狂気と詐欺師
第一回大会は予選二回戦落ち
今大会のダークホースと呼ばれる二匹の兎
漫才頂上決戦に波乱を巻き起こすのか!
エントリーナンバー178番、てゐレーセン!
鈴仙:鈴仙!
てゐ:てゐ!
鈴仙:「てゐレーセン」です。よろしくお願いします。いやぁでも遂に始まりましたけどね、漫才。
てゐ:はい。
鈴仙:こう言うのもなんですけど、私達よく噛むじゃないですか?
てゐ:噛むね、セリフを。
鈴仙:ね。
てゐ:噛むしネタ忘れるし
鈴仙:ねぇ。
てゐ:あと、恩も忘れるし。
鈴仙:いや、そりゃ無い。そんなことはないですよ。兎の道には外れてませんよ。まぁでも噛んじゃいけないじゃないですか。
てゐ:噛んだらだめよ。
鈴仙:始まって早々なんですけど、ちょっと、早口言葉を練習しようと思って。
てゐ:あっ、噛まないようにね。よし、やってみよう。
鈴仙:じゃあ私が言うから、後に続いて言って。
てゐ:うん。
鈴仙:「とうほうぐもんしきげんそうきょうえんぎ!」(東方求聞史紀幻想郷縁起)
てゐ:えっ?
鈴仙:よく聞いてよ。「とうほうぐもんしきげんそうきょうえんぎ!」
てゐ:とうほう、ぐもんしき?げんそうきょうえんぎ?
鈴仙:そうそう。
てゐ:んーーー…読みたくない。
鈴仙:読まなくていい!
てゐ:歴史嫌い!
鈴仙:読まなくていいよ。
てゐ:あきゅうの本嫌い。
鈴仙:うん。違う、いっ、言って。言って!今の。
てゐ:いいよ。言わなくていい。そんなんじゃうまくなんないよ。
鈴仙:えー?
てゐ:私が考えた早口言葉があるから、それやろう。
鈴仙:うん。じゃあいいよ。
てゐ:じゃあ私が言うからついて来て。
鈴仙:うん。
てゐ:「四魂の玉で大冒険、戦国御伽草子犬夜叉!」
鈴仙:ちょちょちょちょっ、えっ?それ外の世界の…。
てゐ:言って。
鈴仙:えっ?
てゐ:言って早く言って。
鈴仙:ん~…。「四魂の玉で大冒険、戦国御伽草子犬夜叉!」
てゐ:うん。
鈴仙:早口言葉でしょ?
てゐ:次いくよ。「真実はいつも一つ!名探偵コナン!」
鈴仙:何それ?
てゐ:言って。
鈴仙:いや、早口…。
てゐ:早く。
鈴仙:ん~…。「真実はいつも一つ!名探偵コナン」
てゐ:うん…。今度はもっと難しいやつ。
鈴仙:早口言葉。
てゐ:いくよ。「様々な謎や疑問を徹底的に究明する探偵ナイトスクープ!」
鈴仙:何言ってんの?
てゐ:言って。
鈴仙:なんで知ってんのそんなの?
てゐ:言って、ゐ。
鈴仙:変わったじゃん!
てゐ:言って。
鈴仙:ん~。・・。「様々な謎や疑問を徹底的に究明する探偵ナイトスクープ!」
てゐ:「私が局長の博麗霊夢です」
鈴仙:なんで足した?なんで出てきた今。しかも局長違うし。
てゐ:究明してますよそりゃ彼女は。謎や疑問をね。
鈴仙:でも関係ないでしょ、霊夢は。練習ちゃんとやろう。
てゐ:いや、でもこれで大丈夫。
鈴仙:いいの?
てゐ:うん。もう噛まないよ絶対に。
鈴仙:それならいいけど。
てゐ:いやでもね、この漫才を境に、私達も幻想郷で有名にならないといけませんよ。
鈴仙:そりゃね、幻想郷のTVCMにもばんばん出て行きたいですよね。
てゐ:へぇ、例えばどんなCMに出たいの?
鈴仙:そりゃね、私のこの長く綺麗な髪を活かした、シャンプーのCM。
てゐ:おっ!やってみたらいいじゃない。
鈴仙:いいのやって?
てゐ:いいよ。
鈴仙:輝きを手に入れて、自由な髪。ぺたんとなりがちな髪も、ふんわり弾む。「さらさら♪」スタイルへこだわる貴方へ…。
てゐ:日清サラダオイル!
鈴仙:待て~!ちょっ、ベトベト!
てゐ:こってり輝くウサギの髪へ♪
鈴仙:いらないよ!こってりが余計よ!
てゐ:他。他どんなCMに出たいの?
