種死&リリカルなのはさん 単発SS集4

Last-modified: 2007-11-17 (土) 19:07:54

種死&リリカルなのはさん 単発SS集4
F氏 2007/06/13(水) 04:18:13

 

戦いの果てに散りゆくものは... Ending FINAL PLUS 『 I F 』

 

「と言うわけで!夏の風物詩の怪談大会や~」
――と、108つある蝋燭の中、わ~~っとはしゃぐはやて。だが回りのみんなは乗り気ではない様子だった
「あれ?そう言えばシンは?」
「いや、アレから見ていない……大方部屋の隅で壁相手に独り言でも喋っているのだろうが。気にするな、俺は気にしない」
あの事件の後から隊の中で一人浮いた状態?になったシン
『シン?……え?……さぁ?いたっけ?        10日前から姿を見ていないような……』
記憶力の良いフェイト執政官にも忘れられるくらいに
「ほなシグナム先鋒いってみよかー!!」

 

日常のちょっとした怖い話からミッドチルダに古くから伝わる都市伝説。守護騎士達が体験した逸話
果ては97世界の怪談から怪現象多発地帯の話等、次々と語られては蝋燭が吹き消されていく

 

「以上……訓練校の13階段からでした」
スバルが話す怪談を終えた時点で既に消された蝋燭の数は107つ
既にシャマルは口から魂が抜けている
「ふ、ふっ!こ、怖い話と言うが別になんとも無いではないか」
「肩をガタガタ震わせながら言う台詞じゃねーぞシシシシグナム」
「わ、私は怖くなんか無いぞ!!?怖がってなぞいない!」
ザフィーラは黙して語らず……いや、白目を向いて旅立っているようだ、南無

 

「怪談って言うから期待してたけどどれも眉唾物ね」
とティア。流石だ、L5は伊達じゃない
「私はそういうのって良くわからないけど怖いって感じました」
とキャロ。

 

「うわぁ、みんなって結構……そういう話知っているのねー」
「なのはは怖くないの? 私は幾つかゾクッと来た、かな?」
「私はお兄ちゃんがね、そういう話がとっても得意でさ?ハハハ……そういえばエリオ君、さっきから怪談話に参加して無いけど、怖い話って無いの?」
話しかけられたエリオはビクゥ!と体を振るわせてギギギギ……と振り向いた
「ハ、ハナサナキャイケナインデスカ?」
「エリオ君何でカタカナやねん、まあええわ!次エリオ君の話で閉めにしよや!」
「エッ!?」
「そうだね、僕もエリオ君の怖い話、聞いてみたいかなって思ってる」
「大丈夫だよ、聞かせてみてくれないかな?君の怪談」

 

エリオの怪談

 

アレは、あの事件が終わってから三日たった日の事でした

 

「お? えらく最近やん?」
「はやて様、……エリオ、続けろ」

 

夜間の何時も通りの訓練を終え、シャワーを浴びてPX(食堂の事)に向かおうとした時の事でした
丁度宿舎を通りかかるところで、シンさんを見つけたんです

 

「……シン?最近訓練で見なかったけど」                    ぶちっ   ぶちっ
「なのは、ここは黙って先を聞こう」

 

丁度あのこともあって色々とズタボロでしたけどその時見たときはもう顔が青くって幽鬼と言うかもうすごく酷くて
声をかけよう近寄ろうとしたらずりっずりっと宿舎の裏の方にゆっくり歩いていくんです

 

「宿舎の裏?」
「んぁ?なんか知ってんのか?レイ」                       ぶちっ   ぶちっ

 

様子がおかしかったので気づかれないようにそっと尾行したんです、すると宿舎裏の開けた荒地と言うか、広場のような所に出て
――その広場の中央に何か丸い円筒形に突き出た物に向かってゆっくりとシンさんが歩いていくんです

 

「――思い出した」                                            ぶちっ  ぶちっ
「何?ティア、何か知ってるの?」
「知っているっていうか、宿舎の裏には古井戸があるのよ、今はもう枯れ井戸でコンクリウムで蓋をされてるんだけど」

 

――シンさんがその井戸の手前で止まると、ゆっくりと井戸の蓋をゴグ、ゴグ、ってゆっくり開けて覗き込むように身を乗り出したんです
丁度昔聴いた話ではその井戸は何十年か昔、局員が謝って足を滑らして落ち、同局員の必死の探索にもかかわらず遂にはその局員の体が上がらなかったと言う逸話がありまして

 

「待て、まさか最近……シン君を見ないのは……」                  ぶちっ   ぶちっ

 

その話を思い出した僕は慌ててシンさんを止めようと走ったんです、その時!!
僕らの名前を一人一人ぼそぼそと呟いていくんです、青褪めた顔で!! そしてその瞬間は来ました、シンさんが大声で叫んだんです

 

