SEED-CROSS_9-226氏

Last-modified: 2010-03-09 (火) 20:29:12
 

マジンカイザー VS 真ゲッターロボ VS Hi-νガンダム・激突!コズミック・イラ最期の日!?

 

【プロット】
 スパロボα4部作で死んでしまったムサシ、シャア、フロスト兄弟なんかがバーニィ、ロランとかのリストラ組と一緒に次々と種の時代に転移。
 ナタル、プレア、二コル、トール、フレイ、マユ、クルーゼ、3バカ、3人娘といった面々の死亡フラグをASTRAY組と一緒に片っ端からたたき折って大活躍。
 その世界での種死の時代に今度は第3次α後のαナンバーズとその他新規メンバー(グレンダイザー、Gガンあたりか?)復活メンバー(魔装機神、GR等)が転移。
 さらに別の平行世界からはOVA版(チェンゲ、ネオゲ)ゲッターチームや3人目のキラ、アスラン、厄介な侵略者まで転移してきて大混乱。
 その上バラバラの陣営になってしまい仲間同士で戦うことに……。そして戦いの中で再び合流した自軍が戦争終結のために奔走する。
 もちろんα世界のロボットは種世界のMSとは比べ物にならないくらい異常な性能。(ボロットですら)

 
 

その1

 

 宇宙の暗闇の中で青い地球を眼下に見下ろすマジンカイザー。
 そしてそのパイロット、兜甲児。彼がこの世界に仲間たちと共に転移してきて少し経つ。
 遺伝子を操作された人間『コーディネイター』とそうでない『ナチュラル』の対立による戦乱。
 多くの人命が失われていくのを黙ってみているわけには行かない。
 彼はこの世界でも魔神皇帝の力を人類の希望として使うことを選んだ。だが……。

 

 彼らがその世界の中で対立することとなった『歌姫の騎士団』。彼らが甲児の力と正義の心を見込んで説得をかけてきたのだった。

 

『あなたが……、兜甲児……さんですわね』
「……?あんたは?」
『私はラクス・クラインです』
「ラクス・クラインだって!? お前らなあ……」
『待ってください、甲児さん!ラクスの話を聞いてください!』

 

 ストライクフリーダムに乗ったこの世界のキラも甲児に呼びかける。

 

『あなたのことは調べさせてもらいました』
「なんだってえ!?」
『あなたが持つその力は、平和のために使われる力です』
「いったい何だってんだよ! そんなことは当然に決まってんだろ!!」
『話を聞け!』

 

 カガリまで口を出す。

 

『あなたの力で世界を平和へと導くことができるはずです!私たちに力を貸してください!
 なぜその力を正義のために使おうとしないのですか!』
「……人類を導く……ねえ」
『そうです。平和のために私たちに力を貸してください!共に人類を、この世界を導くのです!』

 

 長い沈黙。そして甲児は口を開いた。

 
 

「人類を導くってえのは、さやかさんやマリアちゃんとデートするのより楽しい事なのかい?」
『『『はあ!?』』』

 
 

 キラとラクス、そしてカガリが素っ頓狂な声を上げる。

 

「ボスやシロー達と喧嘩したり、リョウや宗介たちとラーメン食いながら駄弁ったり、アムロさんに悪戯したり、忍達とゲームしたり、鉄也さんやデュークと特訓したり、シンジと料理したり……、そういう事より楽しいのかって聞いてんだよ!」

 

 その場に再び流れる重い沈黙。そして怒りに声を震わせながらラクスが口を開く。

 

『な…な…、なぜ!なぜ!そんな下らない事と比べるのです!』
「くだらない……? そういうんなら俺はお前らに協力はできねえな」
『甲児さん……、どうして……』

 

 キラも信じられないという風に声をかける。カガリにいたっては完全にぶちぎれてしまったらしく、MSでマジンカイザーに飛び掛ってきてしまった。もっとも、カイザーの装甲の前には無力なのだが。
 甲児は続ける。

 

「俺とマジンガーはその下らない……一番大切な日常を平和って呼ぶんだよ!
 下らない日常を守るために俺たちは戦うから、邪魔するお前らに協力するわけにゃあいかねえっていってるんだ!
 ターボスマッシャーパンチぶち込まれたくなかったら、とっとと帰れ!」

 

 こうして交渉は決裂。歌姫の騎士団は甲児のあまりの剣幕に逃げるように去っていったのだった……

 
 

その2

 

「リョウ!ハヤト!ベンケイ!そしてαナンバーズの皆……。
 これでさよならだ!後の事は頼んだぞぉぉぉぉ!!!」

 

 その瞬間、巴武蔵はこの世を去りゲッター線の元へ旅立った……はずだった。

 
 

「……あれ?オイラ……、どうしちまったんだ?」

 

 気がついたとき、彼は宇宙空間にいた。
 ブラックゲッターごとコロニーの近くに投げ出されていたのだ。

 

「生きてるんだよな……。ゲッターは……元に戻ってる……。ここはどこだあああああッ!?」

 

 時はC.E.70年2月14日、ユニウスセブンへの核攻撃が行われる直前。
 後に“黒き戦場の鬼”“正義の悪魔”と渾名されるブラックゲッターin巴武蔵がこの世界に降臨した。
 彼が一人で大パニックに陥っているとコックピットのゲッター線レーダーに反応があった。

 

「……なんかよくわかんねーけど行ってみるか!」

 

 彼は単純だった……。しかしこういった判断がこの世界の運命を少しずつ変えていくことになるのだ。
 そしてそこでは大量のMS軍団があまりに一方的な戦闘を行っていた。

 

「何だありゃあ!?……変に手をだす訳にもいかねーし……。あぶねえ!」

 

 つい撃墜されそうな連合の1機を助けてしまった。やっぱりお人よしなのがムサシである。
 だがブラックゲッターで行ったのはまずかった。

 

『な、なんだありゃあ!』
『ひ……ひいいいいいいいいいッ!!!!助けてくれえ!死神だ!』
『悪魔だ!』
『でけえ……MSの倍はあるぜありゃあ』
『おのれナチュラルめ!あのような巨大兵器を作っていたとは……』
『おのれプラントめ!あのようなMSを作っていたとは……』
『『総員!あの黒い機体に攻撃を集中せよ!』』
「うわあ!た、たしけてえぇぇぇぇぇ!オイラは敵じゃなあい!」

 

 機体の見た目のせいで連合とザフト両方の猛攻撃を受けてユニウスセブンの周りを必死で逃げ回るムサシ。
 だがその時飛んできたミサイル!

 

「もう勘弁してくれえぇぇぇ! 大・雪・山おろしぃ!

 

 ムサシはなんとそのミサイルを大雪山おろしで明後日の方向へ投げ飛ばした。
 勿論これが反コーディネーター団体ブルーコスモスに所属する将兵が独断で放った核兵器で、本来なら20万人の命を奪うなんて知ったこっちゃ無かった。

 

「嘘だろ……。核ミサイルを投げ飛ばしやがった……。」

 

 全機が一瞬凍りついたその隙にムサシは一目散に逃げ出したのだった。
 結局この後の攻撃でユニウスセブンは吹っ飛び戦争は始まったものの、民間人の避難などにより犠牲者が大幅に減ったのは言うまでも無い。

 
 

「あれはゲッターロボ……どうやら私も再び表舞台に立つときが来たようだ……」

 

 暗い部屋の中で元・赤い彗星が呟いた。

 
 

(つづく?)

 
 

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