付与魔術師と妖魔の女王/会話

Last-modified: 2022-06-06 (月) 18:40:52
ネタバレ注意
1:追われる者
1:開始時

ソーマ

王子、魔物を発見したという
報告があった場所はこの付近です。

ロイ

――ん?
やけに向こうが騒がしいですね……。
……って、誰かこっちに走ってきていますぞ!?

???

はぁ……はぁ……た、助けて下さい!
私、ゴブリンに追われていて……。

ゴブリン

ギャギャ! ヒミツ! ニギッテル!
イキノコリ! トラエル!

ケイティ

大丈夫ですか!? 早くこちらへ。
魔物は私達が対処します。

アンナ

王子、急ぎ戦いのご準備を。
1:終了時

???

ありがとうございます。
おかげで助かりました……。

バルバストラフ

む? お主、誰かと思えばメレディスではないか!

メレディス

あれ? バルバストラフさん?
わぁ、お久しぶりです!
お元気そうで何よりです。

ソーマ

お知り合いなのですか?

バルバストラフ

メレディスは、魔法都市で魔法の研究をしている
付与魔術師の第一人者じゃ。
昔研究を少しだけ手伝ってやった事があってのう。
あの時から、久しく会っていなかったな……。
また再会できるとは、長生きはするものじゃのう。
だが、どうしてゴブリンに追われておったのじゃ?

メレディス

それが……魔法都市にゴブリンが攻めて来て
付与魔術を探していたみたいだから、
案内するふりをして、隙をみて逃げて来ました……。

バルバストラフ

なんとッ!? 魔法都市にゴブリンが……?
一体何があったんじゃ……?

アンナ

メレディスさんも疲れ切っているでしょう。
落ち着いて話を聞ける場所へ
一旦帰還いたしましょう。
1:終了後

メレディス

私はメレディス。
魔力を源とするあらゆる学術の研究をしている
「魔法都市」の魔術師です。
先ほどのゴブリンの事ですが……、
あ、その前にまずは、
魔法都市の事をお伝えしなければなりませんね。
魔術には様々な系統があり、
魔力を具現化する術式や魔力によって幻覚を
作り出す術式など。様々な魔術があります。
魔法都市では、一部の禁忌とされる魔法以外は
全てが研究対象となっているのですが、
その中でも、私は付与魔術を研究していました。
付与魔術師とは何か……ですか?
えっとですね、付与魔術師というのは、
物質に魔法の力を付与する魔術です。
ゴーレムって見たことありますか?
あれを動かしていたのは付与魔術師なのです。
つまり、魔力を動力にしているという訳ですね。
魔物が復活して、魔術の研究者が多く住んでいた
魔法都市でさえも、魔物の猛威によって、
都市機能を失ってしまいましたが……。
私は魔法都市内のわずかな生き残りと共に、
魔物に見つからないようにと身を隠しながら、
密かに研究を続けていたのですが……。
そこに、さらにゴブリンが攻めてきて、
付与魔術の研究と使い方を教えろと脅迫されたのです。
なんとか隙をついて逃げて来たのですが、
付与魔術の膨大な研究資料を
魔法都市に残してきてしまいました……。
このままではゴブリン達が
付与魔術の資料を見つけるのは時間の問題です。
もし、付与魔術の研究資料が魔物に奪われれば、
武器に魔力の力を付与したり
ゴーレムを意のままに操る魔物が現れるでしょう。
私が時間をかけて研究してきた成果が魔物達に
悪用され、人を傷つける道具になってしまうのか
と思うと……。覚悟はしていましたが……。
私はいったいどうしたらいいのでしょう……。
――え!?
魔物を追い払ってくれるというのですか?
ありがとうございます……!
ただ、私は知識をまとめた本がないと戦えません。
……実は、逃げるのに必死で戦闘用の本は
魔法都市に置いて来てしまったのです……。
しかし、私は研究を行った者として責任を
取らなければなりません!
足手まといかもしれませんが、同行させて下さい。
……ありがとうございます!
それでは、参りましょう。
私が、魔法都市へご案内します。
2:魔法都市の入口
2:開始時

メレディス

つきました。
ここが、魔法都市の入口です……が、
多数のゴブリン達が見張っている様ですね。

ケイティ

あそこしか入口はないのですか?

