過去作データ(初代)

Last-modified: 2020-09-08 (火) 22:23:50

どうぶつの森

概要

2001年4月14日発売。対応機種はNINTENDO64。
通称は「初代」「無印」「64」など。
個性豊かなどうぶつたちが暮らし現実と同じように時間が流れる村に移住したプレイヤーが、季節によって装いを変える自然の中で気ままな生活を送ることができるゲーム。
長期的な目標は存在するものの無視することも可能で、エンディングやクリアといった概念も存在せず、プレイヤー個人個人が村の生活の中で楽しみを見出していくという独特のゲーム性を持つ。
1つのカセット(=1つの村)に最大4人のプレイヤーがそれぞれの家を持って住むことができ、手紙や掲示板等を用いて非同期コミュニケーションを行える。
周辺機器「コントローラパック」に対応しており、これを用いて他のプレイヤーが住む別の村へ遊びに行くことができるほか、特別なプレゼントのデータが入ったものが付属した同梱版も発売された。

  • シリーズの根幹となるシステムは第一作の時点で完成しているといえる。

特徴

村生活のはじまりと基本

  • プレイヤーの性別・容姿、村の形を決める
    • ゲームを開始したプレイヤーはまず汽車の中でナビゲーターキャラみしらぬネコとの会話を行い、自己紹介という形で村とプレイヤーの名前などを決めていく。
    • 彼からの他愛ない質問への回答の内容によりプレイヤーキャラの顔かたちが決定される。
    • 村の形は完全にランダム。村ごとに川の形、崖・大きな池・ため池・施設の位置などが異なる。
      • ここで決定される要素は後から変更することができない。
  • 村は縦6×横5の30区画からなる
    • 1区画は4画面分より少し大きい程度の広さ。
      • 画面は常にプレイヤーを追従するわけではなく、区画の端に触れて隣の区画の範囲へ移動する際に急速にスクロールする。
    • 視点は完全な見下ろし型であり、遠くを見渡したり空の様子を眺めたりすることはできない。
      • 一部の定期イベント中のみ、大きな池に映る空の様子を間接的に見ることができる。
    • 村のいたる所に生活の秘訣などを記した看板が立っている。
      • この看板が立っているのはどうぶつ住民が引っ越してくる可能性がある場所。訪問者の拠点になることもある。
  • 村では現実と同じ時間が流れる
    • データ作成時に日付や時間をリアルに合わせて設定することで、季節や時間帯が現実と地続きになった村での生活を送ることができる。
    • 春には桜、夏にはセミの合唱、秋には色付く木々、冬には雪景色と、ゲームでありながら現実とのシンクロ感や没入感のある時間を過ごせることは本作(および本シリーズ全体に通じる)独自の魅力の一つである。
      • ただし深夜には行えなくなるイベントも多いため、快適なプレイのためにはゲーム内時間をずらさざるを得ないプレイヤーも。
  • 空き家の購入と借金返済・アルバイト
    • 村に到着したプレイヤーはみしらぬネコに紹介された商人たぬきちに空き家を売ってもらうことになる。
      • 4軒から1軒を選択することになるが、すべて同じ区画に固まっている上に他の違いも後からなくなる程度のものなのであまり悩む必要はない。
      • 家の軒先にはるすばんハニワくんというキャラクターがおり、彼に話しかけることでセーブを行うことができる。
    • しかしプレイヤーは家の代金を全く持ち合わせていなかったため、たぬきちのお店でアルバイトをして支払いを行うことに。
      • このアルバイトを通して着替えや住民のお願いの解決といったこのゲームの基本を学ぶことができる作りになっている。
    • 家の代金を全て支払う前にアルバイトの仕事は終わってしまうが、ここからが村での本格的な生活のスタート。
      • 借金を返すことが当面の目標になるが、お金(ベル)の稼ぎかたひとつとっても様々。
        そもそもゲームを続けるだけなら借金を返す必要すらないので、本当に自分の思うままに過ごしていくことができるのだ。
 

