Zion-Seed_51_第二部第7話

Last-modified: 2008-07-29 (火) 07:42:41

 ――ラガシュ基地。
 カーペンタリア基地とジブラルタル基地の中間点に位置し、六隻の巨大な潜水艦の集合体によって構成され
ているザフト軍の極秘海底基地である。巨大潜水艦はMSを多数搭載可能な簡易ファクトリーも備わっており、
一隻でも基地と呼ぶに相応しい能力を持つ。各潜水艦は、作戦に合わせて個々に派遣され、各地で海底基地と
して機能することもできる。

「基地そのものが移動できるとはな。これではいくら探しても見つからない筈だ」
「……まるで鳴門ですね」

 この基地こそが、アークエンジェルが探索していたザフト残党軍基地だった。

「上手く行きますかね?」
「もし失敗しても敵基地の探索には成功している。何も問題はない」

 このラガシュ基地の攻略作戦はガルマが考えたものだ。それはザフト残党がこちらに攻撃を仕掛け来た間に
基地を占拠するという至ってシンプルなものだった。
 先の戦闘で、三度にもわたる攻撃を仕掛けてきたことから、ザフトの指揮官は執念深い人間である事が解る。
つまり、相手が再び攻撃を仕掛けてくると推測できる。
 問題はアークエンジェルとレセップスのどちらに仕掛けてくるかだが、自らの存在を知られた以上、奇襲は
最早不可能になる。敵はおそらく正攻法で打って出るだろうが、それでは戦力の多いジオン艦隊に勝つことは
できない。そうなると横槍を入れてきたアークエンジェルが攻撃目標となる可能性が高くなる。レセップスも
単艦で動けば囮になるだが、ジオンとしてはカガリを乗せた艦を危険にさらす訳にはいかない。
 当初、この作戦を聞いたときナタルは渋い顔をした。敵の集中攻撃を受けるのがアークエンジェルだからだ。
だがそれも、ジオンのMS隊の指揮権をナタルに与える事で了承することになった。

「しかし、連中は信用できるのでしょうか」
「不確定要素だが、腕は確かだ。今は信用するしかあるまい」

 ナタルは言いながら格納庫に並ぶMSを見た。
 そこには先の戦闘で目立った活躍をしていたケンプファーが鎮座していた。
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――――第2部 第7話
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「率直なところ、隊長がこの任務を承知するとは思いませんでした」

 アークエンジェルの通路を二人は歩きながらクランプ大尉は言った。今回の作戦についての確認をしていた
矢先の言葉である。

「すまぬな。わしの我が侭で……」

 彼の横を歩いていたラルは申し訳なさそうに返事をした。今回の作戦は上からの命令ではなく、ラルの志願
によるものだったからだ。
 クランプは今回の作戦で、ラルが基地突入部隊に志願するものと考えていた。彼らラル隊はゲリラ部隊で、
隊員達はMS戦よりも己の肉体を酷使する白兵戦を好む傾向があるからだ。それをよく知るラルであったが、
今回は囮となるアークエンジェルへの出向に志願していた。

「シュマイザーの奴にも手柄の一つをくれてやらんと思ってな」

 言い訳のようにラルは友人の名を口にする。
 ゲラート・シュマイザーは親衛隊の主要なメンバーの中で一人だけ階級が少佐だ。出世から取り残された戦友
への配慮なんだろうと、クランプは読み取った。

「何時までも奴だけ“少佐”では不公平だ」
「少佐が聞いたら、入らぬお節介と言われますよ」
「出世したのはいいが、仕事が増えていかん。奴にもこの苦労を味わってもらんと……」

 自分の出世が部下達の生活の安定に繋がると考えていたのは昔の話。中佐に出世したラルは、日々の業務に
四苦八苦していた。部隊は大隊規模に増員、MSも新型が回される。喜ばしいことなのだが、そのたびに膨大
な書類に目を通さなくてはならない。現場での戦闘指揮以上に雑務の割合が増えたのだ。これでは、さすがの
青い巨星といえど敵わない。

