キラ様第6話

Last-modified: 2009-10-31 (土) 14:54:38

人間が生きていくには色々必要な物がある、しかし無くてはならない物、特に
欠かせばすぐに生命の維持を脅かす物が最低でも2つある、水と空気だ。
本来人が住むべき場所では無い宇宙空間にはこの二つが存在しない、なので
作り出す必要がある。空気は作り出す事は可能だ、どういった原理かは
知らないが今のところは・・。問題は水だ、こればかりは作り出す事が不可能。
なので俺達は今、水を求め、さまよっていた、この広い宇宙と言う海原を。

俺は出撃も無かったので、格納庫でマードック達の仕事ぶりを見ていた。しかし
何とも手早い、こいつとノイマンだけは本当にネ申だ、恐らく現実の世界でもちゃんと
食べていけるだろう。コーディネーターを遥かに凌ぐ能力を持つナチュラルが
この世界には多く存在する。もっともそれは神の適当な采配による所が
大きい訳だが。しかし男があくせく働いてる様を見ていても面白くも何とも無い。
俺は飽きたので食堂へ行ってみた、何だか少し腹が減った。そこにはサイと
フレイ、カズイにミリアリアいつものメンバーがたむろしている、俺はカウンターで
飯を注文しようとした。この世界でも腹は減るし、便所も行かなきゃならない。
アニメなんだからその辺の必要性はカットして欲しかったんだけどな・・・。
サイとフレイが何やらコソコソ話をしている、何だ?サイに即されフレイが俺に
話しかけてきた。
「・・・・・あ、あの、キラ?」
「何だコラ?ああ?」
俺のいきなりの強気な態度に少し怯んだフレイ。しかしここまで来て引き下がる
訳にもいかず続きを言う。
「この間は、ごめんなさい。私考え無しにあんなこと言っちゃって」
「あんなことって~どんなこと~♪」
「アルテミスでキラがコーディネーターだって・・・」
そういえば、このあばずれは俺を売りやがったな、ここらで誰がこの艦のボスか
教えておいてやろう。
「あれは本当に酷い目に合っちゃったよ、トランクス一丁で何時間もトイレ我慢
させられたし、寒くて苦しくて本当に地獄だったよ~。あ~あ誰かを同じ目に合わせたいな」

 

そう言いながら俺は全員の顔を見た、カズイとサイは俺と目が合うとビクッとしてそのまま
目を背けた、ミリアリアは相変わらずブツブツと怨念を唱えている。俺はフレイを見た。
弱気で後ろめたそうな目をしている、俺の標的される事を恐れているのだろう。
「じゃあ俺の受けた仕打を味わってもらう為にここで服脱いでおしっこしなさい」
その場に居たミリアリアを除く全員が静まり返り、フレイは逆切れ気味に反論してきた。
「い、嫌よ!そんなの!アンタ頭おかしいんじゃないの?バカ!変態!」
まぁ当然の反応だな、実際今のフレイが俺の言う事をすんなり聞くとも思えない
しかし俺には考えがあった。フレイをここで陵辱するのは簡単だが、こいつには後で別の
働きをして貰わねばならない、ピンクの髪のお客人がいらした時の盛大な歓迎パーティーの
主催をね。なのでここは・・・。
「そうか、じゃあここは婚約者のサイ君にケジメをつけていただきましょうか
フレイ、サイの金玉を片方握り潰しなさい」
今度はサイの顔が引きつる。フレイは「嫌よ!そんなのアンタ頭おかしいんじゃないの!?」と
同じ台詞を連呼している。サイが逃げようとしていたのでカズイに命令して取り押さえさせた。
「や、やめろカズイ、た、助けて下さいキラ様、何で俺が・・・?」
「連帯責任だ、仕方ねーだろ?でも選ぶのはフレイだし、どうする?ここでおしっこする?
それとも金玉潰す?ちなみに金玉は片方潰れても、もう一個あれば子作りに問題は無いよ」
俺は正直フレイがどちらを選ぶか見たかった、ここで恥を晒すか、若しくは他人を傷つけるか
個人的にはフレイの放尿ショーが見てみたわけだが・・・・。フレイはそれまで青ざめた顔で
真剣に悩んでいたが、俺のその一言を聞くとサイの顔を見て一言謝る。
「サイ・・・・ごめんなさい・・・」
何?こいつ潰す気か?そんなに放尿ショーは嫌か?・・・・まぁ嫌だろうな・・・・。
「ややややや・・・止めろフレイ、うやややあああああ、止めろ!止めろぉ!!」
震えで声にならないサイ、それをよそにフレイはおそるおそるサイのズボンと下着を
引き下ろす。サイの一物が露になった、それを見たフレイは一瞬動きが止まる。
少し躊躇い気味だ。ごくりと唾を飲むフレイ。
「早くしないとみんなの前でおしっこもしてもらうよ~?」
俺がせかすとフレイはそ~っと優しくの睾丸を握り締めた。
「おおおう?うわわわわあああ!!止めてええええええ!!」
サイが叫ぶ、フレイは意を決すると勢い良くそれを握り潰した。
「あぎゃああああああああああああああああ!!!!!!!!」