「・・・・・・・・・・・・ッッ!!!!!!」
『まさか、シンがそこまで思いつめていたとは!?』 『やり過ぎたかも……』『アレは自業自得だがそこまで思いつめる物か、そこまで弱い心の持ち主だとは……失望したぞシン・アスカ』
『ここまでリアルな話やと逆に引くな』『まあ、シン君だし?……』各人思い思いの事を考えるがエリオがピタリと話を止めて先の事を話さなくなった
30秒経ったか、一分経ったか、10分経ったかもしれない長い静寂を誰も急かすことなくその結末を聞き逃さないように耳を傾けた

 

叫んだんです……井戸に向かって

 

 { テメェら!! 我 魂 魄 百 万 回 生 ま れ 変 わ っ て も !!!!!!!!!!!! 恨 み 晴 ら す か ら な あ ーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!}

 

一堂唖然
「な、何だそんな事だったのか・・…王様の耳はロバの耳と同程度のお話じゃないか、やめてよね、心臓止まるかと思ったじゃない?」
「へぇ、そんな所でシン君って、私達の悪口言ってたの……シン君、頭冷やさないと……」
「……シン、私そこまで追い詰めてたのかな……きちんと言ってくれれば私だって…」    ぶちっ   ぶちっ
「――私は結末予想できたけど(内心ちょっと複雑だわ)……スバルアンタ、今にも泣き出しそうよ」
「―――(放心しかけ)」
「びっくりした……な、何だそんな事かよアイツは、小さな事をネチネチと。過ぎたもんなんだし心を入れ替えろよなッたく」
「……シン、こればっかりは俺は庇えんぞ」
「ハワワワ……はわわわ・…」
「……とり合えず、シンには特別特訓メニュー追加だな」

 

「ふ、ふぅん。中々面白い話やったやんエリオはん、ほなこれで108怪談は――」      ぶちっ   ぶちっ

 

まだ終わってないんです

 

[エリオは頭を振って話が終わっていない事を示した]

 

怖かったんです、シンさんが
こうぐあ~~っと罵詈雑言と言うか怨み言を並べていく様を見て、それまではまだよかったんです
でも月明かりで浮かび上がった頭の鉢巻に巻かれた藁人形と釘と金槌を見た後僕は咄嗟に近場にあった石を手にとってシンさんの頭を殴りつけたんです

 
 

「「「「「「「「………は?」」」」」」」                   ぶちっ   ぶちっ

 
 

それで正気に戻る筈だと思ってやった事なんです、決して故意じゃないんです、でも石が、こう人の頭くらいある石で殴ったんで…
でもシンさんギャグ住人(?)だから滅多な事では死なないと思って、でもそれで体勢を崩したシンさんがスッっと井戸に吸い込まれるように消えて
こう グ シ ャ って音がして、中を確めたんですけど暗くて何も見えなくて!ころしてやるころしてやるころしてやるって声が聞こえて!
たまらず蓋を閉めて石で重石をして逃げて……それから10日たった今日ですけど、シンさんの姿、見なくなってとても怖くって

 

「エリオ、一つ言っていいか?」
「…以上が僕の怪談話です、はい?なんですかキラさん」
「……それは怪談じゃなくて事実火サスで殺人とかその他諸々だから」         ぶちっ   ぶちっ
「でもこの話、続きがありまして」
「いや聞けよ人の話」

 

今日シンさんが井戸に落ちていた事を思い出して          ぶちっ   ぶちっ

 

「……忘れていたの?」
「衝撃的な記憶を無くす事で精神の安定化を図る事柄があるって聞くけどまさかここでそれに出会えるとは思わなかったけど…」

 

丁度井戸の中が見える位にまで太陽が上がっていたので中の様子を、僕の罪を見ようとしたんです

 

「エリオ……機動六課としては殺人は庇いきれんぞ」          ぶちっ   ぶちっ
「と、とり合えず最後まで話せエリオ」

 

恐る恐る、中の様子を見たんです

 

「「「「……」」」」(スバル・ティア・キャロ唾を飲む)            ぶちっ   ぶちっ

 

そしたら、居ないんです、シンさんが井戸の底にいないんです

 

「待て、信じられんが仮にもの話と仮定するが、お前が突き落としたシンが居ないだと?石蓋で封印して10日もほうってあったんだろう」

 

はい、その空き地は殆ど人が通りがかる事も無い忘れ去られた場所と言われています
僕の記憶が確かなら、置石の位置もずっと動かずそのままあったと思います
デバイスを使って最下層に降りてみても、何もなかったんです。あの夜の事は僕が見た幻かのように……、元々何も無かったかのように……これが僕の体験した怪談です・・・。

 

ふっと消される最後の蝋燭、煙のニオイが部屋中に充満して108の会談が終わった事を告げる

 

「兎に角、ホントやったらえらいこっちゃ、事実確認がてらその井戸とやらに行ってみよか」               
「……俺は部屋に戻ってシンが居るか確めてくる」