「……ところでクランプ。お前には木馬の連中、どれ程と見る?」

 ラルは話題をキラ達の実力に変えた。それに部隊編成書を眺めていたクランプは率直な意見を述べる。

「そうですね。バルトフェルド大佐を破ってるのですから、腕は高いと見ていいのでしょう。ですが、隊長程
ではないでしょう。パイロットも若いですし……」
「それは間違った認識だぞ。若いからこそ、これからの努力と経験しだいで腕は伸びる。わしの様な年寄りに
は出来んことだ」
「中佐はまだお若いですよ」

 暫らく歩くと食堂に行き着いた。小腹も空いたことだし、食事でもしようかとラルは言い出す。

「隊長はどうなさいます?」
「わしはいい。お前は皆を呼んで来い」

 そう言ってラルは身をひるがえした。彼にはどうしても確かめたいことがあったからだ。

「……姫様にお会いになるのですか」
「そうだ。クランプ、この件は……」
「他言は無用……ですね」

 レセップスで会ったセイラ。ラルは彼女を見た瞬間、背中を稲妻が走りぬけた。その容姿は、忘れても忘れ
られない人物と酷似していたからである。
 ――アルテイシア・ソム・ダイクン。
 ジオン・ズム・ダイクンの長女であり忘れ形見である少女に、彼女は瓜二つだったのだ。
 ラルは、当時ダイクン派だった彼の父ジンバ・ラルの元に兄キャスバルと共に引き取られ、アルテイシアの
遊び相手をすることになった。その後、ジオン共和国の独裁化を目論むザビ家の迫害から逃れるべく、ラルと
彼の部下は兄妹を地球への手引きをしていた。それからは兄妹が世界樹に移り住んだのを最後に彼らの消息が
掴めなくなっていた。
 結局、アルテイシアは亡くなったか、どこかでひっそり生きているのだろうとラルは考えていたが、目の前
にアルテイシアにそっくりの女性が、それも連合軍の軍服を着て現れたのである。

「青天の霹靂とはよく言ったものだ」

 ラルは派閥に左右される人間ではないが、死んだと思われていたアルテイシアを野放しには出来ない。是が
非でも接触して事の真意を確認しなければと、ラルは通常の任務以上に手に汗を握らせた。

「何としてでも会わねばな……」
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               *     *     *
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 レセップスから戻ったキラは、トールと一緒になって訓練をしていた。今度の戦闘は対空・対水戦闘がメイン
となるのを踏まえて、二人して連携の確認を行っていたのである。
 シミュレータの中で難易度の高いミッションをこなす中、トールが今度の作戦について口にする。

「なあキラ、ジオンの連中だけど信用できるか?」
「大丈夫だと思うよ。あのラルって人、卑怯なことをする人には見えなかったし……」
「ならいいけどよ……」

 トールは憮然としながら、声を潜めて言う。

「俺はジオンに背中を守ってもらいたくないよ。サイを殺したのはジオンなんだから」

 トールの言葉にキラは何もいえなかった。自分も似た感情を持っているのだ。だが、オーブでアズラエルに
言われた事が気になってもいる。

『友人を殺したジオンを君は許せますか?』

 世界中の人間は、NJを落としたプラントに否定的だ。ジオンに占領されても同情する者はいない。だが、
それで本当に良いのだろうか。キラ自身は全てのコーディネイターは自分の同胞だという考えは無いが、それ
でもコーディネイター国家と成りつつあったプラントが敗北したことには同情している。ヘリオポリスを破壊
した相手であってもだ。
 だったら、サイの死も別に考えるべきではないか。ジオンを完全に許せとは言わないが、少なくとも連合と
ジオンは講和への道を歩みだしたのだ。そうしなければ、人は敵とみなした相手を滅ぼすまで戦闘を止めない
だろう。戦争が終われば、何時までも相手を憎んでいては何も生み出せない。ジオンを恨み続けても、サイが
生き返るわけではないのだから。

