第24話~~助けろよ!

Last-modified: 2013-04-22 (月) 19:00:33

「当たって!」
私が撃った中口径キャノン砲がバスターを乗せたグゥルに直撃すると、バスターは地上に落下し始めた。
「これで、終わりだな」
少佐の言う通り、落下中にアークエンジェルから大量に放たれるCIWSを回避できずに浴びるバスター。
地上に降りた時には、PSが落ち、グレーの弱々しい色合いに変わっていた。
「パイロットが投降したな」
私の目にも、それは確認出来る。だが、今はそれよりも気がかりがあった。キラは……
「嬢ちゃん。1度帰艦するぞ。そっちも限界だろ?」
たしかにバッテリーが、もう少ない。
デュエルと交戦中のキラが気になるけど、今は少佐の言うとおり、帰還するべきだった。
「ええ、了解です」
そして、アークエンジェルに着艦すると、補充を頼む……
「コイツはキツイな……」
「どうしたんです?」
「ああ、アークエンジェルのダメージさ。アイツ等、相当やってくれたぜ」
少佐が指差す方向に2人のザフト兵が連行される姿が見える。2人とも私と変わらない年齢だ。
「これ以上の戦闘は厳しいぞ」
「だったら、私達だけでもキラの援護に」
「ああ、補充が終ったらな……だが、アイツの事だ。いい加減にデュエルを片付けてるんじゃ無いか?」
「それも、そうかも……」
うん。少佐の言う通りだ。アイツは、凄く強いから。
「ちょっくら、聞いてみるか……ブリッジ、ボウズはどうなってる?」
「今、通信を試みています。戦闘の影響でNジャマーの干渉が激しくて…」
サイが教えてくれる。確かにミリアリアが懸命に呼びかけてるのが、格納庫の通信機にも聞こえてきた。
「こちらアークエンジェル、キラ、聞こえる?」
ミリアリアがキラに呼びかけてる……どうか無事で……
「ミリィ? どうした! そっちはどうなってる!?」
「ちょっと! 大きな声出さないで」
良かった無事だったんだ。……まあ、アイツが負けるわけ無いよね。
「こっちは聞こえないんだ! それで!?」
「バスターは倒したわ。パイロットは投降した。そっちは?」
「こっちはデュエルを倒した。それでフレイは!?」
「無事よ」
「聞こえない! フレイは! フレイは大丈夫なのか!?」
ちょ、ちょっと! なにを慌ててんのよ? そんな態度してると……
「嬢ちゃ~ん。ボウズが心配してるってさ♪」
……こうやってからかう人が……って、みんな笑ってる!?
「大丈夫よ。ピンピンしてる。そんなにフレイが心配なんだ?」
「え!?」
「もう。フレイ、返事してやってよ」
「さっきから五月蠅いバカ! 恥ずかしいでしょうが!」
まったく! 少しは空気を読みなさいよ!
「良かった。安心した」
……う……そんな声で……まあ、嬉しいけど……
「イージス!?」
え?……キラ、今なんて……まさか?……
「ストライク! 応答して! キラ! 返事を!」
ミリアリアの混乱した声……嘘だよね。
「おい! ボウズがどうした!?」
「イ、イージスと交戦に入った模様です!」
「何で、アイツが!? ライフルごと腕を失くした上に片足だぞ!」
「で、ですが現に……え?」
爆発音?……そうだ。キラがイージスをやっつけたんだ。そうに決まってる。
「今の爆発音は?」
「ば、爆発は分かりません。ですがストライクの……全ての交信が途絶です」
……ウソだよね?

第24話~~助けろよ!

