本ページでは『どうぶつの森』シリーズの過去作の概要をまとめている。
各作品ごとの詳細なデータ集へのリンクも掲載しているので、最新作『あつ森』との比較に役立てていただければ幸いである。
なお、『あつ森』における目立った削除要素はこちらに掲載している。各ページと併せて閲覧すると理解が深まるかもしれない。
本編作品
どうぶつの森
2001年4月14日発売。対応機種はNINTENDO64。
通称は「初代」「無印」「64」など。
「架空の世界で気ままに暮らすコミュニケーションゲーム」という当時としては非常に斬新なテーマを持つゲームとして登場。
最大4人のプレイヤーが1つの村(=1本のソフト)の中でどうぶつとの交流やアイテム収集などの生活を送ることができる。
- 独特のゲーム性から口コミで知名度を伸ばし、普段ゲームを遊ばない層に対しても一定の求心力を持った。
どうぶつの森+
2001年12月14日発売。対応機種はニンテンドーゲームキューブ。
タイトルの読みは「~プラス」。通称は「+」など。
『初代』の発売から8ヶ月という短期間での移植作品。システムを改良し、GBAとの連動機能をはじめとする多くの新要素が追加された。
また、海外で初めて『Animal Crossing』として販売されたソフトは本作の内容を一部差し替えたものである。
どうぶつの森e+
2003年6月27日発売。対応機種はニンテンドーゲームキューブ。
タイトルの読みは「~イープラス」。通称は「e+」など。
海外の文化に合わせてイベント等が差し替えられた海外版『どうぶつの森+』である『Animal Crossing』を逆輸入し、更なる新要素を追加した作品。
遊びを拡張する周辺機器「カードeリーダー+」と「カードe+」が全てのパッケージに同梱された。
- 『初代』からこの作品まではバージョンアップやマイナーチェンジの側面が大きく、これらはまとめて1作品と扱われることも多い。
おいでよ どうぶつの森
2005年11月23日発売。対応機種はニンテンドーDS。
通称は「おいでよ」「おい森」など。
グラフィック・UI・音楽がリニューアルされたシリーズ初の携帯機作品。
最大4人の同時プレイが可能になり、よりプレイヤー同士のコミュニケーションツールとしての側面が強まった。
容量やハード性能の影響で削除されてしまった要素も多い。
- シリーズ人気に火をつけた出世作であり、漫画化やアニメ映画化などのメディアミックスがなされるまでに至った。
街へいこうよ どうぶつの森
2008年11月20日発売。対応機種はWii。
通称は「街森」「街」「Wii」など。
前作のチューンアップ版的な立ち位置の据置機作品。
『おいでよ』をベースにグラフィック表現が強化されており、前作で削除されていた要素がいくつか復活しているほか、新エリアや新イベントの追加を行っている。
とびだせ どうぶつの森
2012年11月8日発売。対応機種はニンテンドー3DS。
通称は「とびだせ」「とび森」など。
再び携帯機へ移行、2作ぶりにビジュアルやシステムの大規模な刷新が行われた。
プレイヤーが村長となり村自体をカスタマイズできる機能が実装されるなど、プレイヤーごとの個性を表現できる場がさらに増えた。
発売から4年後、異例の無料大型アップデートを行い「とびだせ どうぶつの森 amiibo+」とタイトルを改めた。
関連グッズ「amiibo」との連動機能が追加されているほか、スピンオフ作品から多くの要素が逆輸入されている。
本編タイトル以外の主な作品
- どうぶつの森 ハッピーホームデザイナー(3DS)
- 2015年7月30日発売。通称は「ハピ森」「ハピデザ」など。
- インテリア・エクステリアのコーディネートに特化したスピンオフ作品。
どうぶつ達からのお題をもとに部屋や施設の内装・外観・庭の飾りつけを楽しむことができる。
部屋作りシステム・追加家具などの要素が『amiibo+』で本編に逆輸入された。
- どうぶつの森 amiiboフェスティバル(WiiU)
- 2015年11月21日発売。
- フィギュア・カードとして発売された「amiibo」との連動を押し出したパーティゲーム。
読み込ませたamiiboをコマにして、HD画質で描かれた『とびだせ』風の村を舞台にすごろくを遊ぶことができる。 - が、同梱されている枚数のカードでは遊べない・十分に楽しめないミニゲームがあるなど、何かとamiiboの追加購入を誘う作りになっている。
- どうぶつの森 ポケットキャンプ(スマートフォン)
- 2017年11月21日配信開始。通称は「ポケ森」「ポケキャン」など。
- シリーズ初の基本無料ソーシャルゲーム。
プレイヤーはキャンプ場の管理人となり、家具や施設で飾り付けを行ってどうぶつ達を招待しキャンプ場を発展させていく。
住民とのふれあいや室内・屋外のコーディネート、虫・魚の採集など本編の要素がソーシャルゲームらしく置き換えられている。 - 多くの要素を収集するためには膨大な試行回数や手間(もしくはそれをスキップする追加課金)が必要となり、当然だが本編とはゲーム性が全く異なる。
様々な切り口のテーマ家具やオブジェとそれらに対する住民の反応が非常に豊富に用意されている点は高い評価を得ている。- 特典付きの月額課金プラン「友の会」も用意されており、これらを利用すると比較的ストレスフリーに遊ぶことが可能。
関連リンク
- インタビュー(日本経済新聞 任天堂・岩田社長が語る"本当の"ソーシャルゲーム「3DS」「Wii U」の逆襲(前編))
- 故・岩田聡社長が当時の最新作『とびだせ』開発時のエピソードや、コミュニケーションソフトとしての『どうぶつの森』シリーズへの所感を客観的な目で述べている。
- 『ポケキャン』サービス開始以前、2013年1月の記事である。
- 故・岩田聡社長が当時の最新作『とびだせ』開発時のエピソードや、コミュニケーションソフトとしての『どうぶつの森』シリーズへの所感を客観的な目で述べている。
- 講演レポ(ファミ通.com『どうぶつの森』がインターネットを介さないオンラインゲームとして開発が始まり、『あつ森』に至るまで。シリーズの歴史と変遷を開発者たちが語る【CEDEC 2020】)
- CEDEC 2020での野上P、京極Dによるカンファレンスのレポート記事。
『初代』企画時の意図やシリーズ本編作品の世代分け・それぞれの位置付けが解説されている。- 『おいでよ』の曖昧な世代区分が意図的なものなのかそうでないのかは不明。
- CEDEC 2020での野上P、京極Dによるカンファレンスのレポート記事。