メレディス

はい。入り口は今見えている
転送魔法陣しかありません。

モーティマ

じゃあやることは一つだな、王子。
正面突破すりゃあいいんだろ?

アンナ

モーティマさん、少しは自重してください。
味方を危険にさらすわけにはいきません。

モーティマ

とは言っても、他にいい手はあるのかよ?

アンナ

それは……えっと……え~っと……。

ケイティ

悔しいですが、今回ばかりはモーティマさんの
作戦でいくしかないようですね。

モーティマ

悔しいってどういうことだよ……ったく。
まあいいか。おい、王子。
さっさと準備をしな。派手に暴れてやろうぜ。
2:終了時

メレディス

すごい……。
全ての見張りを倒してしまうなんて……!
お強いのですね、王子は。

サイラス

して、どうやってこの魔法都市に入るのだ?

メレディス

それに関してはお任せ下さい。
転送魔法陣の起動を行います。

バルバストラフ

なんと、転送魔法陣も起動出来るようになったか。
お主、一体どれだけ研究をしていたのじゃ?
転送魔法陣の起動はわしにも出来ぬぞ。

メレディス

ふふっ、バルバストラフさんにも後で教えてあげます。
……あれ? 上手く起動してくれませんね。
もしかしたらゴブリンたちがいじったのかも……。
申し訳ありません、王子。
解除するのに少し時間がかかりそうですので、
しばらく周囲の警戒をお願いできますか?

アンナ

任せて下さい、メレディスさん。
それでは王子、引き続き周囲を警戒しながら
交代で休憩をとることにしましょう。
3:巨兵の門番
3:開始時

メレディス

これでよし……。
皆さん、お待たせしました。
転送魔法陣をこれより起動させます!

ゴブリン

ギャギャ! ニンゲン!
モクヒョウ! モドッテキタ!

バルバストラフ

むっ……。
面倒なタイミングで
ゴブリンに見つかってしまったようじゃな。

サイラス

魔法都市の中にもゴブリンがいるのだろう?
挟み撃ちされる前に、まずはこいつらを
倒しておいた方が無難だな。

メレディス

そうですね。それに、転送魔法陣を起動した事で、
都市の中から魔物に操られた
ゴーレムが出てくるかもしれません。

サイラス

ゴーレムか……。
まったく、敵にまわるとこれほど
厄介なものもないな。

バルバストラフ

愚痴をこぼす暇があったらお主も準備せい。
……王子たちだけではちと厳しかろう。

アンナ

王子、敵がこちらへ向かってきます。
慎重なご采配をお願い致します!
3:終了時

アンナ

敵を全部倒したみたいですね。
王子、お疲れ様です。

メレディス

あのゴーレムまで倒してしまうとは……。
ゴーレムを倒せるなんて、信じられない……。
ああどうしよう。その強さの秘密を研究したい……!

バルバストラフ

何をしておるメレディス!
惚けてないで転送魔法陣の使い方を教えてくれ。
わしも転送魔法陣を使ってみたいのじゃ。

メレディス

バルバストラフさんは相変わらずの
知的好奇心ですね。
安心してください。そんなに慌てなくても私が――
――って、
ちょっと貴方、何をしてるのですか!?
まだ転送魔法陣に乗ってはダメですよ!!

モーティマ

ん? 何だよ、そんなに慌てて?
もしかしてマズかったか?
……ん? 何だこれ……?
お、おい! 俺の体が急に消え――うひぃッッ!!

アンナ

……モーティマさんが消えました。

バルバストラフ

わしが一番に入りたかったのにモーティマめ……。
まあよい。わしらも後を追うとしよう。

アンナ

王子! 急いでモーティマさんを追いかけましょう!
4:ゴブリンクイーンの策略
4:開始時

ゴブリンクイーン

アナタたち、付与魔術が研究されてた部屋は、
まだ見つからないのかしら?
いったいいつまでワタシを待たせるつもりなのぉ?

