星の子

Last-modified: 2023-09-02 (土) 23:45:24

概要

 プレイヤーがSky世界を旅する時に操作するキャラクター。「星の子ども」とも呼ばれる。英語名は公式で呼ばれているだけでもchild of lightやsky child、descendantなど様々。ただし、ゲーム内では「あなたの星の子」ではなく「あなた」と呼ばれている。
 肌は黒っぽく、髪は白い。胸に光を灯しており、赤いキャンドルはこの辺りから取り出され、キャンドルを出している間は胸の光が消える。
 最初にゲームを始めた時にそれぞれ違った身長になるが、リサイズドリンクを飲むことにより身長を一定の範囲内で変えることができる。その際、移動時のモーションが身長に対応したものになる。
 呼びかけると神殿の位置、解放中の精霊の位置、一部の他の星の子の位置が分かる。全身を使って強く呼びかける(星の子を長押しするとできる)ことで、周りの星の子のケープを回復したり、を呼び寄せて浮き上がったり、闇の蟹を気絶させたりする等の効果が加わる。
 風が強い時は顔を覆うような動作を見せる。(暴風域ではこの動作はせず、胸の光を守るような動作を見せる)

ゲーム外情報

生放送・講演・TGCスタッフへのインタビュー等より
 Yui氏へのインタビューによれば、肌の色や髪の色は特定の人種を感じさせないようにそれぞれ白と灰色がかった青になっているという。星の子の髪が白いのは、「みんないずれ髪が白くなる」というメッセージが込められているらしい。
 Ritsuさんによると、障害物にあたった時に高く澄んだ音が聞こえるのは「ぶつかったことにたいしてネガティブなイメージを持ってほしくないため」だそうである。
 質問会によれば星の子の声は仮面が石でできていることから石笛をモデルにしているらしい。
 質問会にて、Reika氏によって(ペンダントを目立たせるため星の子の胸の光を弱くした時)ジェノヴァ氏が「消してしまうと怒られるかもしれないから小さくして様子を見よう」と言っていたことが明かされている。
 質問会によれば、仮面の目の光は仮面そのものの機能であるらしい。
 大阪での公式質問会では「ケープの影がないのは負荷軽減のためという大人の事情もあるが、光でできているからと考えることもできる」という回答があったようだ。(ちなみに水面の波紋などのエフェクトがアプリのスクショに写らないのも同じような大人の事情があるらしい)
 生放送では、Yui氏が「大精霊は始めから大精霊です。星の子どもたちはいわば新しいジェネレーション。遠い昔にいたのが大精霊。今生まれたのが新しい存在、星の子どもたち」と言っている。
 星の子の胸の部分の模様は想いを編む季節のマークに似ているが、これは偶然であることが生放送で明かされている。
 GDCでのストーリーライターさんの講演資料より、星の子には「ヒーローにふさわしい強大な力と栄光」ではなく「英雄の資質としての脆弱性と犠牲」が結び付けられている。同資料の中で、Skyというゲームのコンセプトとして犠牲は利他主義や繋がりと結び付けられる光側の要素として言及される。
Gnomon Schoolでの講演でYui氏は「星の子はプレイヤー自身であることが前提であり、プレイヤーと違う表情をしないために顔を無くし、代わりに自己表現の手段として仮面を用意した」と語っている。
 星の子の名前については、プレイヤーに関する情報を極力削ぎ落とすためと他の星の子の名前を見て不快にならないよう、フレンドに名前をつける方式にしたそうである。
 
ヘルプの行動規範(星の子がどういうものと想定されているかを窺い知ることが出来るかもしれない)
 以下Skyサポートの「行動規範について(https://thatgamecompany.helpshift.com/hc/ja/17-sky-children-of-the-light/faq/466-what-is-the-code-of-conduct/?l=ja&s=code-of-conduct&f=what-is-the-code-of-conduct&p=all )」引用。

「私たちの行動規範は、Skyコミュニティを導く光として、全ての方がともに楽しむためのものとなります。
 
Skyは、世界中のプレイヤーの皆さんの記憶に残るような心温まる冒険を通して、新しい友情を育み、素晴らしい体験を分かち合える安全な場所を築いていきたいと願っています。それには、一人ひとりの協力が鍵となります。
 
