『創世書記』新2章

Last-modified: 2019-08-05 (月) 17:14:48

目次

背景世界において

『創世書記』

『創世書記』グラン・ロロ伝


『創界神アレックス謀叛の上、逃亡』 その一報は「グラン・ロロ」の
全スピリットを震撼させた。 ―『創世書記』グラン・ロロ伝01―(星渡竜コロニックドラゴン?)


スピリットたちは皆知っている。アレックスがこの世界の、自分たちの
救世主だったということを。 ―『創世書記』グラン・ロロ伝02―(神陽竜サーガドラゴン?)


しかし、ロロは彼らの神だ。神の告げることに間違いなどあろうはずがない。
ゆえに、広がった動揺は深刻だった。 ―『創世書記』グラン・ロロ伝03―(古王龍マ・ドゥーラ -人態-?)


現在「グラン・ロロ」は、ゼウスの世界と、かつてラーのものだった世界の
3つが接続され存在している。 ―『創世書記』グラン・ロロ伝04―(神華の妖精ナデシコ?)


アレックス逃亡の報は、現在ゼウス=ロロが治める世界の2/3の住人には、
意味のないものであった。 ―『創世書記』グラン・ロロ伝05―(東風獣ヘヌキセスウイ?)


ゼウス=ロロより、アレックスの逃亡を手引きしたとされる、
「インディーダ」なる新勢力を討伐すべく大親征が行われることが発表された。
アレックスを慕う者たちの動揺はすべて黙殺されたのだ。
―『創世書記』グラン・ロロ伝06―(破壊魔龍ナトゥ・ヴァンガー?)


アレックス討伐の命令に、大きく反発する者たちもいた。それは、かつて
アレックスと共に戦った「秩序軍」であった。 ―『創世書記』グラン・ロロ伝07―(猟機獣アルテミックセッター?)


秩序軍と探索者たちを中心に、反乱の機運が高まる。
―『創世書記』グラン・ロロ伝08―(神海賊剣士ハンドリス?)


反乱の企てを制したのは、仲間である紫の探索者ディールだった。
「今じゃない」という説得に皆が折れた。 ―『創世書記』グラン・ロロ伝09―(神蛇王スネフェル?)


ゼウスに近い者たちもこの状況を知らないわけではなかったが、心配する者はいなかった。
大親征開始後、ゼウス=ロロによる、大規模な「教化」が行われたのである。
ゼウス=ロロの力を、より一層スピリットたちに浸透させ、支配力を
高めたのだ。これにより、スピリットたちの心は染められ、反逆の意思は
霧散してしまったかのように思われた。―『創世書記』グラン・ロロ伝10―(ウシルコブラ?)


「グラン・ロロ」の状況は、ひとりの海賊により、全勢力へ伝わった。
皆の心の奥底にトゲが残っていることも。―『創世書記』グラン・ロロ伝11―(ひとり神海賊デルファイナス?)


(創界神ブラフマー)
「ジークフリード、その意思は私が引き継ごう。一緒にロロを取り戻すんだ」(創龍皇ジェネレイター・ジークフリード?)


(創界神シヴァ)
「気に入らねェな、ゼウス=ロロ。……潰すぜ?」(破壊龍皇ジークフリード・ルドラ?)


(創界神ホルス)
「打倒ゼウス=ロロ! ジークフリードよ、力を借りるぞ!」(天空龍皇ジークフリード=ホルス?)


(創界神ポセイドン)
「ゼウスめ、上手くやりおったな。さぁて、吾輩はどう出るか」(神海賊龍皇ジークフリード・エナリオス?)

『創世書記』新2章


ゼウス=ロロが親征の途についた。だが、それに同行する者と残留する者、
双方に意外な顔ぶれがいたことも確かだ。 ―『創世書記』新2章01―(サンダー・Z・センザン?)


意外だったのはふたつ。ヘルメスの残留とポセイドンの同行である。
―『創世書記』新2章02―(神海獣リュウグライド?)


ポセイドンは、ゼウス=ロロの「オリン中心論」に関心を示さず、むしろ距離
を取っているように見えた。それが、自ら志願して、ゼウスの親征への同行を
申し出たのである。 ―『創世書記』新2章03―(大砲の神海賊スジーパー?)


ヘラはポセイドンの出征に反対を示したが、ゼウス=ロロはこれを許し、
晴れて同行することとなった。 ―『創世書記』新2章04―(波槍の神海賊カーマイル?)