「パイロットは居ません!」
ストライクのコクピットを覗いたキサカさんが少し驚いたように伝える。
そうか……遅かったか……シンは自信ありそうだったけど、念のためにと思って、すぐに動ける部隊を編成していた。
そして、嫌な予感が当たり、アークエンジェルからキラの救助を頼まれると、すぐに出発したのに……
「教官、どうします?」
アサギさんが心配そうに聞いてくる。
これだけ探してもいないんじゃ……
……僕の時とは場所も違うし、ラクス、ずっと監視してたって事か?
「敵対していたパイロットは?」
「そちらも不明です」
……あれ? たしか僕の時はアスランはカガリが拾ったって言ってたのに……まさか、アスランも一緒に?
「……それは無いか」
「え?」
「いや、何でも無い」
やり方はどうあれ、ラクスの目的はコーディネイターとナチュラルの共存。
そんな彼女にとって、ナチュラルの友人を守ってコーディネイターと戦うキラ・ヤマトは、間違いなく理想の………なんだろ? 男性? 手下? 駒?……まあ、いいや。
とにかくキラを必要としている。
だから、半ば誘惑じみた態度で接してくるんだよね……それに引っ掛かった僕……反省してる。
でも、この時にアスランが居れば手懐ける機会の邪魔になりかねない。
「……だったら……」
「きょ、教官……あそこ……」
何だか、唖然とした表情のジュリさんの指差す方を見ると……
「……あの木に引っ掛かってるやつって……ザフトのパイロットスーツじゃ?」
木の枝に引っ掛かって気絶しているザフトの兵士。………うん。あんな愉快なシチュエーションを自然に演出出来る人間は、この世界にただ1人。
「馬場さん、あの木をおもいっきり蹴ってください」
「了解です…………フンッ!」
「あ? 落ちた」
「大丈夫なの? 今、頭から落ちたけど?」
「死んだかな?」
これくらいで死ぬなら苦労はしないって……
「教官! ザフトパイロット、息はあります」
「そう、艦に収容して治療してやってください」
「はい!」
やっぱりアスランは回収しなかったか……じゃあ、シンは今頃は……
「う~ん」
「教官?」
マルキオさんの所へ踏み込んでみるか? 多分、今ならまだ居るはずだ。
「やはり、ヤマト少尉は……」
「それは大丈夫」
「え? で、ですが…」
「コクピットに遺体が無いからね。おまけに付近にも無い。これなら、死んだ可能性より、どっかに落ち延びたか、誰か…ザフト当たりに連れ去られた可能性の方が高いでしょ?」
「まあ、言われてみれば……」
「あと、確認したい場所があるから、何人かで、そちらへ行きましょう」
「は、はあ?」
「教官、どちらへ向かうのです?」
「ええ、近くにある教会のある小島へ」
シンがアラスカに行けなかった事は痛いけど、フレイに関しては、シンが鍛えたんだから彼女を信じてみよう。それも愛の形だよね。
問題はアークエンジェルのクルーか……どうすれば?
もう1つの問題はラクスの動き……すんなりシンを渡してくれるかどうか?
まあ、シンがラクスの思い通りに動かされる心配はしてはいない。今のラクスにシンみたいな獣を飼い馴らせるとは思えない。
むしろ欲求不満のケダモノに襲われる可能性があるが………え?
「ちょっとストップ!」
待ってよ。シンとラクス……………面白いかも? シンはラクスに手を出すかな? 出したらどうなるか凄い興味が湧いてきた。
もし手を出さなくても、フリーダムが手に入る。
「撤収します!」
「い、いいんですか?」
「大丈夫です。帰りましょう!」
「は、はい……」
どっち道、シンが嫌いでも僕はフリーダムが欲しいし、取ってきてもらおう。
それで、アークエンジェルの方も何とかしてくれるでしょ。
うん。僕は悪くない。そもそも僕の忠告を無視してアスランなんかに負けるシンが悪いんだし、頑張ってラクスの相手をしてもらって、フリーダムをゲットしてもらう。完璧♪

