現実世界では、また3人の行方不明者が出ていた。
学園は、しばらくの休校となった。
アグアド「嘘だろ・・・むーまでいなくなるなんて・・・!」
志菜「・・・一体・・・どうなってるの・・・?」
てりやき「・・・とりあえず落ち着こう!俺たちが喚いても何にもならない!
夕方・・・だよね?もう1度、あの場所を探そう!絶対何か手がかりがあるはずだ!」
アグアド「・・・あぁ。当たり前だ!」
志菜「うん・・・絶対に2人を見つけよう!」
そして、夕方。
3人は、昨日の場所に集まった。
志菜「・・・・あれ?」
アグアド「どうした?」
志菜「魔力を・・・感じる」
てりやき「魔力?」
志菜「うん・・・いけるかも。ちょっと離れてて」
2人は志菜から離れる。
志菜「…"偽姿見破"」
ピシッ、と、ヒビが入る音がした。
志菜「・・・当たりね」
目の前の空間に、ひびが入っていた。
次の瞬間、音もなく砕け、真っ黒い空間が口を空けていた。
アグアド「ここだな・・・よし、行くぜ!」
てりやき「ウォオォォォォオオオオオオ!!」
志菜「ちょ、ヤバいヤツでもいたらどーすんのよ!」
3人が空間へ入ると、入り口は跡形もなく塞がった。
てりやき「あ!入り口が・・・」
志菜「大丈夫。こっちに入っちゃえば、どこからでも現実世界へ扉開けるよ。」
アグアド「なら安心だな・・・っと、早速お出迎えか。」
見ると、人型の魔物が3体、こちらへ向かってきていた。
アグアド「俺はあの真ん中のゴツイのをやる。志菜、右の槍を、てりやき、左の弓矢を頼む!」
てりやき&志菜「OK!」
真ん中のゴツいの、ポウォールコマンダー目掛けて手を突き出す。
アグアド「いけ!」
一気に暴風が吹き荒れ、コマンダーを吹き飛ばす。
アグアドは背中に気流を発生、一気に新幹線並みに加速する。
アグアド「オラァァァァァ!」
そのまま拳を突き出し、コマンダーを盾ごとぶん殴る。
魔物「グアァ!」
吹き飛ばしたコマンダーに、とどめの一撃。
アグアド「大気を・・・集束ッ!」
それを、打ち出す。
アグアド「喰らえ!"風の巨大弓"」
膨大な量の大気が、ポウォールコマンダーを貫く。
コマンダーは、跡形も残らず、塵となった。
てりやき「さすがだね・・・」
志菜「うっわ・・・ちょっとやりすぎじゃない?」
2人も魔物を片付けたようだった。
アグアド「おう!あれからずっと修行してるからな!」
志菜「はぁ・・・それに付き合ってあげてるのは私なんだけど・・・ん!」
てりやき「どうした!?」
志菜「・・・・何か、いる・・・すごく大きな気が・・・」
アグアド「・・・どこだ?」
志菜は震える指で、そばの空き地を指す。
アグアド「・・・ここ、か?」
てりやき「何もいないけど・・・」
その瞬間、
???「グォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!」
空き地から突然、怪物が飛び出した。
黄色い体、剣の羽、白く光る不気味な目・・・・クラウソラスが。