 

グチャという効果音と共にすさまじい叫び声が食堂に響きわたった、カウンターから
食堂のおにいさんが何事かとこっちを見ていたが、俺が「見てんじゃねーぞコラ」と言うと
すぐに引っ込んだ。サイは泣き叫びながらうずくまっている、あらら・・かわいそうに。
カズイはかなり困惑している、ミリアリアはこの状況でクスクス笑っていた、そして当の
フレイはというと目には涙を浮かべ、手は震えていたが、口元には笑みを浮かべている
こいつもブッ壊れたか・・・?しかし少し間を置いてフレイは俺に問いかけてきた。
「ねぇ・・・キラ・・・・・もう片方も、やっちゃっていい・・・?」
意外な反応に俺は驚いた、こいつ今のでSの道に目覚めやがったか・・・。仮にも
サイは婚約者だろ?さすがはフレイ様だ・・・恐るべし・・・。
「それはさすがにマズいだろ、サイがショック死するかもしれん」
俺はとっさにそう答えた、サイがどうなろうと別に構わないが、ここでもう一つを潰させると
フレイ様は完全に覚醒する、そんな気がした。そこまで行くと後々相手をする俺が面倒だ。
フレイは惜しそうに悶絶するサイの姿を眺めている、まるで自分の手料理を食べてくれている
夫を見るような目で。そこへ艦内放送が入り俺達へブリッジまで来るように呼び出される
しかし今はそれ所では無い。フレイにサイを医務室へ連れて行く様に言い、カズイには
食堂で軽く「事故」が起こったので先に行ってそれをマリュー達に上手く説明する様に
向かわせた。用件は多分ユニウス7へ行って物資の補給をするんだろう、面倒なので
行きたくは無いが仕方ない。俺があそこに行かねばピンクが手に入らないし。俺は
出てきた飯を食べながらそんな事を考えていた、横から何やらブツブツと念仏が
聞こえてくる。見るとミリアリアがまだ席に座っていた。何を言っているのかと耳を
傾けてみたが、解読不能、と言うか言葉にすらなっていない。これは恐らくバグなの
だろう、元々安い人格のこいつらは少しイレギュラーな事が起こると案外簡単に
キャラ崩壊を引き起こす、フレイにしろカズイにしろそうだ、それにちあきの無能な
脚本ではある程度行くところまで行くと修復不能なのだろう。しかしそれでも何事も無く
ストーリーは進行していく、そこはすばらしい。俺は食べ終わったトレイをその場に
放置して、ミリアリアに「早く寝ろよ」と言うと、彼女は「あうー」と返事をした。俺は食堂を
出て、ブリッジへ向かう。するとその道中の廊下にサイの痛々しい悲鳴が響き渡った。
フレイ、もう片方もやりやがったか・・・。まあやるだろうとは思ってたんだけどな・・・。

 

俺がブリッジへつくとさっそくミーティングが開始された。まずマリューが説明する。
「私達は今、デブリベルトに向かっています、デブリベルトには宇宙空間を漂う様々な
ものが集まっています。そこには無論、戦闘で破壊された戦艦などもあるわけで・・・」
「まさかそこから補給しようって言うんですか?」
カズイが言う、それに反応してマリューがまた説明をする。
「あなた達にはその際、ポットでの船外活動を手伝ってもらいたいの」
「余り嬉しくないのは同じだ。だが他に方法はないのだ。我々が生き延びるためにはな」
困惑するカズイを尻目に俺は質問してみた。
「金目のものがあったら貰っちゃってもいいですか?」
俺の不謹慎な発言にマリューは反論してきた。
「駄目よ、私達は失われたものたちを漁りまわろうと言うんじゃないわ。ただ、ほんの少し
今私達に必要なものを分けてもらおうというだけ。・・・生きるために」
「分かりましたよ、じゃあ死体から金歯引っこ抜いたりするのは止めておきましょう。
そういえば兄貴の姿が見えない。あの後トイレから出たらムウは居なかった。周りの整備員は
爆笑していた記憶がある、俺はマリューへ問いただしてみた。
「んで、フラガ大尉はどちらへ?」
その名前が出た瞬間二人の顔が赤くなった、そしてナタルが一言言う。
「我々はあの時、ドッグ内で何も見てはいないっ!」
え?お前らあの時格納庫に居たのか?・・・・・兄貴も相当運が悪かったなこりゃ・・。
「それで、兄貴はどこへ?」
「少し気分が悪いとの事で今は自室で療養中よ・・・・」
マリューが説明する。
「じゃあまた部屋でもシコシコしてるんですかねぇ?」
ナタルの顔が見て分かるほど赤くなる、この人は本当に処女なんだろうなと俺は思った。
しかし強敵だ、恐らくこの艦で一番攻略が難しいだろう。なんせ銃で撃たれても全く
怯まない女だ、少しレイプした位じゃビクともしないだろう。しかし逆を言えば、もし
こいつをどうにか出来ればAAは支配出来る。近い内に攻略法を考えておかなきゃな。
ミーティングが終わり何人かが宇宙服に着替えミストラルに乗リ込む準備をしている。
俺はいつも通りマリューを呼び出し、倉庫へ連れて行った。しゃがんだマリューの顔の
前に俺がペニスを出すとマリューが一言言った。
「あ・・・あの、出すときは・・・・その・・外に、お願いできないかしら・・・?」
それだけ言うと、マリューはパクリと俺のペニスを咥える、もはや慣れたもので始めは
ぎこちなかった動きも今はスムーズ、舌使いなども最高だ。
「魔乳さん、そろそろイきそうなんスけど・・・・」

