動物

Last-modified: 2022-11-20 (日) 16:46:26

エルオ大陸にはウィルクが地球で見たことのある動物に似ている動物や、見たことのない不思議な動物が存在する。
似ているものにウィルクが日本語で訳を当てているが、生物として同じものかどうかは不明とされている。

哺乳類系

厚毛ではない兎。森や野に生息していて動きが素早い。

厚毛兎

モコモコパワーを備えた毛深い兎。農村部では「毛玉」とか呼ばれている。毛を狩ると普通の兎になる。
農家は庭で厚毛兎を飼っていることが多い。
毛は糸になり、お肉は美味しく、世話は小さい子でもでき、糞は畑の肥料になる。
そして骨は白の器を作るのに使われるようになった。
余すところなく利用できる良家畜である。
動きが鈍く、モコモコパワーで狼や野犬の牙は防げるが、そのまま連れ去られてしまうと人間が助けない限りいずれ殺される。
天敵は蛇。蛇の牙は体毛をすり抜けることがあり、蛇に殺されることはよくある。

騎乗用の軍馬は地球でイメージする馬そのもの。
馬車を引くための馬は、ずんぐりむっくりとした骨太で象よりも大きく、たてがみがもさもさと生えている。
コミック版ではダックスフントのような長い胴をした小型の荷馬も登場。

嶽馬(がくば)

山岳地帯であるアテラハン地方固有の馬。
馬よりも一回り大きく、現実で言うところのヘラジカに似ている。
太い首の付け根、巨大な手のひらを広げたような象牙色の角が特徴。
嶽馬に騎乗した アテラハン嶽騎隊 はアテラハン軍の精鋭部隊。
赤毛の個体もおり、アテラハンの騎士家ではリタブライア家のみ騎乗が許されている。

白の器を作る実験過程で骨が使われた。
農耕用家畜として飼われることがほとんど。
平民はあまり食べないが、禁忌ではなく機会があれば食べる。

エルオ大陸の羊の描写はないが、公文書や手紙などで羊皮紙が使われている。

従祖のいない村の村人を怯えさせる存在。
従祖村人1人に群れが追い返される。
厚毛兎のモコモコパワーには牙が通らない。

厚毛兎のモコモコパワーには牙が通らない。
アジュートには犬のような耳や尾を持つものがいる。

エルオ嫌われ動物その1。大体メアスレスのせい。
凶暴で残虐非道、道理や秩序を破壊するものというイメージが存在する。
ゼルドミトラ・クラードが司祭に従った周辺貴族を討ってからは「強い意思で上位者に逆らう」といったプラスのイメージも付与されたと言われている。

精霊オクトハームの像は猫の姿をしている(コミック13話)。
アジュートには猫のような耳を持つものがいる。

エルオ大陸の虎の描写はないが、リアライトは従祖の子供の育て方を「虎の子は虎の兄弟とじゃれあって牙の鋭さを覚えるものだからな」と表現した。

白の器を作る実験過程で骨が使われた。

白の器を作る実験過程で骨が使われた。

モグラ

モグラそのものは未登場だが、第二章で現れた詛獣ガーナリンがモグラによく似ていて、爪モグラと呼称されている。

鳥類系

伝書鳩

手紙の配達に使われる。飛竜よりは普及している。

伝書鳩を襲う。

農家では鶏を飼っている家が多い。

爬虫類系

種類の差はあれど大陸全土に毒蛇が生息している。
クオルデンツェ家の象徴として紋章に用いられている蛇は、大陸中央部に広く生息している毒蛇。
強力な致死性の神経毒を持ち、ただの人間ならひと噛みで麻痺し呼吸困難で死亡する。
アオダイショウを少し太くしたような外見で、コガネムシのような滑らかで美しい光沢のある緑の鱗をもつ。

水蛇

川を遡り山の頂きで大蛇や龍に姿を変えるとされる伝承の存在。

きこり蛇

アテラハン地方に生息している。毒はそれほど強くないが激痛をもたらすため、平民に恐れられている。

蚯蚓

エルオ大陸では蛇の仲間、未熟な蛇だと考えられている。
蛇を象徴とするクオルデンツェの者に向けて言う場合には未熟者といった侮蔑的な意味もある。

春先に畑に出てきて作物の葉や根をかじる害獣。
ニューネリー市では緑色の甲羅を加工した亀細工の工芸品が名物となっている。
肉は亀串など食用として消費される。

ドラゴン

飛竜

ドラゴンその1。
襟のないエリマキトカゲに羽を付けたような見た目で非常にドラゴンっぽいが、サイズはスズメからカラスくらいが多い。
伝書鳩の代わりとして手紙の配達に使われることがある。

