Seed-NANOHA_まじかるしん_第12話

Last-modified: 2007-12-24 (月) 02:41:39

今なのは達は「ストーム・レイダー」で現場に急行している。

「これは……」

その中でなのはたちははやてから送られた資料を見て驚く。

ガジェットローンとMA。今までともに行動していなかった二つがともに行動をしているのだ。

数は……いちいち数えるのもめんどくさい。

しかも新型まで登場と、初出撃にしてはちょっとハードな内容かもしれない。

だけど、なのはたちは新人達を信じている。

そのなかでフェイトたちは説明する。

「まずは私となのは、そしてシンで空の敵を殲滅するから、そのあとスバルたちとエリオたちは船に下りてレリックの回収をお願い」

そういってフェイトはシンを見る。

「シン、危なくなったらすぐに言ってね。実戦は初めて……じゃなかったね」

フェイトは以前のシンの戦いを思い出す。

あれだけ出来れば問題ないだろう。

ちなみに、シンはライトニング、レイはスターズ分隊に配置されることになる。

「私達は出るけど、皆もがんばって、ズバッとやっつけちゃおうね」

なのはの言葉に皆がはい!といって、すこしおくれてキャロはもはい、と返事をする。

フェイトはそんなキャロを見て微笑みながら言う。

「キャロ、そんなに緊張しなくてもいいよ。離れていても通信でつながってるから」

それに、とフェイトは手をキャロの頬に添える。

「キャロは一人じゃない。危ないときは助け合える。それに、キャロの魔法は皆を助ける強くて優しい力だからね」

そういってもう一度微笑むフェイト。

「隊長。そろそろ到着ですぜ」

ストームレイダーにパイロット、ヴァイス・グランセニックの言葉にわかった、といってなのはとフェイトは出撃準備をする。

「リィン、新人たちのフォローはお願いね」

任せてください!とリィンは元気に返事をする。

やがてハッチが開き、一呼吸置いて……

「スターズ1、高町なのは」

「ライトニング1、フェイト・T・ハラオウン」

「「いきます!!」」

二人は同時に飛び出し、それぞれのデバイスを持つ。

「レイジングハート・エクセリオン」

「バルディッシュ・アサルト」

「「セットアップ!!」」

とたんに二人は光に包まれ、すぐにバリアジャケットを身にまとった二人が現れる。

そのすぐあとに。

「新人もがんばって来いよ!」

ヴァイスの言葉にわかってる!といってシンはインパルスを見る。

そんなシンにヴァイスは威勢のいいことで、と軽いため息を付く。

そして……

「ライトニング5、シン・アスカ、行きます!!」

シンがは飛び降り、インパルスを見る。

「インパルス、セットアップ!」

シンもいつものバリアジャケットになる。

今回選んだのは高速空中戦闘に特化したフォースシルエット。

3人は船のほうに目を向ける。

そこには大量のガジェットやらMAやらが浮いている。

