SEED-クレしん_10-622

Last-modified: 2009-07-04 (土) 20:17:16
 

 夜8時少し前。スーパーミネルバの裏口にて。

 

シン  「まだかな………」
ルナ  「みんな遅いわねえ。もう始まってるのに~」
レイ  「気にするな。たぶんもうすぐ………来た」
メイリン「え?」

 

しん  「やっほ~♪」
みさえ 「ごめんごめん!浴衣に着替えてたらすっかり遅くなっちゃった~」
ひろし 「まだ大丈夫かい?」
シン  「ええ、あと一時間はやってるハズですから」
キラ  「ラクスこっちこっち!」
ラクス 「あら、みなさんごきげんよう♪」
エル  「こんばんわ~」

 

フレイ 「あ、キラ達も来てたんだ?」
マユ  「お兄ちゃんにしんちゃんにエルちゃん、こんにちはー!」
カガリ 「どうだ?私の昔の浴衣は」
コニ―ル「き、金魚ガラの浴衣ってのはちょっと、その……恥ずかしい気が」
アスラン「カガリ達も来たか」

 

イザ―ク「俺たちもいるぞ!」
クルーゼ「俺!参上!」
ムウ  「ファントムペイン及び連合組の連中も全員参上!」
シャニ 「あち~……なんで俺がこんなしょぼいスーパーに来なきゃなんねーんだ」
マリュ―「ま、それは後のお楽しみってことで、ね♪」
ギル  「認めたくないものだな!若さゆえの過ちというものを!」

 

風間君  「こんばんわー!」
マサオ君 「ど、どうも……」
ボーちゃん「やっ」
ネネちゃん「どうみんな~?このおにゅーの浴衣♪」

 

シン  「お、かすかべ防衛隊のみんなも来たか」
しん  「んじゃ、そろそろ行こうよシン兄ちゃん」
ルナ  「そうね。でもいい?今回のことは店長と、特に副店長には内緒なんだから。
     そこらへんを考慮してこっそり行くわよ」
しん  「ブ・ラジャ~♪」
アスラン「じゃあついてきてくれ。こっちだ………」

 
 

 そして一行は出来るだけ静かにミネルバの裏手から中に入った。

 

ニコル 「へ~……スーパーのバックヤ―ドってこんな風になってたんだ………」
オルガ 「おい。エレベーターで行かねえのか?」
メイリン「こんなに大勢をエレベーターに乗せるわけにはいかないでしょ。
     裏手の階段を使ってこっそり上に上るの!」
アウル 「げーこの暑いのにマジかよ~~」
風間君 「いい大人がいきなり弱音を吐かないでくださいよー」
シン  「そうだぜ。どうせもうすぐなんだからそれまで我慢……お、ここか?」
アスラン「……ああ間違いない、屋上に通じる扉だ」
ルナ  「ではでは。ここに取り出したる1本の合鍵を扉の鍵穴に指しこみまして……(ガチャ)
     よし、開いたわ」

 

ギ……ギギギ~~~

 

シン  「む、ずいぶん錆付いてるなあ?」
アスラン「文句言う前に押せ!ん、んん~~~!」
ひろし 「頑張れー!あと少しだぜ~」

 

ギギギ……

 

シン  「ひ、開いた!」
しん  「おお~~?」
キラ  「こ、これは……!?」

 
 

パーン!ド――――ンッ!ドドドドド…………!

 
 

カガリ 「へえ……」
エル  「うわ~花火がすごく良く見えるよ~~♪」
マユ  「お兄ちゃんすごーい!ミネルバの屋上って花火見物の特等席だったんだね!」
シン  「へへっまあな~」
ルナ  「実は屋上で仕事サボってた時に偶然見つけたんだけどね」
シン  「ば、ばらすなよー!」
コニ―ル「期待を裏切らない、いい兄貴だな」
マユ  「恥ずかしいなあもう……」

 
 

ド――――ンッ!

 
 

しん  「たまたま~~!」
むさえ 「それを言うなら『たまや~』でしょうに」
しん  「おお~そうともいう~。」
アスラン「みんな。売れ残りのもんで悪いがジュースとかお菓子とか持ってきたぞ~」
キラ  「おお!アスランふともも~」
しん  「あー!それオラのセリフだゾ!オラのセリフ~~!」

 

ムウ  「ジュースだけしかねえなあ……ビールはねえのか?」
??? 「ビールならここのクーラーボックスにたくさんあるぞ。飲むか?」
ギル  「ああこれはすいません……ってぶ――――ッ!
メイリン「て、店長?!」
タリア 「店長?さあなんのことやら………今の私はスーパーの屋上で花火の見物をするただのザ○家の女よ」
ギル  「ザ、○ビ家って…」
タリア 「シ○ア。ちょっと私と2人で花火を見ながら飲もうじゃないか。ん?」
ギル  「い、いや私は酒はちょっと苦手で」
タリア 「……こい」
ギル  「はい」

 
 

ドド―――――ンッ!パチパチパチ………

 

しん  「たまたま~~!」
シン  「カギや~~!」

 
 

 ま、そんなこんなで……今日はミネルバの屋上という特等席で、みんな一緒にかすかべ花火大会を心ゆくまで楽しんだのでした。

 
 

 戻る