 

井戸の周りに張られた KEEP OUTの紐と鑑識となったフェイトが炊くフラッシュ 幸いにも同局局員は遅番で中央にすし詰めか仮眠中のこの時間
なのはが井戸の様子を見て戻ってくるが、シンの体はなかったと。血痕が付着したとされる凶器の石も無かったことでさらに場は混迷を深めていく

 

―――結局、何も見つからなかった

 

「しかしさーエリオ、やっぱそれって作りじゃないの?シンは魔力探査捜索は効かないから居場所がわからないけど、案外部屋で寝てたりとかしているんじゃ?」
「嘘じゃないんです、あのグシャって言う音と感触、早々忘れられる物じゃ……」
フルフルと震える手をキャロがやさしく包み込む
「とり合えず、もう戻ろう?エリオ君」

 

「あ、ありがとう……キャロ」
「駄目だ、部屋には居なかった…」

 

こうして、シンが見つからぬまま皆は怪談をやっていた薄暗い部屋に戻る事となった

 

「とり合えずは部屋の片付けだな、蝋燭の煙のニオイが充満してて鼻が曲がるったらありゃしねぇや」
ヴィータがはあとため息を付いて電気をつけようと灯のスイッチに手を伸ばそうとした

 

ぶちっ   ぶちっ

 

何か居る
「そういえば、アスランは何処に行ったのかな?」
「ああ、アスランか、エリオ君の話でも聞いて気絶でもしてんのとちゃう?」
「――主、気配が4つあります、仮とはいえアスラン、幽体離脱中のシャマル、気絶しているザフィーラをこの部屋においてきた筈ですが」

 

全員の背筋が凍る

 

ぶちっ   ぶちっ

 

『Divine Buste』
「!? ちょっとレイジングハートどうしたのってきゃあ!?」

 

放たれた非殺傷限定解除された最大出力遠慮なしの直射型砲撃魔法が狭い部屋の中で放たれる、が
何か得体の知れない物体に当たると同時に魔砲が霧散、無効化された

 

「ディバインバスターを掻き消した!?」
各人のデバイスが警戒に身を震わせながら勝手に次々と起動する、何か途轍もない物がこの部屋に居ると言う事を皆が悟りざるを得なくなった

 

「一体何が!?」
「スバル!電気を付けて!」

 

パチっと、そこに映し出されるそれは アスランの髪の毛を一本一本抜いていく赤眼の異形がそこにあった

 

ぶちっ   ぶちっ

 

淡々と作業のように髪の毛を抜いていく
ふとその異形は手を止めた ぐるん、と頭を半回転させて此方を睨み、   ぐにゃぁ と   哂った

 

「「「「「「「「「「――――っ!?」」」」」」」」」

 

その日、同局内部で荒れ狂う魔力の異常奔流が観測された。 後、これは機動六課に長らく語り継がれる事となる世にも奇妙な怪談話として

 

余談として、その次の日何かスッキリした顔で挨拶するシンの姿と
げっそりとしたなのは、フェイト、はやて、シグナム、ヴィータ、キラ、アスラン、レイ、スバル、ティア、エリオ、キャロの姿があった事を追記しておく
「あー、なんだか頭が軽いなぁ。風邪で寝込んで医務室で寝てたけど今日は久しぶりの訓練だー!って―――みんな何かあったのか?」
「「「「「「「「「「「「な、何も無いよ(ぞ)(わ)(です)」」」」」」」」」」」」
結局エリオが見たアレが、皆が見たアレがなんだったのか、当事者たちは決して口を開かず、謎は謎のまま封印される事となった      皆も気をつけようね♪(何を   『終われ』

 

舞台裏

 

「と言うわけでよくやったなエリオ、これであの事はチャラだ、しっかしお前よくあんな嘘話できたな?」
医務室でシャマル含むシンとエリオはあの夜のことを話していた

 

「シンさんが色々と設定をしてくれたおかげです、素材とか。ああいう話が出来たのはシンさんの協力のおかげですよ」
「あ~ら、私とクーラルヴィントの働きも忘れないでよね? ところで、報酬はきちんと払ってくれるのよね?シン」
「ああ勿の論、ここにちゃんと……」
「私のことも忘れないで欲しいのですぅ! 早く和三盆使用した高級和菓子を一つ頂戴したいのです」

 

こんな密約が医務室でされている事はこの4人以外誰も知らない。

 
 

飲み屋氏 2007/06/10(日) 19:18:18

 

「あの日はあんな目に合うなんて思ってもみなかった……」

 

そう語ってくださるこの青年、シン・アスカ氏
では、何が起きたのか。
氏の証言から作られた再現VTRを御覧ください

 
 

~VTR~
「この日、機動六課の普段の苦労を労うって事でクロノ提督の計らいでみんなでちょっとしたパーティーをする事になったんだ」

 