「飛行型のガジェット新型は私達が抑えるから、シンはMAをお願い」

シンの了解、と言う声とともに3人は分散し、それぞれの迎撃に当たる。

ガジェット達もなのは達に気付いて3人の元へ向かう。

「レイジングハート!」

『イエス、マスター』

なのはの言葉とともに、レイジングハートから膨大な魔力が放出。

その魔力は複数のガジェットをまとめて一掃する。

すると、別方向からガジェットの攻撃がなのはを襲う。

だが、なのははそれを上昇して避わすと……

『アクセルシューター』

無数の弾が生成され、なのははレイジングハートを振ると、アクセルシューターは傀儡兵を次々と落としていく。

その頃……

「いくよ、バルディッシュ。ハーケンセイバー」

『ラジャー、ハーケンセイバー』

フェイトはベルディッシュを構え、振ると同時に放たれた魔力刃がガジェットを一刀両断する。

そのあとフェイトは急加速し、近くにいるガジェットを次々ときり刻んでいく。



「すごい……」

スバルたちはモニターでなのは達の闘いを見て唖然とする。

自分たちとは次元が違いすぎる……

その時、レイはフェイトの戦いを見て「おらおら、死神様のお通りだ!!」と謎の声が聞こえてきたのはここだけのお話。

一方、シンも戦いながらなのは達の戦いを見て唖然とする。

「これが、Sランクオーバーの魔術師の力かよ……」

エースオブエースといわれていることも納得する。

そう油断していると、MAの攻撃がシンを襲う。

「!この……」

シンはライフルを構え、確実に一つずつ落としていく。

スルト、ガジェットがいった威信のほうへ向かっていった。

「シン、すぐにそっちに向かう……」

フェイトが援護に行こうとしたら、シンは瞬時に飛び上がり、ガジェットに向かって突撃し、蹴りを見舞おうとする。

「鳳凰天駆!!」

シンの周りに炎が纏い、ガジェットの風穴を空け、その衝撃で回りのMAをまとめて粉砕する。

「余計なお世話だったみたいだね、フェイトちゃん」

なのはの言葉にそうだね、と苦笑を浮かべるフェイト。

こうしてあらかた空中の敵を一掃したなのはたち。

だが、またいつ敵の増援が来るかわからない。

「私達はこれから哨戒に移るから、シンはエリオたちのところへ」

わかりました、といってシンは船のほうへと向かう。



「いいですか、スターズ分隊は前から、ライトニング分隊は後ろから潜入することになります」

なのはたちが戦っているうちに、リィンは5人に作戦の詳しい話を説明する。

「そして、レリックの場所はここです」

そういって表示されたのは、船体の後部に位置する船の倉庫だった。

「ですから、降下後はライトニングが主にレリックの回収。スターズがガジェットの一掃ということになるです」

しかし……

「最も危険なのはこれ、まだ確認されていない3番目のレリックです。ここにいるかはわかりませんが、皆さんも注意してください。勿論、レリックの中心に近づくいていくにつれ、敵も多いはずですから気をつけてくださいね」

