Seed-NANOHA_まじかるしん_第41話

Last-modified: 2008-01-03 (木) 17:44:30

「ティア、大体どこらへんにあるの?」
「えーと、確かここらあたりなんだけど……」
ティアナは端末を操作して現在自分たちが探しているものを探索する。
既に使われていない廃墟に、機動六課のフォワード陣全員がいた。
この廃墟で、その探し物、レリックの反応があったというのだ。
こうしてこの廃墟にたどり着き、スターズ&ギンガ、そしてライトニングに分かれて捜索しているのだ。
そしてなのは達隊長メンバーは周囲の警戒に当たっている。
「えーと、ここからだったらシン達のところのほうが近いわね……シン、聞こえてる?」
『ああ、こっちでも確認した』
「私達もすぐに行くから、そっちも早いところ回収しておいてね」
『解った』
そういって念話をとじるシン。
「じゃあ私たちもいきましょ。何かあったときに分散したら大変だしね」
ギンガの言葉に頷き、レイたちもレリックがある地点へ急ぐ。
「えーと、確かここら辺だよな」
シン達ライトニングはデータを頼りにあたりを探す。
データが正しければそばにあるはずなのだが。
「もしかして、あれじゃないですか?」
エリオは指差したところを見ると、ちょうど蔦に絡まっている状態でレリックケースがあった。
「結構高いところにありますね。フリード」
キャロはフリードに指示し、フリードの頷く。
しかし、その前にシンは二人の前に立ち、そこらへんにある小石をとり、レリックの下あたりをめがけて投げた。
「あの、何をやってるんですか?」
シンの行動の意味がわからないエリオはシンのやっている事に疑問が残る。
「いや、なんか場所が不自然だから罠かなんか仕掛けられてるのかなって思ったけど……大丈夫か」
そういいながら、シンはレリクを下へと向かう。
その時も特に何もない。
だが、念のためにシンはフリードに頼み、レリックケースに絡まっている蔦を焼いてもらう事にした。
フリードが吐く炎は瞬時に蔦を燃やし、レリックケースはシンめがけておちていく。
「ほいっと」
シンはそれをキャッチし、目の前を見るとスバル達もやってきた。
「ちょうどこっちも手に入れた」
シンの言葉にほっと一息つくスバル達。
どうやら今回は何もなく終わりそうだった。
「それじゃあ、なのはさん達に連絡してとっととかえりま「まてーーーーい!!」え?」
ティアナのセリフは誰かに遮られ、一堂はその声のほうを向く。
そこには、5人ほどの女性たちが悠然と立っていた。
そして真ん中の赤い髪を少女がビシっとポーズを決める。
「アカレンジャイ!」
「「「「「「「……は?」」」」」」」
いきなり名に言ってるんだ?と不思議に思う一応。
「クリレンジャイ……」
「おなじく、クリレンジャイ」
その後ろで、二人の栗毛の少女が無愛想に続く。
「あ……アカレンジャイ……」
そのまた後ろで、赤い髪の少女がとても恥ずかしそうにつづく。
「アカレンジャイ」
一番後ろにいるアカといいながら紫っぽい髪をしている少女は無愛想に言う。
「5人揃って」
全員が紹介し終わって、あら譚馬手真ん中の少女がフォワード陣を見る。
「「「「「ゴレンジャイ!!さあ、さっさとレリックをわたすっす!」」」」」
あるものはのりのりで、あるものは無表情で、あるものはやけになりながら叫ぶ。
フォワード陣は、ただそれを呆れた顔で、呆然とみる。
 
魔道戦士まじかるしん 41話 「ごっつええナンバーズ」

(おい、ウェンディ……)
(ん?どうしたっすか?)
各々がポーズを決めている中、ノーヴェは顔を真っ赤にしながらウェンディに尋ねる。
(何でいちいちこんな事をしなくちゃいけないんだ?)
(いや……クア姉がそうしろって)
(んなこた解ってんだよ!くそ…あのメガ姉め……)
ノーヴェはくっと悔しがる中、ディードは冷静に言う。
(ノーヴェお姉さま。向こうが呆れているうちにセインお姉さまがレリックケースを奪うまでの間です)
解ってる、とノーヴェは悪態をつく。
果たして、いつまでこのような情けないポーズをとらなければならないのだろうか……
(あのメガ姉……おぼえてろ……)
そうノーヴェは心に誓った。
そのときだった。
「ちがう」
「へ?」
自分達の前に現れたのは、自分達の全然知らない女性だった。

