【FF14】「30越えてもクラスのまま」「アクセ装備なし」初心者が学ぶべき導線が不足している

Last-modified: 2022-09-18 (日) 00:16:49

 これだけ初心者ガイド周りが改善されたと思っても、まだまだじゅうぶんとは言えないということでしょうか。

 FF14は前回の6.21パッチにてアクションリストに分かりやすいコンボルートが表記されるようになったなど、初心者向けのインターフェースがより強化されました。
 これまではスキルコンボのあるジョブは複数のルートがあることもあり、とくにアクションRPGは初めてであったり慣れていない初心者さんから見ると複雑でわかりにくいという意見があったところが改善されました。


 2.x時代から足掛け10年。当時はゲーム内での初心者の館のようなガイドコンテンツなどはまったく存在せず、全員が手探り状態でひとつずつ知識を蓄積していました。やがて一部の有識者やアクション慣れしている人が先陣を切る形でFF14というゲームの細かいところから徐々に解析し、敵を素早く倒すにはどうしたらいいのか、ギミックをいかに迅速に処理するにはどう動けばいいのかということがいまなお研究され続けるようになったのです。
 各ジョブのトップを走る人たちによりスキル回し、コンボの最適化も続々と各所で公開・更新されており、スキル回しの存在しないヒーラーにおいてもレイドでの最適な立ち回りの考察、研究が日夜重ねられています。

 事実、先日の吉田直樹からの煉獄編零式4層のHP引き下げについての謝罪文にもあったとおり、トッププレイヤーの人たちの持つプレイスキルはすでに運営チームの想像のはるか上にあります。中級者がより高みを目指して上級者、あるいはそれより上に向かうための考察や研究資料は豊富に溢れていると言ってもいいでしょう。


 しかし、一方ではそれよりもまだまだ慣れていない、初心者に対するガイドとなると…もちろん、そちらもしっかりと完備されています。

 公式サイトには若葉向けのプレイガイド*1がありますし、ゲーム内でも初心者の館という初心者がFF14の戦闘基礎を学ぶための場所が設けられています。そのため、FF14でキャラクターを動かして他人と会話したり、自分のジョブに備わっているスキルを使う、ということに関して言えばじゅうぶんな環境が与えられていると言えるでしょう。




 では、なぜ初心者がまだまだ怪しまれてしまうのかといえば、すでに先に進んでいるプレイヤーからしたら「当たり前」だと思っていることがほとんど知識のなかに備わっていないからです。これに関しては初心者の館や初心者ガイドではほとんど、あるいはまったく触れられていない項目です。


 たとえば、アライアンスレイドであるクリスタルタワーなどにタンクで行った際、Bアライアンスのタンクが主にMTをつとめる…というのはFF14をある程度以上プレイしてきている人からすれば常識でしょうか。
 新生時代、最初に実装されたアライアンスの古代の民の迷宮にて混乱防止もあってこの方式が定められたのが最初です*2

 しかし、それまでにFCやLSに所属したことがなく、知識のある先輩などとも接したことがなく、さらに外部サイト、動画などで予習したこともないという初心者さんからすれば知る由もありません。
 結果としてBアラタンクだったのにまったくヘイトを取らない、あるいは初見IDつきもののうっかりミスで死亡を繰り返してしまうなどしてほかのメンバーに呆れられてしまう、というのが構図となります。


 スレではほかにも装備がまったく整っていないまま適正以上のコンテンツに来ている人ばかりであることも嘆かれていました。

 こちらも同様で、初心者ガイドや初心者の館では装備品の重要性に関してはほとんど触れられていません。初心者さんが装備を手に入れるにはクエストでもらうかIDで拾うほかにはマケボやNPCから購入するか製作するという方法がありますが、ギャザクラはまだまだ手付かずであるならマケボなどからの購入に頼るしかないでしょう。

 しかしマケボで売られている装備は(初心者視点で見れば)非常に高額です。ひとつの部位だけで2万、3万という高額装備に、いまはまだ手を付けられない…と諦めてしまった人たちは仕方なく型落ち装備のままで過ごすしかありません。そして、実際にIDくらいであれば低レベル装備でも乗り切れてしまうのも事実。
 とくにヒーラーなど、敵から直接攻撃をあまり受けないロールならば被ダメージについては気にならないかもしれません(ヒール量などに関わりはしますが、「そういうもの」だと思い込んでしまえばスルーしてしまうのかもしれません)。


 初心者周りのガイドが充実した一方で、FF14での「常識」を教える場所というのがすくないのかな、というのは個人的にも思っていました。
 頭割りマーカーが出たら集まる、高難易度コンテンツに行くには相応の準備がいる、コンテンツに対応する適切な装備を用意する、といった、一歩踏み込んだ常識を覚える場というのは必要になってくるのかもしれませんね。

 FF14がほとんどソロだけでも遊んでいられるという、いわばオフラインゲームに近い環境になっている一方、初心者さんも安心して遊べる導線も早急な課題と言えるのかもしれません。



元記事:【FF14】「30越えてもクラスのまま」「アクセ装備なし」初心者が学ぶべきことを学ぶための導線が不足しているという意見 - クポ速 | FF14まとめブログ


*1 プレイガイド|FINAL FANTASY XIV, The Lodestone
*2 当初の頃はアライアンスレイドでのひとつのアラPTにタンクは2人いたため、ここでもMT、STとして分担することもあったりしました。なつかしいです。笑