夜8時少し前。スーパーミネルバの裏口にて。
シン 「まだかな………」
ルナ 「みんな遅いわねえ。もう始まってるのに~」
レイ 「気にするな。たぶんもうすぐ………来た」
メイリン「え?」
しん 「やっほ~♪」
みさえ 「ごめんごめん!浴衣に着替えてたらすっかり遅くなっちゃった~」
ひろし 「まだ大丈夫かい?」
シン 「ええ、あと一時間はやってるハズですから」
キラ 「ラクスこっちこっち!」
ラクス 「あら、みなさんごきげんよう♪」
エル 「こんばんわ~」
フレイ 「あ、キラ達も来てたんだ?」
マユ 「お兄ちゃんにしんちゃんにエルちゃん、こんにちはー!」
カガリ 「どうだ?私の昔の浴衣は」
コニ―ル「き、金魚ガラの浴衣ってのはちょっと、その……恥ずかしい気が」
アスラン「カガリ達も来たか」
イザ―ク「俺たちもいるぞ!」
クルーゼ「俺!参上!」
ムウ 「ファントムペイン及び連合組の連中も全員参上!」
シャニ 「あち~……なんで俺がこんなしょぼいスーパーに来なきゃなんねーんだ」
マリュ―「ま、それは後のお楽しみってことで、ね♪」
ギル 「認めたくないものだな!若さゆえの過ちというものを!」
風間君 「こんばんわー!」
マサオ君 「ど、どうも……」
ボーちゃん「やっ」
ネネちゃん「どうみんな~?このおにゅーの浴衣♪」
シン 「お、かすかべ防衛隊のみんなも来たか」
しん 「んじゃ、そろそろ行こうよシン兄ちゃん」
ルナ 「そうね。でもいい?今回のことは店長と、特に副店長には内緒なんだから。
そこらへんを考慮してこっそり行くわよ」
しん 「ブ・ラジャ~♪」
アスラン「じゃあついてきてくれ。こっちだ………」
そして一行は出来るだけ静かにミネルバの裏手から中に入った。
ニコル 「へ~……スーパーのバックヤ―ドってこんな風になってたんだ………」
オルガ 「おい。エレベーターで行かねえのか?」
メイリン「こんなに大勢をエレベーターに乗せるわけにはいかないでしょ。
裏手の階段を使ってこっそり上に上るの!」
アウル 「げーこの暑いのにマジかよ~~」
風間君 「いい大人がいきなり弱音を吐かないでくださいよー」
シン 「そうだぜ。どうせもうすぐなんだからそれまで我慢……お、ここか?」
アスラン「……ああ間違いない、屋上に通じる扉だ」
ルナ 「ではでは。ここに取り出したる1本の合鍵を扉の鍵穴に指しこみまして……(ガチャ)
よし、開いたわ」
ギ……ギギギ~~~
シン 「む、ずいぶん錆付いてるなあ?」
アスラン「文句言う前に押せ!ん、んん~~~!」
ひろし 「頑張れー!あと少しだぜ~」
ギギギ……
シン 「ひ、開いた!」
しん 「おお~~?」
キラ 「こ、これは……!?」
パーン!ド――――ンッ!ドドドドド…………!
カガリ 「へえ……」
エル 「うわ~花火がすごく良く見えるよ~~♪」
マユ 「お兄ちゃんすごーい!ミネルバの屋上って花火見物の特等席だったんだね!」
シン 「へへっまあな~」
ルナ 「実は屋上で仕事サボってた時に偶然見つけたんだけどね」
シン 「ば、ばらすなよー!」
コニ―ル「期待を裏切らない、いい兄貴だな」
マユ 「恥ずかしいなあもう……」
ド――――ンッ!
しん 「たまたま~~!」
むさえ 「それを言うなら『たまや~』でしょうに」
しん 「おお~そうともいう~。」
アスラン「みんな。売れ残りのもんで悪いがジュースとかお菓子とか持ってきたぞ~」
キラ 「おお!アスランふともも~」
しん 「あー!それオラのセリフだゾ!オラのセリフ~~!」
ムウ 「ジュースだけしかねえなあ……ビールはねえのか?」
??? 「ビールならここのクーラーボックスにたくさんあるぞ。飲むか?」
ギル 「ああこれはすいません……ってぶ――――ッ!」
メイリン「て、店長?!」
タリア 「店長?さあなんのことやら………今の私はスーパーの屋上で花火の見物をするただのザ○家の女よ」
ギル 「ザ、○ビ家って…」
タリア 「シ○ア。ちょっと私と2人で花火を見ながら飲もうじゃないか。ん?」
ギル 「い、いや私は酒はちょっと苦手で」
タリア 「……こい」
ギル 「はい」
ドド―――――ンッ!パチパチパチ………
しん 「たまたま~~!」
シン 「カギや~~!」
ま、そんなこんなで……今日はミネルバの屋上という特等席で、みんな一緒にかすかべ花火大会を心ゆくまで楽しんだのでした。