第10話「クラウソラス」

Last-modified: 2011-10-27 (木) 01:00:26

フェナリア「あ・・・!」

むと「どうしたの!?」

とある民家で、フェナリアが突然悲鳴を上げた。

フェナリア「クラウ・・・ソラス・・・暴れてる!」

むー「何だと!?ってことは・・・誰か入ってきたのか!?」

すぐに外に出て行こうとするむー。

フェナリア「ダメ!クラウソラスは"影の3柱"の一角なんだよ!?倒せっこない・・・」

むと「・・・わかったわ。フェナはここで待ってなさい。」

むー「あぁ。俺たちがやっつける!」

フェナリア「うう・・・わかったよ!案内するからついてきて!」


アグアド「こいつは・・・・!?」

志菜「こいつ・・・クラウソラス・・・?」

てりやき「しな!こいつの事知ってるのか!?」

志菜「確か・・・古い文献にあった、古代の王の使った剣の練成体!」

アグアド「どうやって倒しゃいいんだ!?」

志菜「普通にやれる!」

アグアド&てりやき「了解!」

クラウソラスが両腕を振り上げ、一気に振り下ろした。

てりやき「おおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

それを、てりやきが渾身の力で受け止める。

てりやき「いまだ・・・いけ!」

志菜「"光精召喚"光の精霊199柱・迎え撃て!」

志菜が呪文を唱えると、無数の光の矢がクラウソラスに降り注ぐ。

志菜「・・・いける!効いてるよ!」

アグアド「てりやきぃぃぃぃ!上に飛べェェェェェ!!!」

アグアドの言葉と同時に、てりやきは真上に飛ぶ。

クラウソラスの腕は振り下ろされるが、狙いは外れた。

アグアドは空中のてりやきの体に気流を纏わせ、上からの攻撃を補助する。

そして自分は、大気を圧縮した、空気爆弾を形成した。

てりやき「うおおおおおお!」

アグアド「おラァァァァァァァ!」

てりやきは渾身の一撃をクラウソラスの脳天に、

アグアドは空気爆弾をクラウソラスの喉元にぶち込む。

クラウソラス「グガアアァァァァ!!」

クラウソラスが地に伏せると、大気が開放され、凄まじい衝撃波となる。

それは、クラウソラスの体を容赦なく引き裂いた。

空気爆弾に覆いかぶさる形だったので、その威力は最大だ。

アグアド「クソ!まだ倒れねェ!」

てりやき「ふん!まだまだ!」

志菜「待って!2人とも!避けて!!」

そういう前に、クラウソラスの背中の剣が分離する。

空中を舞ったかと思うと、その剣が、一気にアグアドたちに襲い掛かった。

アグアド「な・・・っ」

志菜「あぅ・・・っ」

てりやき「ぐあぁぁ・・・っ」

全身を痛みが襲う。

予想外の攻撃に、3人とも防御が遅れてしまった。

アグアド「あんなこともできるのかよ・・・」

てりやき「この・・・おっ!」

てりやきは傍の電柱をもぎ取ると、クラウソラスに向き直る。

てりやき「アグアド!志菜!援護頼む!」

アグアド「ッ、任せろ!」

志菜「OK!」

そういっててりやきは、壁を駆け上がり、上空に飛ぶ。

志菜「弾幕張るよ!"光精召喚・30柱"!」

アグアド「勢いつけるぞ!いけ!」

アグアドはてりやきの持つ電柱に風力を加算させ、速度を補助する。

それと同時に、先端を杭のように尖らせた。

てりやき「おらぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」

クラウソラス「ギャァァァァァァァァァァァァァ!!!」

クラウソラスの背中に、電柱をつき立てた。

てりやき「貫けェェェェェェェェェェ!!!!」

さらに力を加える。

すると、

てりやき「!?」

突然、てりやきの体の回りに、赤いもやがたちこめた。