901◆GbvohmL8bU_第3話

Last-modified: 2014-08-03 (日) 04:31:39

「刹那、粒子ワープ完了だ」

 

「了解、現在の座標を調べてくれ」

 

「ナニカチガウ、ナニカチガウ」

 

「どうした?銀ハロ」

 

「ココ、ナカマイナイ、ナカマイナイ」

 

「!?刹那!ヴェーダとリンクができない!」

 

「・・・なにかがおかしい・・・地球・・・!?オービタルリングがない!?」

 

「な!?・・・ここは地球ではないのか!? いや、でも転移先の座標には問題がなかった・・・ヴェーダ・・・」

 

しばし呆然としていると

 

ピピ、ピピ、ピピ

 

「ん?通信?どこからだ?」

 

「刹那、あそこのシャトルからだ、・・・情報を得るため僕が通信に出る、そして場合によっては接触する」

 

「了解。ティエリアに一任する」

 

機体のELS(一部)とヴェーダの端末が融合し人型になるティエリア

 

「よし、通信を開く」

 

『やあ、通信を開いてくれてありがとうございます。私はムルタ・アズラエルといいナチュラルです。貴方は?』

 

(ナチュラル?)
『僕はティエリア・アーデという。なにか用か?』

 

(ナチュラルともコーディネイターとも言いませんでしたね)
『・・・実はシャトルが故障して動けないのですよ・・・修理が終わるまでもし宜しければこちらのシャトルまでお越

 

し頂いてお話でも伺いたいのですがよろしいでしょうか?』

 

シャトルをみるティエリア
(見たところひどい故障ではないな。罠か・・・?どうするか・・・)

 

《ティエリア、接触しよう》

 

《刹那?それはイノベイターとしての勘か?》

 

《ああ、そうだ》

 

(まったく、僕に一任するんじゃなかったのか?)
『わかった、そちらに伺おう。こちらの機体には僕を含め2人乗っている』

 

『ありがとうございます。移動中なので出来ることは少ないですが歓迎します。よろしければそちらの機体の名前を伺

 

ってもよろしいですか?』

 

『クアンタ、という機体だ』

 

『いい名前ですね、そして鮮麗された機体です。では、回線を切ります』

 

 

「ふう・・・なにか感じたんだね、刹那」

 

「ああ・・・もしかしたら彼は、いや、会ってから伝える・・・」

 

「まあ、直接会えばわかることだ、ただ、慎重に行動しよう」

 

「タノシミ、タノシミ」

 

「ああ、微速で移動を開始する」

 

「銀ハロは留守番で機体の制御を頼む、シャトルに行っている間は常に僕と同期していてくれ。ELSの特性を利用し情

 

報をハッキングする。」

 

「ワカッタ、ワカッタ、ハロ、ザンネン、ザンネン」

 

GN粒子を吐き出すクアンタ
シャトルに向けゆっくりと移動を始めた

 
 

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