帝国の治癒士/会話

Last-modified: 2020-02-26 (水) 15:15:50
ネタバレ注意
1:肉体を蝕む病
1:開始時

アンナ

王子、この地にて謎の疫病が蔓延している
報告を受けて調査に来ましたが、
依然として原因は分かりませんね……。

アリサ

この病で、命を落とすことはないのですが、
体に力が入らなくなるようです。
このような病は初めてです……。

ケイティ

そう言えば、何だか体が重いような……。

ユリアン

実は俺も、さっきから腕に力が入らないんだ……。
これじゃあ、剣を振るうのも一苦労だぜ。

アリサ

まさか、もう疫病の影響が……?
王子のお体は大丈夫でしょうか?

兵士

――報告!!
前方に敵の姿を確認しました!

ユリアン

疫病が蔓延しているときに攻めてくるなんて
タイミングわるすぎるぜ……!

ケイティ

むしろ、このタイミングを見計らって
攻めてきているのかもしれませんね。

ユリアン

どういうことだ?

ケイティ

いえ、私が気にしすぎなのかもしれません。
今は敵をいち早く相当する事が先決です。
1:終了時

アンナ

何とか、魔物を掃討することができましたね。
しかし、軍の皆さんもどんどん体調が
悪くなっています……。

アリサ

そうですね……。
みなさん、病の兆候が見られますし、
ここは一度、撤退するのが最善かと思います。

アンナ

アリサさんの言うとおりですね。
この状態で魔物に襲われては危険なのは
明白……。それでは王子、これより帰還――

兵士

――で、伝令!!
この先の地点に、更なる魔物の出現を確認!

ユリアン

クソッ、次から次に……。
だが魔物を放っておく訳にもいかねぇな……。
2:蔓延する疫病
2:開始時

バーガン

なあ、お頭……山賊仲間たちも
みんな疫病にかかっちまったようだ……。
……あんたも、さっきから辛そうだぜ?

モーティマ

ヘッ、このモーティマ様が
たかだか病気如きにやられるわけねぇだろ!

山賊手下

お頭……腕がブルブルしてますぜ……。
もう斧を振るう事さえ無理なんじゃあ……。

モーティマ

う、うるせぇ!
余計な事言ってんじゃねぇ!

アンナ

身体の丈夫なモーティマさんでさえ
弱ってしまっているなんて……。

アリサ

病がどんどん兵士たちに広がっていますね。
早く解決策を見つけないと……。

兵士

――報告!
魔物が前方より攻めてきます!

モーティマ

……病気だろうがなんだろうが、
魔物はおかまいなしだ……。
弱音吐いてる場合じゃねぇ、戦いに行くぞ!
2:終了時

モーティマ

……ハァ、はぁ……ど、どうだ……!
ここらの魔物は全部倒してやったぜ……。

バーガン

おい、お頭!?
異常なくらい汗かいてるぞ……。
もう無理しないで少し休んでくれ!

アリサ

モーティマさん、私の治癒術を試させてください。
はぁ――ッ!

モーティマ

…………おい、真面目にやってくれてるのか?
ぜんぜん楽にならねぇぞ……?

アリサ

予想はしていましたが……、
やはり、私の治癒術では治せないようですね。
一体どうすれば……。

アトラ

――お、王子!
お待ち下さい……ハァ、ハァ……。
ようやくあなたを見つけました……!
僕たちのエルフの里に疫病が広まってしまって、
皆が病に伏せているのですが……、
そこにダークエルフが襲撃してきてるのです!

ユリアン

エルフの里にも疫病が……!?
いや、それよりもダークエルフの襲撃が
こんな時に重なるなんて……何か妙だぜ。

アンナ

王子、エルフの里へと急ぎ向かいましょう!
3:エルフの里の襲撃
3:開始時

ローレン

疫病感染者の治療はどうなっている?

ロザリー

……一応、対処はしているけど、
効果はほとんどないわ……。
あなたもあまり調子が良くなさそうね。

ダークエルフ

フフフ……人間の地で生まれた病に
エルフ族が倒れるとは実に滑稽だな。

ロザリー

――ダークエルフ!?
こんな時に里を襲ってくるなんて……!

