人はちょっとした絶望のことを「地獄のような苦しみ」とよく比喩する。でも知ってるか?地獄は本当に地獄なんだよ。
そこにあるのは無限に終わらない魂の叫び。ドラマでは魂が永劫に終わらない苦しみを受ける地として描かれている。
基本構造
地獄はドラマのなかで何度か支配者が変わっている。そのたびにいくつかの変化が起きた。
| エリア | 特徴 |
|---|---|
| 待機列 | 先頭まで行くとまた後ろに戻るだけ。無意味な待ち時間を与える苦痛の列 |
| ルシファーの檻 | ルシファーが幽閉されている。地獄でももっとも強固な檻 |
| 拷問部屋 | アラステアのような拷問官が管理するところ |
終わりのない待機列
クラウリー統治時代の代表的なシステム。かつては「炎と針の山」だったものを事務的で精神を摩耗させる「永遠に終わらない行列」へと作り変えた。これは現代人にとって最も苦痛な「無意味な待ち時間」を永遠に強いるという、極めて冷徹な拷問の形でもある。
クラウリーはこれだけでなく多くの面で地獄を近代的なものに変革した。
ルシファーの檻
地獄の最深部に位置する、大天使ルシファーを幽閉するための最も強固な監獄。ここにはミカエル(アダムの器)も長らく幽閉されていた。この場所のエネルギーは地獄全体に影響を与え、地獄の扉が開かれた際や大天使が暴れた際には地上にもその余波が及んだ。
悪魔が生まれるまでの流れ
地獄の恐怖とは場所自体ではなく苛まれ続けた人間の魂がやがて悪魔に変質していくというところにある。
送られてきた魂は想像を絶する拷問を受ける。シーズン4でディーンも語っているが、四肢を縛られ細切れにされてまた再生されるというのを延々と繰り返すらしい。地上での一ヶ月は地獄での十年*1に該当し、つまり膨大な時間に及ぶ。
定期的にに拷問官(アラステア)は「拷問をやめてほしければ別の誰かを拷問しろ」と持ち掛ける。これを受け入れると「拷問する側」になり、別の魂を拷問する役になる。人が人でなくなる時であり、人間性が失われていく。やがて憎悪だけとなった魂は黒い煙のようになり、この状態でついに悪魔と呼ばれる存在に変化する。
地獄の王たちが「地獄は悪魔を製造する工場だ」と表現するのはこのため。地獄が真に望んでいるのは魂の消滅ではない。高潔な魂をも自分たちと同じ「怪物」へと堕落させるという、ルシファーの思想から連綿と続く神への究極の当てつけである。
地獄の統治者たち
- ルシファー
- 創設者。地獄の最下層に君臨しており、地獄を神への反逆の拠点とした。初めての悪魔であるリリスを作って以降のすべての悪魔を地獄に着々と配置していた。神により檻に入れられてからは沈黙を守ることとなり、野心ある別の悪魔が統治するようになる。
- アザゼル
- ルシファーの解放を目的として軍隊を組織しようとした。
- リリス
- ルシファーにより悪魔にされた最初の一人目。地獄の法と秩序を管理している。
- クラウリー
- 地獄の王。地獄を効率的なビジネス組織へと変革。冷徹だが交渉を重んじる。
- アバドン
- 地獄の騎士。武力を主として恐怖政治を敷こうとした。
- アスモデウス
- クラウリーが居なくなったあとに王座の権力を奪う。ジャックの力を利用しようとした。
- ロウィーナ
- シーズン15で女王として君臨。魔術を用いて地獄の秩序を再構築する。息子クラウリーの後を引き継ぐ形。