「無礼講って事で料理やジュースの他、大人用にとお酒も置いてあったんだけど………それがまさかあんな目にあうなんて………」

 
 
 

「レイはお酒飲まないのか?」
「あまり飲めないからな。それに……すまない。用事を思い出したから少し席をはずす」
久々にゆっくり話すつもりだったが、レイは何かに気付いて逃げるみたいにどっかにいった
俺もその時に逃げれば………

 

「レイの奴どうしたんだ……」
「し~~ん!」
明らかに正気とは思えない様子で後ろからクビに腕を絡めてきたのはティアナ
「アンタ、さっきから全然飲んでないじゃな~い!」
「そういうティアナは酔う程飲んだだろ」
そう言うとクビに絡んでいる腕の力が強まる
「私がこれくらいで酔う訳ないでしょ!第一、私お酒飲んでないもん!」

 

うそつけ!と典型的な酔っ払い特有の支離滅裂な発言に反抗しようとすると念話が割り込んだ
「すまないシン!彼女達にジュースって言ってチューハイ飲ませちゃった(笑)けど、俺達にはもう押さえられない。後は任せた」

 
 

「ほらシン!あんたもあっちで一緒に飲むわよ!」

 
 

引きずられながらシンは心から元凶への怒りをこめ叫んだ

 

「ヨォォォォォラァァァァァァァァァァン!!」

 
 

飲み屋氏 2007/06/17(日) 14:26:49

 

~ある日の機動六課スバル&ティアナ編~

 

俺、シン・アスカは心から誓った事がある。

 

「シン!人の話聞いてんろ!?」
「はいはい、聞いてる聞いてる」
「し~ん~、へへへ~♪」
「ほらスバル、水飲め」

 
 

(スバル&ティアナ)
 こ い つ ら とは二度と一緒にお酒飲まねえ!!

 

ティアナに捕まった俺は会場(といってもリビングルームみたいなちょっと広めの部屋)の端にあったソファーまでつれてかれた

 

そこにはスバルも座っていて、俺は二人の間に座らされた

 

傍から見たら可愛い女の子二人に挟まれてハーレムに見えるかもしれない

 

だがあえて言おう、地獄であると!!

 
 
 

「しん~、ティアの相手だけじゃなくて私の相手もしてよ~」

 

スバルは落ち込んだときとかは普段より子供っぽく見えるけど………

 

「女の子なんだぞ!」
「へ?」
「女の子なんだぞ!女の子なんだぞ!」

 

子供っぽいを通り越してこれは子供の駄々だ………

 

そして頭を撫でてやると

 

「へへへ~♪」

 

と機嫌が治って俺に寄り掛かってくる(ときより肘に軟らかい感触を感じるが俺は何も知らないわからない知りたくない!)

 
 
 
 

対処しようがあって実害がたいしてないスバルはまだいい

 
 

「ちょっろシン!また私の話聞いてなかったれしょ!」
「ちゃんと聞いて…」
「嘘らっっ!!!!」

 
 

誰か絡み酒の対処方を教えてください。それだけが僕の望みです

 

「確かに、魔導士としてはなのはさん達はもちろん、アンタやチビ達にも劣るかもしれないけどさ、女としてはまだ勝てるとは思うのよ!」

 

さっきから愚痴るか飲むかしかしないティアナ
俺はテキトーに答えるかスバルの対応をしている

 

「そんなもん、どう勝ち負け付けるんだよ」
「さすがに、シグナム副隊長やフェイト隊長は無理だけと、なのはさんには圧勝してるはずよ!」
「圧勝ってどこがだよ?」
「ここよ!」

 

そういわれた瞬間俺の左手に軟らかな感触が……

 

「ちょっ!?ティアナ!」
「ほら、これだけ大きければなのはさんには圧勝してるでしょ?」
「そんな事俺に聞かれてもわかるか!?」
「何よ!触っといて言うことはそれだけ!?」
「触らせたのはティアナだぁぁ!!」

 

本当に理不尽極まりない。

 
 

「しん~、私の相手もしてよ~」

 

こっちの時間ももうきれたか……
「はいはい。スバルはいい子だな」
「へへへ~♪」
とりあえず、こっちはよしと……とティアナの相手に戻ろうとしたら様子がおかしい

 

「何よ、スバルには優しく頭なでたりして……」
「ティアナ……」

 

何だ、やっぱりティアナも年ごろの女の子か……

 

「私は魔導士だけじゃなくて女としてもスバルに劣るってーの!?」
「オンドゥルグビジマッデルグァラ!タティアナさん!(本当に首締まってるから!ティアナさん!)」

 

前言撤回!!