ダークエルフ

人間などと手を取り合おうとするから
このような事態を招くのだ。
自分達の愚かさを悔いるのだな!

ローレン

くそっ……。
この状況下では、ダークエルフの勢力に
対抗できるだけの戦力を確保できないぞ……。

アトラ

――ローレン! ロザリー!
もう大丈夫だ、王子たちが来てくれたぞ!

ロザリー

王子……!?
よかった、本当に、助けに来てくれたのね!

ダークエルフ

(人間か……見たところやつらも病に
感染しているようだな)
(フフフ、我らは『アイツ』から抗体を
もらっている為、体調は万全……。
勝機は我らにあるのは明白だ!)
3:終了時

ダークエルフ

――クッ……そんな、まさか……!
やつらは確かに弱っていたはず、なのに……。
……撤退するしかない。

ロザリー

やったぁ!
ダークエルフ達を退けることができたわ!
王子、助けてくれてありがとう!

ローレン

今回ばかりは本当に助かったよ。
……だが、この疫病に対抗する手段がわからない。
いったいどうしたらいいんだ……。

???

――その件に関しては、
我ら帝国軍にお任せ下さい。

ロザリー

だ、誰……!?

エリアス

身構える必要はありません。
私は白の帝国の治癒士エリアスといいます。
今、各地に蔓延している疫病ですが、
我が白の帝国には対抗策があります。

ローレン

そ、それは本当なのか?

エリアス

はい、私の言葉に偽りはありません。
治療の方法はお伝え致します。
疫病に関する情報も全て共有しましょう。
ですがその代わり、王子には
私たち白の帝国の要求を受け入れてもらいます。
よろしいですか……?

ユリアン

タダで治療薬を届けに来ただけって訳じゃ
なかったみたいだな……どうする、王子?

王子

……。

アンナ

分かりました、王子。
それでは場所を移し、
エリアスさんの話を聞きましょう。
3:終了後

エリアス

改めて自己紹介させて頂きます。
私の名はエリアス。
白の帝国で治癒士として従軍しています。
それでは、
さっそく本題に入りましょう。
今、この地で広がっている疫病ですが、
あれは自然発生したものではありません。
魔神ベルゼビュートの魔力によって
生み出されたものです。
帝国の衛生機関が調査を進めたところ、
疫病に関する古い資料が見つかり、同じ症状の病が
かつて、各地で流行していたことが分かりました。
資料によると、その疫病は
魔神ベルゼビュートによって広められたもので、
配下の蝿が病を運んでいるとの記述がありました。
帝国内で疫病が発生した街には
必ず魔神ベルゼビュートの配下の蝿が現れていた事からも、
同じ疫病である事が分かったのです。
同時に、治癒薬の生成方法もその資料から
判明し、帝国は現状において疫病感染を
防ぐことに成功しています。
ですが、魔神ベルゼビュートは
自身の魔力が尽きない限り、
再び病を作り出すでしょう。
つまり、魔神ベルゼビュートを倒さなければ、
この疫病の根源を断つ事は出来ないのです。
そして、やつが潜んでいる場所は、王子……。
貴方の王国領内だと分かりました。
……驚かれるのも無理はありません。
ですが、ベルゼビュートの配下の蝿の出現報告や
病の発症地域、分布過程等の情報をまとめると
王国領内以外にはあり得ないのです。
……だからこそ、私たち帝国は貴方の領内へ
魔神ベルゼビュート捜索の為、軍の派兵を
認めていただきたいのです。
もちろん、交換条件として、
こちらの疫病の治療薬を王国に配布致します。
悪い話では無いと思いますが……。
……ええ、懸命な判断だと思います。
ご理解頂き、ありがとうございます。
それでは、時間もありませんので、
私たち帝国軍はベルゼビュート捜索へ
向かわさせて頂きます。
王子……くれぐれも私たちの邪魔はしないでください。
貴方たちが何もしなければ、
我が白の帝国が全てを解決してみせますので。では。
4:帝国と共に
4:開始時

エリアス

……王子、どうして来たのですか?
私は邪魔をしないでくださいと言いましたよね?

ユリアン

あんたの治療薬でこうして元気になったんだ。
少しは礼くらいさせろってんだよ。

ドワイト

エリアス殿、ここは王国領内です。
彼らが協力してくれるというのなら、
こちらに不利益はないのでは……?