村の中でできること

  • 村に生息する様々な虫を採集できる
    • 「あみ」を使って地上・空中・木の幹などに出現する虫たちを捕まえることができる。
      • 虫は急いで近づくと逃げてしまうことがあり、Aボタンを長押ししてゆっくり移動するというテクニックが必要になる。
    • 採った虫はお店で売却できるほか、自宅で保管することもできる。
  • 村の水辺で釣りを行える
    • 川と大きな池には魚影が見えることがあり、そこで「つりざお」を使うと魚を釣ることができる。
      虫と同じく売却・屋内での保管が可能。
      • 村の水場には小さなため池も存在するが魚を釣ることはできない。
      • 海に出現する魚は「シーラカンス」一種のみなので、基本的に釣りは川と大きな池でしかできないと言っていい。
  • 捕まえた虫と魚は持ち物画面から遷移できる一覧表に記録されていく
    • 出現する魚や虫の種類・出現率は季節や時間帯・天候によって変化し、各32種とそこそこの数が存在する。
      • それぞれコンプリートすると自宅に特別な装飾がつく。
  • 村の地面には何かが埋まっていることも
    • 何かが埋まっている場所には星形の印がついており、これに向かって「スコップ」をふるうことで埋没物を掘り出せる。
    • 未鑑定の化石やふしぎな置物「ハニワ」を発掘できるほか、光を放っている地面の下には埋蔵金が隠されている。
      • 化石を鑑賞・売却するためには、村の外にあるという設定の博物館に宛てて書いた手紙に未鑑定化石を添付し郵送して鑑定してもらい、翌日に手紙と共に返送されるのを待つ……という長大な工程が必要。
    • 村の中にはところどころに小さな岩が生えており、スコップで突っつくとお金が次々に飛び出してくることがある。
      • 1日1個だけだが連続で叩き続けるとお金は倍々で増えていくので、まとまった金額が入手できる。
  • 花や木を植えてガーデニングを楽しめる
    • お店で販売されている木の苗やフルーツを適切なスペースに植えると数日で成木に育つ。
      • 「オノ」を使うと余分な木を切り倒すことができるので、植樹と合わせて理想の森づくりを行うことも可能。
      • 村に自生するフルーツ(特産品)は全5種のうち村作成時にランダムで1種類が選出される。
      • 特産品以外のフルーツは他プレイヤーとの「おでかけ」を行うか、ゲーム内の「はは」からの手紙や住民との会話などで全種類を入手できる。
    • 同じくお店で売られている花の種を植えると即座に花が咲く。
      • チューリップ、パンジー、コスモスの3種が各3色存在する。
      • 雨に晒されても枯れることはないが、冬になると全ての芽の状態になってしまう。また花の上で何度か走ると散ってしまって消滅する。
      • 木にも共通することだが、一度植えた植物は場所を移すことができないので注意。
    • 村の中にはランダムに雑草が生えることがあり、Bボタンで抜くことができる。
  • 村の中に落ちている謎のボール
    • たまにぽつんと落ちているボールは物理演算の働いているオブジェクトなので転がして遊ぶことができる。
      • 「ボール持ってきて」と住民にお願いされることもあり、これがなかなか難易度が高い。