Skyをプレイいただく際、またSkyコミュニティ、オンライン及びオフラインイベント等に参加される際は、下記の3つの決まり事を尊重していただくようお願い申し上げます。
 
優しさ
ささやかな親切から生涯にわたる友情の発展まで、Skyはどの瞬間も誰かと分かち合うことでより素敵なものとなるでしょう。友人や家族と一緒に、そして一人でいる方を受け入れ、仲間の輪を広げてください。他者の人となりや個性を認め合い、互いの境界を尊重し、私たち一人ひとりの違いを大切にしていきましょう。
 
思いやり
みんなで力を合わせてより美しい世界を創り、喜びを分かち合っていきましょう。必要としている人がいれば手を取り合い、発する言葉や行動が誰かを傷つけることのないよう、いつでも思いやりをもって接しましょう。
 
感動あふれる世界
Skyは冒険と謎に満ちたわくわくする世界であり、そこにいる私たち一人ひとりが、壮大な物語をともに紡いでいくための重要な役を担っています。家族や友人、旅の途中で出会う人々と、誰もが無垢な驚きを一緒に体験できるよう、Skyがずっと健全で安心して楽しめる世界であり続けられるよう、どうかお力添えください。
 
Skyの世界の一員となってくださり、ありがとうございます。あなたと、素晴らしい世界を創っていけることを楽しみにしています。
 
となりにならんで、手を取り合って。
 
Side by side. Hand in hand.」

プレイヤー情報
 星の子の呼びかけ、強い呼びかけはプレイヤーの間ではそれぞれ「鳴き声」「大鳴き」と呼ばれている。ただしゲーム中では「呼びかける」「強く呼びかける」と表現され、英語でも「call」と表現されており、特に「鳴き声」的なニュアンスは含まれていない。

先行版情報

 Light Awaitsのあるバージョンでは孤島に黒い星の子のようなものがいくつも転がっており、そのうちのひとつが起き上がって操作キャラクターになる(おそらく他の黒い星の子のようなものもいずれは起き上がって別の星の子となる設定だと思われる)。ジェノヴァ氏によるとこの状態の星の子は「child of shadow」だそうである。

考察

星の子を構成するもの

 石のような見た目や、障害物にあたると高く澄んだ音が聞こえることから、体が硬いものでできているのではないか、という説がある。ただし、この音については公式が「ぶつかった時にネガティブな感情を抱いてほしくないから」と語っているため、星の子の体の材質には関係ない可能性がある。また、球体関節などもないのに数々の感情表現でその柔軟さを披露していることから、柔軟性も兼ね備えていると思われる。
 星の子の胸の辺りに灯っている光がキャンドルを取り出す時に消えることや、光を失うと黒子状態になることから、星の子は、魂部分である胸の光と髪やケープなどの装備部分、闇の物質でできた肉体をもつのではないかという説がある。(ちなみにこれは星の子に限らず、生前の精霊光の生物も同じである可能性がある)。
あるいは体は光でも闇でもない物質でできているが、現在のSky世界は闇の汚染がひどく、装備部分は防護服のようなものであり(仮面なしや髪なしも単に外すわけではなく、精霊からもらう「透明な」装備であると考える)、それらを失った状態だとすぐに闇で汚染されてしまい羽が散りやすくなるのではないかという説もある。
また、暴風域では胸の光を腕で守るような動作を見せる。

体の構造について

 星の子の仮面の1つに仮面なし(ノーフェイス)があるが、その時、星の子は目を閉じている。耳のようなものも見られる。また、口はないように見える。一部の、仮面の下が見える仮面でも星の子の顔はノーフェイスと同じであるため、ノーフェイスは星の子の仮面をつけていないデフォルト状態、素顔であると思われる。仮面をつけていない精霊は目と思われる部分がダイヤ型に光っているなど、顔の構造が星の子とは違うように見える。ただし、後述のように精霊の子どもは星の子と似た体の構造をしている可能性がある。
 仮面の目の光は星の子の動きに合わせてウィンクしたり瞬きしたりするように見えるが、仮面の目の光が仮面そのものの機能である(上記のゲーム外情報参照)ということは、これも仮面の機能ということだろう。星の子の意思によって操作できるのかもしれない。
 手に五指がない(ミトンのような形をしている)ように見える(精霊には五指がある者とない者がいる)。メタ的にモデルの簡略化をしているという説と、本当に五指がないとする説がある。
 星の子は「新しいジェネレーション」であり、精霊とは違うと生放送で言及されているが、アニメーションプロジェクトティザーで何人も星の子に酷似した子供が登場すること、またAURORAの季節では駆けゆく旅人精霊の記憶の幼少期のものと思われる姿がやはり星の子に酷似している(しかも星の子と同じく閉じた目とミトンのような手をしている)ことから、精霊の子ども時代と星の子の外見は酷似していると推測できる。AURORAバーチャルコンサートでは、まるで精霊が滅びたあと光の蝶が星の子に変化したかのような描写がされた。
 海に潜った際は、口にあたる部分から空気のような泡が出ているように見える。また、一部の日々イベントでもらえるアイテムを使用すると、星の子が飲んだり食べたりするような動作をする(対象はなくなる)。そのため、口は描写されていないだけで存在するか、似たような器官があるのではないかという説がある。
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 また、チャット機能だけではなくストーリーとして表現者の季節で劇の台詞を喋っていることから、言語を使うことも可能であるようである。