「ストライクのパイロットはどうした? 君の様に脱出したのか?」
目が覚めたアスランを、馬場さんが尋問する。まあ、手荒な真似は出来ないから、到って平静に。
「パイロットが見つからんのだが…」
「あいつは…俺が殺した…」
「ほう?」
「殺した…俺が…イージスで組み付いて…自爆した…脱出できたとは思えない…」
「だが、パイロットは居なかったぞ?」
「だから…天国で一緒に…なるんだ」
へ?……何言ってんの?
「でも…あいつを誑かしたフレイという女は…許せないから…」
ちょっと……
「だけど、待っててくれ…フレイを殺したら…必ず逝くから…」
お~い!……みんながドン引きしてるよ。
「馬場さん、とりあえず殴って」
「はい……フン!」
「ぐはっ!」
「正気に戻った?」
「はっ!?……君は?」
「オーブ軍の関係者だよ。別に自己紹介は必要ないと思うから……」
「俺はアスラン・ザラ。君は?」
「……シン・アスカ」
聞いてよね。人の話を。
「……中々…うん。可愛い」
……今、背中がゾッとした。
「いや、でも無理なんだ。俺にはキラが…」
なんなの? これ?
「きっと今頃は、フレイの事を反省して、俺が来るのを待ってるんだ」
いや、誰も待ってないから。
「だから、すまないシン。君の気持は受け取れないよ」
「馬場さん」
「フン!」
とりあえず、アスランを殴ってもらって、これ以上、変な事を言わないようにしてもらった。
まあ、これ以上は聞ける事も無いし……
「ザフトから迎えが来ました」
「あ、そう……じゃあ、お引取り願おうか」
「そうですな。これ以上、こやつと同じ空気を吸うのは……」
馬場さんの意見に激しく同意。さっさと帰ってもらおう。
「お迎えだよ。ザフトの軍人では、オーブには連れて行けないから」
「え? そ、そうか……そう言えば、君とは会ったことがあるな」
「ええ、妹と一緒に」
「そうか……シスコンは変態だから止めとけよ」
…………………え?
「迎えが来ました」
「じゃあな」
………あれ? 出て行ったけど……
「な! 何で生きてるのがキシャマなんだぁぁぁぁ!!!」
「イザーク? そうか、わざわざ俺を迎えに」
「違う! ザフト軍の生き残りと聞いて、ディアッカかニコルと思ったら!」
「悪いな。俺にはキラが居るんだ。諦めてくれ」
「何で、よりによって貴様なんだ!」
「だが、ヤマト隊の生き残りは俺とお前の"2 人 き り" だ。仲良くやろう」
「2人きりとか言うにゃぁぁぁぁ!!!」
「一緒にフレイを倒すんだ! あの目狐を倒すのが我がヤマト隊の任務!」
「人のハニャシを聞けぇぇぇぇ!!!」
「へ、変な人たちですね……って教官?」
……アスランに変態って言われた? き、聞き間違いだよね? アスランに変態って言われる人間が、この世に存在するわけが……