 
 

「ハハハ。大変そうだなシン」
「そう思うなら変わってくださいアスラン」
そこへ通りかかったのはまったくそう思ってなさそうなハ……アスランだ

 

「いやせっかくだが、俺は他に先約がいてな」
「先約?」

 

「アスランさ~ん!こっちで一緒に飲みましょ~」
「はやくしろアスラン」
少し離れた場所から呼ぶ二人の女性

 

「メイリンやアスハ代表に呼ばれたと………。」
「女の子2人に誘われたんだぞ。なら、行くしかないじゃないか!!」

 

「アンタって人はぁぁぁぁぁ!!」

 
 

「まったく……ん?」
「ん~……zzz」
「っさい………zzz」

 

ハゲとの会話をしてる内に、スバルとティアナは寝てしまったようだ

 
 

布団をかけてやり俺は席をたって別の場所にうつる事にした

 
 
 

望氏 2007/06/20(水) 22:33:21
機動六課のある一日。~仕事の後は…編~

 

なのは「はい、今日の訓練はここまで~。」
時刻は午後7時。日も落ちて夜の闇が深まる。
はぁはぁはぁはぁ・・・と新人の四人が息を切らしている。
キラ「みんな、大丈夫かい?」
スバル「はぁ、はぁ、はぁ・・・だ、大丈夫です・・・。」
ティアナ「はぁ、はぁ、はぁ、な、なんとか・・・。」
エリオとキャロは二人とも壁にもたれかかって俯いている。
アスラン「二人とも、今日はよく頑張ったな。」
フェイト「大丈夫?立てる?」
エリオ「は、はい・・・。」
キャロ「だ、大丈夫です・・・。」
そう言ってはいるが全然体が起き上がらない二人。
アスランとフェイトは向き合ってニコッと笑い合い、
エリオ&キャロ「え?」
二人は抱きかかえられた。
アスランはエリオを、フェイトはキャロを。
エリオ「ア、アスランさん!?」
キャロ「フェ、フェイト隊長!?」
アスラン「ま、今日はよく頑張ったから。」
フェイト「そうだね。」
そう言って二人は笑顔で抱いたまま歩いていった。
本人の意思に反した半強制連行である。

 

スバル「二人ともいいなぁ・・・。」
なのは「まぁ、今日は特に厳しかったからね。」
キラ「でも明日はみんなお休みだから。」
なのは「うん、だから今日の訓練はちょっと厳しくしちゃった。」
キラ「まぁ、ライトニングの二人にはちょっとキツかったかも。」
ティアナ「あたし達も結構キツかったんですけど・・・。」
スバル「アスランさんとフェイト隊長・・・。」
なのは「ん?」
スバル「ああしてみると、夫婦みたいですよね・・・。」
ブッ!!と他の三人が噴出す。
ティアナ「スバル、あんた何を・・・。」
スバル「だってああして二人でおぶってると仲良し家族みたいじゃない。」
キラ「た、確かに・・・。」
なのは「見えるかも・・・。」
キラ「アスランも結構二人の事気にかけているみたいだしね。」
なのは「フェイトちゃんも可愛がってるからね~。」
スバル「親バカって奴ですか?」
ティアナ「あんた、はっきり言い過ぎ・・・。」

 
 

スバル&ティアナ「お疲れ様でした~・・・。」
なのは「お疲れ様。」
キラ「二人とも、ちゃんと休むんだよ。」
スバル&ティアナ「は~い・・・。」
憔悴しきった表情で寮へ帰る二人。
トゥルルルルル・・・。
キラの胸ポケットから電子音がなり響く。
キラ「電話・・・誰だろう?」
胸ポケットから携帯を出して開く。
キラ「アスラン?」
なのは「アスラン君から?」
キラ「そうみたい。はいもしもし・・・」
アスラン「キラ?ああすまない。今日の晩御飯だけど、
     今から本局に行かないといけないから適当に済ましておいてくれ。」
キラ「本局に?また事件かい?」
アスラン「ああ、どうもそうらしい。ああそれと、そこになのははいるか?」
キラ「え?うんいるけど。」
アスラン「そうか、なら変わってくれ。」
キラ「わかった。」
すっと携帯をなのはへ渡すキラ。
なのは「はい。なのはです。」
フェイト「なのは?」
なのは「あれ?フェイトちゃん?」
フェイト「うん、実は私もアスラン同様に呼び出されて行かなきゃ行けないから、
     晩御飯は食べておいてね。」
なのは「うん。りょーかい。」
フェイト「ごめんね。じゃ、そろそろ行くから。」
なのは「うん、頑張ってね。」
ブツッと電話が終了し、キラへと返す。
キラ「どうかしたの?」
なのは「フェイトちゃんもアスラン君と一緒に本局へ行くみたいだから。
    ご飯は食べておいてだって。」
キラ「そーなんだ・・・なのははご飯どうするの?」
なのは「うーん・・・今から材料買いに行くのも時間的に遅いから・・・。」
キラ「それじゃ、どっか食べに行こうか。」
なのは「あ、いいね。んじゃいこっか。」
キラ「それじゃちょっと待ってて、車取ってくるから。」
なのは「りょーかいっ。」
たったったっ・・・。
キラは六課の寮の裏手の駐車場へ行った。