星の子の感覚(視覚、聴覚、味覚など)について

 Skyの世界ではあちこちで聞こえるはずのない音(例: 峡谷のレース開始地点では見えない観客の声が聞こえる)が聞こえるが、これについて「星の子は目で記憶を見ることが出来るのと同じように、音の記憶を聞くことが出来るのではないか」という説がある。

感情表現や、星の子に感情はあるのかということについて

 日本語では感情表現、英語ではexpressionと書いてあるように感情そのものではなくあくまで表現である。このため、感情表現はボディーランゲージとしての精霊の言葉なのではないかという説がある。星の子は数えきれない年月を経て現れた新世代であり、文化だけではなく言語の断絶もあると思われる(あるいは生まれたばかりは赤ちゃんと同じように言葉が話せない(赤ちゃんと同じく感情はある可能性がある))。
 あるいは、星の子は常にゲーム内では「あなた」と呼ばれており、講演でも「星の子はプレイヤー自身であることが前提である」と語られていることから、以下のように考えることもできる。Skyを始めたばかりの星の子(プレイヤー)には当然自我や感情があるのだが、生まれたばかりの赤ちゃんのようにSky世界でそれを伝えるすべを知らない。そこで、星の子(プレイヤー)は精霊から、Skyの世界でのコミュニケーションの仕方、感情表現を教わっているのではないかという説がある。
 (峡谷クリア後解放ではあるものの)大樹に集う季節ではクエスト受注時に精霊が語りかけてくるような描写がある。また、表現者たちの季節では星の子が孤島の物語を語る(最終クエストでも台詞がある)ことになるため、星の子は言葉を話せることになる。この時星の子が呼びかけるため、チャットというメタな部分以外でも呼びかけに文章を乗せることが可能なのかもしれない。
 プレイヤーが操作していない時も星の子は伸びをしたり頭をかいたりしており、加えてムービーの時などはプレイヤーの手を離れて感情を表出させるため、決して無自我や無感情ではないと思われる。プレイヤーと同一として考える場合はこれもプレイヤーの感情の代弁かもしれない。
 表現者の季節では劇作家精霊を手伝い物語を書き上げたことから、多少なりとも物語を考える能力もあるようである。
 Light Awaits版では感情表現は原罪を抜ける間守りきるべき精霊の魂そのものであったようだ。
 デフォルトで持っている感情表現は「座る」、「火を灯す」、「デフォルトの立ち方」、「デフォルトの声(英語ではdiscordでsky-kid voice、日本語ではtwitterで星の子どもボイスと表記されたことがある)」である。

