闇司祭と邪教の祭壇/会話

Last-modified: 2016-07-06 (水) 13:06:29
ネタバレ注意
あらすじ
王城近くの森に魔物が現れたとの情報が入り
現場に向かうとそこに女剣士がいて?
「お願いだ。
彼女は自分にとって半身のような大切な存在なんだ。
そんな彼女を見殺しになどできない!」
剣士の話す“彼女”とは一体何者なのか…?
1:黒の剣士
1:開始時

アンナ

王子、この森の近くに魔物が現れたとの
報告ですが……。
1-1:戦闘中

???

くっ……。しつこい奴らだ。

アンナ

あの、ここで何をして……。

???

お前らも教団の追手だな!?

アンナ

教団? あの、なんのことでしょうか?

???

油断を誘おうとしても無駄だ。
悪いが私はまだここで捕まるわけにはいかない。

アンナ

王子、なにやら勘違いをされているようですが、
ひとまずここは応戦いたしましょう!
1-2:戦闘中

教団員

見つけたぞ!
まさか仲間を呼んでいたとはな……。
逃がさんぞ。
1:終了時

アンナ

なんとかなりましたね、王子。

???

……いきなりすまなかった。
あなた方を、教団の追手だと
見誤ってしまった。

アンナ

そうだったんですか……。
ここではなんですから、ひとまず
私たちの拠点にいらして下さい。
1:終了後

レイブン

まず初めに先ほどの非礼を詫びる。
私の名はレイブン。
先ほどの奴らは魔神を崇拝する教団の者だ。
私は身寄りがなく、物心ついたころには
教団で暮らしていた。
そこには大事な幼馴染もいて、どんな時も一緒で……。
私たちは教団の役に立つために、私は剣士に、彼女は
ダークプリーストとして育てられたんだ。
だが、ある日教団の幹部が魔神を呼び出すために
彼女の身を魔神への捧げ物にすると言い出して……。
私はそれに耐えられなくて
彼女と二人で逃げようとした。
しかし、途中で彼女が捕まってしまって、
私だけが命からがら逃げ延びたんだ。
そして私は、追っ手からも逃げ続け
その幼馴染を救うべく、王子……
あなたに会うためここを目指していた。
お願いだ。王子。
彼女は私にとって半身のような大切な存在なんだ。
そんな彼女を見殺しになどできない!
どうか一緒に彼女を助けてほしい……。
2:邪教の徒
2:開始時

アンナ

魔神を復活させようだなんて……。
もしそれが叶ってしまったら、
王国にも被害がおよび、たくさんの犠牲者が
出てしまいます。
それにレイヴンさんの幼馴染を
魔物への供物にしようだなんて……。
そんな酷いことはさせません。
王子、なんとしても助けましょう!

レイブン

そう言っていただけて助かる……。
ありがとう……。
この地下を奥へ進んでいくと、教団の集会所だ。
そこに祈りを捧げるための祭壇がある。
彼女はそこにいると見て間違いない。

アンナ

あそこに魔法陣が見受けられますが……。

レイブン

あの魔法陣は強力な魔物を呼び出すための
召喚魔法で使うものだ。
注意しておいた方が良いな。
2:終了時

レイブン

さすがにこれを一人で
突破するのは難しかったな。
ありがとう。王子。
祭壇はもう少し先だ。慎重に進もう。
3:祭壇への道
3:開始時

アンナ

ここにも先ほどよりも多くの
魔法陣がありますね……。
さらに多くの敵が現れる可能性があります。
王子、注意して進みましょう。
3:終了時

レイブン

どんどん敵が多くなってきている……。
先を急ごう。祭壇への道はこっちだ!

アンナ

王子、参りましょう!
4:闇の儀式
4:開始時

ベルディナート

レイブン……。

レイブン

あれは……。ベルディナート!
よかった……無事でいてくれて……。
今助ける。
今度こそ一緒に逃げよう!

ベルディナート

……できないわ。
私はこのまま魔神を復活させる。
これは私が決めたことなの。

レイブン

なぜだ! なぜ急にそんなことを……っ!

ベルディナート

お願いだから、邪魔をしないでちょうだい。

アンナ

そうはいきません。
魔神を復活させるとあらば、何としてでも
阻止させていただきます。

レイブン

ベルディナートには悪いが、
私も同意見だ……!
4:終了時

レイブン

ベルディナート、目を覚ますんだ。
このまま君が犠牲になる理由がどこに……。

ベルディナート

レイブン、あたしのことは忘れて。
その方があなたにとって幸せよ。
……さよなら、レイブン。

教団員

あと一歩のところで邪魔が入るとは……。
この祭壇が使えないとなると、あの計画を
実行せざるをえないな。
いくぞ、ベルディナート。

アンナ

待ってください!