エリアス

……分かりました。
そういうことならば仕方ありませんが、
帝国軍は貴方達と馴れ合う気はありません。

ケイティ

相変わらずですね、帝国は……。

アンナ

一時的とはいえ、
こうして協力できるのです。
王子、しっかりと連携していきましょう!

ベルゼビュートの配下

ブブッ……厄介な奴らが手を組んだな。
しかし、治療薬を渡すとは計算外だったな。
あれは貴重なもののはずだが……。
しかし、ベルゼビュート様が完全態になれば、
それこそ魔力は無尽蔵……ここは魔界の
奴等を使って時間稼ぎをするとしよう……ブブッ。

ディルク

――報告!
前方に、ベルゼビュートの配下を確認!

エリアス

予想通りですね。
それでは、全軍臨戦態勢をとってください。

アンナ

王子、こちらも戦いの準備をお願い致します!
4:終了時

エリアス

デーモンの殲滅を確認。
各隊、目立った死傷者もありません。
まずまずの勝利と言って良いでしょう。

ディルク

ふん、この程度とは拍子抜けだな。

ドワイト

思った以上に王子軍との連携が
上手くいって良かったですね。

ユリアン

悔しいが、さすがは白の帝国の精鋭だぜ……。
これならベルゼビュートのところにも
簡単に辿り着けそうだな。

ベルゼビュートの配下

ブブッ……愚かなる人間たちよ。
せいぜい束の間の勝利に喜んでいるがいい。
ベルゼビュート様はもう間もなく完全体となるのだ。
その時が来れば、お前たちなど、
一瞬にして塵芥に帰すだろう……ブブッ。

ユリアン

魔神ベルゼビュートが……完全体に!?

エリアス

皆さん、ここで慌てても仕方ありません。
確かに、ベルゼビュート復活までの
残り時間は少ないと思います。
ですが、想定の範囲内でもあります。
つまり、我が白の帝国軍の目測に
今のところ誤りはないということです。

ドワイト

エリアス殿の言うとおりです。
さ、王子軍の皆さん。
進軍の準備をお願い致します。

ケイティ

この状況でも冷静沈着でいられるなんて……。
白の帝国軍の力は計り知れないですね。

アンナ

ですが、力を合わせることが出来ている今は、
これ以上ないほど頼りになる仲間と言えます。
王子、このままエリアスさん達と協力し、
ベルゼビュートのもとへと向かいましょう!
5:暴虐のエルダートロル
5:開始時

ベルゼビュートの配下

ブブッ……あれがトロルか。
あの巨大な体に、傷の再生能力……。
物質界の魔物は頼りないが、
奴なら少しは使えるかもしれん。

トロル

なんだ……オマエ。
クンクン…………あまり、美味そうじゃないな。
それに、臭い。オマエ、近寄るな。

ベルゼビュートの配下

ブブッ……我々は食べ物ではない!
生きている者なら何でも食べようとするとは……。
もう良い。他に使える魔物を探しに行く。ブブッ。

トロル

グォォォォオオオオオッッッ!!!!???

ベルゼビュートの配下

ブブッ……! これは!?
奴の自己修復能力と我々の持つ病原菌が
せめぎあうことで精神異常が生じ、
凶暴化したというわけか……ブブッ!
ブブッ……! これはこれで良いな。
この状態のトロルを人間へと差し向ければ
面白いことになるだろう……ブブッ。



アンナ

王子、このあたりでトロルの姿が確認されています。
行商人たちに危害を加えているらしく、
退治して欲しいとのことですが……。

トロル

ウゴォォォォオアアアアアッッッ!!
ニンゲン、喰イタイ! ニンゲン、喰イタイィッ!

ケイティ

――ッあれはトロル!
王子、慎重な采配をお願い致します!
5:終了時

ケイティ

ふぅ……どうやらこれで、
大体のトロルは倒せたみたいですね。

アンナ

ですが、やはり先ほどのトロルの様子は
どこか変でしたね……。

ケイティ

この地域に生息するトロルに
何か変化が起きているのでしょうか?