追撃してくるディンと交戦しながらの逃避行……ようやくアラスカからの援軍が現れ、ザフトは撤退してくれた。
「フレイ・アルスター、着艦します」
動揺してない。多分、平気だ。私はキラに習った通りの行動……出来てるよね?
戦場では動揺してはいけない。少なくとも周りに気付かれてはいけないってキラは言ってた。
パイロットが動揺すれば、艦のみんなを不安にしてしまうから。
だからパイロットは、常に自信を持って、堂々としていろ……出来てるはず。
「追撃は?」
着艦した後、一緒に着艦した少佐に聞いてみる。
「……そっちは大丈夫なようだが……お前さんは?」
「何がですか?」
「……いや、スマン」
少佐が口篭る……なんだろう? ダメだ。分からない。私……冷静な思考を無くしてるの?
「フラガ少佐、フレイ、聞こえます?」
その時、ミリアリアから通信が……堂々としろ。堂々とするんだ私。
「ああ、聞こえる」
「どうしたの?」
「……艦長が半舷休息だって……もう平気だからって」
そうか、助かったんだ。うん。艦を守れた。
「ねえ、フレイ?」
「ん? どうしたの? 元気無いみたいね?」
「……なんで? 何でフレイは平気なの!?」
「ハウ! 貴様、何を言ってる!」
「だって!」
何の事? ミリアリアは何を? それに後ろでバジルール中尉が怒ってる? どうしたんだろ?
………そうか! ミリアリア、怖いんだね。キラが居ないと艦を守る人が居ないと思って……
「大丈夫よ。ミリアリア、アークエンジェルは私が守るから、安心して」
これで良いはず……パイロットは仲間を安心させなきゃ……キラだって何時も堂々としてたじゃない。
「そうじゃ無くて!」
え? 何が違うの? ど、どうしよう? ダメだ。でも動揺したら……
「ハウ! 止めろと言っている!」
困ったな……ミリアリアが怒られてる。私の所為なのかな?
「アルスター……休息だ。今は休め」
「中尉? え~と…」
「良いから休め。今は寝ろ! 頼むから…」
「で、でも……」
バジルール中尉が困ってる? 何だろ? 何かな? どうすれば良いの? 教えてよキラ?
「少佐! アルスターを!」
「分かってる! 嬢ちゃん。良いから休め。無理をするな。壊れちまうぞ!」
壊れる? 何がだろ? まさか、まだ敵がいるの?
「考えるな!」
何で中尉も少佐も慌ててるんだろ? そうか! 
「敵が来てるんですか!? だったら私も!」
「違う! もう居ない! 今は安全だ!」
そ、そうか……良かった。
「部屋に行って休むんだ。疲れただろ?」
え? どうなのかな? 私、疲れてるのかな?
「さあ……」
「ワカリマシタ」
動揺を隠して、部屋に戻る……部屋に戻って、どうするんだろ?
何時もだったら、戦闘が終ればキラと話すんだけど…………そう言えばキラ、何処に行ったの?
……あ! そうだ。うっかりしてた。その前の戦闘でMIAに……そうだったそうだった。
そうよ。だからキラの分も頑張ろうって……頑張って、どうするんだろ?
「あれ?」
キラが居ない。だったらオーブに行こうって件はどうなるんだろ? 一緒に行こうって言ってたけど、キラが居ないなら一緒にじゃなくなるよね?
……だったら、考える必要無いのかな? 戦闘が終ったら、ちゃんと考えるつもりだったのに……
私、どうすれば良いの?

