汎用合成兵器ウィンダム、宇宙合成獣ジオモス、超宇宙合成獣ネオジオモス 登場
「プラズマ百式、速度臨界に達しました。ゼロドライブまでカウントダウン始めます」
「あと十数秒だ耐えられるか?」
『ああ。こうしてお前と話してられるのが何よりの証拠だ・・・む?なんだ、あの光は・・・』
「こっちのレーダーには何も映ってないぞ!?引き返せ、カズマ!」
『もう遅い・・・それにどうやら、あの光は俺を呼んでいるようだ・・・!』
「ゼロドライブ突入!」
「カズマアアーーー!!」
それが、ゼロドライブ一度目の実験だった。
─宇宙─
『ほう、テストパイロットにも知られているとは有名人は辛いねえ』
無線から聞こえてくる声は軽いものだった。
しかし声の主で乗るウィンダムは右手のライフルを百式に向ける。
「ふざけるな!俺はザフト艦ミネルバのパイロット、シン・アスカだ!お前らのことはよーく知ってるさ!」
『ほう、何度も邪魔してくれたあの艦のクルーか。可哀想にな、あの艦も今日で終わりだ』
「どういうことだ・・・!」
─ミネルバ─
哨戒任務の途中、ミネルバではメイリンが救難信号をキャッチしていた。
「艦の特定はできるか?」
「信号はとても微弱でそこまでは・・・しかし場所はここからならそう遠くはありません」
「急がないと手遅れになるかも知れんな、よし!これより本艦は救難信号の発信地点へ急行する!」
─宇宙─
『・・・いいさ、教えてやる。スフィアが次に狙うのは、エンジンだ』
「エンジン?・・・まさか、ネオマキシマ!?」
『そうだ。奴らはマキシマエネルギーを使い強大な力を手に入れた。ミネルバはスフィアにとって最高の餌だ』
吐き捨てるように言うネオ。その言い草にシンは違和感を感じた。
「奴らだって?お前がそのスフィアを操ってる張本人だろ!」
『・・・お喋りが過ぎたな。というわけで坊主。お前の機体のエンジンも必要なんだよ!』
ライフルの銃口に光が集まっていく・・・!
─デブリ地帯─
救難信号を追うミネルバはデブリが漂う危険宙域に到着した。
「なるほど・・・この辺りなら遭難した上信号も届きづらいな」
「でもおかしいですね。ここは航行ルートから外されていて通常の船は近寄ろうともしないはずなのに」
「イーグルは分離して周囲の捜索にあたれ。デブリに当たるなよ」
タリアがそう言った時。レーダーに反応があった。同時に警報が鳴り始める。
「これは・・・前方からこちらに高速で接近してくるデブリがあります!」
メイリンが画像を出す。回転しながら向かってくる岩石がディレクションルームに映された。
「迎撃用意!」「ラジャー!・・・えっ!?」
迎撃準備にかかるミネルバ、その眼前でデブリは爆発した。
驚くクルー達。しかし彼らは直後に恐怖することになる。
「ギジャアアーア!!」
岩石の中から怪獣が飛び出してきたのだ。
それはミネルバの上を横切ると後部へ向かう。目的は一つ。
「エンジンに取り付かれました!えっ・・・救難信号、この怪獣から出てる!?」
「まさかこいつがジュール隊を破った奴か・・・!」
─宇宙─
ウィンダムから放たれるビームが百式を掠める。
異常事態を察知したガロワから通信が入った。
『シン!どうした何があった!』
「トダカさん!今ウィンダムに、いやそれよりミネルバは何処にいるか教えてくれ!」
『ミネルバだと?』
「ミネルバが危ないんだ!もしかするともう襲われてるかもしれない」
『お前・・・もしそうだとしてそんな非武装の機体で何が出来る、何も出来はしない!早くそこから逃げろ!』
シンの考えを察したトダカは鋭い口調で先回りをした。
「出来るさ俺なら・・・必ず出来る!皆を助けたいんだ、俺じゃなきゃ無理なんだ!!」
食い下がるシン。トダカにはわけがわからない。
「この機体はきっと無事に返すよ。もうテスト失格になってもいい!駄目だってならこの機体を捨てる!」
ついには脅しともとれるようなことを言い出す。