アンナ

……少し調査してみる必要がありそうですね。
王子、帰還後この件について話し合いましょう。

ベルゼビュートの配下

……行ったようだな……ブブッ。
ブブッ……まさかあの暴走したトロルを倒すとは、
人間の力はやはり侮れないな……ブブッ。
ブブッ……だが、今回の戦いで、
面白い実験結果を得ることもできた……。
……ブブッ。
早速、ベルゼビュート様に報告を……。ブブッ。
6:双璧の四天王
6:開始時

ベルゼビュートの配下

ブブッ……仲間とはぐれてしまったようだな。
一体ここはどこなのだ?
――んッ? な、何だあの強そうな生物は!?
ベルゼビュート様の信徒にすれば
使えるかもしれんが……ブブッ!

迅雷の四天王

あぁん……? なんだあの羽虫は。
随分と大きい上に
動きにやや不審なところがあるが……。
まあ良い。ただの羽虫ごとき捨て置くか。

ベルゼビュートの配下

ブブッ……たかが羽虫と油断しおって……。
ベルゼビュート様が産み出した病原菌を
散布してやろう。
物質界の魔物にどの様な反応が出るか楽しみだ。

迅雷の四天王

――ぐっ……なんだ、これは……!?
急に身体に力が入らなくなって……。

ベルゼビュートの配下

ブブッ……ふむ、やはり魔界が産み落とした
生物以外には、抗体がないという事か。
これは新たな発見だ。
すぐにベルゼビュート様に報告せねば……ブブッ!

迅雷の四天王

なぜ身体に力が入らぬ!?
……くそ、こんなところを他の種族に襲われたら……。

フドウ

ついに見つけたぞ!
酒呑童子の配下、迅雷の四天王め……。
今こそ、そなた達を退治してくれよう。

迅雷の四天王

言ったそばからこれか……ッ!
しかし、あの程度の愚僧ならば
この程度の不調、なんら支障はないッ!

フドウ

妖怪達が戦闘態勢に入ったか……。
こちらも…………ん? な、何だ?
身体が急に、重く……感じる……。
くっ……しかし、敵もどうやら不調の様子……。
条件が五分ならば、このまま戦いに臨むまでだ!
6:終了時

迅雷の四天王

――ぐあぁぁあッ……!!
さ、さすがにこの状態では勝てぬか……。
……覚えていろ、人間どもめ!

フドウ

……逃がしてしまったか。
悔しいが、致し方あるまい。
もう立っていることすらできぬしな……。

クリストファー

それにしても、なぜ戦闘の直前で
急に力が入らなくなったのだろう……。
相手も不調のようでしたし。

ヒエン

先ほどの戦いの前に、
ベルゼビュートの配下と思われる羽虫が、
立ち去っていくのを目にしたでござる。

クリストファー

なるほど。
領内で流行った疫病と全く同じ症状だし、
ベルゼビュートの仕業とみて間違いないだろうね。

ヒエン

一匹だけだったので大事には至らぬであろうが。
すぐに、この治療薬を散布して
蔓延を防がなくてはなりませぬ。

クリストファー

そうですね。
では、手分けして散布しましょう。
くれぐれも取り扱いには気を付けて下さい。
それと、その前にヒエンさんも治療薬を使うんだ。
目の前で誰かに死なれると、
治癒士としての誇りを失ってしまうからね!

フドウ

……は、話の途中すまないが、
なるべく早く拙僧にも治療薬を……。

ヒエン

も、申し訳ないでござる、フドウ殿!
それでは、皆で薬を使用し次第、
この地に対する治療薬散布にあたるとするでござる。
7:ベルゼビュートの住処
7:開始時

エリアス

レオナ様ッ!
エリアス隊、ただいま到着しました。
ベルゼビュートを発見したというのは本当ですか?

レオナ

ああ、本当だ。
それにしても随分と合流が遅かったな……ん?
おい、エリアス……なぜ、王子軍がここに?

