エイリアンvsプレデターinCE_ナナシー氏_第05話

Last-modified: 2007-12-30 (日) 13:16:48

ターゲット5 『生物兵器達の恐怖』

 

数日後、プラント内で大規模の同時生物テロが起こった。得体の知れない生物が
市民達を追い回し捕食し、テリトリーを作り数十体のクィーンがコロニーを占拠。
更に48時間後各プラントコロニーは、地獄と化した・・・。辺り一面に、エイリアン達の
繭が蔓延り、悪臭が充満しコロニー内の機能もストップして灰色の空が広がっていた。
空気の濃度が薄くノーマルスーツなしでの呼吸は困難だろう。この情報がデュラんダル議長の耳
に入るのはそう時間が掛からなかった。プラントの8割は壊滅状態でザフトにとって、存亡すら
危ぶまれるだろう・・・。後にこの事件は「イビルバグズ・ナイトメア(害虫達の悪夢)」と呼ばれた。
恐らく、ブルーコスモスのメンバー達を中心にフェイス・ハガーを意図的に寄生させテロ行為決行が濃厚である。
早急にザフト議会はMSを使用した鎮圧作戦に乗り出しジュール隊共にミネルバクルー達も乗り出した。
「コレは・・・」アスランは驚愕する、変わり果てたプラントの姿を見て・・・「そ、そんな!?プラントが!?」
周囲には食い荒らされた人達、炎上する建物の数々、中には建物自体が繭となっていた。
「一体、どうなってるんだ!みんなが、みんなが・・・死んでいる!」「いやぁ、いやぁ・・・・」メイリンは恐怖で目を覆い、シンは月光を飛ばす。
『虫ドモノ・・・仕業ダナ。』ブラッディ・プレデターは答える。曰く、エイリアンの事を虫と呼ばれている。「虫?」一同の視線はブラッディに向けられる。
『虫ドモハ・・・女王ヲ中心デ動ク。我々ノ獲物・・・。女王ヲ狩レバ増エル事ハ・・・ナイ。』
「つまり、蟻と同じ社会構図と言うわけだな?プレデター君。」『アア、残リハ・・・雑魚ダケ・・・ダ。』
ギルバートにエイリアンの習性、社会構図を詳しく話した後、武器の準備をする。
「無茶よ!一人で何処へ行く気なの!?」ルナマリアは制止するが
拒絶される『狩リノ・・・時間ダ。生キ延ビタイ奴ダケ・・・来イ。』
一人格納庫へ向かうブラッディ。「待ってくれ、俺も行く!」
「シン!」静止するレイをよそにシンはMSに乗り込みブラッディを掌に乗せる。
「シン・アスカ、ブラストインパルス行きます!」『FUCK OUT!』発信するブラストインパルス。
こうして、プレデターとシンの共同戦線が始まった。『見セテモラウゾ、オ前ノ・・・覚悟ヲ』

 

シンが何故ブラストインパルスの装備での出撃理由は短期決戦に挑む意図があったからだ。
しかし、その目論みは速くも崩れ去り絶望のどん底に陥れた。察知したかのごとくエイリアンが出てきた。
シン達が辿り着いたプラント内市街地、多くのエイリアンがブラストインパルスに殺到して来た!
蟻が、自分より大きな獲物を仕留めるかの様に大きな波として押し寄せる。
その数、200万~300万匹!!!一匹一匹がブラストインパルスに飛び掛り
コクピットを無理矢理抉じ開けようとしていた。「うわぁぁあ、数が多過ぎる!このぉぉぉお!!」
MSに跳び付くエイリアンを振り払いバルカンでけん制するも、俊敏な動きで避けられる。
此方も口から強濃度の酸を飛ばしびコクピットに集中する。引き摺り下ろし、みんなでディナーを頂くのだろうか?
VPS装甲を持つMSであるが、持久戦に持ち込まれるとバッテリーの残量が減る一方。
何度も倒してもドンドン群れが押し寄せる。まるでガリバーを小人達が袋にするかの如く・・・
武器の残量も切れ残るは手足の使った攻撃でエイリアンを潰すのだが酸の血液で装甲部分の一部が溶け始めた。
攻撃すればするほど解け続けついに足が折れ仰向けに倒れるブラストインパルス。
それを待ってたかのように群れが一気に押し寄せてきた。「シャァァアァアアアアアアアァア!」
「キシャァァァアアアアアァア!」ある一匹は飛び掛り、ある一匹は酸を吐き飛ばし、
ある一匹はコクピットハッチを抉じ開けようとする。バッテリー残量も切れフェイズシフトがダウン・・・
「しまった、バッテリーが切れた!」見る見るうちにキャノピがー溶けエイリアンの一匹がコクピット内に
押し寄せて来た!「シャー!(ウマソーな奴が一人いた。)」「うわぁあ、やめろぉぉぉお!」抵抗するシンだが
予想以上の力強さになす術が無い。「キシャァァァア!(頂きマンコー!)」隠しアゴが心を捉えようとしたその時!!
「ギ ャ ァ ァ ァ ァ ア!」シンの背後からスピアが飛び出し口を打ち抜く!「ああ・・・!?」
見えない狩人は力任せで外まで投げ飛ばし他のエイリアンをなぎ払い、ショルダーキャノンで殲滅する。
エイリアンの群れは巣に戻った。『囮トシテハ・・・使エルヨウダナ』姿を現したプレデター・ブラッディ。
そんなブラッディを見てシンは睨み付け激昂した!「あんたって人はぁー!!」
『利用スルモノハ利用スル。オ前ニ・・・狩リヲ教エテヤル、ツイテ・・・来イ!』「ああ、やってやる!やってやるさ!!」
かくして、シンにとって始めての生身の戦いがこれから始まった・・・。「フリーダムを倒すまでは死んでたまるかぁぁぁぁあ!」
しかし、コレは序曲に過ぎない。恐怖はコレから始まるとも知らずに・・・

 
 

ターゲット5『生物兵器の恐怖』END