ラクシアのオリジナル街設定をぽつぽつと並べていくページです。
歴史
〈大破局〉以前
エーデルシュタインは、魔動機文明時代に繁栄した同名の都市がその母体となっています。
都市は当時通運に使われた大河に突き出すような形の大地に築かれ、西に向かって延びる交易路の起点でもあります。
またその名が示す通り、北側の山々は良質の宝石の産地であり、それを求めてやってきた商人や妖精使いを志すものでも賑わいました。
しかし、出入りが比較的寛容であったことが仇を為し、〈大破局〉の際に川から上陸してきた蛮族の軍勢に、なすすべもなく制圧されてしまったといいます。
再征服
エーデルシュタインが人族の手に取り戻されたのは、今から50年前、1人の冒険者がこの地に巣くう蛮族を駆逐したことによります。
魔動機文明時代の領主の子孫を名乗るその女性はナイトメアでありましたが、冒険者から身を立て、先祖の悲願を掲げて支援者を募ることに成功し、やがて手に入れた守りの剣を当地に安置するに至りました。
以来彼女が領主となり、守りの剣と冒険者の力に頼っての形ではありますが、エーデルシュタインはなんとか街の体裁を保っています。
冒険者との関わり
守りの剣の維持、また、未だ安全とは言えない都市周辺の蛮族退治の両方において、冒険者の力は欠かせません。
街自体が魔動機文明時代の遺跡の上に築かれているため、それらの発掘にかり出されることも間々あります。
エーデルシュタインには都市内に複数の冒険者の宿があり、それぞれ仕事の斡旋や冒険者の生活保障を行っています。
中には領主が直接支援している宿があるとの噂もありますが、街に訪れる冒険者の耳にする範囲ではあくまでも噂の域を出ないものであり、どの宿で受けられるサービスにも大差はないのが現状です。
また、有能な冒険者は城に取り立てられるという話もあり、こちらは実際に冒険者出身の官僚や軍人が活躍しており、それを目指して力を磨く者もそれなりにいるようです。
土地
環境/交通
エーデルシュタインの北方には宝石を産出する山脈、東には湖に繋がる大河、南には湖、西には延びる街道が存在します。
大河は魔動機文明時代には運河としても使われ、また、街道が大河を越えて延びていた名残として、巨大な橋であったものの遺跡が残されています。
街区
街は、機能に応じて次のように街区わけされています。
- 白金地区
- 王城
- 主神の神殿
- 銀地区
- その他の神殿
- 兵舎
- 金地区
- 市場広場
- マギテック協会
- 銅地区
- 公衆浴場
- 探し屋組合
- 冒険者の宿「柘榴石亭」(紫嶋GM)
- 鉄地区
- 教練場
- 工房
- 冒険者の宿(二軒目)
- 革地区
- 工房(革製品、布製品など)
- 魔術師ギルド
- 倉庫街
- 藁地区(城壁の外側)
- 移民区など
- 冒険者の宿「我々の研磨剤亭」(キャスターGM)
他にも、詰め所などが地区にかかわらず置かれています。
人物/組織
『十二の宝石』
この街を解放した冒険者達や、その支援にあたった者に、領主が称号として宝石の名を与えました。
その名前を現在でも使っている者、屋号とした者、子や後継者に相続させた者がいます。
現在ではその謂われは忘れられかけ、要職や文物に宝石の名が多いのは土地柄だと受け止められています。
- カラット・アメティスト・エーデルシュタイン
- 領主/ナイトメア/女性
- 蛮族が巣くう廃墟と化していたエーデルシュタインを制圧し、街を開いた領主です。
ナイトメアでありながら強烈なカリスマ性を持ち、街道沿いの街々から支援を集め、ついに先祖の悲願を成し遂げました。
現在では統治は有能な部下に任せ、街の顔として他の人族の土地を周り、入植者や冒険者を集めていることも多いです。
表向きには、一般の住民や冒険者が声を交わす機会はありません。そのため一部の新住民には、人間の女性であると思われている場合もあるようです。
- ブルーエ・サフィール(“サファイア”のブルーエ)
- マギテック協会会長/エルフ/女性/60歳以上
- 解放の際、魔動機術師たちを束ねて戦った英雄として、今でも有名です。
後述のピジョン・ブラッドは彼女の係累にあたります。
- ピジョン・ブラッド
- 伝説の探し屋/ナイトメア/男性
- 遺跡の多い街周辺でも、“当たり”の多い遺跡を引き当てることで知られた探し屋です。
街にはほとんど彼の事務所のような探し屋組合があり、彼がふらりと戻ってくるのを心待ちにしている得意客の冒険者も多いようです。
技能は高レベルのスカウトとレンジャー、またマギテックライダーでもあります。
- オパール
- 魔術師ギルド関係者/タビット/女性
- 師匠からオパールの称号を受け継いだ、若きウィザードです。
タビットの中でもその知識や技量は目をみはるものがあり、将来を嘱望されています。
- ガーネット
- 冒険者の宿女将/ルーンフォーク/女性
- 銅地区にある『柘榴石亭』の女将であり、ウェイトレス(マーガレット)の母親です。
彼女が領主の冒険の最初期から付き従っていた従者だったということは、意外に知られていません。
豪放な性格をしていますが、冒険者達には親身になって面倒をみるため、慕われています。