Seed-Crayon_3-934

Last-modified: 2008-06-19 (木) 22:42:10

デュランダル家の食卓
 
レイ 「お母さん…御飯のおかわりください」
 
 レイがタリアに御飯茶碗を差し出す。
 
ギル 「タリア、私も味噌スープのおかわりをもらおうか」
 
 ギルバートもお椀をタリアに差し出す。
 
タリア「はいはい…」
 
 タリアは素っ気ない返事をしながらも微笑みながら、レイには御飯を、ギルバートには味噌汁をよそってやる。
 
タリア「レイ、仕事が終わったら真っ直ぐ帰ってくるのもいいけど、
    たまには職場の人たちとのお食事会にも参加したら?人付き合いも大切よ?」
レイ 「……お母さんの作ってくれる御飯の方が外食より美味しいから…」
タリア「もう…ギルバートからも言ってもらえませんか?」
ギル 「いや、私は言えないな。私もタリアの作る料理が食べたくて、真っ直ぐ帰ってくるからな。
    ところでタリア…君は最近、野原さんちのみさえさんに似てきたような気がするのだが…」
 
 ギルバートのその言葉に、タリアの箸が止まる。
 
タリア「ギルバート…まさかあなた…遠まわしに『ケツでかおばば』とか言ってるんじゃないでしょうね…」
 
 静かに…怒りで肩を震わせるタリアの姿に、ギルバートは慌てて弁解しようとするが、そんな間もなくみさえ直伝(?)の『こめかみグリグリ攻撃』を受けてしまう。
 
ギル 「い…痛い…やめてくれ!タリア」
タリア「お仕置きじゃ~おらおらおら!」
レイ 「……」
 
 レイは二人を止めずに、一人食事を続ける。
 野原家を知るレイからしたら、かかあ天下なのも平和な家庭の証明だと思うからだ。
 
レイ 「ご馳走さまでした」
 
 レイは食器を片付け、食堂を後にする。
 背後から、ギルバートの悲鳴を聞きながら…
 
 
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