ゴブリン

ギャギャ! ミツケタ! クイーンサマ!

モーティマ

お、おい!! メレディスが言っていた研究資料が
見つかっちまったみたいだぞ……?
これってやばいんじゃねーかッ!?

ゴブリンクイーン

あら、誰かと思えば王子軍じゃない。
それに、逃げだした付与魔術師もいるわぁ。
のこのこと戻って来るなんてバカねぇ。
ウフフ……この通り研究資料はいただいたわぁ。
さっそく付与魔術の真髄を読み解かせて……、
って何これ! 何を書いてるかわからないわっ!

ゴブリン

ジガキタナイ! ジガキタナイ!

メレディス

――ッ!?
人が気にしていることを……ッ!

モーティマ

不幸中の幸いって奴だな。
ゴブリンクイーンが付与魔術を覚える前に、
さっさと取り返すぞ!

ゴブリンクイーン

くっ……ゴブリン兵たち!
ワタシがこの資料を読み解くまで、
こいつらを足止めしておきなさい!

アンナ

王子、ゴブリンの群れが迫ってきます!
戦いの準備を!
4:終了時

アンナ

向かって来たゴブリンは全て倒せたようですね。
残りは奥へと進んでいきました。

メレディス

そんな……私の研究成果が……。

サイラス

メレディスよ……魔法文字を汚く書く癖、
まだ直していなかったのか……。

メレディス

私だけが読めればいいと思って……。
こればっかりはそう簡単に直せませんよ……。

バルバストラフ

して、どうするのじゃ?
ゴーレムの動かし方や、付与魔術の使い方を
知られてしまってはマズいことになるぞ。

メレディス

解読出来ても、すぐに使えるものではないです。
ですが、ゴブリンクイーンは魔力がある様ですし、
会得するのにそう時間はかからないはず……。

ケイティ

それなら尚更まずいですね。
ゴブリンクイーンは魔物の中でも魔力が強く、
魔法の扱いも群を抜いています。

アンナ

最悪の事態だけは避けなければいけません。
王子、急いでゴブリンクイーンを追いかけましょう。
5:魔術師たちの修練
5:開始時

ロイ

王子、ようやく来てくれたのですね。
今宵は私達のお願いに応じてくださり、
ただただ感謝の言葉しかありません。
人間の叡智の中枢であった魔法都市が機能を停止
している今、我ら魔術師はより鍛錬を行い、
強くならねばいけないと考えるに至りました。

バルバストラフ

と、言う訳じゃ王子。
わしも久しぷりに本気を出してやるわい。
しっかりとここで己の力を奮うが良いぞ。

サイラス

ふん、私は別に賛同したわけではないのだがな。
(バルバストラフが本気を出すというのなら、
こちらも手を抜くわけにはいかないな……!)

メーリス

サイラス師匠も何だかんだで本気を出すのね?
よーし、こうなったら私も頑張らなくちゃ!
手加減なんかしたら許さないからね!

エステル

あまり仲間同士で争うのは気が進みませんが、
こ、これも王子様のお力になる為です……。
持てる力すぺてでお相手させて頂きます!

ガラニア

魔力の精髄を極めんと欲する魔術師達が、
こうして一堂に会するなんて……ふふ。
神秘の探求者として胸が熱くなりますね。

パレス

私なんかがこのような場にいてもいいのでしょうか。
……で、でも、せっかくの機会ですし、
王子様の為に、が、頑張ります!

グレース

さあ、時は満ちました。
王子……貴方の力を存分にお示しください。
きっと、忘れられない夜になるはずです。
5:終了時

ロイ

訓練終了です、王子。
魔法の力は侮れない事。
お分かりいただけましたかな。
6:再来の暗黒騎士
6:開始時

デシウス

ここが魔法都市か。噂には聞いていたが、
本当に魔術の研究だけを行っていたようだな。
新たな力が手に入るといいのだが……ん?
あれは……忌々しい王子共ではないか!
奴らもここに来ていたとは。
何を話しているのだ……? こっそり聞いてみよう。

