用語/ら行〜

Last-modified: 2021-08-10 (火) 07:33:42

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ライトノベル

中高生を主な読者とする「軽快」で分かりやすいという小説。劣等星が電撃文庫で刊行され始めた頃、掲載元だった「小説家になろう」は必ずしも中高生向けと位置付けられていなかった。本作のヒットは「なろう系=ライトノベルよりも分かりやすい物語」という今日のネット小説像を確定させることに繋がった。

劣等星はラノベなのか?
複雑な用語が劣等星では駆使されており、その点では軽快といえない。右翼的で好戦的な政治的意見が開陳されることもある。
しかし、お兄様の発言が基本的に全て肯定され、お兄様が弱い敵をあっさり打倒していく話運びは、児童小説よりもライトで遥かに分かりやすい。

なろう系の王道では学園でなくゲームのような異世界が舞台で、天才の主人公たちは異世界の学校になど通わないが、異世界設定でない本作は学校を舞台としている点が意外にも特異・・・・・・と言いたいところであったが、既に強大な戦闘能力を持った主人公が学校に通って無双し周囲にマウントを取りまくるというテンプレも存在しており、恐らくこの作品から排出された代物である。

ラノベ界の○○

・ラノベ界の最終兵器
・ラノベの最醜兵器
・覇権アニメ
・ラノベ界の幸福の科学
・ラノベの最底辺
・ラノベ界のザ・デストロイヤー

ランチェスターの法則

軍事研究において重要な意味を持つ、実在の有名な法則。
来訪者編における芝さん・ポンコツタッグ対パラサイトゾンビ軍団戦にて、芝さん側が防戦一方となった原因として引用された。
しかし、佐島の理解不足からかあらゆる点で間違いが見られる。

芝・ポンコツ2名に対してパラサイトゾンビは6体いるので、「ランチェスターの二次法則を適用するなら実際の戦力比は4:36、32もの戦力差がある」という趣旨の文章を佐島は述べている。
が、兵員数を2乗して差を求めるのは両軍の損害を計算する際の式で、戦力差とは特に関係ない。
しかも、佐島は差を出した後に平方根を計算していない。
つまり、本文で出てきているのは計算途中の数字で結果はなく、さらに戦力云々とは全く関係ない意味の無い数値なのである。

数に絶望的な差があるにもかかわらず、芝さん達がやられずに戦い続けられたのは、魔法の発動速度による「手数の差」があるからとされている。
この点でもランチェスターの法則に対する勘違いがみられる。
当然ながら兵員数=手数ではない。手数で兵員数の差を補えるなら「1人が2人分の働きをすれば、相手に4倍の被害を与えられる」というようなおかしなことになってしまう。

ようは基本的な計算からして間違えているうえに、ランチェスターの法則の意味することもわかっていないということである。
そもそも、一騎打ちに近い魔法師の戦闘の実態に照らし合わせれば、適用されるのは二次法則ではなく一次法則ではないだろうか。
それどころか、設定上何人束になっても上位者には敵わないことが明白な劣等生のバトル全般にこの法則を適用して考察すること自体が間違いとも言える。

このシーンの肝心なところは、芝さんがパラサイトの攻撃を裁ききり、ポンコツへの攻撃まで防ぎきれるほどの魔法発動速度を有しているという描写、および、結局キモウトの援護によってパラサイトが全員無効化され、ランチェスターの法則を覆して芝さん側の勝利となる、というところにある。
「2対6で持ちこたえられる芝さんSUGEEE」「キモウトの全体攻撃SUGEEE」に無意味な数字が付いただけである。
現実世界である程度実効性があると証明されている実在の法則まで、劣等星ではさすおに要員に過ぎないということか。

話題になったのは魔法科高校の劣等生はご都合にエスケイプスする糞アニメ227の608から。

冷酷

一般的には「思いやりがなく、むごいこと」を表す言葉で、「無慈悲」とほぼ同義。
左遷的には「『現実的な判断』ができる芝さんSUGEEEEEEE」と同義の褒め言葉で、20巻のあらすじでも「冷静・冷酷なテロ防止活動」を行う芝さんを称賛する表現として使われている。
テロという極悪な犯罪の防止という真っ当な活動が冷酷とはこれいかに。活動の過程で無関係な人間を殺しちゃうかもしれないけど仕方ないよね☆という予防線だろうか?
 
