SEED-クレしん_14-262

Last-modified: 2009-06-14 (日) 19:05:55
 

~2008年6月11日・スーパーミネルバ~

 

メイリン「あ、お姉ちゃ」
ルナ  「あ、副店長に頼まれたことあったんだっけ!ごめんね後で」

 

メイリン「ねえシン…」
シン  「悪ィ。今インパの塗装やってんだ話し掛けないでくれ」

 

メイリン「レイ…」
レイ  「……」(足早に去った)

 

メイリン「あの店長、ちょっとお話が……」
アーサー「店長は今いないよ。なんだったら僕が代わって話を……あ、あれ?どこいくのさ?」

 
 

メイリン「……みんな急に私を避けるようになっちゃった……なぜ?どうしていきなりこんな……」
しん  「よっ!どうしたの~?」
メイリン「あ、しんちゃん。あのね、急にお姉ちゃん達が私に対して冷たくなったみたいなんだけど……
     なにか知らない?」
しん  「急に……? ああ、そりゃあれだゾ。あs」
シン  「ちょ! ちょっとしんちゃんこっち来て!」
しん  「お? おお~~?」
メイリン「あ……あし…? なんだろ『あし』って」

 
 

シン  「はあ、はあ……ダメじゃないか本人にバラしちゃ!」
しん  「いけなかった?」
レイ  「メイリンには内緒で、本番の『明日』に明かして驚かすつもりだからな」
ルナ  「姉としても妹に隠し事して不安にさせるのはとっても楽し、もとい心苦しいのよ。察してよ、ね?」
アスラン「明日って何かあったか? 祝日とかじゃないだろ?」
シン  「なに言ッてンだアスラン。忘れたのか?明日は……」

 

   ※   ※   ※

 

~翌日~

 

風間君 「メイリンさん!」
ネネ  「お誕生日おめでと~~!」

 

パン! パーン!(クラッカーの音)

 

メイリン「あ……」
ルナ  「忘れてたの? 6月12日はあんたの誕生日でしょ?」
レイ  「まあありがちではあるが、驚かそうと思って本人には内緒で準備していたんだ」
みさえ 「ごめんね? 悪気はなかったんだけど……」
メイリン「そんなことないよ! 
     みんなでこうして私の誕生日を祝ってくれるなんて私……逆に感謝したいくらい!」
ラクス 「さあ、わたくしはメイリンさんのために特注の大きな誕生日ケーキを買ってきましたわ」
むさえ 「私とむさえ姉で協力してたくさんご馳走作ったしね♪」
みさえ 「あんた味見ばかりで全然役にたってなかった気がするんだけど」

 
 

ルナ  「じゃあ次は誕生日プレゼントね。
     私からのプレゼントはこれ。ほら……あんたが前欲しがってたティーカップセット」
メイリン「あ、ありがとうお姉ちゃん。憶えててくれたんだ……」
タリア 「私は……その、なにあげたら喜ぶのかよくわからないからうちの商品券を」
レイ  「俺は売り場からメイリンに似合いそうな服を見立ててみた」
しん  「オラたちかすかべ防衛隊からはお菓子の詰め合わせだゾ」
メイリン「みんな、ありがとう…・・ありがとう!」

 

シン  「で、さ。次は俺の番なんだけど……
     実はアスランやキラさんと相談してメイリンが一番喜びそうなものを
     みんなでプレゼントしようってことにしたんだ」
メイリン「ありがとうシン……もしかしてその後ろにある大きな箱がそうなの?」
アスラン「ああ。色々探し回ったらかなりの量になってな」
ムウ  「ダンボール4・5個ぶんになっちまったい」
ルナ  「量……?」
キラ  「それじゃ大公開! 僕たちがメイリンさんに贈る究極の誕生日プレゼント!」

 

 そう言うとキラは箱にかけてあった布を取り払った!

 

シン  「じゃーん! メイリンの大好物!BL同人誌の詰め合わせだ!」
メイリン「……え?」
キラ  「いやーみんなでメイリンさんのために苦労して中野やアキバ駆け回って買い漁ってきたんだよ♪」
ムウ  「そうそう。レア本はオークションで落したりしてな」
アスラン「特にメイリンが好きそうな00関係の本を中心に……そうだな、ざっと300冊はあるか」
メイリン「~~~~っ!」
シン  「さあメイリン受け取ってくれ!俺達の心ばかりのプレゼ」

 
 

ゴイン!ゴイン!ゴイン!

 
 

キラ  「……なんで殴られなきゃいけないの僕達」
ムウ  「よく判らんが彼女、顔まっかにしてたなあ」
アスラン「照れてたのか? それにしては殴ったわりにちゃっかり俺達のプレゼント貰ってたが……」
シン  「内心喜んでたのは間違いないけどもう少しオブラードで包んで渡すべきだった、かな」
しん  「ふ、やれやれ。みんな女心がてんでわかってないゾ」

 
 

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