起動魔導士ガンダムR短編3

Last-modified: 2011-08-13 (土) 22:38:32

これはスウェンが八神家にやってきてから数年経った後のお話です…。
コズミックイラにあるロドニアラボと言われる施設、ここでは沢山の孤児達がこの施設に引き取られ、戦う為の兵士として育てられていました。

 

そんなある日の事…。

 

ラボの廊下に、二人の職員がなにかを話しながら歩いていた。
「なあ聞いたか?第四研究所から送られてきた“妖精”の噂…。」
「知ってる知ってる!なんでもロゴスの幹部がある少年と引き換えに手に入れた生き物なんだって!」
「第五研究室の研究員たちが色々調べてるみたいだけど…ホントなのかな?」
「まさか…御伽話じゃあるまいし…でもコーディネイター共ならやりかねん。」
「う~ん。」
そんな職員の話を、影から盗み聞きしている水色の髪の少年がいた。
「へっへっへ~!面白い事聞いちまった!」

 

数十分後、施設の子供達が使っている共同の寝室で、水色の髪の少年は先程の噂話を、仲の良い黄緑色の髪の少年と、金髪の少女に話した。

 

「その話…ホントなのかよ、アウル。」
「母さん達が話していたから間違いないって!ここに…妖精が来てんだってよ!見に行ってみようぜ!」
アウルと呼ばれた少年の誘いに、黄緑色の少年は難色を示す。
「何言ってんだよ…勝手な事したらまた酷い目に合わされるぞ。」
「なんだぁ?怖いのかよスティング~?大丈夫!見つからないようにするさ!ステラだって妖精見たいだろ?」
「見たい…。」
「決っまりー♪」
「おいおい…。」

 

数十分後、三人は職員が言っていた第五研究室の前にやって来た。
「なあ、やっぱり止めようぜ…ばれたら大変だぞ…。」
「だいじょーぶだいじょーぶ!見つかったら母さんに謝ればいいんだよ。」
「………。」

 

(痛い…苦しい…。)

 

「………!」
ステラと呼ばれた金髪の少女は何を思ったのか、研究室のドアを開け中に入っていった。
「お、おい!まてよステラー!」
「あれ?なんでドア開いてんだ?」

 

薄暗い研究室の中、ステラは奥へ奥へと進んでいく。
「待てよステラ!」
そのステラを、スティングとアウルは追いかける。
「どうしたんだ?奥になにが…?」
「…ステラの事呼んでる。」
「は?お前なに言って…?」

 

アウルは奥にある器具にあるものが括り付けられているのが見えた。
「よ…妖精!?」
そこには赤い髪を四つに束ねた体長30cmほどしかない少女が全裸で器具に両腕を括り付けられていた。
「スッゲー!なんだよこいつ!」
「バカアウル!大声出すな!」
「スティングも大きい…。」
その時、括り付けられていた妖精が瞳を開ける。
「うお!?起きた!?」
「おおお落ち着け!」
「………。」
慌てふためくスティングとアウルを尻目に、ステラはじーっと妖精の瞳を見つめる。その時、
(なんだ、おまえら?)
「「!!?」」
「………。」
突然頭の中に声がして困惑するスティングとアウル、だがステラだけは至って冷静だった。
(んあ?聞こえてんのか…、リンカーコアもってんのか。)
「ステラを呼んだのはアナタ?」
ステラはガラの悪そうな声の妖精に優しく語り掛ける。
(聞こえていたのか…?)
「うん、苦しい、痛いって、とっても苦しそうな声、ステラ聞こえた。」
「マジかよステラ!?」
「すげえなお前…。」
ステラの言葉に驚くスティングとアウル。そして妖精は、半ば諦めを含めた笑みを浮べる。
(へへっ…別にもういいけどな、私はもう消えてもいい…こんな苦しい思いはもうしたくないんだ…。)
「消える…?アナタ死んじゃうの?」
ステラは悲しそうに妖精に問いかけた。
(うん…まあそうだな…。)
「……!」
答えを聞いたステラはおもむろに隣にあった器具を操作するキーボードを打ち始めた。
「お…おい!」
「なにやってんだよステラ!」
止めようとする二人を意に返すことなく、ステラは妖精の両腕を捕らえていた器具を取り外した。
「おいで。」
ステラは開放された妖精を優しく抱きしめる。
「な…なにやってんだよお前!?こんな事したら…!」
「死ぬのは怖いし…寒い。消えちゃいたいなんて言っちゃダメ…。」
「……!」
ステラの言葉に驚く妖精。
「ああもう!しょうがねえな!」
「こっちは大丈夫だ、今なら出てもみつからねぇぞ!」
そう言ってスティングとアウルは、ステラの手を取って研究室から出た。
「お前らまでなにしてんだよ!見つかったらここの大人達に酷い事されんだぞ!?」
「しっー!静かに!」
「俺達にもわかんねぇよ…でもお前見てたらほっとけねえなって思ったんだ。」
「大丈夫、ステラ…あなた守ってあげる。」
「お…お前ら…。」