8年近く劣等生を書き続けた左遷の精神はもはや「気に入らない人間を嘲笑って痛めつけたい」というところから、「なんでもいいから人間を分け隔てなく冷酷に殺せるのがカッコいい、あとさすおにと論破もしたい」という手の施しようのない領域まで行ってしまっていることが覗える。
かといって「殺される側の相手」は相変わらず書き割りに毛が生えた程度のモブでしかないので「え、それ本当に冷酷? ただの厨二病じゃない?」というお粗末なノリにしかなってないのはオフレコで頼む。
 

劣等感

自分が他人に劣っていると感じる感情のこと。一般的にはコンプレックスと同義語で使われるが、正確には別の概念である。
お兄様や信者の攻撃的な性格の原因、ひいては劣等生という作品を生んだ原因の一つではないかと、アンチスレではしばし指摘される。
 
これが強すぎると自分に絶望したり「他人からもバカにされている」と被害妄想にとらわれ、ノイローゼや自殺の原因になったり、自分が成長しようとすることを諦め自尊心を満たすために他人の足を引っ張ることや、自分の立場を上に置こうとするマウンティングなどの問題行動に走り、周囲との人間関係に軋轢を起こす原因にもなる。
こういった劣等感からくる歪な感情や精神状態が、本来の意味でのコンプレックス(劣等コンプレックス)と言われるものである。
 
歪んだ劣等感からくる問題行動としては、とにかく相手の粗を探し見下す、ダメ出しするなどで『攻撃』して自分の立場を相対的に上げようとしたり、自分がいかに正当であり素晴らしいかを『自慢』して、出来て当然であると見下したり、賞賛されて優越感を得ようとする。その逆に『不幸のアピール』をする事で、「そんな事はない」「頑張ってるんだな」という慰めを貰おうとしたり、自分がいかにそれを気にしていないかのように振る舞うことなどが挙げられる。
あるキャラの行動がとても思い当たるのは、多分気のせいではないだろう。
異様なプライドの高さもあげられることが多いが、完璧主義者やプライドが高い人間のほうが自己評価は厳しくなるため、劣等感は強くなる傾向にある。
 
つまるところ劣等感とは自己評価の低さや目的を達成できないもどかしさから来るものであり、実際に劣っているかどうかは別問題である。
これは自分で納得するしかなく、いくら他人を下に置いたところで自己評価自体は決して上がる事はないのだ。
そういった行動は一時的に目をそらして、自分や他人をごまかしているだけでしかなく、本当の意味での劣等感の解消にはつながらない。
よって次々と優越感を求め続けるしかないという、マグロのような生き方である。
劣等感を解消する一番の方法は「無理に優劣や勝敗を決めない」「他人と比較しない」であるが、まったくジャンルの違う作品の、わずか数百枚そこらの円盤売り上げの差を絶対的な差のように語ったり、凡百のラノベと比べられることをひたすらに忌避したりするような人にはなかなか難しい話だろう。
 
優越感を求めるのは劣等感の裏返しであるということを理解し、自分の不完全さを認めて無理に己を飾らずありのままの自分を受け入れる勇気を持つことが大事なのである。
 
最後に一つ。
劣等感はを持つ事は必ずしも恥じるべき事ではない。
むしろ、それが全く無いということは「向上心や恥じる心のない人間」ということになる。
劣等感は「克服」や「反省」などの成長や、他者への「尊敬」「目標」などにもつながるものであるのだ。

劣等星/似本

『魔法科高校の劣等生』の舞台である、現地住人は地球と称する惑星、およびその惑星に存在する「日本」と呼ばれる国家。
暦の上では西暦二〇九五年だが、人権感覚は中世並み、全人類の知的レベルが驚くほど低い、寒冷化に見舞われた華北の住民が(砂漠化も同時に進行したとはいえ)北に位置するロシアへ不法入植する、大亜連合の揚陸艦が太平洋へ回り込んで横浜に上陸作戦を敢行する、惑星規模の深刻な寒冷化が発生して数十年で解消されるなど、実在する地球の約八十年後の姿と考えるには(一九九五年に魔法が発見されて分岐したと言っても)知的・社会的・地理的・気象的各要素においてあまりにもかけ離れており、別の架空の惑星ではないかとアンチスレでは取り沙汰されている。
(※他の仮説としては、司波達也が地球規模で精神干渉の魔法を常時発動しているため、すべての人間は彼以上の知力を発揮できないようになっているのではないかとの考え方もある)
(※※なお、原作ラノベスレにおいても、新規読者の素朴な疑問に対し「架空の物語に現実世界の理屈を適用するな」という反論がしばしばなされており、劣等星仮説は――その呼称こそ使われはしないものの――受け入れられているものと考えられる)

 