それと一番気をつけなければいけないのは……

「本来はデバイスに馴れてもらうために全力でいって欲しいんですけど、船を沈めちゃうといろいろとまずいですから、出来るだけ船体は傷つけないでくださいね」

リィンの言葉にはい!と5人は敬礼する。

「リィン曹長、隊長達が制空権を確保しました。いつでもいけますぜ」

ヴァイスはそういってヘリを近づける。

先に降下するのはスターズ分隊。

「スターズ3、スバル・ナカジマ」

「スターズ4、ティアナ・ランスター」

「スターズ5、レイ・ザ・バレル」

「「行きます!!」」

「発進する!」

3人は飛び降り、デバイスを構える。

「いくわよ、クロスミラージュ」

「ファントム」

「「セットアップ!(!)」」

二人はそれぞれのバリアジャケットに変わる。

そのなか……

「行こう、マッハキャリバー」

スバルはそういって……

「ファイナル・フュー……」

『マスター、それはだめです』

マッハキャリバーの突っ込みにやっぱり、とスバルは思った。

関係ないが、今頃どこかの盟主がくしゃみをしていることだろう。

スバルは気持ちを新たにする。

「セットアップ!」

バリアジャケットを装着する。

「次、ライトニング!坊主共、気をつけてな!」

ヴァイスの言葉に、エリオははい!といって下を見る。

ふと、キャロを見ると、まだ不安がっていた。

それを見かねたエリオは

「一緒に降りようか」

そういってキャロに手を差し出し、微笑む。

キャロはそれを見て頷いて手をつなぐ。

「ライトニング3、エリオ・モンディアル」

「ライトニング4、キャロ・ル・ルシエとフリードリヒ」

「キュー」

少し間をおいて……

「「行きます!」」

二人尾はいっせいに飛び降り、

「ストラーダ!」

「ケリュケイオン」

「「セットアップ!!」」

二人もバリアジャケットを装着し、5人は目的地に着陸する。

そこで、レイを除く4人はあることに気付く。

「あれ……ジャケットが……これって……」

エリオはバリアジャケットを見て、リィンが説明する。

「各隊員のジャケットは、それぞれの隊長をイメージして作成しました。少しクセはあるかもしれませんけど、かなり高性能ですよ」

ただ、とリィンは補足を入れる。

「シン一等空士とレイ一等陸士はちょっと特殊なジャケットですので改変は出来ませんでしたけど」

二人はそれぞれの形態に合わせたモードに合うバリアジャケットが決められているので、それが出来なかった。

だが、二人にとってはどうでもいい事なのでどうでも良かった。

だが、スバルはそのジャケットを見て見とれてしまう。

何か、憧れの人に少しでも近づけた気がする。

そんなスバルを見て、ティアナは注意する。

「スバル!感激はあと、まずは」

そっか、といって前を向くと。

「張り切りすぎて海に落ちるなよ、落ちても助けてやれない」

レイの言葉を聞いて「いじわるう」とうなだれるスバル。

どうやら早くも馴れてきたみたいだ。

まあ、これで作戦の第2段階は開始された。



「おくれてごめん!」

はやては聖王協会からフルで飛ばしてろ過の司令室まで来たが、やはり少し遅れる形となった。

「八神部隊長!お帰りなさい」

シャーリーははやての帰りを喜ぶ。

「今のところは順調ですよ。それぞれのデバイスを調子がいいみたいですし」

シャーリーの言葉を聞いて、はやてもモニターを見る。

「いくよ!マッハキャリバー!」

スバルは3体のガジェットに向かい突撃していく。

ガジェットは攻撃するが、スバルにはあたらない。

ダテに訓練で何回も戦っていない。

「はあぁぁぁぁ!!」

スバルは攻撃をかいくぐり、ガジェットに一撃を見舞う。

その一瞬の隙に、ティアナは残りのガジェットを攻撃。

AMFを展開される前に破壊した。

「ティアナのほうもかなり調子いいみたいだね」

スバルの言葉にてぃあなもええ、と気のいい返事をする。

「ほんとは、あなたみたいな高性能のデバイスに頼るっていうのは良くないんだけどね。けど、実戦では役に立つわ」

そういってティアナはクロスミラージュを見る。

「で、そっちはどうなの?」

今度はティアナがスバルに聞く。

「こっちも調子いいよ、グリップ性能や加速性能。前のとは大違い」

相性もばっちりで言うことないらしい。

その横で

「貴様を屠る、この俺の一撃ぃ!」

レイが叫び、天井ギリギリまでスラッシュウィザードで飛び上がる。

そしてガジェットめがけて思いっきりファルクスを振り下ろす。

「俺の必殺技パート1、クリティカルブレード!!」

ガジェットは真っ二つに切り、爆散する。

「言っておくが、俺は最初っからクライマックスだぜ!!」

そして最後にビシッと決める。

『レイってあんなかんじだっけ?』

『さあ………』

『きっとあれだよ、見た目は冷静だけど実はものすごい熱血漢とか』

『嘘だ!絶対にありえないから』

二人はレイを見てひそひそ話している。

そんな二人にレイは……

「なにをしている、さっさといくぞ」

いつもの調子で二人に言う。

だめだ、未だに彼の性格がつかめない。

冷静なのか、さっきにように熱血なのか……



「確かに順調やな」

はやてはそれを見て安心するが……

「これは……敵新型、現れました」

モニターを見ると、そこには新しいガジェットがエリオたちの前に現れた。

エリオとキャロは新しいガジェットと対峙していた。

サイズはエリオたちより大きく、2本の太くて長い触手のようなものも見受けられる。

(一部大変不適切は表現をした部分がありましたので深くお詫び申し上げます)