 

キラ「お待たせ。」
なのは「それじゃどこ行こうか?」
キラ「何食べたい?」
なのは「う~ん、キラ君のおすすめって何がある?」
キラ「僕のおすすめ?そうだなぁ・・・。」
キラは腕を組んで考える。
キラ「あ、なんだったら僕が作ろうか?」
なのは「・・・キラ君料理できるの!?」
キラ「なっ、これでもちゃんと出来るよっ!」
なのは「ふぇ~以外・・・。」
キラ「以外って・・・僕ってそんな風に見えるのかな・・・。」
なのは「キラ君ってインドア系だからてっきり・・・。」
キラ「これでもちゃんとアスランと役割分担しているんだから。」
なのは「それじゃ今日はキラ君の手作りをご馳走になろうかなっ。」
キラ「それじゃ材料買いに行こうか?」
なのは「うんっ。」

 

そしてスーパーにて材料+αを購入したキラとなのは。

 

そしてキラはこの時の+αに気付かなかった事に後悔することに・・・。

 

キラ&アスランの部屋。
キラ「ごめんね、散らかってるけど・・・。」
なのは「え?全然きれいだと思うけど・・・。」
なのはの想像していた男の人の部屋は色々なモノが乱雑にあるイメージだったのだが、
初めて入った部屋はそんな事はなかった。
別に床にモノが散らばってるわけでもない。
むしろきれいではないだろうか?
キラ「そうかな?」
なのは「うん。きれいだと思うよ。」
キラ「適当に座って待ってて。」
なのは「りょーかいっ。」
ソファーに腰掛けてなのははテレビの電源を点けて適当にチャンネルを回す。
でもおもしろい番組もないのか暇になってしまい、
仕方ないので新人達の今後の練習メニューを組んでいた。
そして30分後。
キラ「よし、出来上がりっ。」
キラは出来上がった料理を皿に載せてなのはの前にある机の前に並べる。
なのは「うわーおいしそー!これってロールキャベツ?」
キラ「うん。そうだよ。」
なのは「すごーい、キラ君こんなの作れるんだ~。」
キラ「いやぁ・・・。」
照れて顔をかくキラ。
キラ「それじゃ、あったかいうちにいただこうか?」
なのは「うん、いっただきまーすっ。」
ロールキャベツをお箸で小さく切って口へ運ぶなのは。
なのは「おいし~い!」
キラ「よかった。口に合わないかなって思ったんだけど・・・。」
なのは「そんなことないよ、すっごくおいしいよ!」
キラ「そ、そうかな・・・。」
おいしそうに食べるなのはを見て微笑ましく想うキラ。

 

キラ&なのは「ごちそうさまでした。」

 

なのは「ロールキャベツなんてミッドに来てからほとんど食べてなかったよ~。」
キラ「そうなんだ?僕は自慢できる料理ってこれくらいしかないから・・・。」
なのは「どうしてロールキャベツなの?」
キラ「ああ、それはアスランの好物だからだよ。」
なのは「へぇ・・・アスラン君ってロールキャベツ好きなんだ・・・。」
キラ「正確には僕の母さんが作った、だけどね。」
なのは「キラ君のお母さんが?」
キラ「うん、子供の時にアスランが泊まりに来た時に母さんが作ったロールキャベツを食べて、
   アスランすっごく喜んでたんだ。」
なのは「うんうん。」
キラ「それでミッドに来てからたまに食べたいなぁっていうから、
   前に里帰りした時に母さんにレシピを書いてもらって作ったんだ。
   するとアスランすっごい喜んで食べてたんだ。」
なのは「へぇ・・・そうだったんだ。」
カチャッと皿を持って洗い場へ運ぶキラ。
キラ「食後に何か飲む?」
なのは「さっき買ってきたジュース飲もうよ~。」
キラ「ええと・・・ああ、これか。」
買ってきておいて冷蔵庫に冷やしておいた缶ジュース二本を取り出す。
二本ともいい感じに冷えていた。
キラ「はい。」
なのは「ありがと~。」
カシュッと缶のプルトップを空けて口をつけるなのは。
コキュ、コキュ。
なのは「おいし~。」

 