貴重なはずの進学者の約半数を肝心の魔法実技について教育せず放置し、差別も野放しにしている魔法科高校関係者。軍や警察に多くの門下生を輩出していながら、武術の指導というものを何も理解していない千葉道場。私情で作戦行動に参加しようとする上に敵兵とはいえ降伏の猶予も与えず皆殺しにすると語る民間人を、受け入れてしまう軍部指揮官。その他、劣等星住人の異常性を示す要素は枚挙に暇がない。
 しかし殊に悲惨な扱いを受けているのは、都合上主人公の敵扱いされている大亜連合の関係者である。テロリスト、マフィア、横浜侵攻軍、いずれも軍事などには疎い一般的なアニメ視聴者にすら即座に突っ込まれるほど、行動が支離滅裂である。凡人を天才のごとく持ち上げるためには、敵をどうしようもない愚物にするしかない。普通の物語であれば、彼らも憎らしい悪役としてではあれ何かしら光る見せ場を与えられて退場できたろうにと思いを巡らせると、同情の念を禁じえない。

 

劣等生の原作者の発言に「地球とは別の星が舞台である(なので言葉の意味や物理法則が違っていても見逃してくれ)」という主旨の発言があったため、タイトルに絡めて「劣等星」と命名された。似本も同様の経緯で「似非」に引っかけて命名されたようである。
リアリティ構築に失敗している世界観の考察に匙を投げた読者がアンチスレで物語の舞台を異星呼ばわりするようになる現象は、劣等生に先んじてアニメ化された「ソードアート・オンライン」でも見られた。
ただしそうなった経緯は劣等生とSAOでは微妙に異なり、SAOでは最終盤において主人公が(仮想世界の)星を統治する「星王」として君臨し、ハーレムメンバーを引き連れたうえで現実世界に対して戦争を仕掛けるという結末を迎えていることにもよる。
 

劣等生信者

作品や設定について疑問な部分を質問しても、「これが理解できないお前はバカだ」とナチュラルに見下す傾向がある。
変だと思った事を「なぜ・なぜ・なぜ」で問うても論理的で明確な回答は得られず、さらに破綻した勝手な脳内設定による説明で混乱させられる。
当然納得できない訳だが、さらに質問を重ねると、直ぐにアンチ、何らかの思想と認定したりする。
どんな作品でも攻撃的な信者はいるものだが、劣等生の場合都合の悪い設定を無い事にしたり脳内設定を公式設定として相手を無知だとしようとすることもあり、作品を否定してでもとにかく無理にでもマウントを取ろうとする精神性が目立つ。
アンチスレ埋め立てに始まり、このwikiに関しても何度か全消し・グロ画像の貼り付けといった荒らしの被害に遭い
「広告が貼ってあるから悪質まとめブログだ」など全くの嘘を吹聴する(wikiwikiは広告削除不可能)などなど劣等星人の如く卑劣・無知が極まった者もいる。
 
信者との会話イメージ~ アンチはこうして生まれます

信者 「芝さんSUGEEEEE作者SUGEEEEEEEE緻密な設定SUGEEEEEE」
普通人「(うわなんだこいつ)緻密な設定って例えばどんなの? 」
信者 「ここがこうでこれがTIMITSUUUUUUUUUUUUUUUU」
普通人「? いやでもこれはこうだろ???」
信者 「は?違うし、これはこうだし、ここ読んでみろよ」
普通人「???? 読んだけど、やっぱり余計におかしくね??」
信者A「アンチは原作ちゃんと読め!」
信者B「行間を理解できないクソが!」
信者C「バカには理解できないんだよ!」
普通人「はぁ?(怒)わかった、今から俺はアンチだ」
信者 「やっぱりアンチじゃねーか!」
アンチ「お前らがアンチを生んだんだろうに。どう言おうが矛盾してるだろ」
 
その後、彼らが和解する事は無かった・・・

聖遺物(レリック)

最先端魔法技術でも複製不能と言われる謎のマジカルオーパーツ。
思わせぶりな名前が付いているが、ぶっちゃけ現物がたまに発掘されるという以外にはほぼ何も分からない。
いわゆる「賢者の石」や、後期OPで重要アイテムっぽく映る勾玉もこれの一種とされる。円盤特典の夢オチ短編連作やSAOとのクロスオーバーも似たような謎の遺物が発端。
要するに不思議パワーでめんどくさい問題を雑に解決してくれる便利なマクガフィンである。
ただし「どういう理屈でそうなるのかよくわからない魔法」も「他人が再現できない魔法」も劣等星では大して珍しくないため、「詳細不明の原理で動いていて真似できない謎アイテム」とだけ言われても「え、それだけが他の謎魔法よりも特別にスゴイの?」という感想しか出てこない。
芝さんの核融合ピストン炉を半自動化してくれるご都合アイテムにして、大亜の皆さんが欲しがっていたが別に無くてもよかったとも言われるただのイベントフラグでもある。その後は文庫換算で十数冊ぶんくらい放置されるが。
超古代魔法文明が勾玉だけ残して何故か跡形も無く滅亡している件については一切説明されない。劣等星の邪馬台国はラピュタか何かなのか。そして勾玉の製法だけ解析できれば古代遺跡など刹那で忘れるのが芝さんクオリティ。頭核融合でロマンとか理解できないからね、仕方ないね。