 

数分後、研究所は大騒ぎになっていた。
「サンプルが逃げたぞー!!」
「研究室のロックを開けたままにしていただと!?何をしているんだ貴様は!?」
「くそ…!防犯カメラもノイズが酷くて…!どうなってんだ一体!?」
慌しく走りまわる職員達、その光景を、ステラ達は自室からドアを少し開けて覗いていた。
「やっべー、大騒ぎだ…。」
「どうする…?今更謝ってもこりゃただじゃすまねえぞ…。」
「………。」
「おい、お前ら…。」
そこに、ステラのベッドの上にいた妖精が三人に話かけてくる。
「どうしたの妖精さん?」
「お前ら…もしかしてここの研究所の人間か?だとしたら…見つかったら大変なことになるんじゃ…。」
「俺達のことは気にするなよそれより…。」
スティングは妖精のお尻に付いている悪魔のような尻尾を見る。
「お前なんなんだよ?妖精って実在するのか?」
「アタシはベルカの融合騎、名前はない、気が付いたらここに居た。」
「ユウゴウキ?なにそれ?」
「あ?お前等魔法使えるクセにそんなことも知らねえのかよ。」
「その前に魔法とかなに言ってんの?そんなもんこの世にあるはずないじゃん。」
「なんだと…!?」
アウルの答えに妖精は驚愕する。

 

「じゃあアタシ…魔法が存在してない世界に連れてこられたのか…。」
数分後、ステラを除く三人は互いの暮らしている世界の事を説明していた。
「俺らもビックリだよ、ミッドチルダかぁ…世界って沢山あるんだなー!ワクワクしてきた!」
「はしゃぐなよアウル。」
「う~ん…。」
妖精と話し合っていたスティングとアウルを尻目に、ステラはなにやら考え事をしていた。
「どうした?ステラ。」
「うん、この子の名前なにがいいかなーって思って…。」
「そういやコイツ、名前ないんだっけ。」
「なんかカワイソーだな…。」
「んだよ、同情ならいらねえぞ。」
ステラはふと、頭をあげる。
「げろしゃぶか…フーミンか…。」
「「「まてまてまてまて!!」」」
一斉にステラに突っ込みを入れる三人。
「どっちも却下だバカヤロウ!お前等コイツなんとかしてくれ!」
変な名前をつけられそうになり、妖精はプリプリとこの中のリーダー格であるスティングを怒鳴りつける。
「ステラ…また変なマンガ読んだな…。」
「ん…?マンガ…そうだ!!」
アウルはなにかひらめいたのか、ベッドの下に入れていたあるヒーローが写っている古ぼけた絵本を持ってくる。
「俺さー、このヒーロー好きなんだよねー!コイツから名前貰って…“アギト”なんてどうだ?」
「おお!お前それかっこいいな!」
スティングはアウルの意見に同意する。
「あなたはげろしゃぶとフーミンとアギト、どのお名前がいい?」
「そんなの、選択肢は一つしかないじゃん…。」