「ねえトール。今回だけは、ジオンの人を信用しようよ」

 キラは当たり障りの無い言葉でトールに問いかけた。あくまでそれは自分の考えだからだ。トールにまでそ
うしろとは言えない。トールが戦う理由の一つはサイを殺したジオンへの復讐なのだから。

「そうしないと作戦に影響が出るしさ」
「…………ああ」

 納得いかないようだが、少なくともこれがきっかけになってくれればと、キラは願った。
 二人は気分転換もかねて食堂へと向かうことにした。食堂に入ると、先に食事をしていたらしいミリアリア
が声をかけてきた。トールがそれに返事を返し、席に付く。その隣にキラが座った。

「そういえば、カガリ・ユラに会ったんだって?」

 ふと、思い出したようにトールがカガリの話題に触れる。

「誰のこと?」
「ほら、砂漠で俺達に協力したレジスタンスの……」
「ああ! そういえばそんな人居たわね!」

 成り行きでアークエンジェルに乗ったカガリは、シミュレータなどに興味を示していたのでキラやトールと
よく話していた。その一方でミリアリアのようなブリッジクルーはあまり面識が無い。

「うん。それで驚いた事に、彼女はアスハ家の人間みたいなんだ。本当の名前はカガリ・ユラ・アスハ」
「ア、 アスハ!! それじゃあカガリさんはオーブの王女ということ!?」
「それは嘘だろ~」

 驚くミリアリアに対して、トールは信用できないのか疑ってかかる。まあ、一国の王女がアフリカでザフト
を相手にレジスタンスをしてたり、MSに乗り込もうとしたりしていれば、疑うのも道理ではあるが……。

「姫がいるのは知ったけど、まさかカガリだなんて……」
「オーブの未来が不安だわ」

 二人が冗談半分にオーブの未来を気にする中、キラは本気で両親をオーブから脱出させようと決意した。
 暫らく雑談を続けていると、自分の着ている服とは明らかに色合いが違う服を来たその集団が食堂に現れる。
薄い口髭をつけた男の指示で、食堂の一角を陣取るように彼らは腰を下ろす。作戦前の食事を取るべく、部下
を連れてきたクランプであった。

「休ませてもらうぞ、13人だ」

 彼らの登場にキラ達は緊張の色を隠せない。屈強なジオンの兵士が、それもあのラル隊が目の前にいるのだ。
ラル隊の名はキラ達もよく知っていた。ヤキン要塞に少数の部隊で突入し、司令部を占拠したのは、ジオンの
プロパガンダで散々聞かされている。

「みんな、座れ。隊長の許可は降りてる。何を食ってもいいぞ」
「さーて、連合のメシは如何ほどかな?」
「心配するな。クソ不味いレーションよりは美味い代物さ」
「そりゃあ違いない!」

 しかしこの男たちは緊張感というものが無いのだろうか。休戦中とはいえ、敵艦に乗っているにも拘らず、
平然と食事を取ろうとしている。
 そんな彼らをキラ達が見つめていると、視線に気付いたコズンが声を上げた。

「何だぁ? この艦は託児所でもあるのか」

 周囲も含めて揶揄する声を出す。ジオンでは、キラ達のような若い士官は学徒兵ぐらいしかいない。

「どうした少年? 連合軍に徴兵でもされたか?」
「……俺がここにいるのは自分の意思です。それから俺はトール・ケーニヒ伍長です」
「そうか、俺はコズン・グラハム中尉だ。よろしくなケーニヒ伍長。仲良くしようぜ」

