「外見が良いだけで性格最悪で浪費家の女を彼女にして周囲に自慢してるDQN男」と、「金持ちで権力があるってだけの最低の性格の男に寄生していい気になってる頭はパーの女」みたいな絶望的なカップル
と一刀両断されている。

妹のために世界大戦まで引き起こすようなレベルの高いシスコンが溢れるアニメ界において、なんとも覚悟の足りない自称シスコンといえるだろう。
というか普通のシスコンが「他人への愛が平均100なら妹愛だけ200くらいある人」だとすると、芝さんは「他人への愛が10くらいで妹愛はひょっとしたら100ないかもしれない人」でしかない。手つかずで残っているからといって別に人並み以上だとは言ってない。
キモウト以外はモブに見えるよう改造されたということは、つまり消去法で残ったキモウトを仕方なく受け入れただけに過ぎない。
「恋人に尽くす男は珍しくもないが、別にエロいことさせてくれるわけでもない相手を愛せる男はそこまで多くない」という観点からのシスコン肯定も、キモウトと婚約()して子作りのお墨付き()まで出てしまった芝さんには当てはまらない。

なお左遷は主人公を実の兄妹にした理由を「安易にくっつけないため」と言っているあたり、あまり兄妹という設定を重要視していない模様。要するに、恋愛に対して現状維持一択のヘタレのくせして良識派ヅラで自己正当化をしたいだけである。

嫉妬

1.自分よりすぐれている人をうらやみねたむこと。「他人の出世を―する」
2.自分の愛する者の愛情が、他の人に向けられるのを恨み憎むこと。やきもち。悋気(りんき)。「夫の浮気相手に―する」

アンチスレには良く「アンチは佐島先生に嫉妬している」「佐島先生より稼いでないからアンチは負け組」といった論調で突撃してくる信者がおり、俗に嫉妬兄貴と呼ばれている。劣等生本編に「嫉妬」と言う表現がよく出て来ることとの関連性が噂されている。
劣等性に限らず嫉妬認定は批判意見への反論の定番中の定番である。その理由として、まず「嫉妬ではない」と証明することは困難であること、そして嫉妬という事にしてしまえば相手からの一方的な難癖とでき内容に触れなくてすむこと、なにより「嫉妬される存在」として批判者への優越感を得られるなど、ローリスクハイリターンなレッテル張りであることが挙げられる。そのため、最近ではただの負け惜しみとして冷ややかな目で見られることが多い。
なお、「他人が自分に嫉妬していると思い込む」というのは、自己愛性パーソナリティ障害の兆候だったりする。
 
魔法科高校の劣等生はテロリスト()御苦労様……な糞アニメ12の35 が初出と思われる
この時点では「ワナビの嫉妬」という電撃系アンチに対して書き込まれるテンプレそのものであった。

3.便利な劣等星語

作中ではキャラの行動原理、ことお兄様に向けられる感情の殆どは「嫉妬」で説明がつくと信者は言っている。
働き口を与えてくれ、他にも色々世話を焼いてくれる芝パパと継母は「達也の才能に嫉妬して、名を成すのを妨害して」おり、一科の同級生男子から嫌われがちな理由も「学業の総合成績では劣りながら実践・実戦では圧倒的な実績をあげ、そのうえ女子の人気も独占している」芝さんへの嫉妬、作中での反魔法師運動の高まりも「持てる者に対する嫉妬」と、作中で起こっている出来事はほぼ全部「嫉妬」で片付けることができる…ような気がする。

芝さん達魔法師は基本的に「自分は常に不当な扱いを受けている」という思いがあるが、それに対して自分に問題があるとは決して考えることができない。それでいて他人の気持ちを推し量ることもしないため、結局のところ自身が他人に抱いている感情=「嫉妬」を全てだと思ってしまうのである。

自己投影

フィクションの登場人物に自分を重ね合わせて見ること。
感情移入と混同されがちだが、感情移入が「登場人物の感情を自分のものとして感じる」行為であるのに対し、自己投影は「登場人物の境遇を自分が気持ち良いと感じるように解釈する」行為である。
つまるところ自己投影の目的は自己満足であり、作品の魅力をスポイルする原因にもなり得る。信者と呼ばれるほど熱狂的で視野の狭いファンは、大抵自己投影によって傍から見れば歪んだ「理想の作品像」を作り上げているものである。また、製作者サイドが特定のキャラクターに自己投影した結果、作品そのものを破綻させてしまう例は枚挙に暇がない。二次創作やシリーズ物など、借り物の作品に上記の自己投影キャラを出してしまったものは「メアリー・スー」等と呼ばれ、元のファンからは製作者ともども忌み嫌われることとなる。

また、後述の「小説家になろう」では、主人公が人間的に清く正しく成長してしまうのを嫌う傾向が強い。
理由は読者も作者も人間的成長や聖人的思考に対し、自分から離れてしまうため自己投影ができなくなってしまうため。
自己投影・自己陶酔する側は自分が有能では無いことを自覚しているおり、「いくら話が進んでも自分のまま何も変わらずに力だけチートになる」事だけ望み、「自分は最初から完成されている」と思いたいため、成長を望まないのである。
そのため、成長もなく有能でも無いのだから自身が他よりも上がることはなく、周りを下げることで自分は一歩も動かなくても他よりも高い位置にいるというスタイルを取るようになった。なろう主人公が人間味を感じられなかったり倫理観に欠けた思考が多いのはそれが原因と言われている。

劣等生もまた作者が己のルサンチマンと願望を投影して作られた作品であり、そこに似たような思いを抱えた読者が寄ってきて自己投影するという、極めておぞましいプロセスを経て世に出てきた作品といえる。
もっともそれを徹底したせいで、芝さんは欲しいものを全部与えられていて、やる事が全て上手く行くご都合主義の塊みたいなキャラなのに「全く幸せそうに見えないし全く羨ましくない稀有な存在」となってしまっているのだから、これほどアイロニックなことはないだろう。誰も左遷の人生など追体験したくないのである。

時速30ノット

佐島先生の知識不足を象徴する記述。1ノットは「時速1海里」という意味なので、頭に「時速」をつけても意味はない。ケアレスミスの可能性もあるがWEB版で「最高時速百ノットのフレミングシップ」という表現があるので劣等星ではノットの前には「時速」をつけるのが一般的であるのかもしれない。
 
横浜編の偽装揚陸艦を消滅させるシーン
17:35 偽装揚陸艦が離岸
18:00 偽装揚陸艦が相模灘を時速30ノット(約55.56km/h)で南下中
司波達也がマテリアル・バーストで偽装揚陸艦を撃沈
 
離岸から25分で同地点まで到達して撃沈されている。離岸時間はTVアニメ版26話の時刻表示より
離岸時刻はWeb・文庫ともに未記載だが、文庫P303の『概略図17時30分現在』以降である。
その敵艦の位置は 「房総半島と大島のほぼ中間地点です。撃沈しても問題ないと思われます」 とある。
直線距離で約68km、航路を通ったら78km(42海里)はある距離となる。東京湾は大型船の航行可能な海域が限定されるため通常航路と思われる。
現実世界なら100ノットで進まないと到達できないことから、作者が地理と計算が不得意か、劣等世界の時速○ノットそのものが異なる可能性がある。
 
地図上から推定される76.88 km(41.516 海里)で時速を算出すると41.516 海里 / 25分 = 99.6384 ノット
1海里(国際海里)は1852メートルなので、1ノットは1852メートル毎時となる。
 
ちなみにアニメ版でも「時速30ノット」と原作通りに発言している。それも最終回の重要シーンで。
ここを直さなかった理由は不明である。
なお、もっと前(3巻)に九校戦でバトルボード説明に「最大速度は三十ノット超――時速五十五~六十キロに」と書いていた事はオフレコにしてくれないか?
 
信者wikiでは「速力30ノット」の誤植だという仮説が提唱されている。
それならそれで3巻では校正が仕事をしたのに5-7巻では素通しされた理由が不明な上、劣等星ではそういう言い方をするのだという言い訳が通用しなくなるので、かえって左遷の首が締まってしまう恐れがあるが。
仮にそういう事であれば、アニメにおいて間違いが放置された理由に関しても色々と邪推ができそうなものである。

地の文

魔法科高校の劣等生 104
http://ikura.2ch.sc/test/read.cgi/anime2/1430350536/

179 :名無しさん@お腹いっぱい。@\(^o^)/:2015/06/29(月) 12:39:31.29 ID:R2yyLdpw0.net
ダメなのは地の文をセリフ以外で表現する手法を確立していなかったこと
 
小説やライトノベルにおける会話文以外の部分。その場面の語り手、あるいは完全な第三者から物事を描写する。
アニメ化した場合はこれを直接映すことはできないため、ナレーションやキャラに喋らせるか、画面上の演出でこれを表現する。
だが劣等生のアニメスタッフは、まさかの「完全無視」という思い切った策を以て臨んだ。
 
このためアニメ版が説明不足な原因として槍玉にあげられることもあるが、実際のところ「自分でいうのもなんだが、達也は姿勢のいい方だ」という中学生未満の表現に見られる通り、本作の地の文は達也、もしくは左遷の一人称で書かれているか、あるいはそれらが混同されごっちゃになっていることが多い。しかも重複した説明や余計な薀蓄なども多くみられるため、地の文の内容はwwさんとその取り巻きが喋っている内容と大きく差は無く、ぶっちゃけ何の足しにもならないのである。
むしろ、割り切ってカットすることで本作特有の気持ち悪さを軽減するという英断を下したスタッフを褒めるべきだろう。

芝教/ww教

劣等星において芝さんの周囲に存在していると推測されているカルト宗教。
芝さん、及びキモウトをageる事で入信できるとされる。彼らの意向に反すると ナイナイ されてしまう為、芝さん側のキャラは登場したら彼らをガバ理論でも称賛。とりあえずこの教団に入信することでやり過ごしているようだ。
 
