武器/スタッフ

基本性能

付加性能

入手

• プロディアス鍛冶屋2Fのショップ
  
  

鑑定

その他

ギルド仕事「武器ドロボウ退治」を解決すると利用できるようになる店の売り物の1つ。
単純な攻撃力だけでも優秀なうえに複数の追加効果を開花できる、杖カテゴリ内では最優秀と言える逸品。
……にして量産品だというのがこの武器の罪深いところ。御神木とやらが全滅しないか心配である。
　
基本攻撃力は31。高いことは高いが、杖は同等以上のものがいくつか手に入り、特別に抜きん出ているわけではない。
未強化での攻撃力は杖の中で六番目、限界値60は二番目の強さになる。*5
　
この武器の魅力は何といっても各種の追加効果。どれをとっても、他の杖には無いオンリーワンな性能の杖となる。
杖を使わせているキャラがいるなら何本か買い揃えてしまいたい。
付与できる効果は魔防御上昇、魔力上昇、攻撃力･魔力低下攻撃の三つ。
鍛冶屋で付けられるのは魔防御上昇のみで、他は戦闘でのレベルアップが必要。
魔防御上昇の効果が付くと名称がレジストスタッフに、魔力上昇だとマジックスタッフになる。
　
特に強力かつ需要が多いのが、普通の装備では補えない魔力上昇。効果はほぼマジックローブと同様。
最初は＋1.0の状態で付与され、レベルアップ毎に0.2～1.0上昇し、最大で14まで伸ばすことが可能。
吟味する際は小数点以下の数値に注意。完成したと思ったら上昇値13.8だったりすると悲しくなる。
14という強化値はゴーゲンなどの魔道士キャラでもレベルにして20強ほど、
レッサーデーモン系等の前衛キャラなら70レベル分にもなるほどの強烈な上昇量。
何かしらの攻撃系特殊能力を持つキャラなら、最終的にマジックスタッフ一択と言っても過言ではないほどの性能だ。
　
魔力上昇に次いで需要があるのは、魔防御上昇か。
アーチメイジやラスボスらの高魔力からの魔法攻撃対策はもちろん、
効果は特殊能力全般に有効なので、サラマンダーなどブレス使いの集団への備えにもなる。
いくら多くの杖使いの素の魔力が高いといえどアーチメイジ並みの火力で放たれる魔法は無対策では致命傷。
杖使いの多くは防御力が低く、遭遇機会の多いブレスは真面目に痛いため、それ対策になるのは悪くない。検証もしやすい。
反面、強力な特殊能力の対象にならなければ恩恵がなく、行動を封じて撃たせない、
巻き込まれないよう立ち回るなど、魔防御上昇以外の対策も豊富。局面に応じて持ち替えるタイプと言え、
どんな場面・戦術でも腐らないマジックスタッフと比べるとどうしても見劣りするのは否めないだろう。優秀なのは間違いないのだが。
　
攻撃力･魔力低下攻撃は、使い手が殴るのも命がけなところがあって少々使いにくいか。
これを使うなら前衛型のレッサーデーモン系か棒の攻撃範囲を持つ僧族のいずれかになろう。
必然的に、上記二種族を使わないプレイヤーにはこの効果も使われまい。
　
｢杖が持てるならマジックスタッフでいい｣と言える位には強力で罪作りな武器。
しかしそれも他の杖にまともな選択肢が無いのが悪い。
杖の特殊効果持ちは、このスタッフを除いてはミラージュワンドと強力な杖しかないのだ。
そのうえ基本攻撃力が30を越えているものは多いと、杖はかなりの脳筋カテゴリーだったりする。
魔法使いの非力さを補う、と言えば聞こえはいいが…。
ゴースト族やデスウィザード系は物理ソースの特殊能力を持つとはいえ、
特殊能力を使うなら結局マジックスタッフの方が良い場合も多い。
レッサーデーモン系や僧族が殴り合いをする時に、属性持ちやミラージュワンドに時々持ち替えるぐらいだろう。
　
杖の外でも選択肢になりうる存在は希少。人間キャラには関接攻撃武器や有力効果持ちがあるが、
モンスターの場合は攻撃力で一回り上回るダブルムーンとアビューザーぐらいしかない。フレイルや数珠は論外だ。
人間キャラはともかく、多くの杖使いモンスターの需要を満たせるのがマジックスタッフぐらいしかないのが実情。
　　
ただし魔力上昇は通常攻撃をしにくい魔法キャラで使い込まないと開花せず、
マジックスタッフは知っていて作ろうと思わねば作れない、一種の隠し武器とも言える。
また成長値の乱数が大きく、真価を発揮するにはある程度の吟味も必要と、エッジよろしく考え無しに他を駆逐できる代物でもない。
ちゃんと手間暇をかけてこそ、他を圧倒する性能を発揮するのだ。
　
杖系の市場独占気味ではあるが、バランスブレイカーというほどでもない、良い塩梅な性能ではある。
同店のエッジのように採用を躊躇ったりするほどの手軽すぎる強武器でもなく、入手時点でも同等の攻撃力の杖が回収できる。
魔力上昇も、たとえ最大値まで吟味しても、同レベル帯の敵を特殊能力一発で蹴散らせる程になるわけでもない。
マジックスタッフが飛びぬけて強いというよりも、杖使いの多くにマジックスタッフしか噛み合わないという悲しい表現のほうが的確だろう。