    • 冬には雪玉がふたつ出現するようになり、ある程度転がして大きくしてからぶつけることで雪だるまを作ることができる。
      • バランスの取れた雪だるまを作れると雪だるま本人から感謝され、翌日に特別なシリーズ家具が添付された手紙が届く。
  • 服のコーディネートも可能
    • 服を入手して着替えることで、プレイヤーの上半身に着ている服と帽子の共通パターンを変更できる。
      • 要するにあまり本格的なオシャレはできない。帽子を脱ぐことはできないし髪型・髪色も男女ごとに固定で変更不可である。
    • 服は全部で245種類。Tシャツ風、ニット風、数字をあしらったものや異国感・季節感のあるデザインなどさまざま。
      中には「I❤︎64」と書かれた服や社内外のキャラクターを思わせるものもあり、そのバリエーションは自由かつ非常に豊富。
      • ちなみに、メニュー画面の背景を服のパターンに置き換えることができる隠し仕様も存在する。
  • 掲示板でニュースをチェック
    • プレイヤーの家がある区画には掲示板が設置されており、近日の定期イベント告知や積雪予報などの気象情報が自動で書き込まれることがある。
      • まれに住民が隠したお宝の情報が載ることも。ここで手に入るアイテムは貴重なものが多い。
    • 書き込みはプレイヤーも行うことができ、他のプレイヤーとの連絡ツールとして利用可能。
  • いろいろな催し物
    • 春にはお花見、夏には早起きラジオ体操や花火大会、秋にはお月見、冬にはかまくらやカウントダウンなど、時節ごとにさまざまな定期イベントが用意されている。
      • 多くの定期イベントにはどうぶつ住民も参加しており、特殊な衣装を来ていたり当日限定の会話をしてくれたりする。
    • 6月と11月には定期的にバス釣り大会が開催され、記録を更新すると賞品として貴重なアイテムをもらえる。
    • ハロウィンとクリスマスには特殊な訪問者が登場し、ここだけの特別なシリーズ家具を入手することができる。
      • なお、お花見・ラジオ体操・春秋の運動会はどうぶつたちが戯れているのを見学するイベントであり、残念ながらプレイヤーは参加不可能。
  • 村を彩る音楽
    • 屋外のBGMは1時間ごとにそれぞれの時間帯専用の音楽が切り替わりながら流れ、ノスタルジックでどこかファンキーな雰囲気を醸し出す。
      • 雨の日およびクリスマス・ハロウィン等の定期イベント日には専用の音楽が流れる。
      • 桜の咲いている期間と雪の日は24時間のBGMがそれぞれ専用のアレンジに切り替わる。
    • 村のメロディー、略して「村メロ」を村メロ掲示板から設定できる。
      • 最大16音と短く半音も設定できないシンプルなものだが村の個性を出すのに一役買ってくれる。
      • 設定した村メロはどうぶつとの会話時や時間の切り替わりを告げる鐘といった形で聴くことができる。
  • 他のプレイヤーとのコミュニケーション
    • ゲーム内でプレイヤー同士のコミュニケーションを取るには、上述した掲示板・後述する手紙・他のプレイヤーのるすばんハニワくんに話しかけることで見られるメッセージの設定などを利用することになる。
      • るすばんハニワくんにはアイテムを預けることができ、他のプレイヤーが引き取れるように設定することもできる。売値を決めてフリーマーケットのように使うことも可能。
 