ポセイドンの目的は親征の成就ではない。それを知った上で、
ゼウス=ロロは同行を許可した。 ―『創世書記』新2章05―(神海機兵ポセイダー・ゴレム?)


ヘルメスの残留は予想外のことだったが、結果的にヘラ以外の同行者は、
ゼウス=ロロの側近中の側近で固められた。 ―『創世書記』新2章06―(甲拳士ムグリ?)


アポローンは、ゼウス=ロロの親征に参加しなかった。
「エジット」を含む後方の安定のためである。 ―『創世書記』新2章07―(星弓龍アリギュロスドラゴン?)


そのアポローンと行動を共にするというのが、表向きの理由だった。
―『創世書記』新2章08― (古竜魔人バ・ゴゥ?)


ヘルメスとアポローンを残す理由として、「エジット」の動向に注視していた
というのは確かである。 ―『創世書記』新2章09―(黒壬龍オブシディアン・ドラゴン?)


ゼウス=ロロを含む「オリン」の主力が「エジット」の領域から離れることは、
ホルスらのチャンスともいえた。 ―『創世書記』新2章10―(蛇術師ヘム・ネセル?)


親征に際して「エジット」勢力は沈黙を守った。大きな理由はふたつ。
ひとつは、旧オシリスの世界を統治するアポローンと住民の関係が
非常に良好で、「エジット」復帰を望まなかったからだ。
―『創世書記』新2章11―(ウェルシ・コブラ?)


ゼウス=ロロの親征時に「エジット」勢力が沈黙を守ったもうひとつの理由は、
ホルスが慎重な姿勢を崩さなかったからだ。 ―『創世書記』新2章12―(歴戦の天空勇士アク・ヴァルチャー?)


「エジット」の現最高神のホルスが現時点での闘争に否定的だったのは、
機会を待っているからだった。 ―『創世書記』新2章13―(天空勇士ケン・フェザント?)


ホルスは、いつまでも「オリン」の下手に甘んじるつもりはなかったが、
今、ゼウス=ロロに戦いを挑むのは蛮勇でしかないと理解していたのだ。
―『創世書記』新2章14―(ブラックマッハジーX?)


トトを含む、「エジット」の創界神たちはホルスの決定に従った。
―『創世書記』新2章15―(聖刻兵スナイパー・ベイク?)


旧「エジット」の住民すべてが、親征と無縁ではなかった。ラーの世界は、
ゼウス=ロロの世界に統合されているのだから。 ―『創世書記』新2章16―(西風獣フウジャイウイ?)


イシスの世界はヘラの元に……両者ともに強制的に親征に参加させられる
立場にあった。 ―『創世書記』新2章17―(エジットの天使シャマエル?)


「イシス様、杖持ってきました~。あ~あ、この杖があれば、
オリンにだって負けなかったのになぁ」(エジットの天使ネチェリエル?)


ヘルメスの残留により、元セトの世界の住人は、共に留まることとなった。
―『創世書記』新2章18―(砂海商人チンチープ?)


「インディーダの戦い方は知っている……」(砂海剣士アキテフティ?)


あらゆる思惑が渦巻くまま、ゼウス=ロロは「オリン」、「エジット」、「ウル」
すべてを飲み込み、親征を開始したのだった。 ―『創世書記』新2章19―(南風獣シェヘブウイ?)


大親征が進む一方、「インディーダ」の領域へと逃れたアレックスは、
傷を治すことが最優先事項であった。 ―『創世書記』新2章20―(蜂人バンブル・B?)


ブラフマーは、アレックスをクリシュナに預け、治療に専念させることにした。
―『創世書記』新2章21―(クリシュナーガ・アルターリース?)


「アンタ、アレックスっていうの? まぁ、ゆっくり休んでいきなさいな」(クリシュナーガ・アルティース?)


クリシュナは「インディーダ」の最高神の1人ヴィシュヌの側近である。
女性の様な言葉でしゃべるが、その力は3神にも匹敵するといわれる。(ゴッドシーカー コル・ハープル?)


「ケガなんてツバつけとけば治るわよ」という言葉とは裏腹に、
クリシュナの治療は丁寧かつ適切であった。 ―『創世書記』新2章22―(クリシュナーガ・パチャース?)


クリシュナのあっけらかんとした明るい性格は、ゼウス=ロロの裏切りにより
沈んでいたアレックスの心を回復させていった。―『創世書記』新2章23―(クリシュナーガ・リグ・ガンナ?)