「や…八神部隊長?」
スバルはいきなり通信越しに現れた自分たちの部隊長に驚きを隠せないでいた。
「ごめんなあ、ちょっと現状教えてもらおうと思って通信入れたんやけど、さっきの連中のやり取り聞いてもてな。
ちょっと言っときたいことがあるんよ」
いや、そういうことじゃなくて……と何かいいたそうな顔をするシンだが、これあいわないほうが得策なのだろうか……
(ほうっておいたほうがいいよ)
(はやて、こう言い出したら止まらないから)
念話越しに聞こえてきた両隊長陣の言葉にそうですか、とシンは少々ため息を付く。
その時、レイは何か感じた。
自分達の後ろから何かが近づいている感覚があるのだ。
その時、何かが動いた気がする。
(なるほど……)
レイは静かに、目の前のやつらにばれないおそらく自分達と相手の目標であるレリックを持っているシンにある事を告げる。

『さてと、ところで自分らなに?』
「え?あたし達っすか?」
うーん、とウェンディは考える。
流石に今時分たちはナンバーズ、戦闘機人ですというわけにも行かない。
と言う事はやはり……
「ゴレンジャイっす」
ウェンディのこと版いノーヴェは心ではあ、とため息を付く。
(セッテ、さっきから黙ってるけど、もしかして気に入ってるのか?)
ノーヴェはさっきからずっと黙っているセッテに話しかける。
セッテは頷いたりしなければ首を横にも振らない。
と言う事は……
(それなりってことか……後が怖ぇ)
そう思いながら、ノーヴェはセッテをえらい気にいている姉、トーレの姿を思い浮かべる。
セッテがこんな事をしていて、それなりに気に入っているとなると……
これ以上が怖いのでノーヴェは考えるのをやめた。
どうせ怒られるのは実行犯のウェンディとこの案を考えたメガネだ。自分は関係ない。
(それに、あの馬鹿な人が乗ってくれたおかげで、作戦は早くなる)
セッテの言葉に、ん?と向こうを見るノーヴェ。
そこには既に行動をしているセイン。
なるほど、これを利用するか、悪くない手段だな、とノーヴェは半分あきれ返りながら思った。
『ゴレンジャイじゃないよ、自分何色よ?』
ノーヴェがそう思っている間にも、あのやり取りは続いていた。
はやてはウェンディの左にいる栗毛の少年なのか少女なのかわからない顔つきをしている人を指差す。

「……クリレンジャイ」
『きみは?』
オットーが自分の事をクリレンジャイと言う事を確認した後、その反対側にいる、これまら栗毛の層所を指差す。
「クリレンジャイ」
『おかしいやないかい!』
ばん!と自分の手を何かに叩きつけるはやて。
そう、彼女がおかしいと思っているところは……
『何でゴレンジャイやのに栗色が二人おんねん』
そう、はやてが突っ込んでいるのはゴレンジャイ…つまり戦隊物のパロディなのに、何故二人が同じ色なのだろうか……
「あの~~」
その中、ウェンディは手を上げる。
「あたし、アカレンジャなんっすけど」
ウェンディの言葉に、はやてはふむとウェンディを見る。
『うん、まあ君は……君は?』
ウェンディを確認したはやては、次にノーヴェを見る。
「あたしは……アカレンジャイ……」
『君は?』
「アカレンジャイ」
ノーヴェの次にセッテにも尋ねるはやて。
「五人揃ってゴレ『ちがーーーう!!』」
もう一度大きくばん!と机を叩きつけるはやて。
「おかしいやないかい、何で赤が三人で黄色が二人やねん」
はやての迫力に押され、えーと……とどうしようか悩むウェンディ。
スバル達も変わったイントネーションのしゃべり方はそのままなのだが、何か違うと感じる。
「その…あたしはその……色とかじゃないっすから」
『いや、色じゃ……』
「一人ひとりの個性を見てほしいっすから」
ウェンディの言い分にうぅ……と言いよどむ。
『個性って……ちびっこは見た目やで』
「こんなSS,ちびっ子はみないっすよ」
それに……とウェンディはノーヴェを見る。
「おんなじ赤に見えるけど、こいつはものすごいお姉さん思いなところがあるっすよ。
一ついいお話があるんっすけど」
『そんなんどうでもええねん!見た目の子と言うてんねん!』
(今がチャンスっすか……)
そう思いながらウェンディはほんのちょびっとだけ下を見る。
そこには既にレリックをもっている少年のそばにセインがいた。
まさかこんなことが請うまで役に立つとは思わなかった。
「もらい!」
その時、シンの下から急に声が聞こえて、え!?とギンガは後ろを見る。
そこには、真のレリックケースを奪う人物がいたはずだった。
「え?」
そして、ウェンディのほうもあっけに取られてそれを見る。
いきなり地面の下から背的多少所は、シンが持っているレリックケースに頭をぶつけたのだ。
「いったー……」
おおお……と少女、セインは頭を抱えながらのた打ち回る。
強度に作られている
「馬鹿が……」
ノーヴェは頭を抱えてそれを見ていた。
これで今までの作戦はすべてパーだ。
「残念だったな、悪いがある程度の奇襲は予測できていた……まさか下から来るとは思わなかったがな」そういってレイは冷静に大斧、ファルクスをセインの喉元に突きつける。
「い!?」
あまりの事に頭部の痛みを忘れて、あっけに取られてそれを見る。
その表情を見ると脂汗をたらしている。
「それにしても、下からなんてよく分かったな、シン」
ああ、とシンは頷いてインパルスを見る。
「インパルスが下から奇妙は反応があるのを教えてくれたんだ。だからある程度は下から来るって予測できた」
だから、後はそれにあわせて頑丈なレリックケースでゴン、と言うわけだ。