村で利用できる施設

  • いろいろなアイテムを購入・売却できる「たぬきちのお店」
    • 家具、あみ・つりざおのような道具、絨毯、壁紙、便箋、花の種、木の苗、傘といったアイテムが日替わりで売っている。
    • 特売や貴重なアイテムの販売、毎月末の福引などの企画が催されることがあり、それらは事前に手紙で告知される。
      • アイテムを購入するとおまけとして月末の福引に使える福引券をもらえる。ただし毎回説明が挟まるためテンポが悪い。
    • 持ち物を売却することも可能だが、ごく一部買い取ってもらえないものも存在する。複数のアイテムをまとめて売ることができないのも不便なところ。
    • 一度でも入手したものはカタログに登録され、特殊なものを除いて再注文することが可能。
    • お店は合計購入額によって改装され4段階までグレードアップし、扱う商品の種類や数が増えていく。
      • ただし4段階目のデパートへ進めるには他の村のプレイヤーの来店と購入が必須である。
  • 自宅のローン返済や手紙の郵送・保存が行える「郵便局」
    • 便箋を選び送り先・内容を入力して持ち物画面の手紙欄に挿入された状態の手紙を郵送できる。
      • 手紙は村のどうぶつ住民と上述した外部の博物館のほか、同じ村のプレイヤーに宛てて送ることも可能。
      • 住民に送った手紙がしっかりした記法で書かれていれば返事を書いてくれることがある。プレゼントが同封されていることも。
      • お店で販売されている便箋は60種ものバリエーションがあるので、添付できるアイテムも合わせていろいろな雰囲気を演出できる。
        ただし住民たちは受け取った手紙を当たり前のように他のプレイヤーに見せるため、ある意味注意が必要。
    • 手紙の保存にはコントローラパックの接続が必須となる。
      最大160通保存でき、1ページ(20通)ごとに見出しをつけることもできる。
      • なお、手紙の保存ファイルは同じ村の全てのプレイヤー共通。
    • 今作には貯金の機能は存在しない。余分なお金は屋内外に直置きする・地面に埋める・手紙に添付して郵便局に保存するなどのやや苦しい収納方法に頼ることになる。
      • 加えてプレイヤーが手持ちの財布に収納できるお金は5万ベルまでと中途半端であり、さらにこれを超過すると3万ベルの袋がアイテムとして分離し持ち物欄に入ってしまうため使い勝手が悪い。
  • 村の情報収集を行っている「交番」
    • 村に訪問している・訪問予定の特別などうぶつの情報を聞いたり、持ち主不明の落とし物を回収したりできる。
    • 他の村からおでかけしてきたプレイヤーはこの交番で村の地図をもらうことができる。
  • 通信に関する手続きを行う「駅」
    • えきいんさんと話してコントローラパックにプレイヤーのデータを移し、それを別のプレイヤーのカセットを挿した本体と接続するとその村へ「おでかけ」することができる。
      • ただしその村のプレイヤーと同時にプレイすることはできず、1人で訪れる形になる。
    • おでかけを行うと前触れなく住民が通信先の村へ引っ越ししていなくなることがある。もちろん逆も然り。
  • 不用品は「ゴミ捨て場」
    • 毎週月曜・木曜の朝に不要なアイテムを置いておけば回収してもらえる。
    • プレイヤー以外の住民も不要物を置いていることがあり、それらは貰って行ってしまうことも可能。
    • 屋外に設けられたスペースに直置きする形式なので置いておける数には限りがある。
  • 石畳の広場の「おやしろ」
    • 村の環境の良さについて尋ねることができる。「ゴメンする」のもこの施設。
      • 環境についてのコメントは自然が密集しすぎている、あるいは少ない等の情報を区画単位で教えてくれる。
      • 「ゴメンする」というのは住民から預かったアイテムを引っ越しなどの外部要因で返すことができなくなった際に回収してもらえる機能のこと。
    • ちなみに、このおやしろがある広場はお花見や運動会などのイベントスペースとしても使用される。
 