大多数の劣等生信者を指して「あいつらは芝信者であって佐島信者じゃない」といった使われ方をすることもある。実際、信者スレことラノベ板の本スレでは作品の整合性より芝さん・キモウトageを優先するレスが散見され、芝さんの登場しない佐島の別シリーズに至っては話題にすら殆ど上らない、どころかその存在ごと積極的に否定にかかるような風潮すらある。
 

芝さんの肩書き

魔法科高校の劣等生は糞アニメ界のクリムゾン・プリンス40の945 からテンプレ要望はじまる
 
・祈りによって生まれた超越者
・ガーディアン
・企業の御曹司
・国防陸軍第101旅団独立魔装大隊特尉 大黒竜也
・ザ・デストロイ
・十師族アンタッチャブルの四葉直系
・風紀委員(2095年4月~2096年3月)
・生徒会副会長(2096年4月~2096年9月)
・書記長(2096年10月~)
・精神改造によって感情が薄い改造人間(ただしキモウト萌えを除く)
・天才エンジニア・トーラス・シルバーの、研究試料のリカバリー装置の方
・忍者の弟子(忍術を習えるとは言ってない)
・筆記試験成績学年トップ
・九校戦での担当選手無敗記録を保持するエンジニア
・摩醯首羅
・ヤベー奴
・伝説

司波達也暗殺計画

各部あらすじに移しました。

社会

人々が生活している、現実の世の中。世間。
劣等生では22巻の冒頭でクローズアップされる。

「キモウトアイドル化計画」というくだらないことで芝さんとオバサンがブチ切れ、しまいには計画の関係者を全員殺せと言い出す事案に対して懸念の声が上がったのだが、そこで新しいさすおに担当が「四葉家が社会で孤立することは問題だが、魔法師の社会で孤立しても実害はない」と衝撃的な理屈で芝さんを擁護したのである。
しかもそれは作中で青臭いガキの戯言ではなく、「思考を惑わす枝葉末節を省いた、本質を突いた主張」と評されてしまったのである。

曰く「四葉家にとって文明社会の産物を提供する『社会』は不可欠なものだが、魔法技能を提供する存在は、自分達だけで間に合っている」とのことらしい。
民間人は見捨て、地域のコミュニティも蔑ろにし、一般魔法師はバカにしてケンカを売りまくるこいつらは、自分たちの受容される「社会」が何処にあると想定しているのだろうか。
「魔法技術は自分たちだけで間に合ってる」というセリフも、その勇ましさとは裏腹に、前もって察知できてたくせにゾンビテロ成功されるわ、犯人は米国にかっさらわれるわ、成果のほうはまるで上がっていない。いったい何がどう間に合っているのか、全くもって定かではない。

そもそも善良な一般市民ならこの問題を、「広域魔法暴力団"四葉組"が、十師族という名の暴力団会合で揉め事を起こし爪弾きにされた」と捉えるのが自然であり、抗争に巻き込まれないよう息を潜めて距離を取るのが常識的な反応ではないだろうか。

もっと言えば、『社会』の人々にとって二十八家だろうが十師族だろうが四葉家だろうが、利権を貪る魔法師コミュニティは総じて害悪だというのが、枝葉末節を除いた真理ではないだろうか。

とりあえず左遷はこの駄文を本やアニメにするのにどれだけの人が動いたかをよく考えてからもう一度これを読み返してほしいところである。

社会的評価

2chアンチスレでは 魔法科高校の劣等生は、レイシストが賞賛されるクソアニメ59の880 でwikiの複垢BANについて原文転載
 
Wikipedia内の「魔法科高校の劣等生」記事に存在した項目。「雑誌に特集が組まれた」程度の内容しかなく即座に削除された。その際、作者あるいは非常に近しい人物と思しきユーザーが複数アカウントを使って自演し、意味不明な長文で削除撤回を主張していたが、まとめて凍結されてしまった。
消えた事に反発する信者がアンチスレに凸してきたことがあったが、社会的評価を消したのはアンチではない。冤罪である。
Wikipediaでラノベの記事を書く場合、「社会的評価」は後の方に回されても問題ない程度のものであり、涼宮ハルヒシリーズ の記事ですら「社会的評価」の項目は存在しない。

というか、ほとんどのラノベ記事では「社会的評価」なんて書かない。
何故なら、閲覧者にとって重要なのは作品に関する情報のハズだからである。

しかし、劣等生の場合は二番目にドーン!と書かれていたのであります。劣等生wikiの過去版
ID:NWqoへの 一括投稿依頼 が出されるも、複垢で書き込みを継続し、とうとうID:Xuuxx への アカウント停止連絡がバーン! と発信され、
無期限の編集禁止にされたのでありました。
  
Wikipedia社会的評価の複垢編集アカウント停止履歴 荒らし警告
 
ジュブナイルSF評論家の三村美衣は、早川書房の『S-Fマガジン』でも本作への評価を行っています。
この状態では『S-Fマガジン』での三村美衣評も加筆できないことになります。
なお、メディアファクトリーがKADOKAWAのブランドカンパニー化したのは2013年10月1日で、該当する『ダ・ヴィンチ』は2012年7月号であり、
153.168.34.157氏の根拠は単なる事実誤認になっています。--NWqo(会話) 2014年5月16日 (金) 19:16 (UTC)

「社会的評価」は受賞歴も掲載する箇所ですが、例えば祥伝社や集英社の漫画が親会社主催の小学館漫画賞を受賞しても載せない、
光文社の小説が親会社後援の野間文芸賞を受賞しても載せないといった話は聞いたことがありません。
さらにメディアワークスにとってメディアファクトリーは子会社ではありません(光文社と星海社のような関係)。
保護解除の申請を提案します。--Xuuxx(会話) 2014年5月19日 (月) 11:56 (UTC)

10日以上にかけて何度も記事のコメントアウトを行ってきたようですが、投稿ブロックの方針「投稿ブロックの対象となる行為」でいう
「議論が進行中であるにもかかわらず自分の主張に沿った編集を強行する人もいます。」に充分該当するでしょう。
自重するべきです。希望する編集方針を他ユーザーに納得させようとするのではなく、自分で強行編集しているだけなら荒らしになります。

なお、社会的評価に拘る様は作中にも強く表れている。
反魔法組織のブランシュは、魔法師の社会的評価を貶めるプロパガンダを展開することで、似本を「魔法の廃れた国」にしようと画策している。そしてその根回しを、雑なテロによって自ら台無しにするところまでセットである。
当然芝さん達は、それを阻止して魔法師の社会的評価を上げようとしている。裏を返せば芝さん達は

  • いくら予算をかけて育成しても、大半が二十歳で無能化する
  • メンタル面に左右されて質が安定しない
  • 殺人や破壊でなんのストレスも感じない精神異常者がわんさかいる
  • その癖我が物顔で多額の税金を食い潰す

こんな連中を社会的に評価しろと主張しているのである。
さらに、別のシーンでは災害現場を「魔法師にとって最も華々しい活躍の場」と言ってのけるなど、国防や人助けを「社会的評価」ありきで行っていることが伺える。

灼熱のハロウィン

  • 参考:アニメの〆になったキモウトのナレーション
    「灼熱のハロウィン」、後世の歴史家はこの日の事をそう呼ぶ。
    それは軍事史の転換点になり、歴史の転換点とも見なされている。
    それは機械兵器とABC兵器に対する魔法の優越を決定付けた事件。
    魔法こそが勝敗を決する力だと明らかにした出来事。
    それは魔法師という種族の、栄光と苦難の歴史の真の始まりの日でもあった…。

横浜ソーラン編において 戦略級魔法 が初めて実戦投入されたこと、そしてそれによる軍港消滅を後の歴史家が評した言葉。表向きは日本の秘密兵器「グレート・ボム」(原文ママ)が炸裂した結果であると伝えられている。
アニメはあろうことかこのシーンで締めくくられており、2クールものさすおに劇場に付き合ってきた視聴者の精神をも不毛の焼け野原へと変えた。

似本国防軍所属の 大黒竜也特尉 がTNT20Mt級の大量破壊兵器を大亜に何の通知もなく使用し、軍港都市である鎮海を消滅させる程の壊滅的被害を出したという一件。おそらく広島・長崎を越える作中世界史上最大の爆撃であり、史実を見ても類を見ない規模の虐殺劇である。
実際にもたらされたであろう被害は マテリアル・バースト の項を参照されたし。
ここまでの攻撃が必要とされた目的はたかが敵艦隊の進行阻止。国防軍 が戦時中にも関わらずロクに態勢を整えていなかったがために、当然あるべき空軍海軍による迎撃が間に合わなかったのだ。つまりは単なる味方の尻拭いのために、過剰火力も甚だしい非人道兵器を用いたことになる。
 
こんなことをしたら国際社会から袋叩きのあげく村八分の憂き目に遭いそうなものだが、似本が出した「民間人の被害は無かった」とかいう信憑性ゼロの大本営発表を誰一人として疑わず、「放射能が検出されなかった」というこれまた疑わしい上にだから何だってんだと言わざるを得ない理由により似本は何の咎めも受けなかったとのこと。Civの敵AIでももうちょっと合理的に考えるだろうに。
また目と鼻の先でキノコ雲が上がってた筈の似本だが、その国内世論はこの世のものと思えぬ圧倒的な破壊に恐怖するどころか「新兵器がもたらした日本の大勝利」とか言って躍り上がったそうな。蛮族か。
沖縄防衛線でメンツを潰された外務省が火消しを頑張ってくれた結果なのだと思いたいが、その過程として描かれたのが例の「密室外交」であるあたり、文民のレベルも劣化してしまったようである。
 