アンナ

私たちも協力すると申し出たのです。
それに、ここは王国領内ですから、
帝国の方々だけに任せる訳にもいきません。

レオナ

ふん……まあいい。
いいか王子、くれぐれも邪魔だけはするなよ。
既に敵は目の前にいるのだからな。

ベルゼビュートの配下

――ブブッ……な、なな、なんだとっ!?
人間どもがもうこんなところにいるなんて……!
ベルゼビュート様は完全なお姿ではないというのに。
だが、何とかするしかない……。ベルゼビュート様
この私めが必ずや貴方様をお守りします!
人間などに指一本触れさせはしないッ……ブブッ。

ドワイト

ベルゼビュートの姿を確認ッ!
こちらの予測通り、まだ羽化はしていない模様。

エリアス

当初の予定通り、完全体になる前に掃滅しましょう。
王子軍を含めた今の戦力であろうと、羽化した
ベルゼビュートを相手にするのは危険すぎます。

アンナ

王子、事態は一刻を争うようです。
すぐに戦いの準備をしてください!
7:戦闘中
ベルゼビュートとその配下の
一定範囲内のユニットは攻撃力低下と
継続ダメージを受けます。
7:終了時

ベルゼビュートの配下

ブブッ……そんな、ベルゼビュート様の身体に
傷が! 我らが不甲斐ないばかりに……。
こんな……うぅぅ……。
――ッ!?
いや、違う……コレはっ! そういう事なのですね?
もうじき貴方様は、完全なるお姿に……ブブッ!!

ドワイト

ベルゼビュートを運びながら、
配下が逃走を開始しました!

レオナ

あれだけ弱っていては、いずれ息絶えるだろうが、
もしものことがあってはまずい。
すぐに追撃を開始、完全に仕留めるぞ。

ケイティ

私たちも行きます!
この目でちゃんとベルゼビュートの驚異が
取り除かれたことを確認しなくてはいけませんから。

エリアス

その必要はありません。後は帝国で処理します。
本件は治療薬の配布ならびに情報提供の代わりに
我が軍の派兵を認める取り決めだったはず。
これ以上の介入は邪魔でしかありません。
……何か誤解をしているようですから明言します。
帝国は王国と馴れ合う気は一切ありません。

ケイティ

そんな……。
私たちは、ただ……皆さんと……。

ユリアン

おい、帝国の奴ら、行っちまったぞ?
追いかけないのかよ!?

ケイティ

……邪魔と言われてしまったのに、これ以上は……。

アンナ

そうですね……。
とはいえ、ベルゼビュートの生死は気になります。
帝国の皆さんが帰ってくるまではここで待ちましょう。
8:魔神の羽化
8:開始時

アンナ

ユリアンさん、待って下さい……!
いくら帝国の皆さんの帰りが遅いからと言っても、
私たちは追撃しないことになってるのですよ!

ユリアン

だが、これだけ時間が経っても
戻ってこないのはおかしすぎるだろ!
何かあったに違いないぜ!

ケイティ

……それにしても、やけに静かですね?
帝国の皆さんは、おそらくこのあたりへ
向かっていたはずですが……。

アンナ

――えッ!?
そんな、あれは……まさか!

ベルゼビュートの配下

ブブッ……随分と遅かったな、人間共よ。
既に貴様の仲間たちにはしっかりと
我らの積怨を晴らさせてもらったぞ……ブブッ。

レオナ

王子……く、来るな……このままでは、
全滅は免れない……ベルゼビュートが、
完全に復活してしまったのだ……ッく、うぅぅ……。

ベルゼビュートの配下

ブブッ……ベルゼビュート様が復活した今、
もはや貴様らなど取るに足らん……。
さあ、大人しくベルゼビュート様の
食料となるがいい……ブブッ!

エリアス

王子軍の皆さん……逃げて下さい……。
そして……帝国に……皇帝に、この事を……。

ユリアン

こんな時にまだ軍規を守ろうっていうのか?
見殺しになんかできるかってんだよ!
……王子、これでようやく治療薬の恩を返せるな。

アンナ

王子、今度は私たちが
白の帝国の皆さんを助ける番です!
魔神ベルゼビュートを、何としてでも倒しましょう!
8:終了時

ベルゼビュートの配下

ブブッ……ブッ、ブブッ……ばかな……。
ベルゼビュート様が負ける、だと……?
いや、それよりも……様子がおかしい……。
ベルゼビュート様が
魔界の渦に飲み込まれていく……。
そ、そうか……! 魔界に戻られるという事ですね!
ならば我らも後を追わねば……ブブブブブッ!!

ケイティ

そんな……。
ここまで追い詰めて逃げられるなんて……!

