魔法成長日記_00話

Last-modified: 2010-03-30 (火) 00:28:19

「ふふふ♪楽しみやなぁシグナムゥ。」
「はい。いよいよですね主。」

 

意気揚々と管理局の廊下を歩いているのは、八神はやてとその騎士、烈火の将シグナムである。
そして、シグナムの言う”いよいよ”とは、はやての長年の夢であった自分の部隊――起動六課――の設立ということである。

 

「後は緊急で配属になったフォワード二名をまつだけやなぁ。
どんな人やろか。リンディさんは、曰くつきの人材、って言うとったなぁ。」
「はい。なんでも、一年前に『コズミック・イラ』という世界から強制的に次元転送されたらしいです。
ほかにも多々特徴はあるらしいのですが、詳しくは本人に訊け、とのことです。」
「うんうん。ミステリックでええやないか♪
たしか名前は、シン・アスカ二等空尉とアスラン・ザラ二等空尉、やったな?」
「はい。ですが前に所属していたGAT部隊からは、彼らの戦闘時の実力は空尉程度のレベルでは無いという話です。」
「んん?なら空佐かいな?」
「いえ。彼らは、戦闘時に魔力が膨大な量に膨れ上がるときがあるそうです。しかも、通常時においても、身体能力や洞察力、
動体視力等の人間古来の能力が一般人よりもずば抜けていると。」
「んんん?謎やな。火事場の馬鹿力、ってわけでもないんやろ?」
「さぁ。やはりその辺は直接訊いてみるしかないと思われますが。。。」
「たしか、14:00に起動六課の隊長室で待ち合わせやからそこで話をきけば、、、ってシグナム!今何時!!?」
「えっ。あ、、14:15です。」
「しまったぁ。。急ぐよシグナム!ダッシュや!隊長が遅刻なんて恥さらしもいいとこや。」
「分かりました。グリフィスに連絡をいれておきますか?」
「いや、ええわ。今はダッシュ!!」
「はい!」

 

その頃、渦中の二人は・・・
「くそっ!まだ来ないのかよ!!?いったいいつまで待たせるつもりだよ!」
「シン。そうカリカリするな。じきに来るさ。」
「まったく、どの世界になってもお偉いさんは気楽でいいよな!」
「シン!そのくらいにしておけ!隊長ともなれば忙しいのは必然だろう!」
「・・・分かったよ。はぁ、いきなり異動だ、って言われて長旅の後は待ちぼうけか。良いことねぇなぁ。」

 

既に部屋に到着していたシンとアスランは、先ほどから部屋で待機している。
ちなみに、部屋についたのは13:55。五分前行動という、人として最良な時間だ。
なので、二十分も部屋で待機していることになる。

 

「にしてもアスラン、これはなんだろうな?机、だろうけど、、なんでこんなミニチュアが?」
「さぁな。俺にも皆目見当がつかん。」

 

リインフォースⅡ専用の机を見て、悩む二人であった。。。