エイリアンvsプレデターinCE_ナナシー氏_第06話

Last-modified: 2008-01-01 (火) 19:47:38

アナザーターゲット ルナマリアVSプレデター 

 

同時多発生物テロが起こる2日前に遡る。いつも通り、ミネルバクルー達は朝食を取っていた。
何時もと違うのはプレデターがいる事ぐらいだろう。「何で、あいつも一緒に飯食ってんだよ!?」
ヨウランがシンに耳打ちをする。「そんな事知るかよ、ヨウラン」コテンパンにやられたシンは頭に包帯を
巻いていた。「さっきから変な臭いしないか?生臭いし」「ああ」クルーのヒソヒソ話する中、一人だけ
プレデターを睨み付けるルナマリアの姿があった。「アイツの正体を絶対に暴くんだから。」先の戦いでの
悔しさが込み上げている彼女に対しレイは静止する。「止めておけ、ルナマリア。俺達、ザフトレッドでも勝てなかったんだ。」
「でも、レイ!あれだけやられても悔しくないの!?」「確かに悔しい。だが、肉弾戦で多数で挑んでも歯が立たなかったのは事実だ」
「私、諦めてないんだからね!いくらアイツでも、ザクでやっつけられるわ。」「馬鹿なことを考えるな、ルナマリア」「そうよ、お姉ちゃん」
二人の反対を押し切る彼女に根負けする。「・・・わかった、好きにしろ。俺が艦長に説得してみる。」「ありがとう、レイ」
「お姉ちゃん・・・。」不安そうな妹のメイリン。「一つ言って置く、アスランもあのプレデターにやられた」
「アイツ、プレデターって言うんだ。レイ、アスランの仇討ってくる!」「行ってこい」

 

1時間とミネルバブリッジにてレイは・・・
「え、ルナマリアがあの異星人に模擬戦を?」「はい、タリア艦長。」レイは、タリアに訓練の為模擬戦の許可をもらった。
「本来なら禁止ですが、議長に免じて許可しましょう。」「有難う御座います、タリア艦長。」かくして、ルナマリアとプレデターの対決が始まった。
その頃、プレデターは戦利品の手入れをしていた。『ンー、コノ形・・・イイモノダ。』大事そうにエイリアンの頭蓋骨をワックスで拭いている時
「あなた、私と対決を申し入れたいわ!」『対決・・・ダト?』突然の対決申し入れで驚いていたのはプレデターの方だった。
『アノ時ノ・・・女カ。痛イ目ニアイタイヨウダナ。』ガントレット・ブレードを出すプレデター「今度はMSで貴方と対決するわ!」
『もびるすーつ?ナンダ、ソレハ?』「知らないの、私達が戦争に使うメカの事よ!」『マア、イイダロウ・・・・面白イ』
MSを知らない?ルナマリアは首を傾げながらもザクに乗り込む。「MSを貸して上げる。好きなMSを選んで。」格納庫にあるMSはザク・ウォーリア(緑)
ゲイツR、ガスゥートが並んでいた。『コレガMS・・・大型ノぱわーろーだーノ事カ。』パワーローダー、はるか昔の地球に使われた作業用の機械だが
対エイリアン用兵器としても運用された。『MSニハ・・・乗ラナイ。』「あら、逃げる気なの?そうは行かないわ!」
プレデターは、意外な言葉で周囲に衝撃を与えた。『オ前如キ相手ハ・・・生身デ充分ダ。』

 