 

俺はそう言ってからマリューの頭をガッと押さえ付けた。突然の俺の暴挙にマリューは
何とか口からペニスを外そうとがんばってはいたが、俺の腕の力には勝てない。
マリューが抵抗すればするほどペニスは喉の奥に突き刺さり、俺の亀頭が刺激され
一方のマリューはとても苦しそうだった。しかしもう限界だ、マリューの喉の奥へ
大量に射精する、口からペニスを抜くといつもの事ながらマリューは嘔吐する様な
感じで咽ていた。目に涙を浮かべ、相当苦しそうにしているマリューを見ていると
何だかさらに欲情してくる。
「ア・・・アナタ・・・!止めてって言ったじゃない!」
マリューが何とか一言俺にそう言い放った、結構ご立腹気味だ。
「ゴメンナサイ魔乳さん」
「・・・・・・・・」
「苦しんでる顔も最高に可愛いよ♪」
「・・・・・・・・」
「じゃあ次は本番やらせてね♪」
「・・・・・!?そ、それは・・・・・嫌よ・・・・・お願い、それだけは・・・・・」
やっとマリューは俺の言葉に反応した、もっともあまり肯定的な意見では無いが。
「何で嫌なの?」
「・・・・・わ、私は・・・」
「この船のみんなを守るんでしょ?」
「・・・・・うぅ・・・・・・」
「それとも魔乳さんがストライクで出る?出てって瞬殺されてくるぅ?グゥレイトォ」
「・・・・・でも・・今週は・・・生理なの、だから来週まで・・まってくれないかしら?」
アニメキャラの分際でいっちょ前に月経があるのかこいつらは・・・?俺は負債の無駄な
設定に少し驚いた、ここでその真偽を確かめる為にもマリューを裸にしてやろうかな?
しかしあんまりマリューの気を損ねるとそれこそ出撃前恒例のこの行事も取り止めに
なる可能性がある・・・マリューが本気で権限を行使すれば、俺を無理やりストライクへ
縛りつけ戦わせる事も不可能では無いはず、無論そうすれば俺の士気は下がるし
ザフトへ投降される可能性もある。もしかしてそれを恐れての事か?しかしここで俺の
ご機嫌を取ったからと言って俺が完全にAA側に居るとも限らない。どちらにしても
俺の暴挙をこのまま許しておくとは。それがこの女の優しさと言う名の甘さなんだな。

 