ケープについて

 光の翼を初めて取得した時に星の子の背中から出現する。光の翼を一定の数集めるごとにより多く羽ばたくことが出来るようになる。羽の枚数のマークは1から5までがとがった図形、6から10までがダイヤのマークである。回復する時は上から下に、ダメージを受ける時は下から上に光の帯が移動する。この時羽や鱗のような模様も見える。
ケープのエネルギーを失うとキャンドルの火を灯すことが出来なくなり、体や服全体が灰色っぽくなると共に面と髪が表示されなくなる。
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さらにエネルギーを失うと光の翼が散ってしまう。
羽が散ると枚数によって星の子の状態が変化する。1枚減った程度では何も起きないが、複数枚減ると星の子の右足から青い結晶が生える。
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さらに減ると手足や頭に結晶が生え、立つことができなくなり這って移動するしかなくなる。
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ただし結晶が生えてもダメージを受けないまま時間が経つと結晶がだんだん小さくなって最終的にはなくなり、立って歩けるようになる。
光の翼を全て失うとケープがなくなり、特定の場所に移動する。
 ケープをつけている精霊もいるが、羽の枚数のマークがないのでこれは単なる服飾品であり、飛ぶ機能はないと思われる。
 ケープには影がない(ゲーム外情報参照)。
 ケープが回復するのは、「光の翼のそばにいる時」「光の翼の痕跡のそばにいる時」「を灯しあった星の子のそばにいる時」「炎のそばにいる時」「雨林の晴れ間地下の特定の岩のそばにいる時」「他の星の子が近くで大きく呼びかけた時(ケープのエネルギーを完全に失ったあとは除く)」「フレンドとの感情表現をした時(全回復?)」「精霊のそばにいる時」「光の生物のそばにいる時」「光の翼を取得した時(全回復する)」「に近づいた時」「特定のエリア(天空、峡谷の天球儀エリア)にいる時」「捨てられた地の座礁船エリアに入った時」「ダイヤや星の封印を作動させた時(これは一瞬のみなので仕様かもしれない)」「間欠泉で打ち上げられた時」「夢見の町の温泉に入った時」などである。光、炎、熱(ぬくもり?)に関連した場面で回復することが多いようである。また、物理的な熱だけではなく、精神的に「あたたかみ」を感じるなど、ポジティブな影響を受けることでも回復する可能性も考えられる。
 ところで翼の役割であるなら翼をそのまま生やせばいいはずだが、わざわざ精霊の衣装であるケープが翼の代わりになっている。バリエーションを精霊からもらうというメタ的な要素もあると思われるが、上位存在、あるいは生物が精霊達の文化の記念として(あるいは単純に真似て)翼をケープとした可能性もある。

星の子と精霊の関係について

 星の子(プレイヤー)と精霊の関係は、星の子(プレイヤー)と他の星の子(他プレイヤー)の関係に似ているのではないか、という説がある。第一に、星の子(プレイヤー)ははじめ、初対面の他の星の子(他プレイヤー)の国籍や性別などの背景を知らないが、交流を深めるにつれて相手への理解を深めていく。これは、星の子(プレイヤー)がゲーム開始時点では精霊たちや精霊たちの王国の歴史についてオープニング文の内容以外はほとんど知らない状態であり、旅を進めていく中で精霊たちのことを知っていく、という事と似ている。また、星の子(プレイヤー)は「今、目の前で」困っている他の星の子(初心者のプレイヤーなど他プレイヤー)を助けることができる(回復、誘導など)が、これは、星の子が「今、目の前で」困っている精霊達をキャンドルの炎によって助けることができるということと似ている。
 星の子と精霊たちが同じ種族・生命体であるかどうかについては議論がある。
 星の子には、ケープの形をしているが羽があること(精霊や大精霊は飛ぶことが出来ないと設定画で言及されており、船の存在もそれを裏づける)、また「今」生まれた新世代であることが生放送でも示されていることから星の子は精霊大精霊王子/王のどれとも違う存在であると思われる。
 しかし、祖先と子孫、新世代、などのように、血のつながりを示唆するような表現が精霊と星の子には用いられる場合があり、またすでに述べたように精霊の幼少期の姿は星の子に酷似しているらしいことから、星の子と精霊は種族としては同じ種族なのではないかとする説もある。
 光の生物が精霊に姿を似せるなどして進化した存在であるという説もある。詳細は下記を参照のこと。

星の子の正体は何か、どういう存在なのか

 公式からは星の子は「今生まれた新しい存在、新世代である」ということは発表されているものの、それ以上はほとんど言及されていない。そのため以下のような様々な説が出ている。星の子の感情については上の項を参照。