地竜

ドラゴンその2。
ダイナソーやジュラシックのワードが思い浮かぶ見た目。
サイズはダチョウからシロナガスクジラくらいのものまでいる。
翼を持つが、一部の地竜が滑空に使う程度で基本的には威嚇用。
人間を襲うことも珍しくないが、魔力持ちにとっては大した脅威にはならない。

ドラゴンその3。
基本的に動物は魔力を持たないが、微弱ながら魔力を有する珍しい動物。
作中で言及された種は、神龍、瑞龍、闘龍、火龍。
4枚か6枚の翼を持つことが多い。
魔力で高空を飛行し、龍同士の戦いでは火を吹くらしいが、これも魔力を消費するので、火を吹き過ぎると墜落する。
基本的にマムシュレッド地方に生息するが、たまにメオ湖を挟んだ反対側にあるエヴェナピス領に現れたり、稀にその他の地方でも目撃される。
縁起のよい生き物であること、戦闘力の問題で狩れないことから、マムシュレッド地方では食べる風習がないが、他地方では狩られ食べられる。量は多いが味はいまいち、ただし新鮮な肝は美味。
戦闘力は種によって違うが、基本的に従祖1人では厳しい、主祖なら1人でも余裕。
進行方向に先回りしたり、弓矢などでチクチク刺激して誘導した上で最終的に主祖の魔力解放で失神させるのが龍狩りの基本らしい
ウィルクは日本語訳で竜と龍を使い分けているので、エルオ語にも対応する単語があると思われるが、作中人物はこちらを「マムシュレッドの竜」と呼んだりする。

◆神龍…過去に王朝名に使われた。
◆瑞竜…大翼8+小翼1の9枚の翼を持つ。マムシュレッドでは9という数が縁起の良い数なので「おめでたい龍」とか呼ばれる。過去に王朝名に使われた。
◆闘龍、火龍…好戦的で凶暴な龍。

魚類系

川魚

内陸部で食用にされるが生食文化はない。
カツオやウナギくらい大きい魚がいる。

海水魚

塩、植物油、香味野菜のすりおろしをかけたカルパッチョ風の刺身や塩焼きで食べる。

ニシン

エルオ大陸のニシンの描写はないが、カズノコは食用にされている。

ブリ

レヴィオスの冬の味覚。脂が乗っている。

節足動物系

昆虫

もとはマムシュレッド地方に生息していた。
マムシュレッド連邦で内乱があったときに、難民によって王国に持ち込まれた。
王国に持ち込まれた蚕は薄い緑色のシルクを吐く。
最高級の純白のシルクは今もマムシュレッドの独占状態。
好き嫌いは激しいが桑以外のものも食べる。
ウィルクが数年がかりで様々な魔法をかけたところ、少し吐くシルクの量が増加した繁殖力の強い品種が生まれた。

コーボビア平野には、特に穢土を忌避する大きな青い蝶が生息している。
レヴィオス家の紋章にはこの蝶が描かれている。

羽虫

蝿や蚊などの小さな虫は穢土を嫌がるらしい。
主祖から常に放出されている微量の魔力により、主祖には一定の距離までしか近づかない。

その他

蜘蛛

エルオ嫌われ動物その2。
ずる賢く卑怯で、汚い手段を用いて敵を餌食にするというイメージがある。

ムカデ

頭が潰れても足が動いて絡みつくことがある。
転じて、主家を失った騎士家が殉死覚悟で自暴自棄のゲリラ活動を行うことを 「ムカデの足が絡みつく」 と言う。

軟体動物系

カタツムリ

カタツムリそのものは未登場だが、ルペッタ達はニューネリーフィールドでカタツムリ型の魔獣に遭遇した。

アンモナイトもどき

ナンボナンの対岸の船着き場にある市場で売られていた。
ニューネリー城で食卓に並んだことはないらしい。
コミカライズ2話でアンナの酒場の料理として登場。

スルメ

酒の肴として登場。

干し貝柱や牡蠣が食用として登場する。
また、ミレンドルヴァでは貝からとった黒い染料で織物を染める。


コメント

  • 現実に居る居ないを分ける意味無さそうな -- 2021-01-02 (土) 23:20:03
  • 嶽馬がヘラジカ似なら厚毛兎はアンゴラウサギ似だろうし、魔力を嫌う蚊なんて現実には居ないし -- 2021-01-02 (土) 23:23:41