クルー達は驚きを隠せずにいた。「生身でMSと戦う」という事は自殺行為に等しい。
仮に出来るとしたらせいぜい、ドモン・カッシュと東方不敗マスターアジア位だろう・・・(ガンダム限定)
「オイ、シン聞いたか!?」「何を考えてるんだ、アンタは。」アスランも驚きを隠せない。「幾らなんでも、生身でMSと闘うなんて無茶だ」
一人冷静議長はプレデターを眺めてこう言った。「正直、私は彼の戦闘力に興味があってね・・・見せてもらおう、生身とMSとの闘いとやらを!」
闘いに挑んだ当の彼女は挑発にも冗談にも聞こえる発言に怒り出す。「なっ・・・!?馬鹿にして!もう、頭に来たわユルサナイ!」
彼女の愛機、ガナーザクウォーリアーが起動する。大して、プレデターはショルダー・キャノン、レイザーディスク等の装備だけだ。
『はんできゃっぷダ・・・来イ、女。』身構えるプレデター、対決の火蓋が落とされる。

 

「誤るなら今のうちよ、プレデター」オルトロスを構えるルナマリアザク。「いくら貴方でもコレは防げないはずよ!」
「ルナマリア、よせ!船を壊すのか!?」シンが止めるのを他所に彼女が「五月蝿いわね!アンタ!!」「今は、止めとけ。ラッキースケベ」
毒付くルナマリアを対象にプレデターは余裕の表情・・・。「いっけぇぇぇえ!」オルトロスを撃つルナマリアザク。
「あっけなかったわね、プレデター!」勝利を確信したルナマリアだが、プレデターの姿が何処にも見当たらなかった。
周囲を探すが見つからない。「また、同じ手を使って卑怯者。出て来い!!」ハンドグレネイドを投げる。「バカマリア!当たったらどうするんだ!!」
「五月蝿いわね!」ブーイングを言う野次馬にクラッカーを投げ全員は黒焦げになってしまった。「誰かボスケテ」
天井に移動したプレデターはガナーウィザードのエネルギータンクに標準を合わせて彼女の攻撃と同時にプラズマキャノンを撃った。

 

ドガァァァァアン!「きゃぁぁぁあ!」後ろからの不意打ちでエネルギータンクが破裂してガナーウィザードが使い物にならなくなった。
「後ろからの不意打ちだなんて!なめた真似を!」ビームトマホークを取り出しプレデターに切りかかるルナマリアザク。
対して捕食者は壁から壁へと移動して攻撃を避ける。「攻撃が避けられるなんて・・・そんな!」焦り始めるルナマリア。
誰もがルナマリアの勝利を確信していたが、模擬戦とはいえMSを圧倒する事を予想されていなかった。
『確カニ女王ヨリモ大キイ上、ぱわーモアル。ダガ・・・・動キ虫共ヨリハニブイ!』
各関節にレイザーディスクで脆い装甲部分を切り離し動きを封じる。『トドメダ・・・鉄クズ!!』
プラズマキャノンを連射してルナマリアザクは直撃を喰らい大波した。「いやぁああああ!」
一度目の対決はプレデターに軍敗が上がった。「悔しい、MSでもアイツに勝てないなんて・・・アイツに・・・ううう・・・」
泣きべそをかきながら蹲る彼女に捕食者が歩み寄る。『女・・・悔シイカ?』「悔しいわよ!MS乗っても勝てなかったんだもの、当然よ!」
『強クナレ。ソシテ、俺ヲ狩リニ・・・来イ!ソレマデオ前ヲ・・・生カシテヤル』「うん、分かったわ。約束だからね。」
『何時デモ・・・来イ』「それと、私は女じゃなくてルナマリアよ!」『るなまりあカ・・・覚エテオコウ』こうして、彼女の戦いは終わった。

 

アナザーターゲット 『ルナマリアvsプレデター』 END

 

おまけ

 

「何か忘れてるような・・・・まあイイか!」
「誰か、忘れてませんかー!助けて。」ルナマリアとプレデターの戦いで全員が
消し炭されて放置されていた。もちろん議長も・・・。
「今まで生きてきた中で一番エキサイトで付いていない人生だったな・・・。」
「ギル、そんな事言っている場合じゃないわよ!もうイヤ・・・(シクシク)」
『議長、ダイジョウブカ?』槍でツンツン。