あげく、作中時間で約1年後の師族会議編にて似本と大亜が開戦しそうになっていることがwwさんに知らされている。つまり開戦も何も、講和条約すら結んでいない仮想敵国に対していきなり大量破壊兵器を撃ち込んだという事になり、普通に考えて戦争勃発である。
しかも似本が兵器の存在を含め全てを隠蔽したというならまだしも、軍が「秘密兵器」で何かやらかしたことは11月になってすぐ報道され、そこいらの一般人ですら知っているという設定のはずである。逆に1年間も何をしていたのか。
 
キモウト曰くこれが劣等魔法の優位性を証明した歴史の転換点であり、魔法師にとっての栄光と苦難の始まりであったそうだが、全容を見る限り魔法師の残虐性とそれを制御できない国家の無能を証明した絶望の未来への転換点であり、一部魔法師を除いた全人類にとっての苦難の始まりとしか言いようがあるまい。
普通なら焚書坑儒や原爆投下、ホロコーストなどと同じく「愚かな人間が力を持った時の過ち」「虐殺行為の残酷さ」「戦争の悲惨さ」などの反省・批判・教訓として後世に語り継がれる所である。普通なら。
 
なお20巻でもシンクロライナー・フュージョンという核融合魔法が南米で使用され、一万二千人以上の死者を出した模様。蛮族たる劣等生人には、何の反省も教訓も得られなかったようだ。こちらもさほど問題になっていないところを見ると、放射線云々などは結局のところ建前で、劣等星では大量虐殺は咎められない行為と考えるほかない。
ただしこのブラジル政府の行動は、元はと言えば国際的に頭のネジがゆるん戦略級魔法の使用に対するハードルが下がっていたことが遠因であると語られており、その風潮を生んだのは他ならぬ灼熱のハロウィン事件である。やっぱり絶望の未来に繋がってました。

ついでに、劇場版の事件も海軍が「灼熱のハロウィンをもたらしたあの魔法に匹敵する戦略級魔法」を求めたことが実験強行の原因であるため、実質芝さんのせいで起こったことになる。
芝さんはわたつみシリーズ救出の際その事実を聞いたが、ガン無視した。

射程伸張術式搭載武装デバイス

追憶編にて登場した、サード・アイの前身になったと思われる武装一体化型CAD。
分かりにくいが、アニメの冒頭回想で芝さんが持っていたのはこれであり、サード・アイと混同したりすると信者が我がことのように怒り出すので注意が必要である。
結局のところただのカメラでしかなく、信者曰く「武器ですらない」サード・アイと違って、こちらは簡易型のCADを普通の大型ライフルに括り付けた手作り感あふれる装備である。こんなものを税金投入して作っている似本政府とは。

「射程伸長術式」と言いながらも、その実態は普通に火薬で加速した弾丸を、サイオンで作った加速・移動の術式を持つマジックシリンダーに通すことでさらに加速させるという脳筋システムであり、空気抵抗が増えても速さでゴリ押す男らしい仕組みによって、普通のライフル弾を約17㎞の距離まで届かせることができるのである。

芝さんは相手の船に着弾したのを精霊の眼で観測した後、弾をマテバして爆裂させるという方法で大亜連合の艦隊を壊滅状態に陥れた。こと芝さんが運用する場合に限り、フレミングランチャーの有効射程距離(約20km)までノコノコ接近してきた船を掃討するという目的には使えなくもなさそうである。
逆に言うと芝さん以外が使うと、わざわざ電力を消費して17キロ先に普通のライフル弾を飛ばすだけの産廃になってしまう。一般的な魔法師は17キロ先を目視することはできないし、くっついてるCADは本当に加速装置でしかないため照準やらその他諸々はライフルのそれに依存しているのだから、精霊の眼が無い限り弾を当てることすら困難だろう。

ただ、加減を知らない芝さんに地上でマテバを使わせたりしたら大惨事は必至であるし、だからといってマトモな航空戦力を持ち出してしまえば芝さんが勝てなくなってしまう。芝さんの力をもってしても沖縄戦のあのシチュエーションでしか役に立たないアイテムといえるだろう。
風間くんが芝さんにあげちゃったのも納得のゴミである。

ジャンル

信者がよく使う逃げ口上。
劣等生を擁護する際には、信者は内容を検討せず「ジャンルの問題」に逃げてしまう傾向にある。
例えばラノベとしてのエンタメ性の欠如を指摘されたら「SFだから」といい、SFとしての設定が破たんしていると言われたら「ラノベだから」、ラノベとして明らかにダレてきたことを指摘されたら「SFだから」のループ・キャストを展開し、もう何も言えなくなったら「シュールギャグだから」という始末。作品の中身には死んでも触れようとしない。

左遷のメンタリティもほぼ同じであり、彼はなろう時代に褒めるところは褒めて真摯に感想を述べてくれた読者を、「ありきたりなラノベ批評」という妄言で切り捨てたことがある。つまり、「俺TUEEEモノ」というジャンルに対する批判だと決めつけることで、作品の中身と向き合うことを避けたのである。

十三使徒

劣等星において、世間に公開されている各国の戦略級魔法師()十三人の事。芝さんは含まれません。
キリスト教由来の言葉だが、宗教に関係なく呼ばれている。「言語も宗教も知ったことか、詳細は調べねーよ」な左遷生なので、どんどん突っ込んでください。
左遷生がインタビューで触れた「魔術士オーフェン」に登場する十三使徒をリスペクト()したのだと思われる。
元ネタの方はキリスト教もへったくれも無いオリジナルのファンタジー世界が舞台なので何もおかしくはない。

判明しているメンバーのほとんどが深刻な病や身体的欠損、もしくは深刻な知能障害を抱えている状態にあり、物語が始まった時点から国防の要がボロボロになってしまっている。

北アメリカ大陸合衆国
アンジー・シリウス(ポンコツ/リーナ、作中最凶クラスのおバカ)
エリオット・ミラー
ローラン・バルト

新ソビエト連邦
イーゴリ・アンドレイビッチ・ベゾブラゾフ(芝さんが正面切って防げない「トゥマーン・ボンバ」の使い手。ガス抜き戦争を提唱したおバカ)
レオニード・コンドラチェンコ(死にぞこないの老人)

大亜細亜連合(ダイア)
劉雲徳(鎮海港マテバで死亡)
劉麗蕾(↑の孫娘(暫定)。14歳。特に根拠は無いが芝さんサイドから影武者疑惑をかけられている)

日本
五輪澪/五塚澪(車椅子)

インド・ペルシア連邦
バラット・チャンドラ・カーン

ブラジル
ミゲル・ディアス(「シンクロライナー・フュージョン」の使用者)

イギリス
ウィリアム・マクロード(珍しい毒ガス魔法「オゾンサークル」の使用者)

ドイツ
カーラ・シュミット

トルコ
アリ・シャーヒーン

タイ王国
ソム・チャイ・ブンナーク
 
信者@wiki 十三使徒でも詳しく書かれてはいない。

十師族

日本で最強の魔法師の家系。と同時に、色んな意味で劣等世界の歪みの大本となる存在。
四年に一度開かれる師族会議において「二十八家」の中から選ばれ、選ばれなかった家系は師補十八家と呼ばれる。

自分たちを生み出し、その半数が非人道的実験によりお取り潰しを喰らった研究所の識別番号を組み込んだ苗字を何故か名家気取りで名乗る
二十八家に選ばれる資格を失った家は「数字落ち」(エクストラ)と呼ばれ、魔法師社会では蔑まれるらしい。

といっても、作中では十師族から外され師補十八家や数字落ちになることがどのように惨めなのかはあまり読み取れない。なぜなら、結局お兄様の前では森羅万象全てが蔑まれる運命だからである。

物語開始時は一条、二木、三矢、四葉、五輪、六塚、七草、八代、九島、十文字が該当し、後に文庫一冊を費やした会議により、不祥事を起こした九島がout、穴埋めに七宝がin、これで名前が一二三四五六七七八十になった。
一~十までの各数字1席ずつでなくていいなら何故に七師族や十四師族ではいけないのか、その理由は特に説明されない。

一方主人公であり主要舞台である四葉は「アンタッチャブル」(大漢崩壊参照)であるため、格下げされる心配すらない。主人公側にこんなにもドラマがないのは異例である。
 
彼らは表の権力を放棄し、裏の秩序を守っているという設定だが、実際は権力を放棄した様子はみじんもなく、また裏なら裏らしく魔法師社会を厳しく統制しているかといえばそうでもないというヘッポコ集団である。そもそも名家ヅラをしているがその歴史は百年にも満たない上四年ごとの持ち回り選定は魔法師達の総意ですらない身内人事、しかも皆モルモットであった証を誇りとして名乗っているというわけの分からない事態が引き起こされている。

暴力団である四葉家を除けば殆どの家が表の稼業を持ち、そのための会社も経営しているが、実はそれらの会社は何かと理由を付けて公金が注入されたり(CADメーカーが顕著)、師族会社同士でのインサイダーもどきがまかり通ったりと大変に不健全な形態になってしまっている。しかもそれらは、彼らを経済的な理由で他国に寝返らせないための「貧乏にならない保証」として政府が意識的に行っているものである。
もはや資本主義すら崩壊している。
 