治療の合間のクリシュナとの会話で、アレックスは様々な知識を得ていった。
例えば「インディーダ」は、3人の同格の最高神によって、合議で運営されて
いるということ。 ―『創世書記』新2章24―(クリシュナーガ・サトラェ?)


「インディーダ」の3神と同じく「アマハラ」にも3人の創界神がいるが、
最高神が引きこもっているため、2番目の創界神が実権を得ているという。
―『創世書記』新2章25―(クリシュナーガ・ビース?)


「ヴィシュヌ様、アレックスと接触しました。詳細は送ったデータを見て
頂ければ。 ……印象ですか? 希望はあるのではないかと」(クリシュナーガ・イクサト?)


クリシュナの治療のおかげで、アレックスの傷は瞬く間に
治ったのだった。 ―『創世書記』新2章26―(甲竜戦艦エンタープライズ?)


アレックスの回復を待っていたブラフマーは、ただちに彼女の下を訪れた。
―『創世書記』新2章27―(水龍王リヴァイア)


「これは君にしかできないことだ。アマハラとの交渉を任せられないだろうか」
ブラフマーはアレックスに最初に出会った時から、最後に周囲を動かすのは
情熱であり、最もスピリットに近い創界神である彼女こそが、「インディーダ」、
「ウル」、「アマハラ」同盟の主軸であるべきだと感じていた。回復したアレックス
と対面したブラフマーは、「アマハラ」との交渉役を任せたいと願い出た。
―『創世書記』新2章28―(跳古竜ターンダヴァ?)


ゼウス=ロロをこのまま放っておくことはできない。アレックスは重圧を
感じつつも、交渉の任を引き受けた。 ―『創世書記』新2章29―(ディモルフォノスケ?)


ブラフマーの願いを引き受けたアレックスは同盟の交渉のため、
「アマハラ」の領域へと旅立った。 ―『創世書記』新2章30―(障壁の仙龍ティッラーナ?)


クリシュナは、アレックスと共に行けないかわりに、「守護者が共に
あるように」とお守りの鈴を授けてくれた。―『創世書記』新2章31―(クリシュナーガ・バーヴァン?)


「やぁやぁ、アレックス久しぶり~。アマハラへようこそ~……なんちゃって。
一人で動いたのはゴメン。でもロロを助けたいのは君だけじゃないんだ」(天の巫女姫トリックスター?)


「アマハラ」側の交渉窓口となったのは、スサノヲという名の創界神だった。
荒ぶる神として名高いという。 ―『創世書記』新2章32―(地爪竜エルリコショウ?)


スサノヲは「アマハラ」にいる3人の創界神の末弟。何事にも派手で豪快。
「アマハラ」の武力を担当するが、自分が認めた者に敵味方関係なく力を
貸し与える癖がある。(ゴッドシーカー パラサノカンナギ?)


緊迫の中始まった会談だったが、たったの2分間で終了することとなった。
スサノヲがあっさりと協力を呑んだのだ。 ―『創世書記』新2章33―(兜竜パキケロウ?)


同盟の締結は一刻を争うものであったから、アレックスたちは喜んだ。
しかし、後にスサノヲの思惑は明らかになる。 ―『創世書記』新2章34―(刃角竜スティラクロウド?)


交渉に先立つこと3日前、ブラフマーの世界は、「オリン」による襲撃を
受けていた。 ―『創世書記』新2章35―(虚海獣エメヒドラル)


「オリン」の先鋒部隊はシヴァの予想を上回る速度でやってきた。
―『創世書記』新2章36―(カタックドラゴン?)


後に、この戦いで不在だったことをシヴァがどれほど悔しがったか、
想像するのは容易いことだろう。 ―『創世書記』新2章37―(障壁の舞踏龍ナーティヤドラゴン?)


最初に「インディーダ」の領域に到達したのは創界神アレスだった。
その速さは群を抜いており、ほぼ単独で橋頭堡を確保するほどであった。
―『創世書記』新2章38―(天騎士ナミテントウ?)


アレスは「オリン」の主戦力の一翼『甲殻騎師団』を率いる稀代の戦術家。
軍人である彼は、ゼウス=ロロの命令に忠実に応え続ける。(ゴッドシーカー 天騎士オールリィチ?)