メレディス

……と言う訳なのです。
ゴーレムは、付与魔術師が力を与えて動きはしますが、
命令の上書きをすると誰でも従える事が出来るのです。

サイラス

魔力の命令はさらに強い魔力で、
命令の上書きが出来るという訳だな……。

メレディス

はい。そして武器に付与する魔力においても同じです。
武器に魔力を付与する事が難しいだけで、
その魔力を維持する事は、比較的簡単なのです。

デシウス

(武器に魔法を付与するだと? 良い事を聞いたぞ、
我輩の剣に魔法を付与出来るかもしれないな。
早速、その付与魔術とやらを探しに行くか)

サイラス

――むっ!?
今、塔の上で何か動いたな……。
あの恰好は……どうやら暗黒騎士のようだが。

アンナ

あれは暗黒騎士団長のデシウス!
生きていたのですね……。

デシウス

ぐっ……!
見つかってしまった! これでは戦うしかない……。
ゴーレムに紛れて戦えば何とかなるかもしれん。
6:終了時

デシウス

クソッ、魔法都市のゴーレムは強いと聞いていたが、
まったくの役立たずではないか……!
くそっ、撤退だ!

メレディス

一体何ですか?
先程、襲って来た黒い鎧の方は……?

サイラス

魔の力を得る事で代償に肉体を失い、
鎧だけの存在となった暗黒騎士というものだ。
先ほどの男の名は、デシウスといってな。
暗黒騎士団の団長を名乗り、率いていたのだよ。
他の団員が見当たらなかったのは気になるがな。

バルバストラフ

奴は禁忌とされる魔界の力を使い、
暗黒騎士の仲間の魂を糧として、力を得たのじゃ。
団員はもうおらんのじゃろう……。

メレディス

彼は自ら禁忌を犯したのですか……。
自身や周りに凄まじい反動がある故に、
禁忌に指定されているというのに、愚かですね……。
7:新生ゴブリン軍団
7:開始時

ゴブリンクイーン

あーもう! 魔力が武器定着しないじゃない!
微量な魔力の調整は苦手なのよねぇ。

メレディス

見つけました! ゴブリンクイーン!
私の研究成果を返しなさい!

ゴブリンクイーン

……いい事思いついたわ。
あの付与魔術師を私の催眠術にかければいいのよ。
あなた、ワタシの物になりなさい。

メレディス

…………はい、ゴブリンクイーン様。

バルバストラフ

いかん! メレディスが操られおった!

ゴブリンクイーン

ウフフ……最初からこうしておけばよかったのよ。
メレディス、ゴブリンたちの武器に魔力を付与しなさい。
ほら、あなたの本よ。

メレディス

ありがとうございます、ゴブリンクイーン様。
おいで、ゴブリン達。
武器を出したら魔力を付与してあげる。

ゴブリンクイーン

うふふ。私の魔力をもってすれば、
メレディスの力を何倍にも上げる事が出来る。
新生ゴブリン軍の夜明けよ!

ゴブリン

ブキ! マリョク! アフレル!

ケイティ

王子、ゴブリンの武器に
魔力が付与されているようです。
魔法に耐性が高い兵達の展開を!
7:終了時

ゴブリンクイーン

負けてしまったわ……。
所詮この娘を介した付与魔術なんてこんなものね。
やっぱりワタシの魔力で付与しないと駄目ね。
ゴブリン達、魔法都市の奥へ退却するわ。
本だけ回収してメレディスは捨てておきなさい。
付与魔術の原理が解った今、必要もないわ。

アンナ

ゴブリンたちが魔法都市の奥へ逃げていきました。
メレディスさん、大丈夫ですか?

メレディス

はぁ……はぁ……。
なんて凄まじい魔力なの……。
抵抗する暇さえ与えてもらえませんでした……。
触媒の魔導書はいまだゴブリンクイーンの手にあります。
それに、ゴブリンの武器にもまだ魔力が残っています。
はやくなんとかしないと……。

アンナ

わかりました……。
王子、急ぎゴブリンクイーンを追いかけましょう!
8:女王の騎獣戦車
8:開始時

メレディス

ゴブリンクイーン! 魔導書を返しなさい!
それは私が研究して、ようやくたどり着いた成果よ!