バルバストラフ

おそらく、魔界で傷を癒し、
再び物質界に攻め込む気じゃろう……。
魔神は不滅……ヤツ等は何度でも蘇るのじゃ。

アリサ

それよりも帝国の皆さんを
早く治療しないといけません!
治癒術が使える方は、手を貸して下さい!

ケイティ

帝国の方達は皆、
とりあえず立てるまでに回復できたようですね。
アリサさん達の迅速な対応に感謝です。

アンナ

帝国の皆さんが無事で、良かった……。
これで、少しは恩が返せましたね、王子。

レオナ

王子、我が軍への助力、及び救護、感謝する。
だがこれ以上、貴国に恥を晒すわけにはいかない。
……全軍、速やかに撤退するぞ!

モーティマ

何だよ、あんなに慌てて帰っちまって。
この後、祝勝会をするんだと思ってたのによ。
白の帝国って奴らは本当に付き合い辛ぇな……。

エリアス

…………あの、王子。

アンナ

え、エリアスさん!?
まだいらしてたのですね……!
レオナさん達と一緒に行かなくていいのですか?

エリアス

その……お礼が言いたくて、私……。
えっと、あの……助けて頂き、ありがとうございます。
命を賭けて戦ってくれたこと……私、忘れません。
……何か病気や怪我の治療などで困った時は、
連絡を下さい。帝国兵としては協力できませんが、
エリアス個人としてなら、お力になれるはずです……。
それでは、私は本隊に戻ります。これ以上撤退
命令を無視しては、レオナ様に何と言われるか
分かりませんから……では、失礼します。
9:魔神ビフロンスの残片
9:開始時

アンナ

この辺りの魔物も全て掃討することができましたね。
それでは、そろそろ帰還しま……ヒエンさん?
どうしたのですか、そんなに怖い顔をして。

ヒエン

お静かに………………。
…………おい、そこにいるのは分かっている!
さっさと出てくるでござる!

鬼刃衆

驚いたな……完全に気配を絶ったつもりだったが、
まさかこうもあっさり見破られるとは、
貴様、相当な手練れとみた……。

ヒエン

……世辞は無用。
それよりも、その凶悪な力……、
如何な理由で己が身に取り込んだでござるか?

アンナ

力を……身体に取り込む?
一体、どういうことなのですか?

鬼刃衆

まさかそこまで見破られているとはな……。
ああ、そうだ。我ら鬼刃衆は、
魔神ビフロンスの残片をこの身に取り込んでいる。
ビフロンスが有する同族の士気を高揚させる
能力こそが、我ら鬼刃衆にとっては、
最も適する力であると悟ったのだ……!
そして果たすべき宿望の為、我ら鬼刃衆はこの力を
使いこなせるようにならなければいけないのだ!
……悪いが、相手になってもらうぞ、王子!

ヒエン

その目……その覇気……なるほど。
どうやら戦いは避けられそうにないようだな……。
主、ただちに戦の準備をお願いするでござる!
9:戦闘中
オーラをまとった忍者がいる間は
全ての敵の攻撃と防御が
アップします。
攻撃と防御アップの効果は、
オーラをまとった忍者の数に
応じて重複します。
9:終了時

鬼刃衆

――ぐはぁッ……こんな、はずでは……。
これでは、鬼刃姫様に合わす顔が……ない……。

鬼刃姫

……じゃあ何? そこで自害する気?
それこそ、あてに対する礼を失するって
ものじゃない。

アンナ

あ、あなたは……!?

鬼刃衆

鬼刃姫様ッ!?
なぜここに……我らは何も
伝えていなかったはず……。

鬼刃姫

……だからよ。
あんた達は大事な仲間。
仲間がいなくなれば探すに決まってるじゃない。
さ、帰るよ。
大丈夫、他にもやりようはあるんだ。
……だから、慌てることはない。

ヒエン

…………鬼刃衆の撤退を確認。
ですが、彼奴らはまだ何か
企んでいる様子でござるな。

ケイティ

より強くならねばという、焦りを感じました。
……いったい、彼らに何があったのでしょうか。

アンナ

詳しいことは分かりませんが、まだまだ鬼刃衆の
動向には注意が必要そうですね……。
王子、引き続き警戒していきましょう。

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