原作17巻にて師族会議はブランシュのキョンシ―軍団に襲撃され、無関係な非魔法師たちを犠牲にしつつ全員逃げ帰ってくるという大変な恥を曝すこととなった。
民間人を見捨てたことに関しては、信者曰く「ありがちな話じゃ主人公気取りのアホが突っ込むけど、この話に出てるのはシビアに現実見えてて冷静に自分達のすべき行動を見極めて最適解を取れる大人達だから、ご都合主義に毒されたガキが拒絶反応示してるだけ」とのこと(グ・ジーを捕まえる際、鬼門遁甲を破れるか分からないクリプリを鬼門遁甲に対抗できる芝さんが主人公気取りのアホ台詞とともに送り出しキョンシーと戦う場面があるのだが…それでグ・ジーを逃したら赤っ恥も良い所だが気の利いたかのぷーがご親切に妨害してくれたおかげで『第三者による妨害』で取り逃がすという結果になった、かのぷーは自国の失態ばかりか芝さんの失態ももみ消した)。
劣等似本のOTONAとは一体…。
ちなみに18巻では一般人を見捨てて逃げた件を非難する人物に対して十師族関係者が「十師族当主には軍人も公務員もいないから一般人」であると語り「『一般市民』が自分の避難よりも他の『一般市民』の避難を何故優先すべきかと疑問に思いまして」と開き直っているシーンがある。
当初は「兵士として、警官として、行政官として、その魔法の力を使い最前線でこの国を支えている」という設定だったはずだが、名前の出てきた十師族キャラは大半が『一般市民』。どこぞの特尉様みたいな全世界公認便衣兵資格を全員が持っているとは思えないが、そんなの関係ねェとばかりに独断専行で勝手にヒャッハーしたりしなかったりする私兵集団ではある。
劣等似本の一般人とは一体……

師族会議

二十八家が行う会議。基本的には十師族の選定のために行われる。
開催は専用の暗号文によって通達され、師族代表は決して短くはない時間をかけて暗号を「解読」し、開催場所を突き止めなければならない。
なお通常、時間をかけての「解読」が必要とされるのはの暗号かパズルであり、味方の暗号は共有されるカギや乱数表などを使って「解号」(デコード)するものである。言ってみれば自宅にピッキングで侵入しているような謎のシチュエーションであるが、同族すら基本敵とみなすのが魔法師の本質だとでも表現したかったのだろうか。
開催の場所は秘匿されているが、開催されること自体や日時はザコ魔法師にも筒抜けであり、その上会場は一般的なホテルで、貸し切りにするでもなく普通に一般客の中で行う。その上十師族は最強の戦闘集団であるという「教義」を持つため、テロ対策の警備などはこれと言って行っておらず、結果当然のように爆弾テロの標的とされ、これを受けて師族代表はこれまた当然のように民間人を見捨て自分達だけ遁走した。
はっきり言って大迷惑である。
師族会議編の中心になった十師族選定会議では、九島のやらかしたことの糾弾及び、穴埋めとして実質的に十師族として動いていた七宝家の加入を事後承諾するという決定がなされ、後のページではひたすらさす十師族、さす四葉であることを互いに確認しあうだけという、なんとも無為な作業が行われた。
しかも「適切でない者を十師族に推薦した者にはペナルティがある」という暗黙のルールがあるために選定はほとんど出来レースと言って良く、師族の地位を奪ってやろうという野心を持った家など初めから現れようもないクソシステムが構築されている。
話すことなんてそんなにないのだからもうモノリス越しあるいはSk○peで十分なレベルである。 むしろセキュリティ的にはそちらの方が望ましく、演出面で考えてもテレワークの発達した世界にマッチしているだろうに…
まあテロリストに襲われなければ話が進まないので仕方がない。

小説家になろう

「魔法科高校の劣等生」が最初に発表されたWeb上の小説投稿サイト。
劣等生をはじめ商業化作品を多数輩出するほどの人気だが、元が素人創作に過ぎないという点から「出版社の小遣い稼ぎ」「ラノベ界のアタリショックを招きかねない存在」と槍玉に挙げられることも多い。
特に、「特定のジャンルでないと見向きもされない」「主人公無敵、ハーレム展開でないと批判される」「冒頭で山場(=主人公の強さ)を見せつけないと誰も読んでくれない」など、読者の自己投影と願望充足に特化した独特のテンプレがある作品は「なろう系」と直喩されている。
なろう系の主な特徴はまず、主人公が序盤でチートレベルの戦闘力と万能とも言える技能や知識を得るため苦労や障害といった展開は発生せず、敵との熱い駆け引きや緊迫感のある戦闘なんてものはほぼ描かれない。
この設定上どんなに強い敵が来ようと茶番でしかなく、努力と経験の積み重ねが非常に薄っぺらいため、感動や共感できる要素はほぼ無に等しい。とあるアニメからは「主人公の名前を覚える気にもなれない」というネタの意味を込めて「○○太郎」という蔑称で呼ばれることもある。
中にはそんなイージーモードな状態ありながら、あたかも苦労してるような口ぶりや、不幸のアピールをしたり、指導者気取りで他人に辛労を強いることもあるため不愉快極まりない。
また、主人公以外にスポットが当たらず周りのキャラクターの掘り下げが全く行われないため、ヒロインの個性や魅力も薄くなりがちな傾向もある。そして事あるごとに主人公を称賛し肯定する道具と化している様子は感情や思想を感じられずまるで「人形」「トロフィー」のように捉えられる。
そして最大の特徴は、「格下の敵しか出ない」「すぐに思いつくこと出来る事を主人公以外誰もやっていないし、誰もマネしない(しても都合よく失敗する)」「主人公がどんなことをしようと周りの人物が肯定する(ひどい場合は地の文で正当化する)」などといったご都合主義で成り立っており、主人公を活躍させるために世界そのものが歪められているような状態となっている。

そのために設定の矛盾や展開の違和感などが多く発生してしまっており、読者もそれを一切指摘しない、書籍化された際も編集が添削作業を全く行わないケースが多いために、質の悪い作品が商業の場に広く出回ってしまっているのが現状。
そんな接待、時に介護とさえ揶揄される主人公優遇っぷりを違和感なく楽しんでしまう欲求不満度の高い読者と、それに乗っかる作家・出版社が増えていることを危惧する向きもある。
そもそもサイト名とは裏腹にほとんどが自己陶酔・自己満足のために描いていたり小説家を目指そうなどと欠片も思っていないか、思っていても安易に売れそうなものを書いて小銭を稼ごうと言うセコい根性で取り組んでおり、いずれにせよ真剣味は無い。そりゃいいものが生まれるわけもない。
 
とある評論サイトではこのサイトの作品を「精神のポルノ」と肯定的に評した。良くも悪くもなろうの本質をついた言葉と言えるだろう。
劣等生は上記の「なろう」テンプレから若干外れているが、それが人気を博した要因であるとも言われている。ある種の暗い情熱を充足させるには「自分が読んでいる小説は凡百のハーレム小説ではない」という優越感を得ることも重要だからである。それは商業化されて化けの皮が剥げてからも、今でも信者の心の拠り所になっているフシがある(ただし劣等生が掲載されていたのはまだ二次創作ができた時代なので「なろうテンプレ」が成立する少し前ではある)。
アニメ放送中こそ「よくあるラノベとは違う」という援護で誤魔化されていたものの、原作が刊行されるににつれて他の作品ではお目にかかれない並外れた腐臭が隠しきれなくなり、現在は舞台や設定がテンプレでないだけで精神性は「なろう系」とさほど変わっていないという指摘が強まっている。現にお兄様に盛られた能力や世界観などの設定の数々は、ほとんどが「予防線のため」にあると言っても過言ではない。
 
むしろ近年のなろうテンプレ作品は「チート」「転生」「イージーモード」「ハーレム」「虐殺」「NAISEI」など開き直っている者も多い中、それらの要素を必死に取り繕い覆い隠そうとしていたり、商業作品でさえなろうテンプレに便乗している状況なだけになおさら腐臭が目立つ有様である。

なろう系と呼ばれる作品は大抵が思いついたものをその場のノリで適当に書いているだけであり、5chのレスなどと同じレベル。一方的に俺TUEEEEをしないといけない以上所詮は一発ネタの域を超えられず、すぐにマンネリ化を起こしやすいので長期連載に向かないフォーマットなのである。
その上コンスタントに更新されているほど評価も高くなるので話は細切れになりがちで、整合性を犠牲にしてでも瞬間瞬間を盛り上げていかないと読者からはすぐに飽きられてしまう。
このようになったのはランキングなどのシステムに起因しており、1回数分程度で読み終える文量を細かく上げるため、作品全体を通した長期的なタイトル回収や伏線回収がやりづらく、いくら面白かろうが早くタイトル通りの状態に持っていかないと「タイトル詐欺」と思われて途中で切られてしまうため。
そのため、できるだけ奇抜なタイトルや設定だけで見る側の興味を引かなければランキング維持もできないので、1巻でやりたいことをほぼやり尽くしてそれ以降は出がらし状態となってしまうことが多い。

ひたすら冗長で平板で退屈な劣等生は一見真逆の性質のように思えるが、なろうで求められる盛り上がりとは「主人公がどれだけ凄いのか」「その世界でセオリー・優秀・脅威的などとされるものが主人公に比べていかに低次元なのか」ということであり、たとえ本筋が進まなくてもチート蹂躙・説教・論破を繰り返していれば読者のニーズは満たせるのである。
このため、細切れの論破()連発で話を作れてたなろう時代はともかく、商業化以降は文庫1冊分は書き下ろさなければいけなくなり、論破ペースが乱れたことで話が迷走したと言う考察もある。

常備軍

劣等星似本には存在しない。鎮海港に集結するダイアの艦隊を察知できないばかりか、敵艦隊が出撃開始してから、ようやく乗員を動員して艦艇をかき集めるありさま。
対馬要塞とやらにもレーダーは無いようだ。
なお、艦隊に対して空軍は苦戦を免れないそうである。
 
