種なのは_第04話

Last-modified: 2007-11-18 (日) 16:01:19

スターライトブレイカーを撃った直後になのはは息苦しいのに気付いた。
バリアジャケット内に貯めていた酸素が不足してきたのだ。
急いでアークエンジェルに戻り
「宇宙服は無いんですか?」
と聞く。
「宇宙服ってーとノーマルスーツの事か?子供用は2個あったよな…」
「それお願いします!」
そう言うとマードックがノーマルスーツを持ってきた。
「30分しか酸素持たないから気を付けろよ」
「はい」
なのははそれを着てアークエンジェルより再出撃。
ノーマルスーツの上からバリアジャケットを着る形を取った。

その頃ヴェザリウスでは推進部破壊により、後に退けなくなった強奪3人組・ニコル・イザーク・ディアッカがクルーゼの指示により出撃する事になった。
「イザーク、デュエル出る」
「ニコル、ブリッツ行きます」
「ディアッカ、バスター出るぜ」

強奪された4機が揃い、アークエンジェルに襲い掛かる。
なのははキラのストライク換装の為の時間を稼ぐ。
「PS装甲の弱点は関節だ。肘・膝・手首・肩・頭。そこを狙うんだ」
ノーマルスーツを通してブリッジから通信が入る。
「分かりました。アクセルチャージャー起動!ストライクフレーム」
『オープン』
カートリッジ3発消費してフレームが展開。
レイジングハートの先端に魔力の矛が形成される。大きさは
「行くよっ!赤いの!」
イージスの右肩関節を切断。続いて右膝を切り裂き、爆発。
「くっ、撤退する・・・」
イージスは撤退した。
「連合側には特殊なパワードスーツがあるんでしょうか?」
「それごと、殲滅するだけだ」
「MSと対等に戦うとは、グレイト!」

ストライクはソードからエールに換装。すぐに出撃する。
「ビームの撃ち過ぎに注意しろよ。バッテリー切れるとPS装甲ダウンするからな」
「はぁはぁ、分かりました。キラ・ヤマト、ストライク行きます!」
キラはデュエルを狙いビームライフルを撃つ。
しかし、避けられた上にサーベル戦に持ち込まれる。
サーベルを避けながらライフルを十数発撃つ。
「キラ君、ビーム使い過ぎだよ!」
なのはから通信が入り、我に返るキラ。
「近接戦闘ならサーベルで戦うしかない!」
キラはサーベルを抜いてデュエルと対峙。
「ストライクゥ!!落とす!」
「やられる訳には行かない!」
デュエルが切り掛かってくるのでシールドで防ぎ、サーベルで反撃に出る。
だが、サーベルは空を切る。
ザフトの赤服とつい数時間前に初めてMSに乗った人との差だ。
しかし、何回か繰り返す内にサーベルがデュエルのシールドに当たるようになって来た。
「このぉぉぉ!ナチュラルの癖にぃぃぃ!!」
イザーク怒りが頂点になった時に隙が生まれた。
「そこっ!」
デュエルの左肩、シールドごと切り裂く。
「くっそぉぉぉぉぉぉぉ!!!!ヴェザリウスには戻っても意味が無いんだ!」
イザークは左肩を無くしても、なお切り掛かる。
「もう退いてくれっ!」
ザンッ!
デュエルの右腕を切り裂きイザークはもう戦闘の継続は不可能になった。
「ちくしょぉぉぉぉぉぉ!!!ストライクゥゥゥゥ!!」
イザークはヴェザリウスに退いた。

その頃。
なのははバスターと砲撃戦を繰り広げていた。
「ディバィィィン、バスタァァーーッ!!!」
「こいつで吹き飛べ!対装甲散弾砲だぜ!」
ディバインバスターは連結散弾砲に当たり、爆発。
『マスター、危険です』
なのはは散弾を緊急回避。
小さい弾が2発程バリアジャケットに当たるが、ノーマルスーツに影響は出なかった。
バスターの残りの装備は6連装ミサイルポッドのみ。
「ちっ、もう装備これだけかよ・・・当たれえっ!」
6連装ミサイルポッドをなのは目掛けて撃つディアッカ。
しかし、なのはは通常アクセルシューター(カートリッジ1発)で全弾落とす。
「くそっ、弾切れか・・・戻るしかないな」
ディアッカはヴェザリウスへ戻った。

ブリッツはアークエンジェルに取り付いてビームライフルを撃つ。
幸いアークエンジェルはラミネート装甲。ビームを排熱処理することによって、装甲が溶けることは無かった。
そこに、キラとなのはが戻ってきた。
ブリッツの左腕をなのはがバインドを掛けて、グレイプニールを封じる。
キラは、そのバインドの掛かった左腕を斬った。
「くっ、これ以上は・・・」
ニコルもヴェザリウスへ帰艦。

アークエンジェルは無力化したヴェザリウスの横を通り、月基地目指して機関最大で駆け抜けた。