XXXIXスレ768 氏_パラレル誕生会(仮)

Last-modified: 2012-02-29 (水) 18:57:44

767 :通常の名無しさんの3倍
平行世界のシンが一堂に集まって、どんな誕生日を過ごしたのか話し合うとか面白そうだけどなぁ

 

 >767 こうですか?分かりません(職人の皆様、大変申し訳ありません)

 
 

C.E.XX 9月1日
とある国のとある場所に設置されたとあるパーティー会場に、
とても良く似た容姿を持つ2人の男が降り立った。

 

???「あ~やっと着いた~」
会場に入るなり大きくノビをするのは、何とあのラクス・クラインと夫婦漫才を繰り広げられる希少な存在、
XXXIXスレ513 氏~シン・アスカは歩いて行く~のシン・アスカである(以下・歩シン)。
「おい、お前も早く入って来いよ」
「は、はい……」
歩シンに促される形で会場入りしたXXXⅧスレ268 氏~Select of Destiny~の記憶喪失者、
シン・アズサ改めシン・アスハ(以下・選シン)は、会場を見渡しながらおずおずと口を開く。
「あ、あの~良いんでしょうか?ぼく…じゃなくて俺なんかがこんな所に来て……」
「いや~寧ろ何で来たんだ?って感じなんだが。お前の世界なら祝ってくれる人沢山居ただろう?」
「それが、折角招待されたんだから、行って来なきゃダメ!ってルナとカガリ様に」
「……なんか、俺の声で「カガリ様」とか言ってるのを聞くと寒気がするな……」
選シンの言葉にブルルっと身体を震わせる歩シン。
彼らが此処に居る理由、それは差出人不明の手紙・
『「俺達の誕生日を俺達で祝おう」の会』への招待状に誘われたからだった。

 

「歩シンさんはどうして?貴方の世界でもお祝いしてくれそうですけど」
「……だから来たんだよ」
「えっ?」
「あのお嬢様が
 「まぁまぁ、シンのお誕生日には私が腕によりをかけた手料理をご馳走して差し上げますわ」 
 とか言うんだぞ!?逃げ出すに決まってるだろう!」
「は、はは…」
「大体あの人は……おっ?」
必死な剣幕で叫ぶ歩シンの様子に、苦笑いする事で応える選シン。
更に言い募ろうとした歩シンだったが、視線の先にある光景を捉え言葉を止める。
「おい、どうやら先輩方が先に来てたみたいだぜ」
「えっ?あ、ホントですね」

 

歩シンが指差した方向には、丸テーブルで向かい合う様に座る3人のシンの姿があった。
まずwN/D/TuNEY 氏~Mercenary Of Red~の赤鬼と名乗る傭兵シン・アスカ(以下・赤鬼)、
次に中身 氏~red eyes~のタイトルにもなっている
傭兵軍団レッドアイズのリーダー格シン・アスカ(以下・赤目)。
最後に朱 ◆NaPp2aS6cI 氏~しん・かうんた~・あたっく~主演、
色々と企画外の男しん・あすか(何故かひらがな)である。(以下・しん

 

『変わった組み合わせだなぁ』と内心思いながら、挨拶をするべくテーブルへと近づく歩シンと選シン。
「あれ?」
しかし、その過程で2人はある違和感に気付いた。
「なにか、妙に静かですね?」
「そう、だよな?」
顔を見合わせながら首を傾げる2人。
彼らの言うとおり、テーブルに座る3人のシンは、何故か皆神妙な顔つきでテーブルの一点を見つめていた。
「……皆、緊張してるんでしょうか?」
「いやいや、こんなしょーもない集まりで緊張するのはお前ぐらいだって。一体何して……んっ?」

 

 カチカチカチカチ…カチ、カチ

 

「……イチ・2・3・4・5!よっしゃー!!人気アニメの主役になり収入2000万増える!
 以後順番が回ってくる毎に2000万入る!!カッタ~!!これは完全に勝ったな!勝ち組だ。
 勝ち組の仲間入りだよ。ついに俺も……」
「だぁまぁれぇぇぇぇえぇ!!勝負は最後まで分からないだろ!!!」
「いいや勝ったね~!!ここから君たち負け組みが追いつくことはとうてい不可能!!
 だって主人公だもの。勝ち組だもの~」
「ボードの上ではな。だがいくら金持ちになろうと、現実という名のボードの上では
 お前は負け組みという事実は何一つ変わり無いことを忘れるな」
「んなっ!?そ、そこまで言わなくてもいいんじゃね~の!?
 ゲームぐらい夢みさせてくれてもいいんじゃね~の?」
「黙れ、しん。逆襲も何も搭乗するMSすらない癖に、調子に乗るな」
「何を~!?逆襲するはずが何時の間にか仲良しこよしになってるお前らよりマシなんだよ!!」
「牛乳飲んだくれてたお前に言われたくねぇんだよ!
 後、最後にちゃっかりリア充に仲間入りしやがった赤目と一緒にするんじゃねぇ!!」
「なんだと!?脳みそレイと乳繰り合ってるお前に言われたくねぇよ!!」
「「「やるのか、この野郎!!!」」」

 

  バァン!!

 

「いい加減にしろ、アンタ達って人はーー!!!」

 

何故か旧世代の遊びである人生すごろくを興じ、下らない言い争いから喧嘩にまで発展した3人のシンに、
ぷっつんした歩シン。
ものすごい勢いでテーブルに近づくと、人生すごろくを手に取りテーブルへと叩き付ける。
その衝撃で人生すごろくの駒が何処にあったのか分からなくなってしまった。
「「「あぁ~~~!?」」」
「なにするんだよ歩シン。せっかく主人公になれたのに!!」
「そうだ、まだ勝負は終わってなかったんだぞ!!」
「新入りの癖に、生意気だぞ!!」
歩シンの暴挙に非難の声を上げる3人のシン。
「ア・ン・タ・等・は・一・体・何・な・ん・だ!!!」
それに対し、歩シンはバンバンと机を叩きながら声を張り上げる。
さすがはあのラクス・クラインと漫才を繰り広げることができる男だ、
先輩方を前にしてもまったく動じていない。
「何、自分同士で人生すごろくやってんだ!虚しく無いのか、そんな事言い争って!!」
「い、いやつい熱くなっちゃって…」
「暇だったしなぁ」
「ああ」
「もっと他にやる事無かったのかよ!?」
「…………」
「見ろ!!選シンなんて先輩方の余りの堕落っぷりに声も出てないぞ!!」
ビッと歩シンが指差す方向の先には、会場の隅でプルプルと小動物の様に震える選シンの姿があった。
「……いや、アレはお前の剣幕にドン引きしてるだけなんじゃ……」
「うっ!?」
「なんか、他のどの世界の俺より、あいつが一番違和感を感じるよな」
「アイドルプロデュースしてるとか言う、あの俺は色々とぶっ飛びすぎてるしなぁ」
ボソッと呟くように言ったしんの突っ込みに、歩シンの言葉が止まる。
そして傭兵2人組のシンは、成人式で久しぶりに出会った小学校時代のガキ大将が、
気の弱い好青年に成長していた様な心境で選シンを眺めていた。

 
 
 

続きません。
招待状を出したのは誰なのかとか、リア充っぽい傭兵2人が何故参加してるのかとか、
他作品のシンはどうしたのかとかは続きを書いてくれる人に丸投g(アトハ,タノンダ…