傭兵だって腹は減る。
戦場ではそういった専用の食材セットがあるが
普通に街中にいる時はそうもいかない。
というわけでシン・アスカは滞在先で飯屋を探していた。
「といっても○野屋っていうのもなんだしな」
きょろきょろと飯屋のありそうなところで探すも中々期待通りの場所は見つからない。
「かといってMACもどうかだしな…」
そして、しばらく散策する事になった。
「(いけない、なんかムカムカしてきたぞ。落ち着け、俺は腹が減っているだけなんだ)
ん…あそこは。いいや、もうあそこにしよう」
適当な飯屋を見つけ、そこに入るシン。
「(何だ?店の中の客皆帽子をかぶっているぞ)」
「アジの開き、お持ち帰りで」
「(お持ち帰り、そういうのもあるのか)」
「ご注文は何にしますか」
「ん?じゃあ…」
「わぁ、意外と量が多いな」
・ごはん…丼に一杯
・ホッケの開き、大根おろしがたっぷりと
・煮込み汁…魚が丸々一匹と野菜が、味噌仕立て
・お新香…なす、たくあん、カブ
「(なるほど、この店は基本一つでいいんだな)」
パク、パク、パク、ジュルジュル、パリ
「(うーん、失敗したな。魚がダブってしまった。
しかし、そんな中このお新香は正解だ。漬かり具合もちょうどいい)」
「ふぅ~、お腹が一杯だ」
「790ダラズになります」
「(あの量でこの値段、ここは覚えておいて良い店かもしれない)
【戻】