 

この日、ベルカの名も無き融合騎は、異世界の機士達に“アギト”という名を授かった。

 

数日後…訓練場。
「よし!今日の訓練はここまでだ!各自明日に備えて体を休めておけ!」
教官の一言で散らばる訓練生、その中にはステラ達の姿もあった。
「は~あ、終わった終わった。」
「早速食堂行こうぜ、腹ペコだし…。」
「調達しなきゃ…。」

 

食堂に来た三人は質素な食事を食べながら、目で合図する。
(アウル!)
(オーケイ!)
ポケットの中にパンを一切れ入れるアウル。
(……。)
ステラはまだ開けていない牛乳パックを懐にいれる。
(よっし!行くぞ!)
(うん。)
そして三人は食堂を出た。

 

「あいつら…なにしてんだ?」
その光景をたまたま目撃した一人の少年がいた。

 

数分後、自分達の部屋に戻ってきたステラ達。
「アギト~、出ておいで~。」
するとベッドの下から、拾い集めたボロキレに身を包んだアギトが這い出てきた。
「ステラ~、スティング~、アウル~、おかえり~!」
そう言ってアギトはステラの胸に飛び込む。
「ほいこれ、今日の分の食料。」
「すまねえなアウル。いただいていくぜ~。」
アギトはアウルから貰ったパンを自分のサイズに合うよう千切りながら食べる。
「へへっ、なんか隠れて犬飼ってる気分だ…。」
「ホントだな…。」
「アギト、おいしい?」
「おう!モグモグ…。」

 

全部食べ終わり、アギトは口の周りを拭く。
「よっし!じゃあお礼に…取って置きのを見せてやるよ。」
「よっ!まってました!」
「ワクワク…。」
アギトは中に浮き、瞳を閉じて集中し始める。そして、

 

「はっ!」

 

ポンポンポンポンポン!

 

赤や青などのカラフルな花火を出した。

 

「「「おおっー!!」」」
ステラ達はその光景をみて、アギトに拍手を贈る。
「すげえー!アギトすげえー!」
「もちやー。」
「たまやだステラ。」
「いやーどうもどうも。」
アギトは照れくさそうに頭をかく。
「これが魔法か…なあアギト、俺にも魔法使えるかな?」
アウルがアギトに問いかける。
「使えるとおもうぞ?お前等三人ともリンカーコアがあるからな…訓練したらすげえ魔導師になれるぞ。」
「ステラ、ホウキにのってお空飛びたい。」
「手から炎とか氷の棘とか出せんのかな?」
「俺ドラゴンだしてえ!炎出したりでかっこいいだろうな~!」
盛り上がる三人。その時、
『貴様等何を騒いでる!?消灯時間だぞ!!』
ドア越しに怒鳴り声が響いた。
「やっべ!教官だ!」
「寝るぞ寝るぞ!」
「アギト、おいで。」
「う…うん。」
四人は慌てて部屋の電気を消し、布団に潜り込んだ。

 