ロングスカート

魔法科高校の女子生徒のスカートの丈は、短いのがほぼ常態化した他作品ではみられない長さだ。女子生徒が他作品とコラボする時も、その丈は守られている。
しかし、これは女性読者のためではない。温暖化の向こうを張った地球寒冷化という作者の信念を貫き通すためである。

論文コンペ

正式名称は、全国高校生魔法学論文コンペティション。通称・論文コント
「お兄様の先進性に対する世界レベルの低さを表現する」「お兄様の発明は凄すぎて理解されず、レベルの低い発表をするジョージ()を嘲笑う」ことを主目的とする。
その辺で買える物で組み立てた「世界的発明品」のトンデモ理論を、仏頂面したシバさんとその手下が長々と喋り倒すという、どう調理しても出来の悪いギャグにしかならないスタッフ泣かせのイベントである。
現実世界の理論では理解しようのない無駄プレゼンを一切カットしないというスタッフの判断については、さすがの信者からも賛否両論の声が挙がった。
最終的には、高校生の書いた論文を発表会の場で奪うためにテロリストがはるばる中国から攻めてくる、という内容のドタバタ劇の舞台となった。
作者 もさすがにアホすぎると思ったのか、後付けで「実は陽動」という事に変更された。だが同時に「そもそも大亜の作戦行動は初めから失敗が約束されていた」のだという、横浜編自体の意義を疑わざるを得ないような設定も生えてしまった。
九校戦 と対をなす、知力競争イベントらしいが、そもそも研究発表会とはそういうゲームのような「知力競争()」ではない。むしろこの手の発表会は研究成果を持ち寄り共有することに意義があり、現実では手続きを踏めば論文の写しを入手することができる。少なくとも、公の場で発表された時点ですでに論文を「盗む」価値はほぼないのである。共有するという概念を奪われている蛮族共にそれを理解しろというのは無駄かもしれないが。
なお、芝さん が発表会に誘われたのが10月10日で、開催は10月30日、そして論文が学校に提出されたのが10月23日
わずか2週間弱で論文を完成させるという論文というものを舐めきった事をやっており、そのほか提出期限の遅さや実物を持ち込んでのパフォーマンスなど、作者の論文に対する無理解から、論文自体書いたことはないだろうと推測されている。研究者として優秀なはずのシバサンに論文査読の依頼が来た様子もないあたりそれが窺える。
それほどの規模の発表会にもかかわらず、教師のサポートや研究に興味を示す教授などと言ったものの影も形も見えない辺り、教育者という存在に対する作者の底なしの敵意が感じられる。

なお、テロリストが入らなかった場合に予定されていた他校の発表内容は、
4校「分子配列の並び替えによる魔法補助具の製作」(新原料開発)
2校「収束魔法によるダークマターの計測と利用」(宇宙物理研究)
5校「地殻変動の制御とプレート湾曲エネルギーの緩やかな抽出」(災害防止+エネルギー利用)

といった感じ。
1校のピストン核融合、3校の前提が間違っているコード仮説のドヤ顔発表会と比較すると、4校以下ザコ学校の方が研究意義が大きく見える。
仮にテロリストが入らず普通に終わっていたら、優勝はザコ学校に掻っ攫われていただろう。

2年生編ではキモウト二号が精神干渉系魔法に関する全くピンとこない新説を発表して見事優勝。光の当たる道を歩けない危険な殺人犯が「新たなスター」として讃えられるというとても酷い事態になってしまった。発表の直後に「万雷の拍手」が巻き起こったという描写から、この研究発表には質疑応答も何もないことが分かる。ぶっちゃけ聴衆はこの人殺しにビビッて拍手しただけではなかろうか。この一連の描写で、左遷が「一般的には馬鹿にされてると思うレベル」の褒められ方を求めていることがあらわになった。

なおシバサンは恒星炉云々を口実に大会からエスケイプスしている。ほんの一瞬でも芝さん以外を勝たせるのが嫌か。