Seed-Crayon_4-728

Last-modified: 2008-06-27 (金) 21:05:29

ぶりぶりざえもんの冒険・雷鳴編
 
 ~むかしむかし、あるところにしんのすけという流れ者がおったそうな。
  ある日、しんのすけが歩いていると一匹の老ブタがオヤジ狩りにあっていた~
 
オルガ「さっさと金出せぇ!」
クロト「殴・打!」
シャニ「おらおらぁ~」
 
しん 「これこれ外道ども、何をしておる?」
オルガ「なんだとぉ~!」
クロト「オヤジ狩りやってんだよ!」
シャニ「うざ~い」
老ブタ「うぅ…助けてくれたらいい物やるぞ」
しん 「ほんと?」
オルガ「俺らとやる気か?」
 
 ぬぎっ   ぶんぶんぶん!
 
しん 「う○ちおパンツローリングサンダー!!」
シャニ「なんだ…こいつ」
クロト「不・潔!」
オルガ「行こうぜ…」
 
しん 「ふっ…耳ほどにもない奴らめ」
老ぶた「口だよ…何だか助けられた事が情けなくなってきた」
しん 「で何くれるの? ぶたさんのカラダ?」
老ぶた「馬鹿こくでねえ!ほれ、”救いのマラカス”じゃ。困った時にこれを振れば救いのヒーローが現れる」
しん 「さっきこれを使えばよかったのに」
老ぶた「救いのヒーローは有料じゃ、わしゃ年金暮しで呼べんかった」
しん 「じゃ」
老ぶた「元気でな~」
 
 ~それからしばらくして…ある村では事件が起きていた~
 
サトー 「今日こそは貸した金を返してもらおうか!」
イザーク「約束の期限はとっくに過ぎてんだよ!このキョシヌケー!」
ムウ  「あと一日、あと一日だけ待って下さい~っ!」
サトー 「締切日になっても原稿があがらねぇ脚本家みたいな事言ってんじゃねぇ!!」
ムウ  「あと一日待てば平和島で競艇があるんですぅ」
イザーク「ギャンブルに使う金があるなら借金返せ!!このバキャモノォー!」
ムウ  「ゴホッ!ゲホ!ガホッ!」
マリュー「ムウ!しっかり!」
イザーク「うちの親分から今日絶対返してもらうように言われてんだよ」
サトー 「『もし金が無理なら女房でも可』とも言ってたなぁ」
ムウ  「!!」
イザーク「女房はもらってくぜ!」
マリュー「ムウ!」
ムウ  「マリュー!」
 
 がらっ!(戸が開く)
 
しん  「一曲いかがですか~?リクエストをどうぞ」
サトー 「今取り込み中だ!けえんな!」
しん  「♪今はおとりこみ中だああ けえんなぁぁ♪」
イザーク「リクエストしたんじゃねえよ!」
しん  「♪リクエストしたんじゃねえよぉぉぉ♪」
サトー 「この野郎!ぶっ飛ばしてやる!」
 
 ダッ!(飛び掛かる)
 
しん  「お、十円みっけ」(しゃがむ)
 
戸に突っ込むサトー どんがらがっしゃ~ん!
 
サトー 「ぐあぁぁぁぁぁ!上腕二頭筋が裂傷したぁ!」
イザーク「専門的すぎてわからねえよ兄貴ーっ」
サトー 「つまり痛えって事だよおーっ!」
しん  「おぼえてろ!」
イザーク「こっちのセリフだキョシヌケ!」
しん  「いやあお礼なんていいですよ~じゃ、せっかくだからお食事だけなら」
マリュー「ま、まだ何も言ってないけど…」
ムウ  「メシ食いてえらしいな…」
 
     *     *     *
 
 ガラッ(戸が開く)
 
??? 「おい!よくもうちの子分を痛め付けてくれたな」
ムウ  「げ!クルーゼの親分!」
クルーゼ「今度こそは金を返せと言いたいところだが、貴様にそんな金が無いこともわかっている。
     そこでだ、私に剣で勝てば借金をチャラにしてやろう」
ムウ  「何?」
クールゼ「ただし、貴様が使うのはこの木刀だ!負ければ女房は貰っていく!」
マリュー「そんな、無茶だわ!」
クルーゼ「ハハハハハハッ!ワッハッハッハ!」
しん  「そうだ、ぶりぶりざえもんを呼ぼう」
 
 チャッチャッチャッチャッチャ ボン!
 
ぶり  「救いのヒーロー、ぶりぶりざえもん参上!」
しん  「おお、本当にでた」
ぶり  「どうした?」
マリュー「あの親分をやっつけて!」
ぶり  「…ふむ」
クルーゼ「お前が私の相手か?」
ぶり  「よし、来い!」
 
 ……お決まりの寝返り……
 
ムウ  「寝返ってんじゃねえよ!」
ぶり  「私は常に強い者の味方だ!弱いのに呼ぶな、このバカタレ!」
ムウ  「もういい!俺がやる!」
クルーゼ「行くぞ!」
 
 ガキーン!
 
クルーゼの猛攻を防ぐので精一杯のムウ
 
クルーゼ「どうした、どうした?もっと私を楽しませてくれ!」
ムウ  「くっ…」(奴の弱点さえ衝ければ…)
しん  「あーオラにもそのちっちゃい刀貸して~」
ぶり  「誰が貸すか!それにこれは千歳飴だ。やめろ、この坊主!」
 
 ぎゃあぎゃあ
 
クルーゼ「横でごちゃごちゃうるさいぞ!」
ムウ  「今だ!」
 
 カシャーン!' クルーゼの仮面を木刀で剥ぎ取るムウ
 
クルーゼ「ぐわっ! しまった!仮面が…」
マリュー「こんなもの!えいっ」
 
 マリューはクルーゼの仮面を、火のついたかまどに投げ込んだ!
 
クルーゼ「あーっ!くそっ…!」
 
 クルーゼの喉元に木刀を突き付けるムウ
 
ムウ  「俺の勝ちだ!」
クルーゼ「ふっ、仮面が弱点など嘘に決まっているだろうが!」
ムウ  「卑怯だぞ!」
クルーゼ「真に受ける方が悪いのだよ!第一、証文は私の懐に…あれ?無いぞ?」
しん  「それって、ここに落ちてた紙の事?オラ紙飛行機にしちゃった」
クルーゼ「返せ!」
しん  「えい!」
 
 紙飛行機(証文)はかまどの中へ…
 
クルーゼ「あ゙ーっ!!」
ムウ  「これで借金はチャラだな」
クルーゼ「お、覚えてろ!」
ムウ  「おとといきやがれ!」
ぶり  「ふ…手強い相手だった。さてと、救い料いちおくまん円ね、小切手でも可」
マリュー「おめーはなんにもやってねえだろうが!!」
 
 げしげしげしげし!
 
ぶり  「いでででででで!やめて!やめて!」
しん  「さて、また旅に出ますかな」
ムウ  「元気でな、ボウズ」
 
 ~こうしてしんのすけはまた放浪の旅に出ましたとさ~ <了>
 
 
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