 そう自己紹介して右手を差し出してくる。

「生憎、馴れ合うつもりはありませんので」
「お、そりゃ一体どういう意味だ?」
「俺の友達はジオンとの戦闘で死んだんだ。お前等なんかと仲良くできるか!」

 トールは、コズンの右手を振り払いながら、射殺すような視線を向ける。

「ヘッ、そんな理由かい。お友達の死が怖いなら、家に帰って毛布の中に包まっているんだな」
「な、何ぃ!!?」
「そこまでだ坊主。コズン、お前も挑発はやめろ!」

 一触即発の場をクランプが制した。

「すまなかったな。奴らにしてみれば挨拶みたいなものなんだ。許してやってくれ」
「……」
「いい目をしているな。いきなり俺達にタンカを切るとは、気に入ったよ。ト、トールとかいったな?」

 クランプは品定めをするようにトールを見つめる。

「戦場では助けが入るとは限らないぞ。気をつけることだ」

 そう言い、自分の席に戻ってしまった。
 トールは自分が気に入られた事にどう反応していいのか分からず、キョロキョロと目を泳がせるのだった。
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               *     *     *
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 部屋で休息を取っていたセイラは、今度の作戦について考えていた。
 次の作戦はジオン軍との共同である。つまりジオンの兵士と直接接触する機会が増えるのだ。彼等と話せば
シャア――兄キャスバルの居所が分かるかもしれない。現にアークエンジェルにはラル隊が囮部隊として乗り
込んでおり、接触する事は容易である。
 しかし、問題もあった。それはジオン兵と接触する所を見られてしまう危険が伴う事だ。もし見られたら、
ジオンのスパイの嫌疑がかけられるのは間違いない。そうなれば自分は身動きが取れなくなってしまう。かと
いって自分がダイクンの娘である事を言えば、間違いなく拘束され、連合のプロパガンダに使われるだろう。
ジオンが主張している人類の革新を述べたダイクンの娘が連合に参加している事実は、ジオンの士気を著しく
削る事になる。そして自分は一生外交の道具とされる。そんなのはゴメンだ。
 何か良い方法は無いものかと考えを巡らせながらセイラは部屋を出る。そこで予想もしない声をかけられた。

「アルテイシア様で?」

 セイラは心臓が飛び出る程の驚きを感じた。振り返るとジオン軍の将校が立っている。中佐の階級章から、
その将校がランバ・ラルであると悟った。

「私です。ジンバ・ラルの子、ランバ・ラルです」
「何の事です。人を呼びますよ」

 咄嗟に声を出せたのは感嘆に値する。しかし、こんな誤魔化しが効かないのは分かりきったことだ。

「貴方達は艦の移動制限がある筈……」

 さて、どうしたものかとセイラは思考を働かせた。
 セイラはラルと面識がある。まだセイラが幼い頃なので詳しくは覚えていないが、当時彼女の飼っていた猫
のルシファがいなくなった時、引っかき傷を顔中に付けて見つけてくれたことは鮮明に覚えていた。そのラル
がいきなり接触を図ろうとは予想もしていなかったが。

「ご安心ください。周囲に連合兵はいません。姫様の素性がバレることはありません。それに私には確かめな
ければならない真実があるのです!」

 姿を見られれば些か拙い事になるが、逆に好機でもあった。ラルならばシャアの居場所について知っている
可能性が高いのだ。彼に聞けば、直ぐにでも兄と会う機会を作ってくれるかもしれない。それにラルの言葉も
本当であろう。自分達を地球に逃がしてくれたのは彼だし、ジンバとは違って政治には関心を持っていない。

「ランバ・ラル。アルテイシアと分かったなら、声を小さくなさい」
「ハッ……こ、これは失礼!」

 兎に角、これ以上通路で押し問答しているのは拙い。セイラはラルを自室へと招き入れた。

「久しぶりね。私に今更何の用?」

ラルは恐縮した様子で部屋に入ると、開口一番にセイラの現状について聞いてきた。

「姫様、連合軍に志願したのは何故なのです? ザビ家への復讐ですか。それとも……」
「……兄を探す為です」
「キャスバル様を?」

 ラルはセイラの言葉に不思議がった。エドワウの名前で暮らしていたキャスバルは、シャトル事故に遭って
死亡しているのだ。シャトルの乗員名簿にエドワウ・マスの名が記されていたのはラルも知っていた。だから
キャスバルは既に死んでいる筈なのだ。