原文引用編2 【文民統制?知らねぇな。やりたくなったら戦争だ!】 参照

情報操作

十師族、特に四葉が持つ最強の武器。 
これにより、wwさんとその周囲の人物はどんな犯罪行為や人権蹂躙を犯そうとバレることはないし、wwさんの秘密()が露呈することもない。
その一方、ポンコツの独自の情報網によってマテバ使用の容疑者が絞り込まれていたりと、この設定は器用にON/OFFが可能であることがうかがえる。
具体的な手法については不明な点も多いが、強いて言えば情報に大量のノイズを混ぜることでその本質までたどり着けないようにするというのが一般的である。つまり左遷文体こそが四葉の情報操作を体現していたのである。

消防法

wwさんが一年生編で拠点にしていた風紀委員会室は避難用非常階段を潰して建てられており、作中における「消防法」に抵触した違法建築部分にあることが明らかになっている。(本編引用編1参照)
建築ミスなどで想定していない空間ができてしまうことはよくある話なのでそれで済ませてしまえばまだよかったのだが、我らがwwさんはそこから「魔法師(の卵)の力をもってすれば火災なんてすぐ消せるから、消防法を守る必要など無い」と、防災や減災という発想が一切欠けた頭の悪い持論を展開したばかりか、「大規模火災などの災害現場は魔法師のもっとも華々しい活躍の場の一つ」と明らかに余計な一言を付け加えている。
これらは「(魔法師が活躍できるから)重大事故が起こってくれた方がありがたい」と、ジュブナイルの主人公としてはあまりに悪質すぎる言動をとったと言われても仕方のないところである。

似本は100年近くも魔法師を「国防の要」として運用しておきながらも、魔法師の存在を前提とした法改正などの手続きをまるで行っていないことが伺える。そして、今後どんなに教師不足に悩もうとも、非実用レベルに衰えた元魔法師を教師として活用するつもりはこれっぽっちも無いという謎の頑固さも垣間見える。というか、魔法実技教師としては使えない人材であるはずのカウンセラーが風紀委員を訪ねて来て一人で待っている場合とかは想定しないのだろうか。

また、魔法師が本当に火災現場で「華々しく活躍」できるものなのかも疑問である。
「減速魔法を使えば火は消えるし、煙は収束・移動の複合魔法で排出できる」らしいが、wwさん以外がそれをやろうとすれば、黒煙の舞う火災現場で悠長にスマホをポチポチする必要がある。光の目潰しに対応できない魔法師にそんなことができるのか。ブランシュ襲来時にガス弾を煙ごとポイした服部を「あの一瞬で対処するとはさすがだな(そしてそんな服部を瞬殺できる俺sugeeeee)」と評した芝さん内の煙排出魔法難易度設定はどうなっているのか。そもそも生徒会と風紀委員と魔法部活中の生徒を除いてCADは職員室で預かる校則なのだが芝さんは憶えていないのか。硬化魔法以外はクソ性能なレオあたりは万全の装備でも死ねるのではないか。疑問は尽きないところである。
それに加え、魔法師(芝一族)は要救助者にでも難癖をつけ助けようとしないメンタリティの持ち主であることが「追憶編」にて明らかになっており、他の魔法師もそれに大差はないため、いざ災害が起こっても彼らが動こうとするかはかなり怪しい。まさか火と煙さえ処理してしまえばそれでOKだとでも思っているのだろうか。そもそも、災害現場を「華々しい」「活躍」の場とナチュラルに表現してしまえるあたり、wwさんあるいは左遷が人命をどう見ているかがわかるというものである。

なお、現実の日本では避難階段の設置義務は建築基準法の領分である。

新ソビエト連邦/新ソ連

藤林「新ソ連 フフーフ♪」
劣等星に存在する架空の超大国の一つで、21巻で唐突にクローズアップされた芝さんの新たな敵。
ロシアがウクライナとベラルーシを再吸収して出来たThe Federal Republics of Soviet、ソビエト連邦共和国の通称である。
「評議会」(ソヴィエト)の要素がどこにもない上、かつての領土とは程遠いにもかかわらず何故か「ソビエト」という名前を用いている。しかも高官の台詞から、国内の貧富の差は「ないことになっている」ようなので、何故か100年の時を超えて共産主義に逆戻りしてしまっている。どういう経緯でこのような国が出来たのか気になるところではある。魔法師による民族浄化を経たのだろうか。

9人の戦略級魔法師を抱える魔法大国で、魔法工学技術の軍事利用に一家言あるらしい。
シンクロライナー(ryの事故に始まる反魔法師気運の高まりを受けて大規模な暴動が発生するが、軍上層部(魔法師)は「社会的な格差が『ないことになっている』この国で、市民から魔法師が嫌悪される要素はない」→「魔法師の台頭で危機感を覚えた一般兵士による暴走である」と意味不明な理論で理由を矮小化し、兵士たちの不安を抑えガス抜きをするために似本に戦争を仕掛けるという凶行に走ることになった。

その成り立ちも意味不明で、格差がどうこうを抜きにしても魔法師には嫌悪される要素しかないのを見ないふりし、あげく兵士のガス抜きのために戦争を仕掛けるという、これまでに負けず劣らぬ蛮族国家である。死の危険に晒されてガス抜きもクソも無いって話である。最後の大隊じゃあるまいし。
アンチスレでは「ガスの発生原因は魔法師の腐敗だろ」とうまいことを言われてしまっている。
とにかく、これで似本・アメリカ・中国・欧州・ロシアと、劣等星にマトモな大国は一つも存在しないことが明らかになった。まあどこがが準繰りで芝さんへの生贄を差し出さなければならないとすれば、当然の流れなのかもしれない。

水上競技用ゴーグル

交通手段やロボット工学など変なところばかり発展している似本では何故か撥水技術が失われており、真夏の西日だろうが、目に飛沫が入ろうが、劣等星人は水滴が邪魔して視界が遮られる()為、基本的に使用しない。
スピード競技であっても、飛沫や風、異物から目を保護したり、乱反射や朝夕の直射日光による視界喪失等によって発生する事故を防止する考えは存在しない
また、直射日光と水面や雪面の照り返しにより、紫外線等で目をやられることは考慮されていない。
アンチスレでは「劣等星人は水しぶきや水面の照り返しが問題ない眼の構造になっている」可能性も示唆されたが、今度は「目潰し」の効果が無くなってしまう矛盾が発生する。
 
左遷も信者も屋外で活動しない為、マジで水滴が邪魔()と思っている。
本スレでは「サーフィンやったことあればわかるけど水飛沫が付くからサングラスなんて使わないよ」 だそうである(白目)
何故無理にリア充ぶってまで左遷を庇うのか。
水上スポーツ、ビーチ競技、雪上スポーツやらで遮光性ゴーグル類が使われる理由を単なる格好つけだと信じ切っているようだ。
朝夕の運転もした事ないんでしょうね・・・
この劣等グラサンは明らかに現実のものより退化しているため、信者wikiの方に「作中の日本では撥水技術は遅れている」とこっそり書かれてしまっている。
 
~文庫4巻(Web 第2章) p71より~
 ほのかが着けている、濃い色のゴーグルは、彼が持って来た物だ。
 確かに随分西へ傾いて来た真夏の日差しは、直接向き合うと邪魔に感じる程度には眩しい。
 しかしグラス面に付着した水飛沫が視界を遮るのを嫌って、ゴーグルやサングラスの類を使用する選手はほとんどいない。
 あずさには視界を狭めるデメリットしかないように感じられたが、ほのかは迷わず達也の持って来たゴーグルを着用した。
 

スターズ

USNAの魔法師部隊であり、実質的に陸軍・海軍・空軍・海兵隊と並ぶ第五の軍とみなされている。実際の米軍を構成する5番目の軍隊であるアメリカ沿岸警備隊はどうなったとか気にしてはいけない。某ゾンビゲームや魔砲少女に登場する特殊部隊や、宇宙飛行士育成機関とは何の関係もない。ないったらない。
能力が高い順に「一等星級(スター・ファースト)」「二等星級(スター・セカンド)」「星座級(コンストレーション)」「惑星級(プラネット)」「衛星級(サテライト)」と、無駄に多くてなぜ上下関係がそうなるのか意味不明なランク付けがなされている。
それだけ強大な戦力を有していると信者の間では話題だが、この設定が開陳された「来訪者編」では、いきなり最高指揮官たるコードネーム「シリウス」と芝さんが対決しているため、ブルームとウィード以上に意味のないランク制度となってしまった。
この「シリウス」は戦闘力のみによって抜擢されるという劣等星らしい人事制度であり、その理由も反逆者の処刑を求められるため、という指揮系統ガン無視っぷり。総隊長が督戦隊を兼ねるとか士気を保つことさえ苦労するだろう。
しかもその シリウス は例によって芝さんを前に大失態を演じたり、大統領とお茶会するだけで屈辱的なボディチェックを受けたりするポンコツだったため、スターズの威厳は登場してすぐ地に落ちてしまった。
作者が扱いきれないのか、はたまた「奴は我らがスターズの中でも最弱」で話を引っ張るための布石なのか、これまでの話の中で登場したスターズ隊員は一等星級の主要人物と衛星級のザコ以外にはほとんどいない。信者wikiの該当ページも寂しい限りである。

などと思っていたら、19巻にてシリウスに次ぐナンバー2、ベンジャミン・カノープスが芝さんに先んじてブランシュの元締めであるヘイグを始末した。それも、事前にヘイグ側にスパイを送り込んでおくというちゃんとした戦略をとった上での結果である。
かのぷーはポンコツに嫌味ばかり言い、芝さんに初めての挫折を味わわせたヘイト集め役として作られたキャラクターだが、勝手にヘマこいて死にかけてる芝さんと、勝手な私情(しかも相手方からはガン無視)で機密漏洩して報告義務を意図的に怠ってる攻撃力が高いだけのアホを善玉にして、真っ当に任務を遂行しただけの彼を憎まれ役にするのは相当無理があると言わざるを得ない。
相手方の事情をガン無視してシバさんに都合いいやつが正義になってしまう劣等星の歪みを端的に表していると言えるだろう。

