藍洋鼎王国

Last-modified: 2017-06-27 (火) 22:20:21
国名藍洋鼎王国
首都海珠
国家元首南藍王・陽遼
通貨

国旗

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統一法により、上記のものが国旗として定められている。
天地を表す水色に対して国号色たる藍帯を中央に配し、中央には青藍(セイラン)・延洋(エンヤン)の両島に自生する
藍洋橄欖(ランヨウカンラン)の木の葉をあしらっている。

地理

南東ヤーディシア海に浮かぶ東矢海諸島、その南端に位置する青藍島、および延洋島を領土とする。
また第十九期(ヤード歴二十一年四月十九日)に浦綱(プウスォ)島を、
第百期(ヤード歴二十一年七月十日)に北湖島・下京雀翠府を領有した。

 海珠(ハイジュ、五十番地区)

鼎王国全体としての首都。
元々は南藍国・北藍国の国境近くに存在するありふれた港湾都市に過ぎなかったが、
この地で三王国の君主が会合した時からその運命が変わっていく。
鼎王国の成立に当たり都として定められた為、それにふさわしい計画都市として整備・再開発される事となる。
国家機関の多くはこの街にある。

 川雄(ツァンシオ、五十一番地区)

南藍国の首都であり、鼎王国首班にして南藍王たる陽遼のお膝元。
川雄を中心とする一帯は「南藍平原」と呼ばれ、青藍島の穀物庫と認識されている。
実際、平原の広さもさることながら、大寒波が南風で中和され影響が少なかった事で
常に豊かな収穫高を維持できていた事もその認識を後押ししている。
しかしそれは食料をめぐり他地域から常に狙われ続けた事をも意味しており、
掠奪者と戦い故郷を護った者達は、「南藍武者」として南藍国の支配階層の源流となっている。

 臨遥(リンヤオ、五十二番地区)

北藍国の首都。北藍王・召蘭が居る都市でもある。
青藍島と大陸との交易を担う港町であり、大陸南部から青藍~延洋~瑞穣皇国(州門)へと至る
数多の交易船が最初に立ち寄る、中継貿易の要衝でもある。
その立地上、大陸からの硬軟織り交ぜた干渉にさらされる事が多く、
常に謀略と水際での阻止を繰り返した結果、臨遥の船は武装商人として一定の畏れを抱かれる存在となった。

 巡潮(シュンツァン、四十八番地区)

延洋王・沙詰の居城を抱える、延洋国の首都。
交易海路のほぼ中央に位置する関係上、港には主に臨遥・州門からの船が出入りしている。
延洋島は島のほとんどが岩石質の土壌で出来ており、耕作できる土地はごくわずか。
首都近辺は例外的な一部であり、地形的に水が豊富に集まり、農地が作られている。
(もっともその水は強い硬水であり、沸騰させなければとても人が飲めたものではないが)
このため食料自給率は総じて低く、食料に関してはほぼ青藍島ほか島外産のそれに従属している。
だが鉱物に限れば主従は完全に逆転しており、銀や鉄、リン等の鉱物採掘高は鼎王国全体の六割強に上る。
この事実をして延洋は自らを南藍・北藍と対等ならしめており、島の存在価値の拠り所としている。

 碇波(ディンボー、四十九番地区)

鼎王国海軍の本拠地。
臨遥を民間の力に由来する港湾都市とするならば、この街は軍の号令一下で打ち立てられた軍事都市である。
街の由来こそ他の地域より短いが、これから活発になる地域として期待を集めている。
一説には、南風の起こりを探りに来た船乗りが、この地で記念碑石を発見したことで都市建設につながったとも言われている。

 黍原(シュウユァン、四十七番地区)

浦綱島と呼ばれた島の、北西に位置する港町。
大陸南部~瑞穣皇国(州門)間の島伝いの航路からはやや外れており、中継交易の恩恵は少ないが
延洋島との海峡部分にある良好な漁場が生活を支えている。
かつては島民の有力者による自治が行われる無主の島だったが、延洋をはじめとした島々との古くからの関係、
および従来の自治のかなりの部分を鼎王国内でも引き続き認めるという条件により、支配に服するに至った。
なお、支配にあたっては、島の推挙により鼎王国が島主(総督職、形式上の主君)を任ずる事、
鼎王国に税を納める代わりに、島内外の治安維持や開発を鼎王国が請け負う事などが取り決められたという。

 下京雀翠府(四十四番地区)

東矢海諸島の北部、北湖島に存在する街。元昴海国領であり、旧首府・上京龍郷府の南の対岸に位置している。
その立地上、北湖島に住む昴海人のほとんどがこの街の住人である。
昴海の衰微によって保護体制が不安定化しているとされ、実際第九十九期(ヤード歴二十一年七月九日)には
国家崩壊の憂き目に遭ったが、鼎王国の暫定的な保護により小康状態を保っている。
王政府は下京雀翠府を、将来は浦綱島と同様の自治区域として扱いたい意向を示しているが、
小康状態の現在も尚この地には確立した政府機構が無い為、その道筋は平坦ではないと想像されている。
元々は、昴海国の崩壊による領地の空白化を受け、その旧領の治安を満天星・瑞穣皇国の下で維持するために
一時的な援護として行われた進駐であった。
その影には、過去の失態の汚名返上をしたい軍部、沿海の不安定化による不利益を嫌った貿易商達との
奇妙な利害一致があり、現在からすれば全くの義侠心から行われた業であるとは言い難い。
しかし、国際外交や宗教界との紆余屈折の結果、この街が鼎王国の麾下に留まり、再建を図る事となったのは
何たる皮肉であろうか。

政治

鼎王国としては議院内閣制。一院制であり、任期は五年。
各王国から十名ずつ選出されるため、俗に「三十人議会」と呼ばれる。
また、新たに領邦に加わった浦綱島については統一法典に未記載であるが、
統治機構が安定するまでは暫定的に七名を受け入れる事としている。

国家元首は王家の当主が持ち回りで務めるが名誉職であり、実際の政治は議会が信任した執政官が主導する。
国内の各王家領内では立憲君主制。王族は、領内の議会において議席を持つ事で政治に関与している。

主要人物

氏名性別地位その他
陽遼南藍王当代の鼎王。方向音痴
沙詰延洋王代王(退位済み)。髭面日焼け
召蘭北藍王齢六十を超える長老
弓登明執政官職権上の最高位
高寧外務卿
漣桃内務卿おきゃん
棉晴軍務卿
嶺釧親衛隊長元軍務卿
敦堆浦綱島主本職は漁師

外交関係

良← 同盟-友好-接触-無縁-不穏-険悪-敵対 →不良

国名関係現在状況
東ヤーディシア沿岸国連帯条約締約国
七星特別行政区同盟旧相互防衛条約(七星条約)調印国
瑞穣皇国同盟旧相互防衛条約(七星条約)調印国
満天星人民共和国同盟締約はあるが、はっきり言って迷惑千万
東矢諸国
友好平和的行動について会談中
沈陽敵対満天星のせいで戦争する羽目に。どうしてこうなった
チチウイッカプイ敵対核と地震兵器打ち込み済。終いには向こうより宣戦される事に。
ピマ・評議会共和国消滅満天星と共に攻め込み滅ぼした。弁解はしない
昴海国消滅我が国の不義に何も云わず逝ってしまわれた…

文化

古くから近隣と海を介した交流が盛んであり、人種的には近いが細かい所で違う文化を持っている。

宗教

国教として、海神「八海宮護国明著天后」を祀る民族宗教が信奉されている。