「何で、砂漠の虎ともあろうお方が、こんなところに居るんだよ?」
「そりゃあ、君、君と一緒で負けて捕虜になったからさ」
「何で、そう気楽そうなんですかね?」
「ディアッカ、失礼ですよ」
「そんなこと言ってもよぉ……」
「申し訳ありません。バルトフェルド隊長」
「気にしちゃいないさ。まあ、誰だって捕虜になれば悪態もつきたくなるってもんだよ」
「ったく、情けねえ」
「そうでも無いさ。相手が……ん? フレイ?」
何で私、こんなところに? 別にバルトフェルドさんに用は無かったはず……
「どうしたんだ? フレイ、何かあったか?」
「え?……はあ?…」
「何だよ? この女? 頭おかしいの?」
「ディアッカ!」
「良いじゃねえか、別にさ……お~い! 何泣きそうな顔してんだよ?」
え? 私、泣きそうな顔してるの? 嘘だよね?
「もしかして、バカで役立たずなナチュラルの彼氏でも死んだかあ?」
「え!?………ち、違う! そんな! だって、アイツは!」
キラは馬鹿だけど、役立たずでも、ナチュラルでも……それに彼氏なんかじゃ!
「な、なんだぁ!?」
「フレイ! どうしたんだ!? まさか!?……キラはどうした!?」
「さ、さっきの戦闘で……」
「図星かよ……」
「ディアッカ…貴方って人は……本当に迂闊な人ですね」
「いや! でかした! フレイ、こっちに来い」
「は、はい……」
バルトフェルドさんに呼ばれて近付く……
「キラに何があった? 話してみろ」
「デュエルを倒して……その後、イージスが現れたみたいで……それから交信が途絶えて……
 その後、すぐに大きな爆発が……」
「それで、その後、君はどうしたんだ?」
「助けようと思ったけど、ザフトの増援が……それで、アークエンジェルは逃げる事になって……」
私はバルトフェルドさんに、あの後起こった状況を話し続けた。
「それで、艦を守らなきゃって……キラが言ってたんです。パイロットは堂々としてろって……
 ダメだったのかな? 何故か中尉も少佐も心配そうに……」
「いや、君はよくやった。本当に頑張ったな」
「そう…ですか?」
「ああ、だから泣いてもいい。今なら誰も責めないさ」
「で、でも……パイロットは…」
バルトフェルドさんが手を伸ばして、私の頭を優しく撫でてくれる。
「ここに居るのは艦の人間じゃ無いだろ? だから平気さ。お前さんは、泣ける場所を探してたんだよ」
そうなの? そうかもしれない……じゃあ、泣いてもいいの?
「キラのこと、好きだったんだろ?」
「キラは、コーディネイターで、私はコーディネイターが憎くて…」
認めたくなかった。でも……
「それでも、好きになったんだな」
「………はい。好きです! キラのこと大好きです!」
そうだ。私はキラの事を好きになっちゃってた。認めたくなくても否定できない気持。
そして、何時の間にか泣いてた……違う。ようやく泣けたんだ。
「それで、一緒にオーブへ行こうって誘ってくれて! 私、戦うより、そっちの方が良いかもって!」
「そうか、そうだったか」
「私! 私! キラが!」
「よし、泣くんだ。おもいっきり泣くんだ」
促されるままに泣いた。おもいっきり声を上げて。
「な、なあ……どうなってんの?」
「ん? 我慢のしすぎってやつさ……それが君の一言で決壊した」
「そ、そうか……すまなかったな」
「なぁ~に、さっきも言ったが、本当にでかした。あのままだったら、壊れてたさ…心がね」
「そんなんで褒められても嬉しくねえ……なあ、コイツの彼氏って?」
「ああ、ストライクのパイロットだよ」
「そうか……逝っちまったか……それってさ…」
「ええ。僕達は勝ち逃げされました」
「……だよな」

「俺を助けろ! コノヤロー!」
見捨てるなんか酷いよキラさん!……って、あれ?……ここ何処?……つーか、俺、何言ってんの?
え~と……まあ、取り合えず状況判断………え?
コイツ、何を言ってるんだと思うかも知れねえが、俺も何が何だかわからねえ。
だから、起こった事をありのままに話すぜ。
イージスの自爆に巻き込まれ、太平洋の小島で気絶したら、目が覚めたときはプラントに居てピンクの髪の女が歌ってた!
…………なんでだよ? キラさんに聞いてはいたけど、マジでわかんない。
「あら? お目覚めですか?」
「はあ……」
だんだんと近付く、未来の上司様……何者ですか?
と、とりあえず敬礼を……って、しなくても…
「大丈夫でしょうか?」
「ラク…っ!…」
咄嗟に敬礼しようとしたが、急に動いたら体が痛かった……上体を起こしたところで、フリーズ。
「あらあら! 無理をなさってはいけませんわ♪」
激痛に耐えてると、背後からそっと抱きしめられる……その行動に何の意味が?
「今は安静に……」
耳元にかかる吐息……なんか良い匂いが……
おい! ダメだぞ俺! この人は危険なんだから! キラさんの死んだ魚の目を思い出せ!
……でも、背中に柔らかい感触……小さいけど、それでも久しぶり……
「どうかなさいました?」
「いえいえ……なんでも…」
ヤバイ! 耐えろ! ここで欲求に負けるな!
で、でも……いい加減に溜まりすぎて……
「苦しそうですね?」
ちょっ! ヤバイッス! もうね。それ以上やったら、火傷じゃすまないぜ、お嬢ちゃん……って、今は本気で若いんだよな。この人……ピチピチしてる……ちょっ! 息がかかってる! 匂いが!
だから、柔らかいんだって!

続く

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