しかしその言葉には決意のようなものがこもっていた。
『お前一体・・・わかった、今からデータを送る。大体の場所はわかるだろう。だが一つ約束しろ』
「なんだよ」
『機体とパイロット。両方とも無傷で返せ!いいな!』
「トダカさん・・・ラジャーッ!」
画面の中のトダカに敬礼をするシン。一方後追うウィンダムは痺れを切らしていた。
『面倒だ、こうなったらリミッターを外させてもらう!』
「こっちだって!いけっ!」
シンはスロットルを一気に限界まで開いた。
─デブリ地帯─
「エンジン出力60%低下!このままだと航行不能になります!」
エンジンに取り付いた怪獣に向かって機銃掃射が行われる。
発進していたイーグルもビームを撃つが全て弾かれた。
「亜空間バリア、こいつスフィアか。メイリン、取り付かれたエンジンブロックをパージ!各機は同時に攻撃!」
タリアの命令どおり、エンジンの大部分が怪獣と共にミネルバから切り離された。
それをレイ達が取り囲む。
「超硬度ワイヤーを射出しろ!こいつを近くの岩に叩きつけるぞ!ルナマリアは援護!」
イーグルから発射されたワイヤーが怪獣を引っ張る。
そこへルナ機がミサイルが命中、怪獣は近くの小惑星に落下した。
「ビシャアアウン!」
叫び声を上げて叩きつけられる怪獣。しかしそれ以上動こうとはしない。
「やったのかよ?」
ハイネがそう言った時、怪獣は全身から幾筋もの電撃を発した。
不用意に近づいていたイーグルはそれを避けきれない。
「くっくそ!少しっもらったか・・・!?システムダウンだって!」
ハイネだけでなくアスラン・レイ・ルナマリアも同じだった。
どの機体もシステムが落ちて動かない。
「これじゃジュール隊と同じじゃないか!」
苦しむレイ達の下で、怪獣は動きを開始した。
─宇宙─
赤いウィンダムが一機残されていた。追いかけていたプラズマ百式はもう見えない。
「まさかあそこまで早いとはな・・・まあいい、今頃はネオジオモスが誕生している頃だろう・・・」
「ぐぁ!もう、あとどのくらいだ・・・?」
臨界速度に達したプラズマ百式のコクピットで、シンは呟いた。
距離を確かめる為ではない。自分の意識を保つ為だ。
「はあ、くっ・・・!・・・・・・あ、あれ?」
それまでの操縦で疲れた精神が消えようとした時、シンの前に見たことのない光景が現れた。同時に体も軽くなる。
暗い宇宙をかき消すような光がまるでオーロラのように広がっていく。
シンは目的も忘れてそれに見入った。
「なんだこれ・・・はっ、もしかして」
我に返り計器を見ると、臨界速度から15秒を経過している。ということは
「これがゼロドライブ?父さんが見たものなのか・・・?」
その時シンの頭にあるものがよぎった。それは今まで自分が忘れていた記憶。小さい頃の父との少ない思い出だった。
『父さん、父さんはどうして宇宙を飛ぶの?』
夕暮れも過ぎた暗天の下、幼いシンは父に問いかけた。遠くからはさざなみが聞こえてくる。
『シン。空を見てごらん』
父に言われ、小さな頭が上を見上げる。
そこには数え切れない星が瞬いていた。シンには見慣れたものだ。
『シンは知らないかもしれないが、夜空にはこうやって光れない、見れない星が沢山あるんだ』
『・・・』
『だからなシン。父さんはそういった光らない星に会いに行こうと思うんだ。自分自身輝きながら。それが父さんの夢だ』
そう言いシンの方を向いた父の顔は、自分と変わらないほど幼く、しかしとても優しい表情をしていた。
「・・・今まで忘れてたのか、俺は・・・」
知らずに涙が零れた。涙で歪んだ光がグニャリと曲がる。
と、シンは胸の辺りに何か温かいものがあるのに気付いた。
「・・・これは・・・」
探って取り出したのはウルトラマンの力が込められたケータイだった。
それは脈動するように明滅している。
「お前が見せてくれたのか?・・・ごめん、俺つまらないこと気にしてたみたいだ・・・」
ミネルバで見た夢を思い出す。