自宅のコーディネート

  • 入手した家具を家の中に飾って部屋作りを楽しめる
    • 定期イベントで手に入るものも含めると436種類もの家具が存在する。
      • 「ロイヤル」「リゾート」「ラブリー」などの統一されたデザインを持つシリーズ生活家具をはじめ、時計・楽器・冷暖房・観葉植物とそのバリエーションは多岐に及ぶ。
        「工事現場」「銭湯」「宇宙」「枯山水」など、もはや家具とは思えないようなテーマのものも用意されており、自由にオリジナリティを表現できる。
    • 椅子に座れたりテーブルに小物を置けたりタンスに服や壁紙・絨毯をしまえたり、と実用性のある家具も。
      • 中にはあのファミリーコンピュータもあり、その多くはなんと挿さっているソフトを本当に遊ぶことができる。
      • 100種以上も存在する「ハニワ」は部屋に置くとうごめきながらヘンテコな音を鳴らす。組み合わせて設置すると不思議なリズムを楽しめる。
      • オーディオ系の家具には後述するミュージックをひとつずつ入れて音楽を鳴らすことが可能。家具の種類によって音の聞こえ方が変わるというこだわりっぷり。
    • 各種服や虫・魚も部屋に飾ることができ、専用のグラフィックが用意されている。
    • 配置した家具はAボタンの長押しで掴んでから3Dスティックを各方向に入れることで移動・回転させることができる。
      • ただし上にアイテムを置いていたり中にアイテムをしまっていたりする家具は動かせない。
    • 風水の概念が存在し、東西南北にそれぞれ特定の色を持つ家具を置くことで金運や物運が少し良くなる。
    • なお、本作には単体で家具を含むアイテムをコンパクトかつ大量に収納する方法は存在しない。
      • 郵便局ではアイテムが添付された状態の手紙も保存できるため、コントローラパックがあれば実質的に最大160個のアイテムを収納可能。
        ただし虫や魚は手紙に添付できないので保存できない。また何が添付されているか一覧画面では参照できないため、快適な利用のためには保存の際に工夫が必要になる。
  • 壁紙や絨毯を張り替えることが可能
    • お店や住民からのお礼などで入手した壁紙と絨毯は、室内で使用することで壁と床のテクスチャを変更できる。
    • 各64種類あり、シリーズ家具やテーマ家具にぴったり合うデザインも用意されている。
  • 増築を行ってより広い部屋へ
    • 家の購入代金を返済するとさらに二段階の増築が行えるようになり、より広いスペースが手に入る。
      借金は無視することもできると述べたが、インテリアを十分に楽しみたいなら初期段階の4×4マスの部屋からは早めに脱却したいところ。
      • もちろん増築費用も相応に必要にはなるが、無利子のローンを組んでもらえるので安心。
      • 住宅ローンを完済するとの前にプレイヤーをかたどった像が建造される。早く完済するほど豪華な像になるので早い者勝ち。
    • ただし最大まで増築しても広さは8×8マス、もちろん部屋は1つだけ。
      ゲーム中で手に入る家具の数・種類・サイズを考えるとこれでも狭すぎると言わざるを得ない。
  • 部屋の完成度を評価してもらえる制度も
    • 「ハッピールームアカデミー」なる機関が1日ごとに部屋の内装を評価してくれる。評価内容の記載された手紙は毎朝ポストに届く。
      家具・壁紙・絨毯の統一性などの観点からな採点とアドバイスを行ってくれる。
      • ただしこの評価の文面はかなりの上から目線。毎日強制的に手紙が届くこと・評価の基準が厳しいことと合わせて、コーディネートのコツが掴めないプレイヤーにとっては気が滅入る要素にもなり得る。
 