軍人向きじゃ無い、ましてや人の上に立つ器じゃ無いな、だから体で俺を繋いでおくしか
出来無い、惨めだな。俺はマリューの頭をナデナデしてやり、倉庫を出た。更衣室へ
行き、着替え、ストライクへ乗り込んだ。そういえば出撃文句をまだ決めてない、どうするか?
「キラ・ヤマトだお!ガンダム出るお!お、お、お、みんな俺に続くんだお」
・・・・ねらー風も悪くは無いが・・・・こっちの世界だとこれじゃただの池沼だな・・。
ストライクはAAのカタパルトから出撃すると、そのままラクスのポットの捜索へ向かった。
ユニウス7が見える・・・。崩壊したユニウス7、辺りに散らばる無数の死体はヘリオポリスの
比では無い、つーか辺り一面ガラクタと死体だらけだぞ・・?本編じゃ描写が曖昧
だったが、実際に見るとこれは相当ヤバイ。これはコロニー跡内部ってのも相当ヤベー
だろうな、俺は船外活動チームのナタルに連絡を入れた。
「・・・・・どうしたキラ・ヤマト?」
「何かを発見しました、敵かもしれないので一応見てきます。そっちには合流出来ません」
「そうか、気をつけろ」
これで良し、面倒な作業は無能な下っ端どもがやれ、俺はここで見張っててやるからよ。
でも敵といっても確か偵察型のジンだけだったよな?あの4機も居ないし楽勝だなこりゃ。
俺は辺りをもう一度見渡した、かなりユニウス7の跡地は広大だ、これが地球に落ちた日には
それこそ終わりだろう。人類滅亡の為の道具がこの世界には多すぎる、それを使おうとする
頭のおかしな奴らの数も。そう考えているとかなり遠くだがジンを一機発見した、まだこちらには
気がついていない、ミストラルを見つけて攻撃してきて俺が殺すんだけど、先に見つけたし
面倒だから今殺そう、俺はジンにビームライフルの照準を合わせた。しかし、あのジン
かっこいいな、俺は遠目に見ながら思った。ザフトのMSは何気にかっこいいのが多い、あの
偵察型ジンはその中でも特にいいデザインをしている、ここで殺しちまうのは勿体無い。
何とか鹵獲できないかな・・・?そーっと気付かれない様にジンに近づいた。長距離偵察型と
いう事もあり、こちらには気がついていない。ある程度の距離まで行くと、一気にブースターを
加速させジンに急接近した。ジンはこちらに気が付いたが、それももう後の祭り、ストライクの
ビームライフルは至近距離からジンのコクピットを完全にロックしていた。俺はジンに通信を入れる。
「手を上げてMSから出て来い、ぶっ殺すぞ」
ジンのコクピットが開き、中から二人のパイロットが出てきた。こいつは二人乗りかよ・・。
俺は持っていた拳銃のスライドを引き弾を装填すると、コクピットのハッチを開け、銃口を
二人へ向ける。さてどうするか?殺すか、それとも捕虜にするか・・・。ここは捕虜にした方が
俺のポイントは高いだろう、しかし俺の目的はあくまでジンだ、こいつらはぶっちゃけ
どうでもいい。しかし近くから見るとマジでかっこいい、これが俺の物に、と考えただけで
かなり嬉しくなった。その内Gジェネみたいに色々鹵獲してAAの格納庫を俺のコレクションで
いっぱいにしてやるぜ。丁度いい所にロープが漂流していたので俺はそれで二人を縛りつけ
ストライクの頭部の角の部分にくくっておいた。ジンの背中を引っ張りこの場を離れる。

 

さて、ラクスはと・・・・あ、いたいた。都合良く脱出ポッドが目の前にプカプカ浮いていた。
流石はプク様、俺とラクスの赤い糸は絶対らしく、捜す前に見つける事が出来た、ストライクの
空いている方の手でポッドを掴むと俺はその足でAAへ帰還した。荷物が多かったので
着艦に少し手間取った。ポッドはどうでもいい、その辺に適当に置き、ジンは傷が付かない
様に丁寧にストライクの横へ並べた。ストライクから降りるとマードックが露骨に嫌そうな
顔をしている。整備対象が増えたからか?ミストラル組はもうみんな帰還していた様で
俺の土産の前にわらわら集まっていた。
「何ですかこのジンは・・・?」
唐突にカズイが聞いてくる。
「いいだろ?俺が捕獲したんだ、欲しいか?やんない」
俺達が話しているとナタルが割り込んできた。
「つくづく君は、落し物を拾うのが好きなようだな・・・。しかしジンまで拾ってくるとは・・・・・」
ナタルは少し呆れ気味だ、なので俺は言った。
「これは拾ったんじゃ無くて投降させたんですよ。ほらあそこに敵の捕虜が・・・」
と言ってストライクの頭部を指差した、だがその先には千切れたロープが踊っているだけだった。
くそ、逃げやがったか・・・。残念な事に逃げられた様だ、かなり強く結んだはずだったのだが・・。
良く見るとロープの辺りに無数の血痕がある。まさか、あの二人デブリに当たって・・・。
ナタルはそれを悟ってか、ため息をつく、それに関してもう言及はしない様だった。
全員の興味はジンからポッドへ移った、マードックが端末で外からロックを解除しようとしている。
それと同時にその場に居た暇そうな奴らがどこから持ってきたのか自動小銃を構える。
「開けますぜ」
マードックの合図と共にポッドが開かれ、中からラクスとハロが出てきた。
「ありがとう、ご苦労様です」
そのままフラフラと空中を漂う、一番後ろに居た俺の所まで流されてきた、俺がラクスの
手を掴む、ラクスは俺の手を支えにして何とか地面へ降り立った。そして一言。
「ありがとう」
近くで見ると案外美人だ、まぁ顔は徐々に変化していくわけだが、そして次に
「アラアラアラ?これはザフトの船ではありませんのね・・・」
その徐々に失われていくだろう天然さも今はかーいーよ。ラクス様・・・。
地獄の一丁目へようこそマイハニー。

○つづく