「私の兄、キャスバルは生きています。顔を隠し、名を変えてジオン軍に入隊しました」
「なんとっ!?」
「偽名も分かっています。貴方とハモンさんなら、直ぐにでも探し出せるでしょう」

 僅かな手勢でセイラとキャスバルを地球へ脱出させたラルとハモンは、独自の情報網を持っている。ジオン
内部の調査など、二人にとっては容易の筈だ。

「姫様。貴女が連合軍に入隊したのはキャスバル様に御会いになる為なのですね。分かりました。このランバ・
ラル、キャスバル様の行方を探し出してみせましょう!」
「その前にランバ・ラル。貴方の忠節は何処にあるのか聞きたいわ」

 セイラとしては、自分の存在をザビ家に知られるわけにはいかない。ラルがザビ家に浸透しているかどうか
確認しなければならなかった。

「貴方が会いに来てくれたのはとても嬉しいわ。でも、貴方は今はザビ家の下にいるのよ」

 厳しい言葉にラルは凍りつく。ラル家はダイクン派にとしてセイラ達にできるだけの事をしてきた。結果、
ラル家はザビ家に縊り殺され、自分は予備役に回さざるおえなかった。それからはハモンの店の用心棒をする
毎日を送った。やがてラルは、軍人として祖国の役に立てないことを心苦しくなりだすと、ドズルからの誘い
に乗って軍に復帰してしまった。ザビ家の独裁である公国軍に……。

「そ、その通りです。弁解の余地も無い」

 ラルは己を恥じた。ドズルがデギンやギレンとは違うとはいえ、ダイクン家に仇名すような事をしているの
には間違いない。おめおめとセイラに会おうとするとは愚かにも程がある。

「軽蔑するでしょうな。姫様を地球へと降ろしたにも拘らず、私はザビ家の雇われ犬となってしまった。申し
訳ございません。再びアルテイシア様に会うなど……」
「もういいわ。それだけ聞けたら十分よ」
「……姫様」

 敬服するように頭を下げるラル。

「頭を上げなさい。貴方には確かめて欲しいの。兄が何をしようとしているのかを……」
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               *     *     *
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 同じ頃、アークエンジェルよりやや前方にユーコン級潜水艦U-201が航行していた。艦長はハルトマン中佐、
横にはガルマ・ザビ中将が座っている。

「中佐、上手くいくと思うか?」
「正直なところ分かりません。連合軍と合同で敵基地を占領するなど想定の範囲外です」

 ガルマは癖である前髪をいじりながらハルトマンに問い掛けると、彼は渋い顔をした。

「連合軍海兵隊の実力は未知数。突入のタイミングも、果してどうなることか……」
「その辺りの事はプロの判断に任せよう」

 今作戦、ラガシュ基地占領はガルマが指揮するジオン潜水艦隊が行う事になっているが、ジオン軍だけでは、
連合軍のメンツを潰しかねないとの配慮で、連合軍海兵隊を連れて行くことになり、ジェーンのフォビドゥン
ブルーと三機のディープ・フォビドゥンはガルマの指揮下に入った。多少の反発があったものの、最終的には
突入の合図は彼女に委ねられる事で譲歩している。

「艦長、潜水艦らしいノイズをキャッチしました」

 ソナールームからの報告にハルトマンは立ち上がった。

「来たな。手筈どおり、やり過ごすぞ」

 アークエンジェルへと向かうザフト残党。ガルマは久方ぶりの戦闘、それも自分が経験した事の無い水中戦
に血を滾らせた。そしてガルマ復活の狼煙となるラガシュ基地攻略作戦が実行される。