キラ「なのはは手料理とかしないの?」
なのは「するよ~でも最近は忙しいから手の込んだものは作れないなぁ。」
コキュ、コキュ。
キラ「じゃあ次はなのはの手料理をご馳走してもらおうかな。」
なのは「うん、いいよ~でもキラくんみたいにうまく作れないよ~。」
キラ「僕だってロールキャベツ以外は普通だよ。」
なのは「でも、おいしかったよ。」
コキュ、コキュ。
キラ「・・・ありがと、なのは。」
なのは「お礼をいうのは私の方だよ~。」
キラ「でも、おいしいって言ってくれたのは素直に嬉しいからね。」
コキュ、コキュ。
なのは「う~ん、このジュースおいし~キラくんも飲みなよ~。」
そう言ってさっきまで自分が飲んでた缶を渡すなのは。
いざ受け取ってしまったが、これを飲むということは・・・。
キラ(か、間接キスになるんじゃないのかな・・・。)
そう考えたキラだが、何か引っかかるものを感じた。
キラ(あれ?なのはは間接キスだって気付いてないのかな?)
そう思った矢先、缶から何か匂った。
キラ「あれ?これって・・・。」
缶をよくマジマジと見てみると、そこには『お酒です』と書いてあった。
キラ「これ、お酒!?」
なのは「ふぇ?」
アルコール度数はそんなに高くないが、確かにお酒には違いなかった。
キラ「なのは、君お酒って飲んだ事ある?」
なのは「お酒?・・・飲んだ事ないなぁって、やだなぁキラくん私達まだ19歳だよ?
    お酒なんて飲めないじゃな~い。」
それはそうなんですが、あなたが飲んでたものはまさしくそのお酒なんですって。
キラ「飲んだ事ないって・・・マジ?」
なのは「ん~キラくん、私が嘘言ってるとでも~?」
キラ「いや、そうは思わないけど・・・。」
なのは「疑ってるの~?」
キラ「そ、そんなことないよ。」
なのは「ならいいや♪」
だんだんなのはのテンションが上がっていた。

 

それからテンションが上がりっぱなしのなのはに延々と絡まれるキラ。
なのは「私だって仕事仕事でほとんど遊んでないんだよ。
    それなのに、上層部の人達って若いからとか何とか言ってさ・・・。」
キラ「う、うん・・・。」
なのは「聞いてる!?キラ君!!?」
キラ「き、聞いてるよ、もちろん。」
なのは「キラ君、君隊長補佐でしょ!もっとちゃんとしないと!」
キラ「す、すみません・・・。」
なのは「でも、キラ君は頑張ってるよ~。」
キラ「あ、ありがとう。」
結局どっちなんだろう・・・。
なのは「ねえキラくん。」
キラ「な、何?」
なのは「キラくんて好きな人とかいるの~?」
キラ「好きな人・・・ってええ!?い、いきなり何!!??」
なのは「いるの?いないの?」
キラ「え、ええと・・・。」
キラは困っていた。
好きな人がいる事は間違いないのだが・・・。
なのは「どっち?」
すいません、なのはさん。目がすわっていますが。
今誤魔化したら後で絶対ひどい目にあう。
そう感じたキラは意を決した。

 

キラ「・・・います。」

 

なのは「・・・いるんだぁ・・・そっかぁ・・・。」
そう言うと何故かテンションが下がったなのは。
キラ「なのは?」
なのは「・・・・・・。」
だんまりしたまま何も言わないなのは。
キラ「なのは?どうしたの?」
なのは「キラ君・・・。」
顔を上げるとなのははうるうると目に涙を浮かべていた。
キラ「な、なのは!?」
なのは「・・・お手洗いってどこ?」
キラ「もしかして・・・?」
なのは「・・・。」
コクンと頭を下げるなのは。

 

なのはをソファーに座らせるキラ。
キラ「大丈夫?」
そう言ってなのはの背中をさする。
なのは「ごめんね・・・キラ君。」
キラ「いや、僕は別に・・・。」
なのは「・・・ねぇ、キラ君。」
キラ「ん?」
なのは「さっきの話なんだけど・・・。」
キラ「さっき?」
なのは「・・・好きな人がいるって・・・。」
キラ「・・・うん。」
その言葉に間違いは無い。
なのは「キラ君の好きな人って、誰?」
なのはが真っ直ぐキラを見てくる。
その視線から逸らそうとするが逃げられない。
キラ「え、えと・・・答えなきゃ・・・ダメかな?」
なのは「答えてくれなきゃ今後口聞いてあげない。」
キラ「そ、それは困るよ!」
なのは「じゃあ答えて♪」
その笑顔がめちゃくちゃ怖いよ・・・。
キラ「ええと・・・。」
どうしよう・・・困った・・・。
なのは「キラ君の好きな人って・・・。」
ドキンッと心が揺らぐキラ。
なのは「・・・私の知ってる人?」
いきなり確信をつかれるかと思ったが、何とか外れてくれた。
(いや外れているわけではないのだが、むしろ当たっている。)
キラ「う、うん、そうだよ。」

 

