英雄相争う

アスク王国
【ヴェロニカ】
いい子ね、あたしの英雄たち…
もっとうばって、もっとこわして…
じゃまする人はころしていいの。
【ヴェロニカ】
この国さえなくなれば、
じゃまものはだれもいなくなる…
あたしはぜんぶの英雄をてにできる…
【アルフォンス】
そうはさせない！
エンブラ帝国ヴェロニカ皇女…
国を蹂躙すること、僕たちが許しはしない。
【ヴェロニカ】
もうもどってきたの…？
せっかく遊び相手をよういしてあげたのに、
めんどうなひとたち…
【ヴェロニカ】
…？　あなたは…
その神器、まさか…
伝承のしょうかんしなの…？
【ヴェロニカ】
そう…それなら、
あなたをさいしょにころすわ…
【マークス】
…承知した、ヴェロニカ皇女。
私が行こう。
【アルフォンス】
あれは暗夜の英雄、マークス！？
厄介だな…
彼は圧倒的な力を持っている。
【シャロン】
で、でも大丈夫です！
「」さんは
わたしたちが守ってみせますから！
【アンナ】
行くわよ、みんな。
アスク王国特務機関の力…
あの皇女サマに見せつけてやりましょ！

アスク王国
【ヴェロニカ】
つまんないの…
あたしはまた、ひとりぼっち…
【ヴェロニカ】
おしろにかえって、
あたたかい紅茶でものもうっと…
【アンナ】
…………
なんとか撤退してくれたみたいね。
皇女サマも、英雄たちも。
【アルフォンス】
ああ。
だが、これで終わるとは思えない。
彼らはまた、この地に侵攻して来るだろう。
【シャロン】
とにかくしつこいんですよね。
話し合おうって言ってるのに、
何度も何度も攻め込んでくるし！
【シャロン】
だいたい、エンブラ帝国の皇帝は
いつになったらちゃんとした
外交をしてくださるんでしょう！
【アンナ】
シャロン、感情的になってはだめよ。
それじゃ平和なんて夢のまた夢。
機関の人間は、いつも冷静に。いい？
【シャロン】
はあい。
わかりました、アンナ隊長。
【アルフォンス】
すまない…「」。
こんな戦いに巻き込んでしまって。
でも僕たちは、君が必要なんだ。
【アルフォンス】
どうかこれからも力を貸してほしい。
特務機関…
『ヴァイス・ブレイヴ』の一員として。