数時間後…。
「Zzz…。」
「むにゃ…かあさーん…。」
スティングとアウルは早々に深い眠りに付いた。
そのような中、ステラは隣で寝ていたアギトに話しかける
(ねえアギト、起きてる?)
(うん、起きてるぞ、なあステラ…ちょっと聞いていいか?)
(いいよ。)
アギトは暗闇の中、ステラと横になりながら向き合う。
(アタシ、何も知らずにここに連れてこられたんだけど…一体ここは何なんだ?さっきちょっと外の様子を見てきたんだけど…)
アギトは昼間に、ステラ達が何をしているのか気になって隠れて外の様子を見に行ったのだ、そしてアギトが見たもの…それはステラ達と同年代の子共達がナイフや銃を持って戦闘訓練をしたり、注射器でなにかを注射されていたり、頭に機械をつけて物騒な光景が写っているビデオを永延と見せ続けられていた光景だった。
(ステラもよくわかんない…でもステラ達は“コーディネイター”を滅ぼさなきゃいけないんだって。)
(“こーでぃねいたー”?なんだそれ?)
(うーん、会ったことないからわかんない…それでステラ達はそのために生まれた頃からここにいるの、パパもママも知らないし…。)
(そうなんだ…寂しいな…。)
(ううん、寂しくないよ、だってここにはスティングとアウルがいるし…アギトもいる…でも…。)
(でも?)
(ステラ…もっとお外で遊びたい…ここ…狭い。)
(ステラ…。)
ステラはそのまま瞳を閉じ、深い眠りに就いた。
(おやすみ、ステラ。)
アギトもそのまま、ステラの胸の中で眠りに就いた。

 

次の日、訓練を終えたステラ達はいつものようにアギトに食事を与えていた。
「今日はメロンパンだぞ~。」
「ふわ~うめえ~!」
「あれ…?アウルは?」
「アイツならトイレ行ったぞ。」

 

その頃アウルは、用をすませ足早に部屋に戻ろうとしていた。
「いっそげ、いっそげ。」
その時、
「アウル君、ちょっといい?」
優しげな様子の女性職員がアウルに話し掛けて来た。
「あ…母さん。」
アウルはいつも自分に優しくしてくれるその女性職員を、母さんと呼んでいた。
「アウル君…私に隠し事していない?」
「えっ…!」
アウルはビクッと肩を上げる。
「ダナ君が教えてくれたの、君達が隠れて何かを飼っているみたいって、母さんに教えてくれないかな?」
「お…俺…。」
ここで母さんに悲しい思いをさせたくない、だがアウルの頭の中に、楽しそうに笑うアギトの顔が浮かび上がった。
「…………らない…。」
「えっ?」
「知らない知らない知らない!!俺は何も知らない!!」
アウルは女性職員を突き飛ばし、自分の部屋へ走っていった。
「くっ…保安部!応答願います!非検体が暴れだしました!」
職員は慌てて通信機を使って応援を呼んだ。
その表情に、先程までの母性に満ち溢れた笑顔は微塵にも残されていなかった…。

 

逃げ出したアウルは、ステラ達のいる部屋に駆け込んだ。
「お、お前等逃げろ!アギトの事がばれた!」
「なに!?」
「す…ステラ。」
「大丈夫、大丈夫だから…。」
不安がるアギトを、ステラは優しく撫でた。
「とにかくアギトをどこかに逃がして…。」
その時、アウルの後頭部を追いかけてきた保安部の男が思いっきり殴りつけた。
「「「アウル!!」」」
「屑共が…!まさかお前等がソイツを匿っていたとは…大人しくソイツをよこせ!」
殺意をむき出しに男はステラ達に近づく、その時、
「や…やめろ…!」
倒れていたアウルが頭から血を流しながら男の足を掴む。
「こいつ…!離せこのゴミ!!」
男はアウルの頭を思いっきり踏みつけた。
「っ!!」
ステラは思わず目をそらす、そしてスティングはステラとアギトを守るように二人を庇う。
「おまえらぁ…!いいかげんにしないと…!」
「いい加減にするのはお前の方だ…!」
そのとき、アギトはステラの手から離れ、男に向き合う。
「な…何を…!!?」
「よくもアウルをいじめたな!!お前なんて…!!!」
そのとき、アギトの両手に紅蓮の炎が現れた。
「お前なんて燃えちまえー!!!!!」
アギトはその炎を、保安部の男に放った。
「ぎゃあああああ!!!!熱い!!熱いいいいいい!!!!」
火達磨になった保安部の男は、火を消そうと転げまわっていた。
「い…今だ!!逃げるぞ!!」
スティングはアウルを起こし、外の訓練場に向かって走り出した。
「アギト!」
「おう!」
ステラとアギトも、スティング達の後を追った。

