フェナリア「あ・・・!」
むと「どうしたの!?」
とある民家で、フェナリアが突然悲鳴を上げた。
フェナリア「クラウ・・・ソラス・・・暴れてる!」
むー「何だと!?ってことは・・・誰か入ってきたのか!?」
すぐに外に出て行こうとするむー。
フェナリア「ダメ!クラウソラスは"影の3柱"の一角なんだよ!?倒せっこない・・・」
むと「・・・わかったわ。フェナはここで待ってなさい。」
むー「あぁ。俺たちがやっつける!」
フェナリア「うう・・・わかったよ!案内するからついてきて!」
アグアド「こいつは・・・・!?」
志菜「こいつ・・・クラウソラス・・・?」
てりやき「しな!こいつの事知ってるのか!?」
志菜「確か・・・古い文献にあった、古代の王の使った剣の練成体!」
アグアド「どうやって倒しゃいいんだ!?」
志菜「普通にやれる!」
アグアド&てりやき「了解!」
クラウソラスが両腕を振り上げ、一気に振り下ろした。
てりやき「おおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
それを、てりやきが渾身の力で受け止める。
てりやき「いまだ・・・いけ!」
志菜「"光精召喚"光の精霊199柱・迎え撃て!」
志菜が呪文を唱えると、無数の光の矢がクラウソラスに降り注ぐ。
志菜「・・・いける!効いてるよ!」
アグアド「てりやきぃぃぃぃ!上に飛べェェェェェ!!!」
アグアドの言葉と同時に、てりやきは真上に飛ぶ。
クラウソラスの腕は振り下ろされるが、狙いは外れた。
アグアドは空中のてりやきの体に気流を纏わせ、上からの攻撃を補助する。
そして自分は、大気を圧縮した、空気爆弾を形成した。
てりやき「うおおおおおお!」
アグアド「おラァァァァァァァ!」
てりやきは渾身の一撃をクラウソラスの脳天に、
アグアドは空気爆弾をクラウソラスの喉元にぶち込む。
クラウソラス「グガアアァァァァ!!」
クラウソラスが地に伏せると、大気が開放され、凄まじい衝撃波となる。
それは、クラウソラスの体を容赦なく引き裂いた。
空気爆弾に覆いかぶさる形だったので、その威力は最大だ。
アグアド「クソ!まだ倒れねェ!」
てりやき「ふん!まだまだ!」
志菜「待って!2人とも!避けて!!」
そういう前に、クラウソラスの背中の剣が分離する。
空中を舞ったかと思うと、その剣が、一気にアグアドたちに襲い掛かった。
アグアド「な・・・っ」
志菜「あぅ・・・っ」
てりやき「ぐあぁぁ・・・っ」
全身を痛みが襲う。
予想外の攻撃に、3人とも防御が遅れてしまった。
アグアド「あんなこともできるのかよ・・・」
てりやき「この・・・おっ!」
てりやきは傍の電柱をもぎ取ると、クラウソラスに向き直る。
てりやき「アグアド!志菜!援護頼む!」
アグアド「ッ、任せろ!」
志菜「OK!」
そういっててりやきは、壁を駆け上がり、上空に飛ぶ。
志菜「弾幕張るよ!"光精召喚・30柱"!」
アグアド「勢いつけるぞ!いけ!」
アグアドはてりやきの持つ電柱に風力を加算させ、速度を補助する。
それと同時に、先端を杭のように尖らせた。
てりやき「おらぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」
クラウソラス「ギャァァァァァァァァァァァァァ!!!」
クラウソラスの背中に、電柱をつき立てた。
てりやき「貫けェェェェェェェェェェ!!!!」
さらに力を加える。
すると、
てりやき「!?」
突然、てりやきの体の回りに、赤いもやがたちこめた。