なのは「・・・もしかしてフェイトちゃん?」
キラ「いや、違うよ。フェイトは友達だからね。」
なのは「じゃあはやてちゃん?」
キラ「はやても違うよ。」
なのは「シグナムさん?」
キラ「違う。」
なのは「シャマルさん?・・・もしかして、ヴィータちゃん?」
キラ「いやいや、それはないって。」
なのは「スバル?ティア?・・・まさかキャロ!?」
キラ「ないない、それもない。」
なのは「・・・それともやっぱりアスランくんっ?」
キラ「何でそうなるのっ!?」
思わずツッコミを入れてしまった。
なのは「だって・・・二人ってすっごい仲いいじゃない。」
キラ「僕とアスランは親友だよ。何でそっちの方向へ話が進むの・・・?」
なのは「・・・じゃあ一体誰なの?」
キラ「え、ええと・・・。」
なのは「キ~ラ~く~ん。」
キラ「そ、それは・・・。」
なのは「・・・じぃーっ。」
冷や汗がだらだらと背中を流れる。
そこでキラはある事に気付いた。
なのはは自分の知っている人の名前を色々挙げてみたが、未だに自分の名前を言っていないことに。
キラ(どうして自分の事は言わないんだろう・・・?)
まあ、面と向かって相手に自分の事が好きなんて普通聞けないが。
なのは「・・・それとも。」
俯いたなのはがぼそっと言う。
ギクッ。
キラ「な、何?」
なのは「・・・。」
ドキドキ、ドキドキ。
なのは「・・・・・・。」
ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ!!!!!
心臓が今にも飛び出しそうな勢いで鼓動が早くなる。この沈黙が余計に加速させる。
そしてキラは意を決して言葉を放つ。
キラ「な、なのは?」
なのは「・・・。」
キラ「なのは?」
なのは「・・・。」
様子がおかしい。そう思ったキラはなのはの顔を見る為、下から覗き込む。すると・・・。

 
 

なのは「・・・・・・くー・・・くー・・・。」

 

キラ「・・・寝てる?」

 
 

なのはは寝息をたてて寝ていた。

 

とりあえず、ソファーに寝かせるわけにはいかないので、
自分の部屋のベッドへと運ぶ為になのはをお姫様抱っこして連れて行く。
キラ(はぁーっ、それにしてもさっきのは心臓に悪いよ・・・。)
正直寝落ちしてくれた事は素直に感謝したかった。
ありがとう、アルコール。(その原因を作ったのもお酒であるが。)
でも、寝落ちしたのはお酒だけが原因じゃないだろう。
キラ(最近、ずっと訓練の事ばかりでまともに寝てないだろうからなぁ・・・。)
なのはが部屋に帰っても訓練のメニュー作りや個人の練習成果等に精を出していたことは、
フェイトから聞いていた。
フェイト「だから、新人だけじゃなくて、なのはの事も見ていてあげてね。」
その言葉には素直に頷けた。
でもそれは自分がスターズ隊長補佐だからとかじゃなくて、
素の自分自身、キラ・ヤマトとして・・・。

 

キラ「・・・よいしょっと。」
ゆっくりと起こさないようにベッドへなのはを寝かせるキラ。
なのは「すー・・・くー・・・。」
布団をゆっくりとかぶせてあげるキラ。
キラ(やっぱり、疲労が溜まっているのかな・・・。)
最近のなのはは自分から見ても頑張っていると思う。
いや、どちらかといえば頑張り過ぎていないかと思うこともある。
なのはは滅多な事では自分から弱音を吐かない子である。
みんなを心配させまいと自分一人で悩みを抱えて、自分で何とかしようとする節がある。
まあ、8年前の事件以降は自分の健康については少しは気を配っているが、
最近は特にオーバーワーク気味ではないかと思う。
毎日新人達の教育指導、及びレリック、ロストロギア事件の出動。
休む暇もないくらい働いてるのは、キラが一番よく知っている。
なのは「・・・・・・うぅん。」
なのはの寝言にドキッとするキラ。
キラ「・・・ふぅ。」
ため息をついた後、不意にさっきのなのはの言葉を思い出した。

 

なのは「キラくんの好きな人って、誰?」

 

キラ「僕の好きな人・・・か。」
それは誰か。
そんなのは自分自身がよく知っている。
それになのはに嘘は言っていない。
好きな人はいるし、なのはの言った人達でもない。

 

キラ「僕の好きな人は・・・いつもみんなの為に頑張って、
   それでいて不器用で、でも、誰よりもみんなの事を考えている。
   そして・・・誰よりも・・・笑顔が似合っていて・・・その笑顔に・・・僕は・・・。」

 

僕は、何度救われただろうか。

 

過去に友人を亡くしてしまった時、何度も励ましてくれたその笑顔に。
今の自分があるのは大切な友人達と、そして。
大切な人のおかげなのだから。

 

キラ「なのは・・・君は僕が護る・・・何があっても、絶対に・・・。」

 

キラはなのはの髪を撫でながら小さく言った。
その為に、僕は強くなろうと決めたんだから。
もう誰も失わせない為に・・・自分の大切な人を護れるようにと。

 

後半に続く