ゴブリンクイーン

うるさいわねえ。
魔法の研究は大衆の為じゃなかったのぉ?
あまりにうるさいと、ワタシが本気出しちゃうわよぉ?

ゴブリン博士

ゴブリンクイーン様。
騎獣戦車の準備が出来ましタ。
ゴブリンたちにモ、武器を持たせておりまス。

ゴブリンクイーン

いいタイミングじゃない。
王子、残念だったわねぇ。
アナタたちはここで死ぬことになるわぁ。

モーティマ

おいおい、そんなのアリかよ。
ただでさえ、豚の攻撃が痛いのに、
その上にゴブリンクイーンが乗ってやがるぞ!

アンナ

王子、ゴブリン達は総力戦を仕掛けて来るようです。
慎重な采配をお願いします。
8:終了時

ゴブリン

クイーンサマ!
マホウガキエタ! マホウガキエタ!

ゴブリンクイーン

あんな面倒な術は魔導書を見なければ使えないわ。
ゴブリン軍の強化の為に、また新たな手を考えなくちゃ。

ゴブリン博士

ご心配には及びませン。あの様な魔術などなくとも、
ゴブリンクイーン様には私の頭脳がありまス。
貴方様はただ私に命じて下さるダケでいいのでス。

ゴブリンクイーン

頼もしいわねぇ♪ それじゃあすぐに新たな
武器を造りなさい。それもとびきり凶悪なヤツをね。
ウフフ……楽しみだわぁ。さぁゴブリン達、帰るわよ。

アンナ

王子、ゴブリンを魔法都市から
全て追い払ったようです。

メレディス

ありがとうございます、王子。
これで私もまた研究に戻れます!

バルバストラフ

お主、まだここで研究をするつもりか!?
また魔物が攻めてこないとも限らんのじゃぞ。

メレディス

ふふっ、今度は魔法都市に
防衛機能でも追加してみせるわ。
……それに、私はここが大好きなんです。

バルバストラフ

そうか……ならばもう何も言うまい。
昔からこうと決めたらテコでも動かんからな……。
メレディス、お主の好きな様にするといい。

メレディス

はい、バルバストラフさん。
昔と変わらず、私のわがままを許していただき、
本当に感謝しています。
それと王子……いつか恩返しをしたいので、
魔法の事で困った時は、すぐに私を呼んで下さい。
貴方の為なら、いつだって駆け付けますからね。

アンナ

それでは王子、魔法都市の魔物も追い払い
メレディスさんの安全も確保出来ましたので、
帰還致しましょう。
9:デシウスの執念
9:開始時

メレディス

王子、こっちです。
あの黒い鎧の奴が王子を出せと暴れているんです。
……あ。いました! あそこです!

デシウス

王子! 隠れていないで出て来い!
魔法都市内にいることは解っているぞ!

アンナ

本当ですね……。
デシウスはあれからずっと、
魔法都市に居たのでしょうか……?

デシウス

ようやく姿を現したな、忌々しい王子軍よ!
よくも我輩の暗黒騎士団を崩壊させてくれたな!

メレディス

聞いた話だと、軍団が崩壊したのは、
禁忌を破ってまで力を求めた結果でしょ?
ただの自業自得じゃないか。

デシウス

我輩はもっともっと強くなる必要があるのだ!
……そうだ、強くなければ……いけないのだーッ!

モーティマ

なんなんだあいつは、あんなに叫んじまって……。
何回も俺達に戦いを挑んできて負けてるのに、
諦めが悪い奴だな……。

アンナ

もしかしたら、何か作戦があるのかもしれません。
王子、お気を付けください。
9:終了時

デシウス

分が悪いか……。
こうなったら……。
我輩は転送魔法陣で逃げる!
覚えていろよ! 忌々しい王子!

メレディス

あっ! こら!
壊した魔法都市を修復していきなさいよ!

アンナ

王子、またデシウスが現れるようになりましたね。
今後も襲ってくる可能性があります。
引き続き、警戒致しましょう。

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