【襯衣】

Last-modified: 2019-11-03 (日) 11:59:32

概要

読み方は〝シャツ〟、上半身の対幹部に着用する衣服の一種であり、内套*1として着用するもの(例:T.襯衣)と、内套の上に着用する外套*2として着用するものがある。

歴史

 襯衣の起源は古代ローマのチュニックに遡る。此れは襞(切目*3)入りの素材から成って、ワンピース的な立ち位置。両袖が付いたりしたものの、此の当時は余り変化は無い。
 ヨーロッパ中世は釦、襟、袖口が付加された。当時着れたのは上流階級の人だけで、前立が男女で逆なのもこの時期に由来するらしい。ルネサンス期にはフリルやスリットで装飾されたものが、貴族階級間で流行。
 其の後、簡素化して19世紀には現在の形式が略確立。釦使用の普及が其の背景にあるらしい。此の時期に庶民も着るようになった。此の時期には多様な襟の形が現れた。当時は立襟が一般的だったが、とても高い襟の後、折襟が初登場。
裾縁は袖先より長く押込*4の半円状のものが主流(テールド、スロワーの裾*5)が、袖先と同等か、其れより短く外に出す四角状のもの(外套のものに多く切れ目、縫い目があるスクエア裾)が来た出て来た。後ろ身頃にダーツを入れ、近年は細身化が進む傾向がある。
 20世紀には、此れの多様化が著しく進展。種類の大部分は此の時期に誕生。現在、ヨーロッパ発祥の此れは全世界に普及し、人類共通の衣類と化している。

種類

 フォーマルなものでは、ドレス(カッター)、ブラウス(女物)等がある。
 カンジュアルなものでは、ボタンダウン、ポロ、ネル、パターンド、ボディ、シースルー、スウェット、スモック、クレリック、タートル、カラー、等がある。
 作業用としては、ワーク、フォーマー、ランバージャック、ダンガリー、等がある。
 スポーツ・レジャー用としては、スポーツ、レジャー、フィッシング、アスレティック、アスコット、トレーニング、等がある。
 民族的色彩の強いものでは、アロハ、バロンタガログ、カーター、ダシキ、等がある。
 内套としては、T、丸首、ランニング、タンクトップ、アンダー、等がある。
 此の他にも、Y首、U首、V首、ヘンリーネック、キーネック、ボートネック、等がある。

各部位

日本における


*1 インナー
*2 アウター
*3 スリット
*4 タックイン
*5 ボトム