 

「ま、まてー!!貴様等―!!」
逃げるステラ達の前に職員達が立ちふさがる。
「アギト!やっちまえ!」
「よっしゃ!」
アギトは火の玉を職員達に投げつける。
「うわあああ!!!」
火の玉の炎が服に燃え移り、職員達は慌てふためいていた。
「よし!こっちだ!」
スティングを先頭にステラ達はその場から逃げ出した。

 

「ひゃひゃひゃひゃ!!!アイツ等やりほうだいだな!!」
その光景を物陰から見物していた少年と少女がいた。
「ダナ…アンタなんでチクッたの?別にアイツ等がどうなろうと知ったこっちゃないけど…。」
「知らねえのかよミューディー?これだけの騒ぎを起こせば…アイツ等は“エクステンデット”にされるだろうぜ?問題ある奴は使い捨ての兵になるんだ。俺達は安泰ってわけ。」
「あんた…。」
「俺の忠実さもアピールも、身の安全も確保できたし一石二鳥ってわけだ。」
「……………。」

 

外に逃げ出したステラ達は、息を切らしながら後ろを振り向く。
「結構暴れたからな、しばらくは追って来れないだろう。」
「よっしお前等、さっさと逃げるぞ。」
アギトの言葉に、三人は首を振る。
「な、なんでだよ!捕まったら酷い目に遭うんだぞ!?」
「ステラ達空飛べない…防壁を越えられない…。」
「!!!」
アギトは三人が魔法を使えないのをすっかり忘れていた。
「な、ならアタシも…!」
「おいおい、何のために暴れたと思ってんだよ、お前はさっさと逃げろよ。」
「で、でも…。」
「だいじょーぶだいじょーぶ!俺達しぶといから!いつか外の世界で会えるって!」
頭に包帯を巻いたアウルは笑顔で答えた。
「お…お前等…。」
「お前と過ごした数日…楽しかったぜ。」
「ステラ、アギトに思い出沢山貰った、だから嬉しいの。」
「う、ううう……ステラ…スティング…アウル…。」
急に胸が締め付けられる感覚に襲われ、涙を流すアギト。
「泣かないで…ステラも泣きそう…。」
そしてダムが決壊したかのように、ステラも大量の涙を流す、そしてスティングとアウルも、釣られて声を殺して泣き始めた。
そのとき、遠くから怒声を撒き散らして職員達が近づいて来た。
「さあさあ!とっとと行っちまえ!そして…また会おうな!」
「今度は…もっと美味しいもの食べさせてやるから…。」
「ステラ…アギトの事忘れない…だから…またね。」

 

アギトは涙を拭い、月明かりが照らす夜空に飛び立った。
「ステラ!スティング!アウル!また会おうな!そしたら今度は…みんなでもっとデッカイ花火見よう!!」
「おう!約束だ!」
「じゃあなー!!」
「バイバイ!バイバーイ!!」
アギトはステラ達に手を振りながら、夜の闇に消えていった。

 

「行っちゃったな…。」
「あーあ、俺ら多分酷い目にあうな、でも…。」
「うん、なんていうか…。」
「ステラ、とっても晴れやかな気分。」

 

「アギト…またあした。」

 

夜空を飛行していたアギトは、海岸にやって来た。そして港に泊まっている一隻の貨物船を見つける。
「あれなら食料もありそう…よーっし!」
アギトはその貨物船に向かう。
「今度ステラ達にあった時のために…土産話を作る旅にでもでるか!!」
そしてアギトは、その貨物船に乗り込んだ。

 

これは出会うはずの無かった二つの世界で起きた“約束”の物語。
この四人の“約束”は、“種”の名を冠する物語に、また一つ大きな変革をもたらす事になる。

 

でもそれは、もうちょっとだけ先のお話。