先に仕掛けたのはガジェット。

ガジェットは二つの機械触手をそれぞれエリオとキャロに向ける。

二人はそれをジャンプで回避し反撃に移る。

キャロは撃っても被害がないと確認すると、

「フリード、ブラストフレア!」

キャロの指示で、フリードは火球を生み出し放出するが、簡単にはじかれてしまう。

ならばと今度はエリオが攻撃する。

「うおおおりゃああ!」

エリオはストラーダを振り下ろすが、ガジェットはびくともしない。

「く……硬い……」

エリオはガジェットの固さに驚く。

そこで、キャロはエリオに補助魔法をかけようとしたときだった。

いきなり魔法陣が消え、ストラーダにまとっていた魔力も消えてしまった。

「これは、AMF!?」

「こんなに遠くまで……」

キャロはこんな距離からでも届くAMFの範囲の長さに驚く。

このままでは何も出来ないキャロ。

しかし、ガジェットは執拗にエリオを攻める。

AMFで魔法が使えないエリオは防戦一方である。

「あ、あの!」

キャロはエリオを心配するが、エリオは大丈夫、という。

どう見ても大丈夫とは思えないが……

その時、ガジェットは内蔵されているウレーザーで攻撃する。

エリオはそれをジャンプして交わすが、そのタイミングを計るかのように触手でエリオを払う。

「うああああ!」

とっさにストラーダで防ぎ直撃は免れたが衝撃で吹き飛ばされる。

キャロはそれを見てあのときの事を思い出す。

それは、彼女がフェイトに預かるときだ。

その時フェイトは研究員から話しを聞いていた。

「確かに、すさまじい能力を持ってはいるんですが……制御がろくに出来ないんですよ」

研究員は資料を見てため息を付きながら答える。

フェイトはそれを黙って聞いている。

「竜召還だって、この子を守ろうとする竜が勝手に暴れまわっているだけで…」

研究員の言葉に、キャロはただ聞いているだけで、フェイトのほうは少し怒っているような感じだった。

「とてもじゃないけど、まともな部隊なんかで働けませんよ」

そんな事もいざ知らず、研究員はほとんどぐちを行っているかのように話す。

「せいぜい、単独で殲滅戦に放り込むくらいしか……」

「ああ、もう結構です。ありがとうございました。」

フェイトはもういい、といわんばかりに話を中断させる。

それを聞いて研究員は驚く。

彼女はこの子供を引き取りに来るといったのだ。

これでは話が違う。

「ですが……」

「いえ、この子は予定どおり、私が預かります」

そういってフェイトは軽いため息を付く。

何を勘違いしているのだろうと。

キャロはそんなフェイトの話に正直驚いていたのだった。

二人はその後外へ出る。

キャロはこのままじゃ寒いだろうとフェイトは、自分が使っていたマフラーをキャロにかける。

「私は、今度はどこへ行けばいいんでしょう?」

キャロはフェイトに聞いて、フェイトは笑いながら答える。

「それは、君がどこに行きたくて、何をしたいかによるよ」

そういってフェイトはマフラーを巻き終わる。

……なんで蝶むすびなのかはこのさいきにしないようにしよう。

「キャロは、どこに行って、何をしたい?」

そういってフェイトはにっこりと笑う。

フェイトの言葉に、キャロはえ?とフェイトを見る。

そんなこと、今まで考えたこともなかった。

今までは、自分がいてはいけないところがあり、自分がしてはいけないことがあるだけだったから…

そう考えていると……

「うあああーーーー!」

エリオが敵の触手に締め付けられ、身動きが出来ない状態だった。

(またもや不適切な表現がありましたのでお詫びいたします)

キャロはそれを見て思う。

(守りたい……)

仲間を、自分に優しくしてくれる人を……

(私は守りたい……)

だが、今の自分は非力だ。

AMFで魔法が使えない状態では何も出来ない。

「エリオくーーーーーーん!!」

「うおおーーーーーーーーーー!!」

その時、急に上からソードフォームに変わっているシンがガジェットめがけて切りかかる。

AMFで魔力刃は出現しないのでそのまま切ることになる。

勿論それはプロテクションではじかれるが、その時に触手がエリオを放し、その隙にエリオを抱え脱出する。

「悪い、遅れた!」

シンはすぐに救援に行こうとしたが、船の側面にあるガジェットに邪魔され、仕方なく一機残らず叩き伏せたため時間がかかった。

「レリックの回収はレイたちに頼んでおいたから問題はないけど……」

しかし、とシンはガジェットをみる。

広域のAMFのおかげでこっちは魔法攻撃は出来ない。

さらに向こうの防御は硬いのでなかなか決定打を与えられない。

ならば、モビルジャケットになって一気に攻めるか、と思ったときだった。

「あの、アスカさん、少しいですか?」

なんだよ?とシンはガジェットに目を向けたまま聞く。

「一つ手段があるんです……」

じっとしていては何も出来ない。そう思ったキャロは一つの提案をシンに出す。

キャロの提案を聞いたシンはキャロを信じることにした。

「わかったよ!」

といってエリオとキャロを抱えて急に後ろに走り出し、海に飛び込もうとしたのであった。



予告編

は「ついに力を解放するキャロ。キャロの力とはいったいどんなものなのか」

フェ「初めての実戦で、新人達はそれぞれ新たな思いを募らせる」

な「そして、様々な組織の思惑が絡み合う。次回、魔道戦士まじかるシン13話「竜魂召還」。次回もリリカルマジカル、がんばります!」

シ&レ「…………(最早突っ込む気も失せた)」

エ(リリカルマジカルってなんなんですか?)

シ(知らないほうがいいこともある)

エ(はぁ、わかりました)