固定だけでなく、集団でなにかをする時でのメンバー全員の熱意や意識の差は時にはトラブルの温床になってしまいます。
零式固定PTにおける熱意の差というのは、大別すると「とにかくクリアができればいい」という人と「しっかり軽減やバフ・スキル回しも構築してきちんとクリアしたい」という人に分かれていると思います。
これは実は最初から分かるようなことではなく、固定活動前の準備段階においては全員がそれなりに熱意や意識合わせなどで合致していると見せかけて実際に攻略活動が始まってはじめて分かる性質、というのが問題のポイント。
しかし実際に行ってみて攻略を開始したらギミックなどに気を取られて最初に考えた回しなどをひとつも実践できずじまい、もういっそのことクリアできればなんでもいい…!という神頼みになってしまうというパターン。
座学は得意でも実技は不得手というタイプなわけです。
反対に「しっかりクリアしたい人」はそこまで長々と話し合いをせずともするっと軽減・バフ・スキル回しができてしまう人が多く、動画などをさらっと一度見ただけで理解してしまう人もだいたいこちらに分類されると思います。
「クリアさえできればいい人」と比べて最初から複雑に組み立てることはそこまでしない代わりに何の問題もなく一発で動けてしまう、理解してしまうという実技が得意なタイプ。
そのため、軽減や回しに関して悩むことは少ない(あるいはそこまで時間を取られない)のでそのぶんの脳リソースをギミック処理や効率的な動きにあてがうことが可能で、これは数を重ねるごとに精度が増すために「クリアさえできればいい人」とくらべて先のステップに辿り着くのも早いというわけです。
温度差や熱意差が生まれてしまうとすればここで、同じ攻略をして同じ回数の零式など高難易度コンテンツを一緒に周回していても「クリアさえできればいい人」がようやく座学と実技のレベルが一致して動けるようになった段階では「しっかりクリアしたい人」はそのさらに先の詰めなどの段階に入っています。
これでは固定内での意識や攻略技術が統一できるわけもなく、延々とミスを繰り返してしまう人とそれを見守るノーミスな人とで明らかな固定内格差のようなものが生まれてしまうというわけです。
これは単純に人間性やタイプの差であるためにどちらが良い悪い、ということは言い切れないのですが、FF14だけでなくゲームという場では「ミスをした人が悪い」という認識があまりにも一般的です。戦犯などという言葉がその代表だと思います。
とくにFF14の高難易度は誰か一人の判断ミス、動作ミス、ギミックミスはそれだけで誰かもしくは全員の負担、最悪の場合は全滅(ワイプ)に直結します。固定内での3人-5人などでこのタイプが別れてしまうとどうしようもなくなることも。
また、逆のパターンでは7人が「クリアさえできればいい人」なのに残りの1人が「しっかりクリアしたい人」だったりした場合。
こちらはこの1人が永遠に他の7人の面倒見をしなければならないハメに陥ってしまい、本人のPSはとっくに4層踏破も可能なほど高いのに他の7人がまだ3層すらクリアできないという状況になってしまえばそれだけで固定を抜ける材料になってしまうでしょう。
フレンドや身内オンリーでなければ固定というものは野良の延長でしかありません。クリア時期だけでなく消化における時間もしっかり加味し、固定に入る方も入れる方も真面目な面談をして人間性を確認し合うのはリアルでの会社面接などとそう変わらないのかもしれませんね。
元記事:【FF14】メンバーの熱意が違う固定が地獄すぎる・・・ | FF14ひかせん速報