三年生編では、
 出処不明のタレコミ「ブラックホール実験やったから情報生命体が来襲してお前らが乗っ取られて被害出たけど日本の陰謀だったんだよ!」
 アメリカ軍部「なん……だと……? なるほどそういうことだったのか……じゃあもう一回同じ実験やれば日本の工作員釣り上げられるじゃん!」
 (実験敢行して情報生命体来襲)
 実験場監視してたアメリカ軍人「ぐあああああ乗っ取られたああああ」
 情報生命体「裏から寄生広げて軍乗っ取ろうとしたけど何か総隊長に寄生効かんから潰すか」
 情報生命体「再度のブラックホール実験は総隊長が日本と内通して誘導したものだったんだよ! 被害者も出てる!」
 アメリカ軍「この小娘が叛乱しやがったなよくもおおおおお」
 かのぷー達「いやお前らは騙されてるんだよ! 総隊長、ひとまず日本に逃亡してください! 俺が時間を稼ぐ!」

というグダグダの地獄絵図が繰り広げられている。
なおポンコツ隊長は「友達に私的に警告してるだけからコンプラ違反してないよね☆」とか言って実質日本軍に情報横流ししていた。
(情報生命体っつってんのに物理で倒そうとして自ら部隊員を皆殺しにした結果もう目撃者いないので)芝さんの正体もアメリカに隠してる。
が、「警告」はガン無視され無駄になるわ、「警告」の件については証拠無いまま別件の濡れ衣で即処刑されかかってるわ。なぁにこれぇ。
大丈夫? このクソ駄文シリーズ英訳してアメリカにも売っちゃってんのに怒られない?

ステマ

ステルスマーケティングの略。
劣等生を発行する電撃文庫に限らずラノベ業界にはステマ疑惑が渦巻いているのだが、これは劣等生の問題点には直接関係ないのでここでは詳しく語らない。あくまで劣等生は売れてるから叩かれているのではなく、内容に問題がありすぎるから叩かれているのである。

気に食わない作品についてステマ疑惑を擦り付けることはよくある話だが、劣等生においては「叩かれて話題になること自体がM木の狙い」「アンチは売り上げに貢献している」と言い出す者が多い。
これ自体、話題になることと悪目立ちすることを意図的にごっちゃにした暴論なのだが、何故かこれでアンチの口を封じられると思っているフシがある。
信者がまんまと大量のお小遣いを巻き上げられたこと自体は別にどうだっていいのだが、「こんなクソに緻密だのジュヴナイルだの実態の伴わない美辞麗句をくっつけて焼畑じみた商売をしている」ことは問題である。他に宣伝すべきマトモな作品あるだろ絶対。
なお、電撃編集部は電撃大賞作品募集広告にキモウトの絵を添えたり、大賞受賞作品に左遷生の解説と帯を付けたり、と落選作家である左遷生を前面に押し出していた。そりゃ大賞応募総数が減りもしますわ。

スナイパー最強説

横浜編冒頭で芝さんを一度殺害したスナイパーが劣等生最強のキャラではないかという議論。
最高の探知能力を持つはずの芝さんを相手に奇襲に成功させている点や、蘇生能力を持たない他の魔法師であれば間違いなく殺害できていたであろう点などがその理由である。
 
この場面に限らず、魔法師が軍の主力として重用される存在であることを疑問に思わせるような描写は多く
設定を見渡しても狙撃どころか通常の銃撃、対人地雷をはじめ、対人攻撃と呼べるものに対してはまるっきり無力であるとしか思えない状態である。にも関わらずそういった兵器はこの世界において進化しているどころか、このシーン以外でロクに使われた形跡すら見られない。劣等星人の劣等星人たる所以の一つである。
しまいには「大抵の魔法師は、事前に撃つタイミングが分かっていないと銃弾を止められない」とかいう事実も作中で判明した。現代戦においてそれは「止められない」と同義なのだが左遷は分かって書い…てるわけありませんでしたね。
 
なお、現実世界では 誘導ライフル弾が2014年に公開 されている。
 
余談だが、この哀れなスナイパーさんは残念ながらナイナイされている。
某画像掲示板で「チート探知能力を持つお兄様に悟られず100m以内まで近づいて、一発で仕留めて名前や顔すらバラさずに無事撤退した」と盛大に勘違いしてしまったお友達がいたが、残念ながら接近できたのは1000mだったりもする。
もっとも、芝さんの戦闘の宿命かやる気の無いエフェクトで蒸発しただけだったので、事前情報無しで見れば単に姿を消しただけに見えても仕方がないところである。

スペースバンパイア/精神生命体

2chアンチスレでは 魔法科高校の劣等生は十文字家でもウィキ工作を隠蔽できない糞アニメ61の91 で初質問
 
「9~11巻 来訪者編」に出てくるパラサイトのこと。マテバの恐怖にとち狂ったUSNAがブラックホール実験とやらで事故った結果、異世界からやってくる。
これまた倒せるのは芝さんとキモウトの合体技のみである。
なお、魔法の力はパラサイト世界由来の可能性という描写があるが、文庫16巻まで詳細は明かされていない。ラスボスは異世界精神生命体の親玉説の元になっているが少数派である。
ネタバレであるが、ロンゲ/周公瑾 は、相当前に来訪した精神生命体の模様。

スリー・ハーブズ

原作Web版入学編にて、一校内の二科差別を是正しようと活動した学内組織。書籍版では、若年層をターゲットとしたブランシュの下部組織「エガリテ」に変更されている。どちらにせよ、最終的にはブランシュの手下に成り下がることには相違ない。
ネーミングの由来は一科と二科を平均して「1.5」(3の半分)にするという想いからきている。だがその活動宣言を聞いたwwさんは「ネーミングの時点で一科と二科の区別を前提としている」という意味不明な理屈でもって彼らを嘲笑した。このシーンが プハッ! であるが、書籍版では前述の変更によってシーンごと削除されてしまった。Web掲載分をほとんどそのまま出版した電撃編集部が仕事をした珍しい例である。

作中で彼らが訴えていたのは二科制度の撤廃ではなくあくまで二科の待遇改善であり、さらに言えば二科生の待遇自体が まともに考えれば相当無理のある状態 であるため、主張には何らおかしいところはなく、強いて言えば同胞であるはずの二科生をそこまで罵倒できるwwさんの感覚がおかしいとしか言えない。
しかも、(芝さん基準での)ネーミングの安直さを本人たちの前で指摘するでもなく、内輪だけで陰口を叩いてクスクス嗤っている点もより芝さんをゲスに見せている。編集が止めたのも納得といったところか。

最終的には、芝さんの大暴れとざーさん会長の奸計によって「討論会」という名の公開処刑場に引っ張り出され、詳細は描かれなかったがとにかくボロクソに論破された挙句、直後のブランシュ本隊襲撃によって彼らの訴えはうやむやにされてしまい、そのまま物語から退場となった。
テロの陽動なんて余計なことをさせず、むしろ潜入させておいて教員確保できてないのに新しい学科を創設した上に大規模な発注ミスまでやらかしてそれを国家ぐるみで隠蔽するというスキャンダルを暴かせた方がよっぽどダメージを与えられた気がするのだが。
 
原文引用編1 【同じ二科生でありながら一抹の共感より先に立つのは、より下を見ては嗤いモノにする愉悦。卑しい優越に耽る負の連鎖。あまりに酷いため文庫版では全カット】 参照
 

世界地図

2chアンチスレでは 魔法科高校の劣等生は視聴者をニブルヘイムが襲う糞アニメ36の210 がおそらく初出
 
劣等星地図
ヨーロッパに御注目いただきたい。・・・おわかりだろうか?劣等星では東西が逆となるバカボンワールドだったのである。
この件に関しては左遷生ではなくアニメスタッフのミス。
ただ、インド・ペルシア連合他のインパクトがありすぎて正直印象は薄い。卵が放射線を描いて飛ぶ程度にはどうでもよく感じる。
「寒冷化中に中国人がロシアへ北上とかおかしいと思ったんだ!」と劣等星ポールシフト説が冗談半分に語り合われ、アンチスレの話題は和やかに左遷生叩きへと移行していくのだった。
月の運行が違うなら海流などに影響が出る上、60億人殺す大戦争まであったはずなのだが、海岸線の形は現実の地球と何ら変わらない。無いも同然扱いのアフリカ辺りを抉り取るような巨大クレーターでも出来ていた方がまだ自然だったのでは…

なおこれについて信者スレで尋ねると、「お兄様が世界進出するなら別だが、日本が舞台なんだからそんなもん必要ない」と暴言を吐かれた上に「設定厨」扱いされる。暗にお兄様は世界に通用するレベルではないとdisっていることに気付かないのだろうか。
左遷自身はこの先アメリカとかイギリスとかブラジルを舞台にする構想があるらしいのだが、書き方からして経費で海外旅行行きたいだけのようである。信者の弁ではかなり儲けてるはずなのに貧乏臭い。

鮮血(正確には赤血球)

原作7巻において、クリプリが使う魔法「爆裂」の威力を描写したフレーズのひとつ。
「爆裂」は液体を気化させる魔法で、人体に使うと血漿が気化して体内から破裂する。その際、血液の固形成分である赤血球が飛び散るため、このような表現になったようである。
赤血球だけでなく色々なものが飛び散っていそうだとか、固形物と血漿に分離した時点で「鮮血」と表現するのは如何なものか、など、ツッコミどころを挙げればきりがない。
ここだけが変なわけではなく、無駄な補足という点で見れば、佐島文体にはよくある事である。
 
