901◆GbvohmL8bU_第13話

Last-modified: 2014-08-03 (日) 04:18:15

C.E.70年 4月1日

 

1機の航空機倉庫から出庫してくる。
それは、通常の航空機とは違い、流線型ではなく角ばった印象を受ける。
特に特徴的なのが前方と後方に伸びる2本のスタビライザーのようなもの。

 

『刹那、具合はどうだ』
『現時点では問題はない』
『そうか。初のテスト飛行だ、巡航速度で飛んでリニアライフルを撃って戻ってくる
まだチェックを終えてないから変形はするな』
『了解』
『時間だ。タイミングをフラッグに譲渡』
『アイ・ハブ・コントロール。フラッグ。作戦行動に入る』

 

徐々に加速し滑走路から飛び立つフラッグ。離陸が成功し安堵の表情を浮かべるスタッフたち
アズラエルもその一人となり安堵の表情を見せていた。
高度も十分に上昇したフラッグはテスト項目の消化に入る。
テストと言っても初回なため巡航速度での直進、左旋回、右旋回程度だ

 

「初回のテスト飛行でこれだけ動ければ上出来ですね」
「そうだなアズラエル。とは言っても巡航速度での飛行と旋回だけだが」
刹那から通信が入り『最後のテストを行いたい』
『了解、今日の最終項目は飛行形態時のリニアライフルの発射試験だ。連射と単射を行ってくれ。
準備が出来次第開始だ。タイミングは任せる』
『了解』
旋回し、体勢を整え発射しようとした時、ふと上空になにかを感じた。

 

『・・・ティエリア』
『どうした、刹那。なにか異常か?』
『上空に何か感じる』
『レーダー班!上空になにかあるか!』
『索敵します・・・軌道上に戦艦のようなものを確認!
なにかを大気圏に大量に落としているようです!降下予想進路から無人機と思われます!うち2つがこの近くに落下してきます!』
『刹那、実験は中止。片方の落下予測地点に向かってくれ。』
『了解。これより目標地点に向かう』
『いいか!変形はするなよ!』
『刹那さん。出来れば鹵獲を、無理なら破壊して下さい。直ちに陸上部隊を向かわせます』

 
 

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