  • Skyの世界の世界観に合うように変身し顕現・転生などしたプレイヤー自身である(人間というものも広義的にいえば恒星や惑星の活動によって生まれた元素で作られた「星の子ども」と言えなくもない)
  • 変身したというわけではなく、この世界では人間である我々は、同時にSkyの世界では星の子としての姿と性格を持っている(そもそもゲーム内では「星の子ども」ではなく「あなた」と呼ばれる(公式ツイートでも「あなた」と表記されることがある)(講演でも「キャラクター(星の子)は『あなた』自身であることが前提」という言及がある))(星の子のデフォルトの服は寝間着のようにも見えるので、寝ている間にSkyの世界に来ているのかもしれないという説がある)
  • プレイヤーの(に期待された)良心である(上記の説と似ているが、ゲーム内ではプレイヤーによる悪意のある行動(攻撃など)ができないことを「悪意が除かれているから」とみた説。また子どもの姿であることから、「プレイヤーが子供だった頃の純粋な心の化身」とみる説もある)
  • キリストのようなものである
  • 神から遣わされた天使のようなものである(キリスト教における天使は羽の生えた人間のように表される。星の子どもも羽のような役割をもつケープの生えた人間のような姿である)
  • Skyにおける仙人や天人のようなものである(仙人や天人は俗世から離れた存在で、自在に空を飛ぶといわれる)
  • 精霊の子孫である(英語では精霊がancestorと表されることがあるのに対して星の子はdescendant、childとも表され、日本語の「星の子ども」も精霊(星)の子どもと見ることができるため)
  • Tom Zhaoさんのサイトにあるように精霊と生物の要素を引き継いで進化した新たな種である
  • 生物と精霊の和解の象徴である

王子/王との繋がりから、王子や王と同一個体またはその一部であるという説があるが、星の子は生放送で「新しいジェネレーション」「今生まれた」と言及され、また先祖(精霊の別の呼び名)=Ancestorに対する子孫=childrenと呼ばれており、対して王子や王はSky王国時代に存在したことから紛れもなく「旧世代」あるいは「祖先」に類するものであり、どんな理由があろうと王子/王と同一個体、あるいはその一部であれば「今生まれた新世代」ましてや「子孫」と呼ばれることはないと思われる。また、コンセプトアートには王子/王と星の子が同一であるという記述はひとつもなく、旧バックストーリー案でも星の子は「メガバードによって送られた新しい子孫の種族」と書かれている。また姿に関して言えば、普通の精霊の子どもも星の子と姿が類似していることがゲーム内外で示されている。

さらにAURORAバーチャルコンサートでは王国滅亡後と思われるシーンで光の蝶の群れが、光の生物たちが残した光の粒が集まって形成された巨大なAURORAの光の波紋を受けて直接星の子達に変化している。このため星の子は光の生物が進化した存在であるという説がある。あるいはこの光の蝶が精霊から発生したようにも見えるので、精霊と生物の魂や肉体が混ざりあったものではないかという説もある。

星の子の使命にはどこまで含まれているのか

そもそも「使命」とゲームで呼ばれているが、星の子がストーリー上行うこと、あるいはその他に行えることは「必ずやらなければいけないこと」なのかというところから考察しなければならない。星の子が何もしなくてもペナルティは一切ないため、制約のようなものはなく、つまり「しなければならないこと」ではなく、それを行うかは完全に星の子の自由意志に委ねられていると見ることもできる。この解釈によれば、原罪に行くことすら星の子の自由意志であり、そこで何が起こるか知らなくても、それは星の子の責任であると解釈することも出来る(もちろんこの考え方では逆にそれらを行わない自由も保証される)。もしかすると暴風域などについてはフレンドなどゲーム内で他の星の子に教えてもらう前提なのかもしれない。ただし、それらを星の子が行わないことによる罰則はないものの行うことによって得られるメリットは多くある(下記参照)。
なお、ストーリー自体はフレンドに手を引いてもらえば精霊を1人も解放せず光の翼をひとつも取得せずにクリアすることが可能である。神殿での瞑想は必要だが、それも草原の大精霊は素通りすることが可能である。この状態でも天空に行くことはでき、天空以降のムービーを見ることもできるので精霊解放や光の翼を集め、原罪で配ることを絶対にしなければいけないかというと疑問が残る。
さて、星の子がゲーム中で行うことはいくつもあるため、以下にそれを列挙する。このどれまでが使命に含まれるのか、それとも全て星の子の自由意志に委ねられているのかまで多数の説がある。