あの時は不安から忘れようとしていたが今は違った。
「そうだ、俺だって光になれたんだ。そうだよね、父さん・・・!」
ゆっくりとケータイを開くシン。
ディスプレイから今までになく力強い光が溢れ、シンを、プラズマ百式を包んでいく。
─デブリ地帯─
ミネルバのエンジンを吸収した怪獣ジオモスは、その丸い体を更に丸めた。
「あいつ俺達にトドメも刺さずどういうつもりなんだ・・・ミネルバは無事だろうか・・・」
フラフラと離れていったミネルバを心配するアスラン。
その時ジオモスに変化があった。
「・・・・・・・・・・・・、ギシャアアア!!」
丸い体から突き出た小さな頭が割れセミの羽化のように、現れた顔が現れた。
更に胴体や四肢も出てくる。
「ジシャアアアゥン!」
古い殻を脱ぎ捨て、地面に直立したスリムなその姿は球のように丸かった以前の姿とは似つかない。
だが凶暴な鳴き声と悪意に満ち光る眼はジオモスそのもの。
スフィアの最終兵器ネオジオモスの誕生だ。
「この為に動かなかったのか・・・!」
覚醒したネオジオモスの首がゆっくりとイーグルの方を向く。最初の獲物を見定めるような視線だ。
「ジシャァーッ!」
体をスパークさせて電撃を集めるネオジオモス。その時。その遥か頭上で一つの星が輝いた。
「?」
首を曲げて訝しむネオジオモス。その星が近づくにつれ、その姿が変わっていく。
そして光の中から巨人が現れた。
「ハアーーーッ!」
飛来した光は巨人に変わり、その巨人の伸ばした足がネオジオモスの頭部に突き刺さる。
「ギャアアーッ!」
悲鳴を上げて昏倒するネオジオモス。
巨人はの選手のように棒のまま空中で一回転し着地した。
「インパルス!来てくれたのね!」
動かないイーグルの中でルナマリアが喜んだ。
インパルスは起き上がったネオジオモスを睨みつける。
(お前か・・・!お前がみんなをーっ!)
「ハッ!デアーッ!」
インパルスは自身の身長よりも高く飛び上がり、ネオジオモス目掛けて急降下した。
引いた右腕が青白く光る。
上方からの勢いと自らのエネルギーを込めた拳。
が、その拳はネオジオモスの片手にあっさりと受け止められた。
「!!」
「ビシャアゥゥン!」
逃げようとするインパルス。だがネオジオモスはウルトラマンの腕を離さず力のままにぶん投げた。
「グアーッ!」
放り投げられて岩山に叩きつけられるインパルス。掴まれた拳がズキズキと痛む。
しかし容赦ない追撃がくる。
「ジャシィアアア!!」
ネオジオモスが体の回りをスパークさせた。青い電撃が前方に伸びる。
だがインパルスはそれをヴァジュラで迎撃した。
「デヤアーーッ!!」
二つの光が火花を散らす。
それは互角と思われたが徐々にヴァジュラが押され始めた。敵は光線でも上回っていたのだ。
「ジャギャアアーッ!」
電撃を纏めて帯状にし更に威力を増していくネオジオモス。ウルトラマンも力を振り絞る。
そして光の境目が爆発した。
「キシャアア!」
その爆発に向かってネオジオモスが突進した。
直後にインパルスが爆炎の中から飛び出してくる。
「ハッ!」
頭部を狙い右フックを繰り出す。
だがネオジオモスは前傾姿勢になってそれを潜ると突き上げるような頭突きをかました。
「ウハアッ!?」
ウルトラマンの巨体が宙に浮く。それだけでは終わらない。
その胴体に尻尾の一撃。呆気なく薙ぎ払われるインパルス。
「なんて怪獣だ・・・これはネオガイガレード以上の強さか・・・?」
圧倒的な力にレイすらも驚愕する。
ネオジオモスは仰向けとなったインパルスに電撃を浴びせかける。
「ヌアアーッ!!」
絶え間ない雷を受け胸の光が赤に変わる。
このまま負けてしまうのか?シンの頭にそんな考えが一瞬浮かんだ時だ。
(ホロビヨ・・・・・・ほろびよ・・・滅びよ・・・)
シンの頭に不気味な声が響いた。
これは何処から発せられるんだ?そう思った最中、ネオジオモスの眼が歪めて笑った。
(お前の声か!?)