原文引用編2 【味方の戦意も下げる不必要に残虐な魔法、爆裂(正確には赤血球)】 参照

戦前の愛国冒険小説

劣等生のファンはよく、アンチが反日感情を持っているというレッテル張りを試みることが多い。
確かに劣等生には

  • 旧制高校を参考にしたであろう魔法科高校の設定
  • 文民統制が機能していない為軍が自由に動くことができ、そこでかっこよく()大活躍するwwさん
  • 平和や平等を説く集団の実態は、国力を削ぐためのテロリスト
  • 中華街は中国人スパイの巣窟と形容
  • 米軍二世は差別されて当然なのが常識
  • 横浜編ラストでwwさんにより中国消滅
  • 中国に対する四葉の虐殺が半ば武勇伝扱い

など、ネットの特定の層が好みそうな要素が含まれているので、それに反感を持つアンチは「反日」という理屈である。
また、左遷せー自身も劣等生の執筆にあたり「戦前の愛国冒険小説」を参考したと語っており、「愛国的」な作品を書いているつもりのようである。(「愛国」や「冒険小説」への風評被害であることは言うまでもない)

きちんと紐解くまでもなく、本作で描かれている似本は魔法師による暴力と差別の嵐が吹き荒れるディストピアである。
裏の権力や義務の有無すら二転三転する十師族の存在によってまともな政治体系が存在しておらず、更にそこに住む市民や軍人は総じて非常識で規律がなく、警察機構も研究機関も目を疑うほどの偏向で正常に働いていないばかりか誰もそれを正そうともしない。疑問を唱える者さえいないのである。どこを見回そうが日本人の美徳など欠片も出てこないのだ。
いったいどこに愛国要素があるのかサッパリである。
 
こんな事もあり、アンチスレにおいては「思想」「愛国」「反日」「ネト○ヨ」といった単語が登場した場合は問答無用で荒らしとみなすのがマナーとなっている。
そもそも作中で表現されている(左遷せーが抱えている鬱屈)は「思想」と言えるような高尚なものではないし、単に個人的に嫌いなものを痛めつけたいというこじらせた自己愛であるというのが多くのアンチスレ住民の見解である。

なお、劣等生終了後の2018年には別のなろう作品で、俺TUEEE系主人公の強さの表現として「4000人以上を斬殺した旧日本軍の軍人」というデリケートな題材をこれと言った必然性もなく使ったことが原因でちょっとした国際問題となり、放映予定だったアニメがまとめてお蔵入り+原作本も絶版になるという事件が発生した。
その文脈であれば直接中韓を火の海にしている劣等生が問題視されなかったのはおかしいのだが、劣等生はその評判がとっくに伝わっていて中国のオタク兄貴達に失笑されていた上に、そもそも海外からは相手にされていなかったという(ry

戦時/戦争

劣等生において、あらゆるモラル崩壊や不合理をごまかすための魔法の言葉
軍事や戦時下の生活について描写や設定が支離滅裂にも関わらず、何故か戦争や戦時中であることを妙に強調するため、作者が嫌いなものを暴力的に排除する妄想を構築する過程で「自由に暴力を振るっても良い背景設定」として戦争を選んだであろう事は想像に難くない。

身も蓋もないことを言えば、戦時下という状況を「敵を合法的にぶっ殺せる権利を与えられている」くらいにしか考えられないのである。目的が偏っているので、理解も偏ったものにならざるを得ないというべきか。
例えば、戦時中なので戦争の道具である魔法師は平気で人を殺してもいいし、現場は治外法権を与えられて当然くらいに思っている。これは信者も同様で、非道や残虐行為も「戦時中だから」の一言で是にできると本気で考えているようだ。まぁ元々杜撰なテロが何度も発生するほど平和ボケにも関わらず過剰防衛が現実的と賞賛されるという訳の分からない状態なので、要するに主人公サイドが凶行を行っても批判されないための予防線に過ぎない。

何しろ常在戦場を気取る魔法師共は殺人のKAKUGOをしきりに口にし、一瞬でも殺しを躊躇する者を腰抜けと罵りかねない態度を示す。その癖頭の中は戦術や戦略よりもいかに多く殺すかという妄執に支配されており、国土がどれだけ荒らされようが外交関係がめちゃくちゃになろうが、乗り込んできた敵を全員殺せば彼らの中では「完勝」となる。
戦争による人的被害、建築物の損失、土壌汚染といった当たり前の爪痕すら省みないばかりか、敵さえ存在すればいいやと言わんばかりに好戦的で、事前対策や警備・治安維持となると途端にやる気をなくすという狂戦士ぶりは作中通して徹底されている。裏方への病的なまでの冷遇も含め、左遷せーにとって戦争が暴力肯定の予防線でしかない事がよく分かる例と言えるだろう。
 
さて言うまでもなく、劣等星における戦場の主役は魔法師である。
だが一般的作品におけるその手の異能者が、通常の兵器を寄せ付けず同じ異能者or専用の特殊な兵器でしか立ち向かえないように描かれるのに対し、劣等魔法師の強さはリアリティを追及する左遷の自己満足により、全然ハイパワーではないハイパワーライフルで普通に殺せる程度に抑えられている。最強の存在である芝さんですらオートリレイズによるゴリ押しが無ければ何度も不覚を取られているあたり、そのあたりは徹底されている。
その結果、この作品の「戦争」はコストや使い勝手で機械兵器に遥かに劣るくせにたいして強力でもない存在が我が物顔でその辺を闊歩し、向かい合ってヨーイドンで撃ち合う平和なお遊戯会にしかならない。この辺は最高にアイロニカルである。

戦略級魔法

マテリアルバーストなど、大量破壊を行う魔法。
「艦隊の撃破、あるいは町単位の被害を出せる魔法」に対する区分だが一部「単純な干渉を広範囲に行うだけ」の魔法もあり、「これ魔法の内容関係無くて、使い手がたまたま強かったor弱かったで基準決まるんじゃね」と本スレですら指摘されたことのあるガバガバ設定の一つである。まあどうせこの作者のこと、自分で書いた設定の整合性など考えてはおるまい。
個人がそんな大被害を出せてしまう兵器なんて国際社会が総出で使用を制限しそうなものだが、劣等星では当たり前のように野放しである。国連が無い上に国際社会が全く機能していない世紀末に国際法なんて有る訳が無かった。

このため、当初は「戦略級魔法は示威行為の為だけに使い、直接ぶっ放さないようにしよう」という条約ですらない各国の口約束で、表向きはなんとか使用されずにおり、そのままいけば無用の長物として忘れ去られるはずであった。だがアニメの最終回で大黒竜也さんが起こした灼熱のハロウィンによって、何をどう間違ったのかその有用性が再評価される流れになってしまい、気が付けばそのトリガーはことあるごとにポンポン引かれるようになってしまった。余計なことを。

それでも国家として公然と使用するといろいろと問題も生じるというものであり、実際に使う場合は特尉だの第五の軍だのといった責任回避用の部署を利用してワンクッション置き、仮に国際社会から疑われようと「国防上の機密」の一言で完全黙秘を貫くという完ぺきな作戦で、その使用は隠蔽されてきた。
だが21巻のブラジル政府がとった行動により、魔法先進国の皆様もいよいよ言い逃れが出来なくなっており、近いうちに有史以来無かった戦略級魔法の撃ち合いが勃発することが示唆されている。
そこで魔法を規制する方向ではなく、むしろ心置きなくぶっ放す方向に行くところがいかにも劣等星クオリティである。
 
使用者として十三使徒 が公表されているが、横浜ソーラン編ラストのマデバで偶然()にもダイアの一人が死亡している。
未公表含めると劣等世界には使用者が五十人程度存在しているらしい。が、設定の詳細が判明している中では芝さんのマテバが単純出力、制約の少なさ共にぶっちぎりで依怙贔屓されており、たぶん他は全部かませ犬である。芝さんと互角のラスボス? 知らない子ですね…

なお作中に登場した戦略級魔法のほとんどが、アプローチこそ違うが「放射線を出さずに大爆発を起こす」というワンパターンなものである。したがってマテバを含めても、その存在価値は「余計な手間のかかる爆弾」でしかない。20巻では取ってつけたように、毒をばら撒く魔法「オゾンサークル」が登場するが、ぶっちゃけそれも普通に毒ガス散布した方が早い気がする。

ソイレントシステム/ソイレントグリーン

2chアンチスレでは 魔法科高校の劣等生は設定が交通事故を起こした糞アニメ63の123 が初出
 

劣等星の似本人口は計算すると3億人を超えるはずなのだが
一般人の姿を見かけないことから生まれたジョーク。
「あんな世界情勢では考えられない程、食糧も資源も豊富にしか見えない」という見解を含め、
アンチスレでは「一般人は食糧なんだろう」と推定されている。
また、工業資源、カカオやコーヒー等、タンパク質以外も豊富であることから、別のシステムも存在するのではないか?とも考えられ
これらは似本の地下にあるのではないか?と割と本気で考察されている。
 

大元は'73公開の同名映画で、'98発売のRPGでは映画をモチーフにした工場が出てくる。(したがって、ソイレントを「ゲームのネタ」と言ったら知ったか扱いされる)
敵サイドの食料生産及び研究施設。その実態は非人道実験体を食糧に加工する工場。
詳細を知ると今後肉を食べる時「私は遠慮しておきます」と言いたくなること請け合い。
ネタバレコピペとして出回っている「缶詰」のエピソードはまだ序の口にすぎず、左遷の言うハードな展開()がただのお遊戯に見えるようなエグイ展開が待ち構えている。

尊師浮遊

2chアンチスレでは 魔法科高校の劣等生は敵ineeeeeeeの糞アニメ…44の453 で、そのシーンに初レス
 
芝さんが自宅地下で見せた、座ったまま飛行する姿がアレにそっくりだったため。当時「age過ぎて浮いてしまったな」などスレが相当な勢いで伸びた。
エンディングのキモウトの服と合わせ、アレを彷彿とさせ過ぎた。
そこから、芝さんを尊師と呼ぶようになった。