「八神部隊長、あなたのおかげでです」
『え?』
「あなたが敵の作をいち早く見破り、あえてそれに乗る事で敵の視線はなただけになっていましたから、こちらも対抗策が練りやすかったです」
まさか、こうまで言って、つい乗りでいってしまったなんていえないはやては、も、もちろんやと油あせを浮かべながら言う。
「流石部隊長です」
『それでレイのほうも助かってよかったわぁ、スターズ1、ライトング1ももうすぐ来るから、後は何とかしてやあ』
そういって通信を切るはやて。
「ふぅ」
そしてどっと疲れがたまりため息を付く。
おそらく、例のほうもあれがつい乗りで言った事なんて予測できるはずだ。
「まさか、部下に弱み握られる何てなあ……」
はぁ、ともう一度ため息を付くはやて。
まあ、彼ならそういうことは考えないだろうから、まだ気分はらくだが。
『はやてちゃん、作戦お疲れさま』
「あ……」
なのはの言葉に、やっぱりといった表情のはやて。
「もしかせんでも、聞いてた?」
『うん』
『心配しなくても、六課の隊社との通信は切って置いたから、フォワードたちも後で言っておくよ』
「お、おおきにな」
とはやてはフォローを入れてくれた二人にすまなそう礼を言う。
『それじゃ、私達はフォワードの援護に向かうから、はやてちゃんは後のことお願いね』
「了解や」
気持ちを切り替え、はやては真剣な表情へと切り替える。
そのときだった。
『八神部隊長!大変です、フォワード陣のほうに、かなりの魔力反応がありました!ランクは……SS!!』
「だ…SS!?」
はやては副官のグリフィスからの通信に驚く。
SSランクの魔術師らしきものが来れば、スバル達では敵うはずがない。
勿論その事はなのはたちにも告げられ、なのはたちも急いででその現場へと向かっていった。
「これは私も急いだほうがええな、グリフィス君。すぐにシグナムとヴィータにも向かわせて!」
『了解!』
はやては応援を出した後、急いでみんなのところへと向かった。
なにか、嫌な予感がどうも頭から離れないのだ……

「さて……」
レイは
セインにファルクスを突きつけたままレイはウェンディ達を見る。
「お前達の目的は何だ?正直に言わないとこいつがどうなっても知らないぞ」
「く……」
でっかい斧を突きつけられている姉の姿を見て、どうするか迷うウェンディたち。
(ねえティア)
(なによ?)
(これじゃどっちが悪役かさっぱりわかんないんだけど)
(そりゃそうだけど……)
うーーん、とスバルとティアナは考え込む。
果たしてこの厚意は管理局員としていいのだろうか。
そのときだった。
「ブロウクン、マグナム!!」
「何!?」
レイは突然何かが自分に戻ってきたのを察知して、身をそらし間一髪で回避する。
一体どこから……
そう思ったとき、ガガガ、と壁を破壊しながら何かが現れた。
「黒の翼に望みを乗せて、咲かせ青いコスモスを!」
壁をぶち破ったものはちょうどフォワード陣とナンバーズの間に立つ。
「盟主王アズライガー!定刻どおりにただいま参上!!」
……続く

エ「言いなり現れたロボット」
キャ「しかし、それは恐るべき力を誇っていた」
エ「次回、盟主王、時に盟主特急にテイク・オフ」
ス「なんか、あれ見ててかっこいいよね」
ティ「沿うかしら、私はよく沸かないけど、エリオは?」
エ「ぼ、僕もちょっとかっこいいなって思ってます……今度まねしてみようかな」
フェ「だめだよエリオ!」