鈴仙:他?あ~、そうねぇ、あ!ルージュのCM!
てゐ:口紅?
鈴仙:こんな感じでね。「とろける光発色。顔立ちまでも明るく見せるリップカラー。ぷるんととろけてスッキリ決まる。」
てゐ:プリザエース。
鈴仙:坐薬!!塗っちゃった…ペッ!、ペッ!
てゐ:っはっはっはっは
鈴仙:ちょっと!なんで邪魔すんのよさっきから!
てゐ:そりゃ邪魔したくもなるよ!
鈴仙:なんで?
てゐ:あんたさっきから1人で出るCMやってるでしょ?
鈴仙:あ…。
てゐ:私コンビなのに。
鈴仙:あ、ごめん。
てゐ:私も一緒に出たいよ!
鈴仙:ごめんね。でも2人で出られるCMってありますか?
てゐ:あるじゃないですか。
鈴仙:え?
てゐ:リポビタンD!
鈴仙:え~?あれって男のCMでしょ?
てゐ:マッチョのね。
鈴仙:嫌ですよ~。出るのはおかしいでしょう。
てゐ:いや、マッチョと言っても所詮は人間ですよ。我々から見れば、たかが知れてますって。
鈴仙:でもあんた体力に自信あんの?
てゐ:ありますよ!あっ、じゃあ私に弾を一発お見舞いしてよ。
鈴仙:えっ!いいの?
てゐ:うん。なんともないから。
鈴仙:じゃあ軽くね。
てゐ:うん。
鈴仙:いくよ!
てゐ:はい!きゃ~!
鈴仙:弱いな~!!一発KO!
てゐ:うう~・・あっ、やばい。止まって治る…。
鈴仙:無い!坐薬違う!!
てゐ:でもね、オファーが来るの!
鈴仙:来ないよ。
てゐ:いや、来るって。もし私にオファーが来たらね、もちろん相方はね、
鈴仙:あっ、そりゃそうね。もちろんね。
てゐ:博麗霊夢
鈴仙:局長!?なんでよ!私がいるじゃん。
てゐ:あんた細いもん。
鈴仙:あら、これカチンときたね、コレ私。
てゐ:フフフ。コレ私て…。
鈴仙:何言ってんの?結構鍛えてますよ。
てゐ:え~?
鈴仙:おっ、じゃあ、いきますか?一発私に。
てゐ:おっ!いいですよ。
鈴仙:んん!
てゐ:いくよ~
鈴仙:うん。
てゐ:いくよ~!
鈴仙:はい!あいた!ちょっ…。何でビンタ?
てゐ:フフフフ。
鈴仙:変なアドリブ入れないでよ。
てゐ:フフフ。そこも鍛えてるかなと思って。
鈴仙:頬っぺた鍛えないでしょう。ちゃんとやってよ~。
てゐ:うん。じゃあいくよ、いくよ!
鈴仙:はい。ふん!どう?
てゐ:ふ~ん…。
鈴仙:興味無いか~!!興味持ってよ私に。
てゐ:まぁとにかく一回やってみましょう。
鈴仙:ん~、まぁいいですよ。じゃあ、妖怪の山に2人でロッククライミングするっていう設定でいきましょう。
てゐ:おっ、いいですね。
鈴仙:登ってる最中に、私が先に足を踏み外すして落ちるから。で、「ファイトー!」って言うから「一発!」で私の手を握って救出して。
てゐ:うん、わかった。
鈴仙:で、最後にお決まりのセリフ。
てゐ:OK!
鈴仙:キャ~!!
てゐ:あ~~!!
鈴仙:ちょっと待て~!!あんたも落ちてどうすんのよ!衝撃映像!!
てゐ:うん。
鈴仙:あんたは上にいて助けるの!
てゐ:わかった。
鈴仙:キャ~!!ファイトー!…。ファイトー!…。
てゐ:…何?
鈴仙:何してんのよ!
てゐ:音楽聴いてたの。
鈴仙:どこで聴いてんのよ!何を聴いてんの?
てゐ:シンデレラケージ。
鈴仙:ナルシスト!どこで何を聴いてんのよ!違う、「ファイト」って言ったら「一発」!すぐよすぐ!
てゐ:ナ、ナルシスト?すぐね。
鈴仙:キャ~!!
てゐ:いっぱーつ!
鈴仙:はや~い!私が言った後!出来る娘でしょ?最後キチっと決めよう!キャー、ファイトー!
てゐ:いっぱーつ!
鈴仙:ぷはー!ファイト一発!
てゐ:タカラ本みりん!
鈴仙:飲めないよ!いい加減にしろ!どうも、ありがとうございました~!