  • 精霊の記憶を解放する
  • 神殿で大精霊を目覚めさせ、精霊を星座に返す
  • 星座を完成させる
  • 精霊と友情を深める(キャンドルやハートとアイテムを交換する)
  • 光の翼を集める
  • 原罪で光の翼を配る
  • 原罪の後の空間でハグをする(ハグをするだけでは不十分で、一緒に天空に登らなければいけないとする説と、ハグをした相手は(描写はされないが)一足先にあの空間から出ているという説と、ハグをすることで一体化あるいは吸収し、天空で(描写はされないが)放出しているとする説と、一体化することこそが目的であるとする説がある)
  • 天空で星のキャンドルを使い精霊の友情をさらに深める
  • 転生する
  • 光のかけらを集める
  • 蝕む闇を溶かす
  • 蝕む闇から光の生物を救出する
  • 他の星の子と友情を深める
  • 他の星の子に知識を分け与える
  • デイリークエストを行う
  • 光を広めることで新たなエリアを解放する(星の子の行いの結果であると解釈する場合)
  • 季節の精霊を解放する
  • 季節のクエストを達成する(季節の精霊の願いを叶える)
  • 闇の破片クエストをする

これらによって星の子が得られるメリット

  • 精霊が星座に帰る
  • 感情表現や装飾アイテム、楽器などを手に入れ、自己表現に使うことが出来る
  • 精霊との友情が深まる
  • フレンドが増え、フレンドと行えることが増える
  • 上記に用いるキャンドルやハートなどの通貨が手に入る
  • より多く羽ばたけるようになり、より高く舞い上がれるようになる
  • 峡谷まで進めることで季節イベントなどに参加できるようになる
  • 様々な景色を見ることができる
  • 精霊の願いを叶えることができる
  • 赤い闇の破片クエストを達成することで、生物の魂も天に返す
  • 新たなエリアが増え、探索などの楽しみが増えるとともに世界が光を取り戻している実感を得られる
  • 他の星の子の助けになる
  • 心理的な充足感を得られる

星の子は1人か複数か

星の子は1人ではないと思われる。その根拠を説明する。
 Skyの本質はソーシャルゲームであり、公式も複数人で協力することを推奨しているのだから使命も複数の星の子が協力して果たしている。ストーリー上でもたとえば天空への道中ではフレンドの名前を冠した星の子が現れている。そもそもタイトルも「子どもたち(children)」と複数形である。イベントシーンで1人になるのは他のプレイヤーが邪魔にならないための大人の事情である。

この説はGDC2019講演資料のCollective Journeyの概念に繋がる。1人の星の子が使命を果たすことは、全ての星の子の使命が果たされることにつながり、全ての星の子の使命は、1人1人の星の子の使命を果たすことに結びついている。

星の子は精霊を全て救ったあとどうなるのか

 これはそれを示すものがないので完全に推測にしかならないが、活発に議論されていることである。以下にその例を示す。

  • 元の世界に帰る
    星の子を完全にプレイヤーの分身として見た時、あるいは生物や精霊とも違う天使のようなものと見た時などの説。この「元の世界」とは星の子=プレイヤーとして見た時は現実世界、星の子=天使のようなものとして見た時には天空やその他の特別な空間ということになるだろうか。
  • 使命は終わらない、別の場所で使命を果たす
    Skyという王国が始まってから終わるまでには無数の精霊がいたはずで、それを救い切るということはできないだろうという説、あるいはSky王国以外にも無数の、それぞれの原因で滅びた国があると仮定し、王国を救い終わったらその国に移ってまた同じように使命を果たし続けるという説。メタ的に使命の終わりは想定されていないのではないかという説もある。
  • 永遠に輪廻を続ける
    もともとSkyの世界では(おそらく精霊も含めて)生物が輪廻していたようなので、Skyの生物の一種である星の子も当然同じく輪廻し続けるという説。

モチーフにあるのではないかと思われる存在や概念

命を投げうって民を救うというところはキリストに通じ、何度も転生し世界全ての精霊を救うところ、袈裟のような服は「一斉衆生済度の請願を果たさずば、我、菩薩界に戻らじ」と誓い六道すべての世界に現れて衆生を救う地蔵菩薩(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E8%94%B5%E8%8F%A9%E8%96%A9 )に通じる。全てのプレイヤーつまり人間にはこのような善性の素質(仏教でいうところであれば仏性(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%8F%E6%80%A7 )がそれに近いが、例えば儒教の性善説(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%80%A7%E5%96%84%E8%AA%AC )など他にも似た思想はある)があるということを星の子を通じて示しているのかもしれない。