画像参照 シバ尊師浮遊シーン漫画版シバ尊師浮遊GIF

原文引用編1 【age過ぎて遂に浮遊した芝さん】 参照

余談だが作中世界で魔法が初めて確認された例は「人類滅亡の預言を実現しようとした狂信者集団による核兵器テロを、特殊な能力を持った警察官が阻止した」とどこかアレを髣髴とさせる事件だったりする。

 

ゾンビテロ

ジード・ヘイグがアメリカの大統領補佐官一派から廃棄ミサイルの弾頭を貰い受け、横須賀で集めた食い詰め者などをゾンビ化して、師族会議を狙い仕掛けた自爆テロ。師族会議編のメイン騒動である。
とにかく目的・方法・道具・関係者の行動すべてが支離滅裂で、理解不能なレベルで狂っており、とてもツッコミが追い付かない状態になっている。
 
まず、テロの目的が十師族を殺傷する事ではなく「魔法師間の抗争のせいでテロが起こった」という事をセンセーショナルに騒ぎ立て、それにより反魔法師運動を起こさせるというのだが、この時点で大間違いとしか言いようがない
普通に考えれば魔法師のいる場所でそんなテロを起こしたとて、ここまで作中で提示されてきた魔法師の役割からしてむしろ一般人の保護、誘導などに当たるだろうし、活躍の場と美談の種を与えるだけの利敵行為である。まあ後述する通り普通に考えればだが。
しかもなぜ、直接十師族の殺害を狙うという事を微塵も考えもしなかったのかもさっぱり分からない。
魔法師が不意打ちに弱いのは周知の事実なのだから、不意打ちで一斉爆破すれば十分に可能性はあっただろう。日本において魔法師の現在の地位を保証するものは突き詰めれば武力と政治力なのだから、その両方においてトップに立つ十師族当主がテロで死亡すれば魔法師の社会的地位など根底から崩れ去った筈。いつもの接待テロの中でも群を抜いて酷い。
アメリカ側が協力した理由も「アメリカの反魔法師団体の攻撃先を日本の魔法師叩きに移行させる」という、頭が沸いているとしか思えない理由である。
そんな事になったところでそれはバッシング先に日本が〝加わる”というだけの話であり、どう考えてもそれを契機としてアメリカの反魔法運動が盛り上がるだけだろう。仮に日本で銃乱射事件が起こったとして、アメリカの銃規制運動が落ち着いたりするわけがないのと全く同じ話である。
 
手段にしても、爆発物を使うにせよ持ち込みに苦労するであろう弾頭など使う必要性が全くない。
ましてそんな目立つ物をわざわざ死体に持たせて大量にホテルに侵入させるなど、何故そんな集団が見過ごされず侵入出来ると思ったか実際なんでホテルの警備がこんなのを見過ごしたかもさっぱり分からない。
実行役のゾンビもテロ要員としては別に優れていない。普通に武装した普通のテロリストの方が普通に強い。むしろ洗脳した生身の一般人でも使った方がマシだったかもしれない。
というよりは、左遷がわざわざ殺しても良い相手としてゾンビを用意したとしか思えない。
洗脳された自国民を気にせずホイホイ殺していた場合、批判は比べものにならないほど盛大になり、かつ正当性を持つことは明白である。魔法師たちの敵と見れば見境なく殺すのが正しいという世紀末感溢れる危険思考も広く周知されるだろう。その方がヘイグにとってはより望ましい結果になる事は言うを待たない。
劣等生で良くある、言い訳のために設定に無理をさせる好例と言えるだろう。
 
敵が敵なら味方も味方で、そもそも一般のホテルを貸切にもせず、かといって大した警備もつけずに「国防を担う特権階級のVIP会議」に使う時点でリスク管理のリの字も無いと言わざるを得ない。
しかもテロ計画の存在自体は四葉の芝おばさんが既に掴んでおり、では何故こんな杜撰な計画が成功したかと言えば彼女がヘイグを探す程度でホテルの警備強化すらさせなかったからということに尽きる。
敵も味方も論理的な思考力というものを失っているとしか思えない。
 
そして、このテロに対し『日本最強の魔法師団体』である十師族の当主たちは一般人の救助も保護も一切行わず、自分たちの身だけを守り真っ先に逃走するという、考え得る限り最悪と言える行動を取った。しかも余力は十分にあるにも関わらずに、である。おまけに心配している事は自分らに巻き込まれた人々の安否よりも、マスコミ対策なのだ。魔法師の将来に関する大事な会議を行ってたはずだがそれがテロリストに漏れた可能性を心配する描写さえない。
これまで事あるごとに魔法師の社会的地位アピールに使われてきた「魔法師は国防の要」なる設定が完全に息を引き取るとともに、日本最強の魔法師集団は爆弾抱えたゾンビ50人で縮み上がるという、防衛力として無力も良いところの集団という事が白日の下に晒されることになった。
これはむしろ、道義面もさることながら能力面のほうが大問題になるだろう。どう考えても通常兵器の方が強いという世論で持ち切りになるのではないか。
確かに普通のVIPなら、真っ先に逃げても批判はされないだろう。VIPに求められるのは「武力」ではないからだ。
しかし魔法師は「国防・治安維持」などの「武力」が「個人」で求められ、しかも「上位ほど強い」という特殊な集団なのだから、そのトップが我先に逃げるというのは権威の失墜に他ならない。
 
これにより、魔法師は激しい批判にさらされることになる。当たり前としか言えないが
そもそも、師族会議がそこで行われている事すら秘密のハズなのに即ニュースになっている。
しかも国の重要人物でテロの標的でもあるはずなのに被疑者の上、道端で事情聴取を受けている
四葉の情報操作はなかったことになっているようだ。他の家も裏の権力はどこへ行ったのだろうか。
 
更に頭の痛い事に、この逃走に関して芝一派は「十師族当主は一般市民なんだから自分を捨てて他人を助ける義務はない」など、批判は筋違いで十師族の行動は正しいと完全に弁護、批判派は卑劣・愚かと決めつける構えに入っている。
これが主人公側の意見なんだから、本当に異常すぎるとしか言えない。
読者が言いそうなまともな意見は、ハーレム要因でないため嫌われ者役の地雷女に言わせた上、いつも通り論になってない詭弁で論破()してこき下ろすという念の入れようである。この後出しで読者に反論していく姿勢はHEAT弾を彷彿とさせる。
7巻でドライアイス会長が「十師族は様々な便宜を受けている代わりに、有事に矢面に立つ義務がある」狸扱いされてる彼女達の父親でさえ「(テロに対して)魔法師にも責任がある」などと言っていたのだが・・・
 
とにかく、このテロにより十師族の設定は根幹から破壊されてしまい、信者wikiの管理人も「十師族は一体何なんでしょうね」と完全に匙を投げるに至った。
結局、テロ自体は大成功と言えるが、向こうもこんなテロでなぜここまで成功したのか不思議に思う事だろう。

ゾンビ兵士

横浜騒乱編のクライマックスにおいて、芝さんは謹製のスーツと飛行デバイスを身につけた兵士たちを死んだそばから生き返らせて無限に戦わせるという恐るべき作戦を展開し、その残忍さに敵兵と心ある読者は戦慄した。
左手で触るだけで死人を生き返らせている(ように見える)ことから、「神の左手」(ディバイン・レフト)とも呼ばれている。ひどい神もいたもんだ。
しかし、芝さん単体でも敵を壊滅させられるだけの能力があることや、再生させた兵士を即座に戦闘に復帰させる必要はないことを考えると、いたずらに兵士たちの命を弄んでいるとしか思えない。
実際アニメでは、「機関銃で穴だらけになる兵士たち」→「芝さんが即座にリレイズ」→「遮蔽も何もない場所でリレイズしたものだから、一瞬で再び穴だらけになる兵士たち」→「芝さん鬼の再リレイズ」→「当然、蜂の巣になる」→「人の心を失った再々リレイズ」という、仮にも味方をデコイ扱いする鬼畜戦法が行われた。

というか、彼らは芝さんが開発した役に立たないスーツと飛行デバイスをお仕着せされ、芝さんの無能な指揮で無策な突撃を強いられた結果、あたかもマリアナの七面鳥撃ちのように死んでいったのである。しかも生き返れるとはいえ、死を体感させられた兵士のメンタルについてはなにも考慮されず、むしろキモウトは「お兄様のために永遠に戦い続けられるのは幸せなこと」とアクロバティックな擁護をし、問題の所在を芝さんが味わった痛みの話にすり替えている。
雑な装備と作戦で何度も死に至る苦痛を (無駄に) 味わわされた兵士たちへの配慮は一言もない。

このジゴクめいた光景は最終回Aパートのヤマとして描かれたため、左遷の意図としては「芝さんのおかげで似本大勝利! さすおに!」ということだったのだろうが、その実態は兵士たちの人権を一切考慮しない、残機無限チートによるごり押しで勝ったと言い張ってるだけなので、どこをどうひっくり返しても芝さんをお褒めできる要素など見当たらない。

一方、キョンシーの本場から来たはずの大亜兵たちは燃費のクッソ悪そうなサイオン製の使い魔を放つばかりであった。戦場で死体が手に入らないわけはないというのに。
芝さんたちが直立戦車から魔法師脳製CADことソーサリー・ブースターを引きずり出して「なんて非道な」みたいな顔をしていたが、こうなるとその脳、余命幾ばくも無い志願兵とか死刑レベルの凶悪犯とかから確保してるんじゃないかという気がしてくる。

シバサンが使ったのはあくまで生身の兵士なので「ゾンビ」は蔑称に過ぎないのだが、その後17巻での師族会議襲撃にて、いつものテロリストがキョンシーに爆弾を持たせて特攻させるという更に劣化したゾンビアタックを披露している。