(我々に背く文明の者達よ。お前達には必ずや滅亡の制裁が下る。これは運命だ)
スフィアからの言葉がシンの脳内を渦巻く。そしてそれはイーグルにも届いていた。
「こっちの通信に無理矢理割り込んでくる!」「何なの、これ・・・」
笑いながら滅びの言葉を繰り返すネオジオモス。インパルスへの攻撃も忘れない。
(運命だって・・・ふざけるなよ!うおおおおーーっ!)
怒りのままに立とうとするインパルス。
だがその体に雷が降り注ぐ。もはや反撃は絶望的だった。
(くそうぅ!これまでなのか、こんなものなのか俺の光は・・・これで全ての力なのか!?)
自分の弱さを叱りつけるが、もう力は沸いて来ない。
体の色は灰色に変わり始めた。
(ホロビヨ!)
数え切れない電撃が絡み合い、曲がりながら周囲の地面を破壊する。
破片が煙のように舞い散った。
「デュートリオンビーム、発射!!」
その粉塵を抜けて、彼方から一筋の光がウルトラマンに命中した。
その暖かな光は弱った体を蘇らせる。
「ミネルバ!?逃げたんじゃないんですか!」
「馬鹿者!仲間を見捨てるほど冷血ではない!・・・少し、遅くなったがな。済まない皆」
タリアの謝罪と共に、ミネルバが戦場に現れ出た。
だがその動きはフラフラと頼りない。
「サブエンジンの力だけでデュートリオンビームを撃ったから・・・!早く撤退してください!」
「そうはいくものか!イゾルデ撃て!続いてナイトハルト用意!・・・立て!インパルス!」
ウルトラマンを援護するミネルバ。その攻撃は亜空間バリアを破れない。
それでもインパルスには十分な時間を作った。
「起きてくれウルトラマン!」「大丈夫よ!」「俺たちだって諦めてない!」「・・・戦え!」
タリアやアスラン達が叫ぶ。
それはネオジオモスの言葉に混じって、確かにシンに聞こえていた。
(ミネルバ・・・皆も・・・俺だって負けない!運命なんてものに、負けるかあーっ!)
シンの何かが弾けた。全身に漲る力がウルトラマンが立ち上がらせる。
そして、その全身が発光を始めた。
─アカツキ島─
「SEEDが・・・ついに目覚めるのですか・・・」
─デブリ地帯─
「あの光はなんなの!?」「わからん!」
周りの石や電撃さえも打ち消した白い光に、サファイアのような青い一点が浮き出た。
「・・・ディヤアッ!」
光を吹き飛ばしたそこにいたのは、今まで見たこともない紫を纏ったウルトラマンだった。
「シシャアーッ!」
ネオジオモスが間髪いれずに電撃を放つ。
しかしインパルスは左手でそれを集めて受け止め、消滅させた。
「ヂィヤッ!」
ウルトラマンが地を蹴った。
地面スレスレで高速飛行しつつ一瞬でネオジオモスとの距離を詰める。
「シャアアー!」
ネオジオモスの左腕がインパルスを狙って振るわれる。
だがインパルスはそれを右手で止めた。足が地面にめりこむ。
「グググ・・・ヤアッ!」
そして残った左腕にエネルギーを込めてネオジオモスの顎に打ちこんだ。
咄嗟にガードされるがそれを弾く。
「ギ、ジジャアー・・・!」
今度はネオジオモスの体が浮き上がり地面に倒れる。
しかし倒れながらも長大な尾をインパルスの首に巻きつけた。
「ムウッ・・・!ウ、ウアアーッ!」
振り取ろうとするインパルスだが尾を握ろうとした時、体中に電撃が走った。
電流が尾を伝い直接流れ込んだのだ。
「あの攻撃!ギャビッシュと同じか!?」
レイ達は以前ギャビッシュによって倒されたインパルスを思い出す。
だが目の前の電光はあの時見た以上に激しい。
「ギシャア!」
捕まえた!とでも言いたげに鳴くと、ネオジオモスは体ごと尻尾を振った。
ウルトラマンもそれに引っ張られてしまう。
「・・・グ!ウアア・・・ッ!?」