アレスは先の大戦に参加していなかった創界神である。彼は生まれ持った
戦闘力ゆえにゼウスを最高神とは認めず、彼を見下していた。
―『創世書記』新2章39―(アメンボーグX?)


アレスは生まれ変わったゼウス=ロロを主と認め、
最も危険な先鋒を引き受けたのだった。 ―『創世書記』新2章40―(障壁の兵騎士隊オオズアント?)


本来の任務は待機である。しかし、アレスはそれを破り、進撃を開始する。
それには理由があった。 ―『創世書記』新2章41―(凸騎士カブドルム?)


アレスに追いついたアプロディーテは嬌然と笑う。「こんなところで“待て”
をしているなんて、あの勇敢な狼がかわいいワンコちゃんになったものねェ」
だが、決定的な一言はそのあとにやってきた。 ―『創世書記』新2章42―(神華の妖精ヒメヒマ?)


「耄碌したものね、おじいちゃん」ワンコはいい。だが、
おじいちゃん扱いは我慢ならない。 ―『創世書記』新2章43―(神華の妖精タイガーリリィ?)


結果的に、アレスはアプロディーテに焚きつけられる形となり、
開戦に踏み切ったのだ。 ―『創世書記』新2章44―(障壁の神華の妖精コリウス?)


「戦術目標補足。自分の化神K・O・Gを出す。戦端を切り開け!」(殻神騎士ナイト・オブ・グラディウス?)


アレスの猛進によって、創界神不在のブラフマーの世界はあっという間に
蹂躙されてしまうかに見えた。 ―『創世書記』新2章45―(重殻騎士ガンゾウム?)


アレスの襲撃を受けたブラフマーの世界。しかし、「2分間会談」のおかげで、
スサノヲとアレックスたちが駆けつけられた。 ―『創世書記』新2章46―(カイエンハイドラ?)


世界を接続させたときに起こるはずの時空震。しかし、太古の創界神の力
なのかスサノヲの世界の接続では起こらない。 ―『創世書記』新2章47―(海爪竜ツバサノジョウ?)


予告なく戦場に登場したスサノヲは、恐るべき力を発揮した。創界神を残したまま、
アレスの世界の接続を断ち切ったのだ。 ―『創世書記』新2章48―(アメノミツクビ?)


「俺の半身、赤き化神ムラクモレックスッ! 敵を薙ぎ払えっ!」(恐龍武神ムラクモレックス?)


「俺の半身、青き化神ヤマタハイドラノカミッ! すべてを飲み込めっ!」(轟海覇神ヤマタハイドラノカミ?)


スサノヲはゴッドスピリットを2体持ち、急襲と殲滅2つの戦術を駆使して戦う。
その姿は、勇ましくも荒々しい、「アマハラ」の荒ぶる創界神にふさわしい。(ゴッドシーカー カミムスビハイドラ?)


世界と切り離された創界神は、転神を持たない限り大きく力を削がれる。
アレスはたちまち窮地に陥った。 ―『創世書記』新2章49―(跳騎士クルバッタ?)


抵抗すれば、大きな手傷を負わすことも出来たかもしれないが、アレスは
敢えてスサノヲの虜囚となることを選んだ。 ―『創世書記』新2章50―(凹騎士クワガダラ?)


こうして初戦はスサノヲの世界の接続と切断を操る能力により、
「アレックス協定軍」が勝利をおさめた。 ―『創世書記』新2章51―(蜂人騎士コアシナ・ワスプA?)


勝利に沸く中、スサノヲの元に一通の便りが届く。それは後に、
「ヘルメスの密書」と呼ばれるものであった。 ―『創世書記』新2章52―(英雄獣兄弟ディオスクーロイ?)

神世界

エジットの神世界

トトの神世界


アンタークによりもたらされたトリガー技術を用いたテストベッドの1機。(聖刻騎兵プロト・イアーフ?)


聖刻連隊の脅威の技術力は、機体の転送をも可能にした。(聖刻騎兵ディフェンダー・ゲレフ?)


「設計思想は素晴らしい。だが、それでは時空を歪めてしまうのだ」(聖刻龍皇ジェフティック=ジークフリード?)


「今後は最高神ホルスの為に、ジェフティーズは働かせてもらおう」(聖刻騎兵コマンダー・デシュエルト?)

その他


「我が化神、銘はゴウ・グレン。いざ、尋常に勝負!」(聖剣刃龍ゴウ・グレン?)

関連項目

神煌臨編
超煌臨編

外部リンク