レイブン

ベルディナート! 君は……!

アンナ

レイブンさん、落ち込んでいる暇はありません!
いったん拠点に戻り、体勢を立て直しましょう!
5:魔獣の棲む森
5:開始時

アンナ

王子、ここが報告にあった
魔獣が多く住む森です。
すぐに調査を始めましょう。
5:戦闘中

???

ちょっとちょっと!
あんたたちそこで何してんのよ!

アンナ

あ、あの私たちは……。

???

あー! さてはあんた達、
最近流行ってるっていう
魔獣狩りのハンター共ね!
まったく……。
どれだけあたしの仲間が連れ去られたと
思ってるのよ! 許さないんだからー!!

アンナ

王子、彼女はなにか勘違いをしてしまって
いるようです……。
ここはひとまず戦ったほうがよさそうです。
5:終了時

アンナ

あの、落ち着きましたか?

???

……? あれれ?
もしかしてハンターじゃ、ない?

アンナ

はい、私たちはここ最近魔獣が多く住むという
この森を王子の命の元調査しに来たんです。

???

なーんだ、そうだったの。
ごめんなさい、あたしったら
勘違いしちゃったみたいね。

アンナ

ここの魔獣は民に害を与えないかどうか、
調査してもよろしいですか?

???

それなら大丈夫よ。
ここの魔獣たちはあたしの大事な友達なの。
誰かれかまわず襲ったりしないわ。
お願い。
あたしの大事な友達を信じて……。

アンナ

……そうですね。
見たところここの魔獣はあなたに
懐いているようですね。
わかりました。あなたを信じます。
王子も頷いていますし。

???

ほんとに!? ありがとうっ!

アンナ

時々ですが、視察もかねて
また会いに来ても良いでしょうか?

スイル

うん、もちろん!
あたしはスイルっていうの!
遊びに来るのなら歓迎するわ!

アンナ

ふふっ。ではまたお会いしましょう。
王子、ここはもう大丈夫そうですし、
そろそろ城に戻りましょうか。
6:抜け忍の宿命
6:開始時

アンナ

ここ最近、古戦場あたりに魔物の目撃情報が
多いと聞きましたが……。

鬼刃衆

おい! そっちにいったぞ!!

???

流石に、これ以上は無理か……。

アンナ

王子、あの方は……!

鬼刃衆

ようやく追い詰めたぞアザミ。
これが最後のチャンスだ。
アザミ、我々のもとにきてもらおう。
なに、悪いようにはしないさ……。
お前のその力を俺たちが
使ってやろうと言っているんだ。

アザミ

何度言われても私の答えは変わりません。
お断りさせていただきます。

鬼刃衆

……そうか。それは残念だ。
我々の鬼刃衆の仲間にならぬのなら邪魔なだけ。
ここで消えてもらおう。

アンナ

鬼刃衆……聞き覚えがあります。
たしか高い戦闘力を持ち、
回避能力に優れているとか。
真っ向から仕掛けては、攻撃を回避されて
しまうかもしれません。
魔法ならば回避されることもないはずですので
優位に立てるでしょう。
では王子、アザミさんを助けましょう!
6:終了時

鬼刃衆

やはりその力、殺してしまうには惜しいな。
邪魔も入ったことだ。ここは一旦引くとしよう。
くくく……。

アザミ

……いきましたか。
助けていただいて、ありがとうございます。
王子のおかげで、
なんとか彼らを退けることができました。

アンナ

たしか、鬼刃衆と名乗っていましたね。

アザミ

はい。彼らは鬼刃衆。
戦闘に特化した忍の集団です。
……王子と出会って、全てが終わったあと
私は抜け忍となりました。
人を傷つけることしかできなかった私が
変わることが出来たのも、王子たちのおかげです。
あの時から無益な争いをしないと
自分のなかで誓いを立て、
生きていこうと決めたんです。
しかし、彼ら鬼刃衆は執拗に
私を引き込もうと付け狙ってきます。
私は彼らには屈しません。
自分が行ってきたことを償うためにも
ここで旅を終えるわけには参りませんから。

アンナ

そうだったんですね……。
落ち着いたらぜひ王国に遊びに来てくださいね。

アザミ

ありがとうございます。必ず……。
7:闇の羽音
7:開始時

教団員

ここだな。
ここなら、魔神復活への捧げ物が
沢山見つかりそうだ。

アンナ

王子、報告があったのはこちらです!

