ストーリーミッション/荒神ジーラトス

ポセイオス

──貴様にも、身の程というものを教えてやらねば。
我が配下共よ、進軍せよ！！

　
ハルフゥ

王子さま、敵の魚人が出現しました！
ここは街に近すぎます……いったいどうしたら……。

ポセイオス

案ずるな、クラールフの雑兵になど興味はない。
私は反抗的な者が好物でのぅ……。
そこな王子を我が物としたくなった。

ジーラトスの心を支配した時と同じように、
王子、貴様にも首輪をつけてやろうぞ。

さぁ、宴の始まりじゃ。
者ども、王子を捕らえよ！

ポセイオス

──あくまで抵抗する、か。
矮小なる被造物の分際で、どこまでも目障りな。

クラールフ

ポセイオスよ、人はもはや庇護される者でも、
寵愛を受ける愛玩物でもない。
強く大地に立ち、神にすら抗う意志ある存在だ。

ポセイオス

グワッハッハッハ！
クラールフよ、まさか人間に絆されるとはなぁ！

愛だ情だと煩わしい……。
人間など、海という私の寵愛無くして生きられぬ、
か弱い愛玩物でしかないのじゃよ。

さぁジーラトスよ、枷を解いてやろう。
人など、荒ぶる亜神にすら
決して届かぬ存在だと教えてやるがよい。

ジーラトス

ヌゥン！？　や、やめろ……ッ！
その枷を解かれたら、それがしは、それがしの魂は──

それがしはようやく正義の──
深海の民を守る……戦士に……なれ──
グゥッ……ヌゥゥッ、ヌオォォォォォォォッ！？

クラールフ

……ジーラトスの枷を解いた、か。
王子よ、気をつけよ。
あれはもはや、破壊衝動のみを抱いた荒神だ。

王子

…………。（こくり）

ポセイオス

グワッハッッハッッハ！
枷を解いたジーラトスを打ち破るかッ！

私の想像以上じゃよ、王子。
ガリウスの討伐には三女神の力を借りたと聞いたが、
それがなくとも十分な実力を備えておるようじゃ。

ますます、欲しくなったぞ王子よ。
物質界全てを海とするこの覇道、
貴様を手に入れてからでも悪くない。

いや、そうだな……。
王子よ、貴様が私のものとなるのなら、
人類に島のひとつくらいは残してやっても良いぞ？

アンナ

……王子。

王子

…………（ふるふる）

ポセイオス

──生意気な目つきじゃ。
私の提案を断ったこと、存分に後悔するがよい。

クラールフよ、これは興が乗ってきたなぁ！
お前とのつまらぬ戦いに、
まさか人如きが介入してくるとは！

次なる戦いを楽しみにしていよう。
ハハッ、ハハハッ！　グワーッハッハッハッハ！

ハルフゥ

……ポセイオスの軍勢、撤退していきます。

クラールフ

厄介なものに目をつけたれたな……。
いや、我が戦いに巻き込んでしまったというべきか。
※「つけたれた」は原文ママ

アンナ

いえ、ポセイオスが地上の侵略を狙う以上、
いつかは私たちとも激突していたはずですから。

王子、敵は亜神すらその支配下に置く存在です。
きっと、この先の戦いは激しいものとなるはずです。

ですが、勝利無くして地上の平和はありません。
必ずポセイオスを打ち倒し、彼の企みを砕きましょう！