どうぶつたちとのふれあい

  • 村に住むどうぶつとの生活
    • 村に定住する可能性のある住民候補どうぶつは総勢216人。イヌ・ネコ・ヒツジ・ニワトリ・ワシ・カエルなどの種族がおり、それぞれが異なる名前・口癖・外見・家の内装などの個性を持つ。
    • 全ての住民は男女3つずつ、計6種の性格に分類できる。
      • 元気はつらつでスポーツ好きのオイラ系、粗暴でニヒルな兄貴分のオレ系、ぼんやりのんびりのボク系。
        アイドル志望の元気っ子なアタイ系、高飛車だが面倒見のいいアタシ系、おしとやかで物腰柔らかなわたし系。
    • 彼らに話しかけると世間話を始めるか頼み事の有無を尋ねるか(+会話を終えるか)の選択肢が現れる。
      • 世間話の内容は極めて大量に用意されており、性格や時節により多様に変化するのはもちろん、突然のプレゼントやクイズの出題、非売品かどうかを問わないアイテムの強制交換といったはた迷惑なものまで揃っている。
      • 頼み事の内容は虫や魚を採ってきて、他の住民に貸したものを返してもらってきて、などといったもの。お願いを叶えるとその難度に応じて便箋や家具などをもらえる。
    • 毎日の会話や頼み事の解決、手紙のやり取りなどを行っていると、隠しパラメータである住民との親密度が上がっていく。
      • 親密度が高まって仲良くなった住民は会話の内容が変わったり、プレイヤーの誕生日やバレンタインデー・ホワイトデーにプレゼントをくれたりするようになる。
    • ゲームを始めた時点で村には6人のどうぶつが住んでおり、時間の経過とともに少しずつ新しいどうぶつが移住してきて最大で15人まで増える。
      • の項目でも述べたが、プレイヤーが他の村へのおでかけを行うと住民の引っ越しが発生するようになる。
      • 逆にいうとおでかけを行わない限り住民は絶対に引っ越しをしないため、15人集まった段階で村の顔ぶれが固定されるということである。
    • 余談だが、今作のどうぶつたちのセリフはとても毒が強く当たりも強いものが多い。そのぶん仲良くなれたときの喜びもひとしお、と言うべきか……。
      • もちろんただの暴言に終始することはまずなく、毒の裏に含蓄やユーモア・根底の優しさが垣間見える内容も。
  • 訪問者たち
    • ヤミ商人つねきち、放浪の画家セイイチなどの訪問者がランダムに村を徘徊したりテントを構えたりすることがあり、彼らと話すことで貴重なアイテムを購入・入手することができる。
      • 上述したが、彼らの直近の訪問予定は交番で知ることができる。訪問時には現在の所在区画まで教えてもらえる。
    • 毎週土曜日の夜にはさすらいのミュージシャンとたけけの前に現れ、彼の弾き語りライブをスタッフロールとともに鑑賞することができる。
      • 演奏された音楽はミュージックというアイテムとして手に入り、オーディオ家具に入れることで室内用にアレンジされた音源を再生できる。
      • 彼のレパートリーは全52曲(+α)。マーチ、ワルツ、ボサノバ、中華風、ロシア風、ジョニー・B・グッド風などバリエーション豊か。
      • 曲名が分かっていればリクエストすることも可能。
        存在しない曲をリクエストした時にしか聴けない弾き語り限定の即興曲も3曲あるが、ミュージックはもらえない。
    • 毎週日曜日の午前に現れるカブリバからのみ購入できる「カブ」は現実の株よろしく日毎に売値が大きく変動するため、金策時の大きな味方(あるいは敵?)となる。
    • ゲームをプレイ中にセーブをせずに電源を切る・あるいはリセットボタンを押すと、次回起動時にリセットさんが出現し物凄い勢いでお説教される。
      • 不本意なことも含めて村の出来事を受け入れてほしいという思い*1から生まれた、リセット行為に付随するユーモア溢れるデメリットのようなキャラクター。
        ただし停電等の不可抗力によるリセットであっても言い訳の隙すら与えてもらえないなど理不尽な面も。
    • 謎のカボチャ仮面パンプキング、忘れん坊のトナカイジングル、釣り大会の審査員うおまさといった定期イベント限定で登場する訪問者もいる。
 

開発の経緯

元々はNINTENDO64の周辺機器「64DD」が持つ大容量の記憶領域という特徴を生かしたゲームを作ろうとしたプロジェクトが発端。
家族等の複数のプレイヤーが一本のソフトにそれぞれのデータを持ち、各々のシングルプレイの内容が互いに影響し合うようなゲームデザインが企図されていたが、64DDの商用化の遅れ等の事情を受けて通常の64ROMカセットへの移行が決定し、大容量を前提とした開発を続けることができなくなったためゲーム性の変更を余儀なくされる。
企画されていた「広大なフィールドでの冒険」を「小さな村での生活」へと大幅に縮小し、当初のプロジェクトの核であった「複数のプレイヤーが時間差で遊び、それぞれの体験に差が生まれることでプレイヤー同士のコミュニケーションに繋がる」という要素を再構築して作られたのが初代「どうぶつの森」である。*2

  • シリーズにおける最大の特徴のひとつである「どうぶつ」は、当初のプロジェクトではRPGの仲間NPCのような存在であった。
    想定されていたシステムが大きく変更された結果、「プレイヤーの周りに個性豊かなどうぶつがいる」というシチュエーションのみが形を変えて引き継がれている。
 

関連リンク