教団員

ちっ、邪魔が入ったか。
まずはあいつらを片付けるぞ。

アンナ

王子、こちらに向かってきています!
戦闘の準備を!
7:戦闘中

教団員

くっ、なかなかやるな……。
丁度いい、お前たちに紹介してやろう。
先刻、教団内で召喚に成功した
偉大なる魔神ベルゼビュート様の御使いだ……!
お前たちの体力を徐々に削り、
死に追いやってやる。
その恐怖を味わうがいい……!

アンナ

……!
王子、こちらに向かってきています!
ご注意を!
7:終了時

アンナ

何とか倒すことができました……。

教団員

はははっ、馬鹿め……。
これで終わりなどと思うなよ……っ!
他の街の仲間達から、
魔神復活の捧げ物は集め終わったと
つい先ほど連絡があった。
儀式は予定通り進めることができるだろう。

アンナ

!!
魔神を復活させないためにも、
儀式を止めなければ!
急ぎましょう!
8:牙を研ぐ敵
8:開始時

教団員

これ以上、先に進ませるか……!
儀式の邪魔はさせない!!

アンナ

やはりそう簡単には進ませて
いただけないようですね。
王子、迎撃致しましょう!
8:終了時

教団員

ぐっ、ここまでか……。
だが、今更慌てても遅い……。
魔神復活の儀式は
もう始まっているんだからな……!!

レイブン

なんだって……っ。
だが、まだ急げば助けられる可能性はある。
急ごう!
9:教団との決戦
9:開始時

レイブン

ベルディナート!
待っていろ、今助ける。

ベルディナート

私のことは忘れてって言ったのに……っ。
なんでこんな危険なところまできたの……。
レイブン、私たちは元々
魔神復活の為のよりしろとして
教団に育てられてきたの……。
今ここで逃げても、きっといつかはあなたや
他の誰かが代わりに、魔神復活のよりしろに
されてしまう……。
そうなるよりは私が……あああぁあぁっ!!

アンナ

ベルディナートさんの様子が……!
王子! 早く儀式を止めましょう!

教団員

ふふふ、残念だがもう遅い。
すでにベルディナートの中には
魔神が宿ったのだからな……!

レイブン

そんな……っ。
ベルディナートに魔神、が……!
間に、合わなかった、のか……。

アンナ

レイブンさん! お気を確かに!
ここは私たちにまかせてお下がりください。

ベルディナート

コノ体ハイイ……、チカラガミナギル。
手始メニ、オマエタチヲ消シテヤロウ……。

アンナ

王子、お気を付けください!
きます!
9:終了時

レイブン

ベルディナート!

ベルディナート

うっ……。

教団員

ちっ……。魔神復活の手は他にもある……っ。
次こそは邪魔などさせんぞ!

ベルディナート

……レイ、ブン……?

レイブン

よかった、気が付いたんだな。
もう大丈夫だ。

ベルディナート

ごめんなさい……、私……。

レイブン

いいんだ、気にしなくていい。
これからも友達でいてくれたら、
それでいい……。

ベルディナート

ありがとうレイブン。
でも、私はたくさんの人々を
傷つけてしまった……。
みんなを巻き込んで不幸にして……
これからどうすればいいのかしら……。
どこへ行けばいいのかしら……。
こんな私に帰る場所なんて
もうどこにもないわ……。
本当はあなたにあわせる顔だってないのに……。

アンナ

そんなことはありません。
よろしければ私たちのところに
いらっしゃいませんか?

ベルディナート

王子の……。
私、今度は自分に負けないくらい強くなって
あの教団に立ち向かいたいの。
少しでも償いができるのならば、
協力させてほしい。

アンナ

歓迎いたします。
その時は私たちもお手伝いいたします。
ひとまず復活を阻止できましたね。
さぁ、王子、お城に戻りましょう。
10:囚われた忍
10:開始時

アンナ

兵士の報告では、
このあたりでアザミさんがさらわれたところを
目撃したとの事でしたが……。

鬼刃衆

貴様らか。
悪いがアザミはすでに我らが手中にある。
助けたくば力ずくでこい……!!
10:終了時

アンナ

アザミさん!
ご無事でしたか?

アザミ

申し訳ありません、助けていただいて……。

鬼刃衆

我々は諦めぬぞ。
そやつの力、必ずや我が鬼刃衆が貰い受ける。

アザミ

だから、私はあなた方の
仲間にはなりません……!

アンナ

鬼刃衆にも困ったものですね……。
とにかくアザミさんがご無事でなによりです。
さぁ、一緒にお城に帰りましょう。