尻尾に引かれ地面を転がる羽目になる。
抵抗しようとするが、カラータイマーが点滅を始めた。動揺するインパルス。
「ジシャアアーッ!!」
これを好機と見たネオジオモスは尻尾を止めて、今までで最大の電流を流し込んだ。尾が輝きを放つ。
「!グワアアアーーー!!」
ようやく立ち上がったところに最後の一撃をもらい、ウルトラマンはがっくと膝を折った。
その眼から光が消える。
「ジシャアアシャアアア!」
ネオジオモスが近寄る。尻尾はまだ首から離れない。
そしてインパルスの前で立ち止まると両腕を持ち上げた。その時
「・・・ディヤアーッ!」
紫電一閃!ウルトラマンの右手に現れたエクスカリバーがネオジオモスの両腕を切断した。
「ギジャヤアアアア!!」
ネオジオモスが痛みに吼える。だがすぐに立て直し尻尾に電流を流す。
しかしウルトラマンは今度は倒れなかった。
「ギジャ!?」
平気な様子に戸惑うネオジオモスだが、その疑問が解消する間もなくインパルスが尾を切り取る。
「フンッ!」
インパルスは、斬られてもなお絡み付こうとする尻尾を剥ぎ取るとネオジオモスに見せ付けるように放り投げた。
それにはあるものが付いていた。超硬度ワイヤーである。
それを見たアスランはインパルスが無傷な理由を察した。
「・・・そうか、あのワイヤーをアースにして怪獣の電流を受け流したんだ!」
ワイヤーの片方の頭は地面に突き立てられていた。
そしてインパルスはワイヤーを引き抜いて肩にかけ、叫んだ。
「ウルトラメタモルフォーゼ!」
右手だけでなく左手にも剣が形成される。
そしてインパルスはその剣をブーメランのようにぶん投げた。
同時にワイヤーを掴み直しそれを光の槍に変化させる。
その槍は短く、とても手で扱うものではない。となれば・・・
「ハアーッ!!」
光の剣が左右対称な軌道を描きネオジオモスに向かっていた。
そしてその二つが交差するところに光の槍が投げられた。
剣と槍は重なり合い、光の矢へと変わる。
そしてその矢はネオジオモスの亜空間バリアを紙のように一瞬で貫いた。
「ギジュアアアアアーーッ!!!」
鎧を打ち砕かれ丸裸となったネオジオモスに光の矢が突き刺さる。
その瞬間、ネオジオモスは激しい光と共に爆発した。
「ハア、ハア・・・デヤッ」
全てをやり終え、ウルトラマンは飛び立つ。
しかしウルトラマンが飛んでいった方向からは新たな光が。
「父さん・・・俺、やったよ・・・」
遠くからでも目立つほど光るプラズマ百式。そのコクピットにシンはいた。
眠り薬を飲んだ時のように疲れ果てている。
『シン!シンなのか!?』
さっき聞いたはずだが、妙に懐かしい声が無線機から聞こえてきた。
シンは疲れを吹き飛ばすような大声で返した。
「おーいっ!みんな、大丈夫かー!?」
C.E.2017、シン・アスカ隊員の活躍によりゼロドライブ航法は飛躍的に進んだと言われている・・・
怪獣に襲われていた宇宙人を助けたメイリン。
しかしそれは悲劇の始まりだった。
次回「宇宙の宝石」
デスティニーインパルス
運命に打ち克つというシンの強い闘志が生んだインパルス第5のタイプ。体色は紫。
フォースのスピードと光線、ソードのパワーと防御力、ブラストの超能力とエネルギー量と3タイプ全ての能力を有する最強の形態。
技同士を組み合わせた複合技を使うことも可能で、高速移動しつつ剣で切り裂く戦法が主な戦闘スタイル。
実はこの姿が本来のインパルスのものだが、全タイプ中最もエネルギー消費が激しい為制限時間は半減してしまう。
必殺技は強化型ヴァジュラのネオヴァジュラ(フォース&ブラスト)や剣と槍の同時攻撃ウルトラクロス(ソード&ブラスト)など。