【可用性】とは
「普通に使える状態を、どれだけ維持してるかな?」的な意味のことをカッコ付けて言った用語。
もう少し具体的に書くと
そのシステムやコンピュータ等を使って良い人が普通に使える状態を、どれだけ維持しているか示す指標
です。
情報セキュリティの話では
「見せて良い人に見せるよ!」の意味
で使われたりもします。
詳しく書くよ
「ぶっ壊れたりしてないよ。普通に使えるよ」な状態を、どれだけ維持しているか示す指標が「【可用性】(カヨウセイ)」です。
「【可用性】が高い」であれば「めったに動かなくならないよ。ほとんど、いつでも使える状態だよ」の意味です。
「【可用性】が低い」であれば「ちょいちょい、ぶっ壊れたりするよ。たまに使えなくなるよ」な状態を指します。
例えば、そうですね。
ここに、ピヨ太君の作ったピヨピヨコンピュータが2台あります。
ピヨコン1号は、たまにサボります。
ちょいちょい、お昼寝しているので、ピヨ太君が使いたくても使えないときがあります。
ピヨコン2号は、とってもマジメです。
つねにキリッ!として待機しています。
ピヨ太君が使いたいときは、いつでも使えます。
このような状況を指して
・ピヨコン1号は【可用性】が低い
・ピヨコン2号は【可用性】が高い
と言ったりします。
言い換えれば「普通に使える状態を、どれだけ維持してるかな?」ですね。
ピヨコン1号は、普通に使える状態を維持している時間が少ないです。
「普通に使える状態を、どれだけ維持してるかな?」を数値化すると、数値が低いです。
「【可用性】が低い」と言えます。
ピヨコン2号は、普通に使える状態を維持している時間が多いです。
「普通に使える状態を、どれだけ維持してるかな?」を数値化すると、数値が高いです。
「【可用性】が高い」と言えます。
……というのが、コンピュータとかサーバとかシステムとかの話で「【可用性】」と出てきた場合の意味です。
「普通に使える状態を、どれだけ維持してるかな?」な指標です。
「【可用性】」という用語は、【情報セキュリティ】?の話でも出てきます。
【情報セキュリティ】?は「情報の安全を守ること」ね。
教科書的な説明をしているところでは、情報に対する
【機密性】:Confidentiality
【完全性】:Integrity
【可用性】:Availability
の3つを保持すること、と説明されます。
それぞれの意味は
【機密性】:見せたくない人には見せない!
【完全性】:おかしくなってない!
【可用性】:見せて良い人に見せる!
です。
「【可用性】」という用語が出てきましたね。
ここで登場する「【可用性】」は「見せて良い人に見せる」の意味です。
例えば、ここに、ピヨ太君のマル秘ノウハウノートがあったとしましょう。
ピヨ太君のマル秘ノウハウノートは門外不出です。
ぴよぴよカンパニーの社員であるピヨ子さんにしか見せません。
マル秘ノウハウノートの情報はトップシークレットです。
ピヨ太君は、ノートの中身を知らない人に見られたくないので、錠を付けました。
鍵はピヨ太君だけが持っています。
ピヨ子さんがノートを見たいときは、ピヨ太君に鍵を開けてもらいます。
ところがですね。
うっかり者のピヨ太君は、鍵を失くしてしまいました。
これでは、ピヨ子さんはもちろん、ピヨ太君もマル秘ノートの中身を見られません。
いくらノートの現物があっても、宝の持ち腐れですね。
このような状況になるのを避けるのが「【可用性】の保持」です。
システムが止まらないように監視したり、見せたい人に見せるためのあれこれを指します。
「情報セキュリティ」と聞くと「見せてダメな人に見せない」ためのあれこれをイメージすると思いますが「見せて良い人に見せる」を維持することも情報セキュリティの一環なのです。
以上が【可用性】の説明です。
・「普通に使える状態を、どれだけ維持してるかな?」の指標
・見せて良い人に見せる
のどちらかを意図した用語です。
一見すると違うことを言っているように見えますよね。
ですが、本質は同じです。
普通に使えなければ、見て良い人でも見られません。
「普通に使える状態を維持すること」で「見せて良い人に見せる」が実現できるのです。
2つは、つながっています。
まぁ「【可用性】」って単語が出てきたら「『普通に使える状態を、どれだけ維持してるかな?』の指標なんだな~」と、お考えください。
関連問題
・【機密性】;見せたくない人には見せない!
・【完全性】;おかしくなってない!
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