第9話「異世界へ」

Last-modified: 2011-10-27 (木) 00:56:00

現実世界では、また3人の行方不明者が出ていた。

学園は、しばらくの休校となった。

アグアド「嘘だろ・・・むーまでいなくなるなんて・・・!」

志菜「・・・一体・・・どうなってるの・・・?」

てりやき「・・・とりあえず落ち着こう!俺たちが喚いても何にもならない!
     夕方・・・だよね?もう1度、あの場所を探そう!絶対何か手がかりがあるはずだ!」

アグアド「・・・あぁ。当たり前だ!」

志菜「うん・・・絶対に2人を見つけよう!」

そして、夕方。

3人は、昨日の場所に集まった。

志菜「・・・・あれ?」

アグアド「どうした?」

志菜「魔力を・・・感じる」

てりやき「魔力?」

志菜「うん・・・いけるかも。ちょっと離れてて」

2人は志菜から離れる。

志菜「…"偽姿見破"」

ピシッ、と、ヒビが入る音がした。

志菜「・・・当たりね」

目の前の空間に、ひびが入っていた。

次の瞬間、音もなく砕け、真っ黒い空間が口を空けていた。

アグアド「ここだな・・・よし、行くぜ!」

てりやき「ウォオォォォォオオオオオオ!!」

志菜「ちょ、ヤバいヤツでもいたらどーすんのよ!」

3人が空間へ入ると、入り口は跡形もなく塞がった。

てりやき「あ!入り口が・・・」

志菜「大丈夫。こっちに入っちゃえば、どこからでも現実世界へ扉開けるよ。」

アグアド「なら安心だな・・・っと、早速お出迎えか。」

見ると、人型の魔物が3体、こちらへ向かってきていた。

アグアド「俺はあの真ん中のゴツイのをやる。志菜、右の槍を、てりやき、左の弓矢を頼む!」

てりやき&志菜「OK!」

真ん中のゴツいの、ポウォールコマンダー目掛けて手を突き出す。

アグアド「いけ!」

一気に暴風が吹き荒れ、コマンダーを吹き飛ばす。

アグアドは背中に気流を発生、一気に新幹線並みに加速する。

アグアド「オラァァァァァ!」

そのまま拳を突き出し、コマンダーを盾ごとぶん殴る。

魔物「グアァ!」

吹き飛ばしたコマンダーに、とどめの一撃。

アグアド「大気を・・・集束ッ!」

それを、打ち出す。

アグアド「喰らえ!"風の巨大弓"」

膨大な量の大気が、ポウォールコマンダーを貫く。

コマンダーは、跡形も残らず、塵となった。

てりやき「さすがだね・・・」

志菜「うっわ・・・ちょっとやりすぎじゃない?」

2人も魔物を片付けたようだった。

アグアド「おう!あれからずっと修行してるからな!」

志菜「はぁ・・・それに付き合ってあげてるのは私なんだけど・・・ん!」

てりやき「どうした!?」

志菜「・・・・何か、いる・・・すごく大きな気が・・・」

アグアド「・・・どこだ?」

志菜は震える指で、そばの空き地を指す。

アグアド「・・・ここ、か?」

てりやき「何もいないけど・・・」

その瞬間、

???「グォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!」

空き地から突然、怪物が飛び出した。

黄色い体、剣の羽、白く光る不気味な目・・・・クラウソラスが。